しばしの休息を取るために訪れたのは「象の鼻テラス」。象の鼻パーク内にあるこちらの施設は、象の鼻カフェもあり、家族連れやカップルたちでにぎわう人気スポットです。炎天下の中で歩き疲れた蓮沼さんは、まず象の鼻カフェオリジナルラベルの横浜地ビールである「ZOU-NO-HANA BEER」(700円)をごくりと飲み干し、のどの渇きを潤します。「ビール、大好きです」という蓮沼さんも大満足のフルーティーですっきりした味が特徴のこの地ビール。大きな窓の外には大さん橋と横浜港の風景が広がり、さらに窓には詩人・谷川俊太郎さんによる書き下ろしの質問が書かれリラックスして過ごすことができる空間となっています。周囲には『ヨコハマトリエンナーレ2011』帰りと思われるお客さんもちらほら見られました。
続いて外のテーブル席へ。人気の「クロワッサンサンド(棒々鶏)」(500円)をたいらげ、この9月より販売開始されたばかりの新商品「1 hour before Sunset / pomegranates(ザクロ)」(450円)を飲んでスッキリ、疲れた身体もすっかり癒されました。
さらに、象の鼻テラスでは美術家の小山田徹さんが発案した『聞き耳ワールド』という横浜のお散歩型音声ガイドを制作しています。『ヨコハマトリエンナーレ2011』の総合プロデューサーである逢坂恵理子さんや振付家の山下残さんなどのナビゲートに従って、みなとみらい地区を中心とした横浜の各地の町歩きを楽しめる『聞き耳ワールド』。こちらのサイトでMP3データが無料ダウンロードできる他、象の鼻テラスでもMP3プレイヤーの無料貸出を行っています。
電話:045-661-0602
HP:http://www.zounohana.com/
スマートイルミネーション横浜 10/7(金)〜10/9(日)
象の鼻テラス・象の鼻パークで開催されるイベント一覧
http://www.invitation-yokohama.jp/event/?id=308
お腹が満たされた蓮沼さんが次に赴いたのは、横浜を代表する観光地として知られる横浜赤レンガ倉庫。保税倉庫として荷揚げされた酒や煙草などを保管していた建物は今年で築100年あまり。2002年には、商業施設と文化施設が入居するレジャースポットとして生まれ変わり、近代の面影を残す赤レンガ倉庫は、ショッピングやグルメなどを楽しむハイセンスな人々と、ギャラリーや劇場でアートを楽しむカルチャー好きな人々で連日ごった返しています。
「近くに来た時は、施設の中にあるカフェをよく利用していますよ。劇場には灰野敬二さんや大友良英さんのライブを観にきたこともあります」と蓮沼さんもかなりのヘビーユーザーです。
今回、蓮沼さんとともにお邪魔させていただいたのは、劇場やギャラリーなどが設置されている1号館。「劇場内では、上演中に出港する船から聞こえる汽笛の音や、屋根を打つ雨の音が聞こえてきたりします。この場所で見る意味について考えさせられる劇場ではないでしょうか」と、赤レンガ倉庫1号館の中冨さんが説明してくれました。本物の汽笛の音に耳を澄ませながら舞台を見ることができる劇場は、日本中でもここだけではないでしょうか。
またあまり知られていませんが、バルコニーは一般立ち入りも可能(イベント内容により立ち入り禁止の場合も)。海から吹き抜ける潮風が気持ちよく、開放的な穴場スポットです。蓮沼さんとともにバルコニーへ出ると、ちょうど、大さん橋から大型客船が出航し、見送りの人たちが船に向かって手を振っていました。
電話:045-211-1515
HP:http://www.yokohama-akarenga.jp/
横浜赤レンガ倉庫で開催されるイベント一覧
http://invitation-yokohama.jp/event/?id=39
最後に訪れた新港ピアは、前回のヨコハマトリエンナーレではメイン会場として使用された施設。今回の『ヨコハマトリエンナーレ2011』期間中は、特別提携プログラムとして「新・港村—小さな未来都市」が行われています。150チーム以上の若手アーティストや芸術団体などが、ここ新港ピアを滞在制作やスタジオとして使用するこのプロジェクト。ショップ、劇場やカフェ、さらには洋服屋に本屋に動物園(!)までもが軒を連ねる、アーティストにとって夢のような環境です。
蓮沼さんも「『その場所でつくる』というおもしろさは美術や舞台芸術だけじゃなく、音楽にもあるんです。こういった滞在制作も、チャンスがあれば挑戦してみたいです」と、フィールド・レコーディングや環境音の収録など積極的に外音を使用されているだけに、興味津々の様子でした。
ところで、1日中横浜の町を巡って、蓮沼さんはどのように横浜の町を見ていたのでしょうか?「横浜は新しい物事を寛容に受け入れる街だと思いました。今日、いろいろな場所を訪れてみても再確認しました。大きくて、深くて、丈夫な器のような寛大さを感じました」と、見慣れた横浜の魅力が再発見できたようです。その魅力を一言で表すなら…「人も街も、常にアップデートされる『現在進行形のおもしろさ』じゃないでしょうか」。
