必要なものだけが揃ったシンプルな仕事場
多摩川沿いにあるマンションの一室が迫田さんの「ヒミツ基地」。きれいに整頓されたシンプルな部屋で 目につくのは、金属製の大きな作業机と2台のMac、そしていかにも映像作家らしい5台もつながれた外付けのハードディスク。ただし、ハードディスクは「飛んだ時にショックが大きいから(笑)」という理由で、あまり容量の大きなものは使わないとのこと。仕事が終わった作品はどんどんDVDに焼いて保存しているそうです。この他には、デザイン関係の書籍が並んだ本棚とVJ用の機材が見える程度で、一見モノが少ないように見える迫田さんの基地。どんなヒミツ道具が隠されているのでしょうか?
コピック マルチライナー(0.5mm)
「何を描く時にもこれですね」というコピックのペンは、10年ほど前から同じものを何度も買い替え、ずっと使い続けているそう。
「本当はステッドラーとかのほうがかっこいいんですけど(笑)、これは筆圧をかけずに楽に描けて、なおかつ滑らないんです。0.5mmを使っているのはいろいろ試した結果なんですけど、0.3mmは斜めにするとかすれてしまって。コンテを描いたり、太い線を描きたい時は同じコピックのマーカーを使ったりしてます」
クロッキー帳
無地の紙が100枚綴りになったマルマンのクロッキー帳で、迫田さんが愛用しているのはA4サイズよりひとまわり大きなサイズ。こちらも使い終わるたびに同じものを買い足し、もう7〜8年使い続けているそうです。
「なんでも描けるように無地で白い紙のものを使っています。下絵も描くし、電話のメモも書くし、今日スーパーで買うものとかも全部。これなら下絵を描いて『いいな』と思ったら、そのままスキャンしたりもできるし。使い終わったらある程度とっておいて、そろそろいいかなと思ったら捨てるんですけど、たまーに大昔のメモとか必要になって困るんですよね」
ストップウォッチ
映像制作に欠かせないアイテムとなっているのがストップウォッチ。
「曲を聴いてて、ここからここまで何分かな?っていう時が結構あって。PCで読み込んでその部分だけ切り取ればわかるんですけど、意外と面倒なんですよね。ここ追加で映像が必要だなって思った時に、ストップウォッチならパッと計れるので。でも、これ私のじゃないんですよ。以前グループで活動していた際に事務所にあったのを持って来ちゃって(笑)」
コンパス/円定規
美しい曲線も多い迫田さんのグラフィックでは、こんなアナログな道具も活躍。
「コンパスと円定規は意外と使うなぁって。たとえば曼荼羅の形を描くときとか、円がいっぱい出てくるじゃないですか。別に手書きでマルを描いてもいいんですけど、やっぱりこれがあると便利ですね」
ペンタブレット
絵を描く時はもちろん、映像の編集も、ネットをする時も、操作はすべてペンタブレットを使っているそう。
「ペンタブレットは、作るのに半年かかってしまったPVの時に、マウスじゃ無理だ!って購入したんですけど、それから作業が劇的にスムーズになりました。映像の人でもペンタブレットを使っている人はけっこう多いですよね」
その時に使っていたIntuos2は、タブレット表面に紙を貼って描き心地を調節していたそうですが、Intuos4では表面のシートがマットになり、描き心地も改善されたとのこと。
「Intuos4はペンのグリップも細くなって描きやすくなったし、描き出した時点からすごく細い線が描ける。筆圧も以前より繊細に出せるようになりましたね。あと、芯によって描き心地の調節もできるので、色々試して使っています」
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