エメラルドグリーンの海や白砂のビーチ、亜熱帯植物が咲き乱れる南国の島・沖縄。今、世界中から観光客が訪れるこの沖縄で、独自のコンセプトをもとに運営するハイセンスなゲストハウス・ホテルを紹介します。
※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。
那覇市松山にニューオープン。交流型ホテル『ESTINATE HOTEL』
那覇市内の国道58号線沿いにある交流型ホテルが『ESTINATE HOTEL(エスティネートホテル)』。「旅の行き先は不完全なほどおもしろい」とのコンセプトを掲げ、ローカルの人々と旅人のコミュニティを繋げる場を提供することを目指して、2015年8月にオープンしました。
もともとあったビジネスホテルを大々的にリノベーションし、クールでミニマルな造りの客室は全てデザイナーズルーム。ぬくもりのある木の素材感や柔らかい光を放つ間接照明など、シンプルな居心地の良さを提供しています。また、ダブルベッドのシングルルームもあり、おひとり様でも利用可能です。
1階の「ESTINATE LOUNGE」は、都心にあっても違和感がないほど洗練されたカフェ&ダイニング。宿泊者以外でも利用できて、モーニングからディナーまで、イタリアン&フレンチを中心にしたオリジナリティ溢れる美しい盛りつけの洋食メニューを用意しています。
不定期でイベントを開催し、主催者とホテル側が共同で企画・打合せを重ねる独自性のあるイベントなども。ラウンジの外にテラス席を設け、館内では無料Wi-Fiが利用できます。
このラウンジのカウンターはフロント兼用のレセプション。海外から訪れる利用客の英語が飛び交い、グローバルな交流も期待できそうな新しいホテルです。
海が一望できる外国人住宅のゲストハウス『SANDS HOUSE』
宜野湾市大山の高台にある外国人住宅を改装してできた宿泊施設が『SANDS HOUSE(サンズハウス)』。モダンなコンクリートの外観で緑の亜熱帯植物に囲まれた庭にテラス席があり、遠くに東シナ海を眺める1組1棟貸しのゲストハウスです。
ここは普天間基地からほど近く、昔から米国文化が色濃く残る土地。戦後、現オーナーの祖父が米軍の司令官に依頼されて建築した米軍ハウスを2012年にリニューアルしてゲストハウスに生まれ変わりました。
宜野湾市大山の国道58号線沿いには、アンティークやヴィンテージものを取扱うアメリカン家具のショップが多く、そこで買い付けたクオリティの高いアメリカン家具が置かれています。ポップな絵画を飾ったリビングや壁にイラストを描いたダイニングがあり、外国人住宅にアメリカの家具やアートを融合したキッチン付きの一軒家となっています。
清潔感と質を保ったワンランク上のゲストハウスを貸し切りで過ごせる沖縄の夜長。寝室は2部屋あり、4名まで宿泊できます。
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SANDS HOUSE
住所:宜野湾市大山1-15-16
TEL:098-898-4883
料金:15,000円〜(1泊1棟・4名まで)
URL:http://www.sandshousehotel.com/
1970年代のモーテル文化を再現した『SPICE MOTEL OKINAWA』
1970年代にアメリカ西海岸で流行ったモーテル文化と自分たちの目指すことがリンクしたことから、建物の設計デザインなどを手掛ける株式会社アートアンドクラフトが、北中城村にあった1970年築のモーテルをリノベーションし、2015年12月にオープンした宿泊施設が『SPICE MOTEL OKINAWA(スペースモーテルオキナワ)』。
幹線道路沿いにある、自動車旅行者のための簡素なホテルといわれるモーテルは、アメリカ文化が浸透し、車社会の沖縄にはピッタリな便宜性のある造り。ブロックや木の素材感を残したペインティングが粋な本館の1階は、客室入口に車庫を設けたモーテル型となっています。
階数ごとに異なるデザインの客室は全17室。1階客室は、家のようなカジュアルなデザインで2段ベッドの「ツインベッドルーム(ソファーベッド利用で最大3名まで宿泊可能)」。2階の客室は、赤を基調にしたモダンな「ダブルベッドルーム」。また、館内に1室だけ、もとのホテルのインテリアを再現して、ミッドセンチュリーな家具を配置した超クールでエッジの効いた黒壁の「オリジナルルーム」もあります。
全室とも客室に入ると、入口付近の壁が黒板に。チョークで「Door Lock」や「Light for Here」と鍵のロック方法や照明スイッチを示す手書きの英語やイラストが描かれており、それをスタッフが書いているというから驚きです。