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http://cs-t.jp/yokohama2011/welcome.php
9/2(金)〜11/6(日)
時間:昼間の会場(おもに屋内) 11:00〜19:00
夜の会場(おもに屋外) 日没〜0:00
休館日:9月の毎週木曜日および10/13(木)、10/27(木)
会場:神奈川県 黄金町 高架下新スタジオ、竜宮美術旅館、八番館、既存の店舗、屋外空地など
料金・その他:詳細はHPで
今年で4回目となる同イベントは、アートによる街の再生をテーマに掲げて2008年から開催されている。今回は「まちをつくるこえ」をテーマに、国内外のアーティスト約30組が実際に街に滞在しながら多様なプロジェクトを展開。会場には既存のスタジオや店舗の空間、屋外の空地などを使用し、街の経済活動とアート活動が共存する新しいコミュニティのあり方を表現する。
9/14(水) 19:30〜、9/15(木) 19:30〜、9/16(金) 14:00〜
会場:KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
料金:前売1,800円/当日2,000円
今年で2回目となるドリフターズ・サマースクールが今年もジャンルを横断した若い力溢れる作品を発表する。ダンス・制作・ファッション・建築、各業界の最前線で活躍するプロフェッショナルの講師と一体となり、異ジャンルとの交流により様々な感性や価値観に触れ、ひとつの作品をつくりあげる「ドリフターズ・サマースクール」の最終成果発表パフォーマンス。港町横浜を舞台にさまざまな場所でジャンルミックスなイベントを届ける「港のスペクタクル」(ヨコハマトリエンナーレ2011連携イベント)の一環で行われる。
http://drifters-intl.org/
10/7(金)〜10/10(月・祝) 10:45〜23:30
会場:横浜ブルク13
料金:前売 1,500円(1回券)/当日 1,700円(1回券)/学生 1,500円
主催:LBFF実行委員会
スペイン&中南米諸国で話題の映画を一挙に13本上映する日本で唯一のラテン映画の祭典。2010年ベネチア国際映画祭銀獅子賞&脚本賞ダブル受賞のスペイン映画『THE LAST CIRCUS』、キューバ革命10周年の1969年に製作されたキューバ=日本合作映画『キューバの恋人』、2011年ゴヤ賞9部門受賞のサスペンス『BLACK BREAD』、リオデジャネイロが舞台の冒険アニメ『リオ!』など、ほかでは見られない貴重なラテン映画を取り揃えている。豪華ゲストを交えたQ&Aも行われる。
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/
10/8(土)〜10/9(日) 10:00〜17:00
会場:山下公園
料金:入場無料
世界各国の民族舞踊の紹介や各国料理が集まる野外大レストラン等、世界の衣・食・住・遊が山下公園に集結する。
今年で17回目を迎える「ワールドフェスタ・ヨコハマ2011」は、「食べて、遊んで、世界の旅」をテーマに、世界各国の料理や音楽、踊りなどを楽しむことができるイベント。
メインである食のコーナー「世界の野外大レストラン」では各国自慢の飲食を紹介する他、民族衣装のファッションショーや民族舞踏、音楽等が披露される「ワールドミュージックダンスショー」等、世界各国の衣・食・住・遊が山下公園に集結する。
http://www.yokohama-cci.or.jp/
10/1(土)〜10/2(日) 11:00〜16:00 ※小雨決行
会場:横浜市中区野毛地区一帯
料金:無料
横浜の下町「野毛」で繰り広げられる小さいお子さんから皆で楽しめられる好評な大道芸イベント。
国内外から30組以上のパフォーマーが横浜の下町「野毛」に集結。ジャグリングにアクロバット、パントマイム、雑技、舞踊など手を伸ばせば届く距離で行なわれる。手に汗握るショーから抱腹絶倒のパフォーマンス、妙技が楽しめる。
地元の美味しい飲食店も多数出店し、小さいお子さんから皆で楽しめられる好評なイベント。秋の休日を野毛大道芸で楽しみたい。
http://www.noge-net.com/
11/3(木・祝)〜11/5(土) 11:00〜19:00
会場:ヨコハマ創造都市センター(総合受付)
料金:入場無料 ※一部有料、一部事前予約必要
横浜に集まるアーティスト、建築家、デザイナーが仕事場を期間限定で一般公開。オープンスタジオをはじめ、ツアーやイベント、パーティーなど様々な形を通じて、彼らとの出会いを演出するイベント。スタジオとして使う海沿いの倉庫、古いビル、下町の一軒家などを改装した空間は、とてもワクワクする場所ばかり。横浜を明日からもっと楽しむために、個性ある面々と出会い、新たな街の魅力を発見したい。
http://www.yaf.or.jp/kannaigaiopen/
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