ガジェット好きが愛用するヒミツ道具
秋葉原駅からすぐの場所にあるマンションの一室が細金さんのオフィス。「ガジェット好き」を自称するだけあって、室内にはさまざまな機材が整理整頓されて並んでいます。電気街に近いため、機材の最新情報をすぐにゲットできることも、この土地ならではの魅力なのだとか。そんな細金さんのヒミツ道具を拝見していきましょう。
PCモニター「NEC PA301」
細金さんのオフィスに足を踏み入れて、まず目に入るのが、30インチある「NEC PA301」の巨大モニター。ほとんどの作業がこのモニターを通して行われています。
細金:かつては6台ほどモニターを所有していましたが、結局大きさや応答速度の速さなどから、1番作業しやすかった今の「PA301」に落ち着いています。余談ですが、以前、定価が200万円もするIBM製・医療用モニターの中古品が4万円で売っていたので衝動買いしたことがあります。フルHDの4倍の解像度があったので期待していましたが、レスポンスが遅すぎて動画の再生には向かなかったので、今は使っていません(笑)。
GENELEC モニタースピーカー
友人に「音質が良いから」と勧められて使用しているというGENELECのスピーカーもヒミツ道具のひとつ。音楽と映像との同期は細金さんの作品には重要な要素なので、どのようなこだわりを持って利用しているのか気になるところです。
細金:初めに音楽ありきで作品を制作することも多いので、スピーカーは重要なアイテム。まずは空間ではどのように聴こえるのかスピーカーからの音で確認し、実際に映像と同期させる作業に入る際にはヘッドフォンで細かい音をチェックしていきます。もちろん、作業の合間にリラックスするために、音楽を聴くことも多いので、音質が良いGENELECのスピーカーはとても気に入っているヒミツ道具です。
ルンバ
自動で掃除をしてくれるロボット掃除機「ルンバ」。毎日忙しく作品の制作に励んでいるクリエイターには必須のアイテムかもしれませんが、細金さんが重宝しているのは意外な理由からでした。
細金:もう6年も愛用していますが、良いところはルンバの存在によって逆に人間が掃除をするようになることなんです(笑)。というのも、ルンバにしっかり掃除してもらうためには、床に物を置いては駄目なんですね。仕事柄、ケーブル類も多いので、ルンバの通り道ができるために、きちんと整理整頓をするようにしています。
ペンタブレット「Intuos5」
イラストを描かない細金さんにとって、ペンタブレットならではのメリットを享受することは、けっして多くありません。しかし細金さんは作品を作る際には必ずペンタブレットを用いているとのこと。いったい、なぜなのでしょうか?
細金:当時、電気屋さんに行くと、ペンタブレットが「新しいアイテム」としてしきりに宣伝されていたんです。だからガジェット好きが高じ、小遣いをためて購入したのがそもそもの始まりですね。それからずっと、普段から作業以外でもペンタブをつかっているのですが、僕の場合図形や線などの描画の作業もすべてAfter Effects上で行うので、切り替えずに済むのもいいですね。ただもちろん、そういった細かい作業がしやすいなどもありますが、何よりペンタブレットに触れると「制作するぞ」という気持ちになれることも、メリットだと言えます(笑)。ちなみにペンはオプションのエアブラシを使っています。デスクに置いておいても転がりにくいのと、握った感じがしっくりきていいんです。
ガジェット好きの男の子がそのまま成長して、お気に入りのヒミツ道具を揃えてしまったようなオフィス。機器の説明をしてくれる細金さんの表情も生き生きとしていました。そんなヒミツ道具に囲まれて制作される作品も、やはり生き生きとしたものになるに違いありません。
- フィードバック 1
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-