敷地内のカフェは、もとのホテルで使用していた看板「自動車」の文字がインパクト大。ドリンクとスナックを販売し、宿泊者には朝食としてサーターアンダギーとオレンジジュースを。そして8時~22時まではコーヒーをセルフサービスで提供しています。
高速道路入口まで車で約10分という立地にあり、北部や南部への移動にも便利な『SPICE MOTEL OKINAWA』。外国人の宿泊客が約6割で、その内の約7割がアジア圏内のゲストという、アジアの観光客も行き交う今ホットで注目の宿泊施設です。
真栄田岬の海辺の宿『あかちち ゲストハウス』
沖縄のダイビングスポットとして有名な「青の洞窟」がある恩納村の真栄田岬。そこから徒歩5分ほどで辿り着く『あかちち ゲストハウス』は、沖縄出身の母を持つアメリカ人のオーナーと日本人の奥様がご夫婦で営む、英語が通じるゲストハウス。琉球赤瓦の建物に亜熱帯植物が茂る広い庭、それが「あかちち」の目印です。
ベッドやクッションのエスニック柄をアクセントに沖縄らしさを演出した全2部屋の客室は、ツインベッドの洋室にテラス席付き。ロッジ風の屋根は天井が高く、古材を使った1点もの家具などを扱う読谷村の「Indigo」の味わい深いインテリアも置かれ、シンプルかつナチュラルで上品な客室となっています。
心が豊かになる静かな朝時間を、と各客室のテラス席で提供している朝食。亜熱帯植物を眺めながらゆったりと食べる朝食は、リゾート感と南国モードが全開です。
地元の食材を中心に調理する野菜多めのヘルシーな日替わり朝食。沖縄の家庭料理です。連泊の場合は洋食を用意することもあるそうで、食後はカプチーノを飲みながらまったりした居心地のいい時間を過ごせます。
オーナーのお母さまの出身地である恩納村真栄田を選んで始めたという『あかちち ゲストハウス』。海外からの観光客にも利便性が良さそうなゲストハウスです。
今帰仁村の自然の中で過ごす『風来荘 FU-RAI-SOU』
沖縄本島北部にある『美ら海水族館』から車で10分ほどの距離にある、今帰仁村のサトウキビ畑や緑の自然に囲まれた宿泊施設が『風来荘 FU-RAI-SOU』。古民家の集落をイメージしたという敷地内には母屋と3棟の客室があり、朝食には自家製の天然酵母パンをいただけます。
古民家風の3棟の客室は、それぞれ室内とテラス席の趣が異なっていて、琉球畳の和室(縁側付き)、4名利用の洋室(テラス席付き)、8名利用の洋室(テラス席&ハンモック付き)があり、洋室の寝具は全て2段ベッドとなっています。
麻や木綿などリネンのナチュラルな素材感が漂う室内は、アースカラーで統一されており、行き届いた心配りを感じます。
オーナーの今井潤さんは、もともと東京の著名なホテルでパン作りの修行を積んだパン職人。沖縄と九州、または北海道の小麦粉をブレンドして作る自家製の天然酵母パンは、惣菜パンからデザートパンまでひとつひとつが違う個性を持ったオリジナルの味となっています。
カフェスペースで食べる朝食は、数種類の焼きたて自家製天然酵母パンにスープ・ドリンク付き(写真は2名分)。ドリンクは、マンゴージュースやチャイなど数種類から選択ができて、野菜たっぷり具だくさんのスープは、沖縄で活動する作家の器でいただけます。
今帰仁村の天然ビーチからほど近く、沖縄の自然を満喫できる『風来荘 FU-RAI-SOU』。のんびりと朝食をいただきながら、清々しい朝を迎えられるゲストハウスです。
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風来荘 FU-RAI-SOU
住所:今帰仁村諸志868
TEL:0980-56-2141
料金:6,000円〜(大人1名・1室8名利用)
URL:http://www7.plala.or.jp/fu-rai-sou/
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風来荘 FU-RAI-SOU
住所 : 沖縄県今帰仁村諸志868
電話番号 : 0980-56-2141
料金 : 6,000円〜(大人1名・1室8名利用)
Webサイト : http://www7.plala.or.jp/fu-rai-sou/
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ESTINATE HOTEL
住所 : 沖縄県那覇市松山2-3-11
電話番号 : 098-943-4900
料金 : 6,900円〜(大人1名・シングル利用)
※全館でフリーWi-Fiを利用できます
Webサイト : http://www.estinate.com/
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