毎日グーグーとお腹を空かせ、新しいものに夢中。ときには性格の悪いイケメンに引っ掛かってしまい、憂さ晴らしにヴィレッジヴァンガードで大はしゃぎ。日々を喜びと悲しみにまみれながら全力で生きる、そんな女の子が1日の終わりに行き着くのはいつも変わらない、ひとりぼっちのベッドルーム。
CHAIが2nd EP『ほめごろシリーズ』で描くのは、なんの変哲もない女の子たちの日常だ。そこにある傷跡や祈りを、CHAIは陽気で強靭なファンクビートに乗せて、すべてを祝福するように描き出す。「なにも持っていない。だけど、なんだってできる」――そんな無力感と全能感に満ちた主人公たちの姿はきっと、ほかならぬCHAIの四人のありのままの姿でもある。
去年夏、名古屋から上京。その強烈なライブパフォーマンスでバズを広げ続けるCHAIにとって、今年は去年以上の飛躍の年になりそうだ。まず手始めに、3月にはアメリカ・オースティンで開催される世界最大のショーケースイベント『SXSW(サウスバイサウスウエスト)』に出演、その後は初めてのUSツアーを敢行した。常に「目標は『グラミー賞』!」と公言する彼女たちは、初の海外遠征となったこの旅のなかで、改めて「日本人」である自分たちのアイデンティティーについて思いを巡らせたという。そこで、今回のフォトセッションは日本の情緒溢れる浅草で敢行。また一段とたくましくなった四人の最新語録、楽しんでください。
さらけ出さなきゃダメなんだよね。(ユナ)
―今日はアメリカ帰りのCHAIと、浅草にやって来ました。3月にオースティンで行われた『SXSW』、そしてそこから始まった3週間8都市のUSツアー、いかがでしたか?
全員:楽しかった!!
カナ(Vo,Gt):本当に楽しくて、帰りたくなかったです。日本だと、ライブハウスでもお客さんが前のほうに集まらないじゃないですか。でも、向こうの人は楽しむために率先して前に来るし、腕を組んで観ている人なんてひとりもいなくて。
でも、そういう人たちをさらに楽しませるためには、もっと「伝えたい」という気持ちを前面に出さなきゃいけないんだってわかりました。なので、ライブの仕方が、根本から変わってきた気がします。クールにやっていても、伝わらないなって。
マナ(Vo,Key):そうだよね。アメリカはやった分だけ、ちゃんと反応してくれる。いいものはいい、悪いものは悪いってはっきりしているから、こっちが体張ってパフォーマンスしたほうがいいんだよね。
―今までのCHAIでもクールすぎた?
カナ:うん。『SXSW』って、ライブハウスだけじゃなくて、みんな路上でも演奏しているんですけど、どこも窓が開いているから、街全体に音が鳴っている状態で。そんななか路上で演奏している人たちって、みんな自由だったんですよ。「決まりごと」をやっているんじゃなくて、「音楽」を楽しんでやっている感じ。それまでのCHAIは、いつも決めたことをちゃんとやってたんですよね。
マナ:アドリブで勝負しなきゃいけない環境が、あの路上にはあったよね。最後にユナが、ストリートミュージシャンからドラムを借りて、カルメラの辻本(美博)さんと路上セッションをしたら、通行人がラップで参加したり、ダンサーのように踊り出したり、すごく盛り上がって。「やっぱりこういうことなんだ」って思った。
ユウキ(Ba,Cho):結局、自分を見せるというか、かっこつけないっていうことだよね。素直な気持ちが表現として、そのまま体に出るのが一番いいっていうことに気づけたかな。
ユナ(Dr,Cho):さらけ出さなきゃダメなんだよね。前は、けっこう構えちゃっていて、「どうやったら踊らせられるんだろう?」って、「対日本人」の頭でやっちゃってたんです。だから、お客さんとの間に壁が生まれていたんですけど、アメリカで、CHAIはフリーダムになりました(笑)。
辻本美博(カルメラ)、ユナ(CHAI)。『SXSW』にて、路上ライブの様子
私の股に頭を突っ込んできた黒人の男の人がいて……それがめっちゃ嬉しくて(笑)。(マナ)
―ツアー中、印象的だった場所はありましたか?
マナ:印象的だったのは、LAかな。ツアーはどこも盛り上がったんだけど、LAの会場は、学生街の、レコードショップとかが並んでいる通りのライブハウスだったから、「日本好きな人」というよりは、単純に「音楽好きな人」が集まってくれた印象があって。そこで一番盛り上がったことが、一番自信になりました。しかも、最前列で盛り上がりすぎて、私の股に頭を突っ込んできた黒人の男の人がいて……それがめっちゃ嬉しくて(笑)。
―嬉しいんだ(笑)。
マナ:うん(笑)。でも、そこでダイブしたらCHAIじゃないって思ったから、その人の頭を叩いて終わったんですけど。そのぐらい盛り上がりました(笑)。
―「ダイブするのはCHAIじゃない」っていうのは?
マナ:私、ダイブするイメージが自分のなかにまだなくて。ダイブして触られたら、「こしょばい」って思いそうだなって。「こしょばい! こしょばい!」って騒いでいると、普段の私に戻っちゃいそうだから、やめました(笑)。
―それだけ、ステージのうえではCHAIとしての自分がいるんですね。
ユナ:絶妙に手の届かない存在でいたいなと思いながら、ステージに立っているよね。
カナ:ステージに立つ人は、「スターでなければいけない」って思うよね。なにかを発信する人がアーティストだから、近い存在だともったいない。私たちは、ステージから近いと思わせてくれるアーティストのことを、あまり好きになれないんですよ。ありのままを見せたいとは思うけど、でも「近い」人は、アーティストだとは思えない。
―海外でライブをやってみて、改めて見えてきたCHAIの強みってありますか?
マナ:外国の人からしたら、見た目とかも含めて、私たちはちゃんと「日本人」なんだなって思いました。だからこそ、もっと日本人らしいほうがいいのかなって考えたんです。
マナ:私たちは世界で売れたいから、もっともっと、「日本人らしい」ということと「CHAIらしい」ということをつなげていかなきゃいけないのかなって。でも、それは別に、急に演歌をやるっていうことではなくて。ちゃんと、「CHAIらしい日本人」を極めたいと思いました。
好きな洋楽に似せすぎると、日本では流行るかもしれないけど、絶対にアメリカでは受けない。(マナ)
―CHAIの音楽って、根源を掘っていくと、それはファンクであったりヒップホップであったり、アメリカ発祥のポップミュージックが根底にありますよね?
マナ:うん。
―そうした音楽をやっているうえで生まれる「日本人らしさ」って、どんなものなんだと思いますか?
マナ:まずは、ちゃんと日本語であること。たとえばD.A.N.って、あのサウンドでも、日本語で歌うじゃないですか。すごくかっこいいと思う。でも、最近は英語の歌詞で歌う人が増えてきて、なんだかなぁって思う部分もあって。
―第一のポイントは、言語なんですね。
マナ:やっぱり自分たちの言葉が一番伝わるよね。あと、音楽的には、逆に好きな音楽に似せすぎない。似せると、日本では流行るかもしれないけど、既にアメリカにあるものをやったところで、絶対にアメリカでは受けないから。向こうの人はさらに新しいものが好きだし。
だからこそ、自分たちが好きな海外の音楽……たとえば、今だったらCSSやDEVOが好きだけど、それを昇華しながらも、変にCSSやDEVOに近づけたりするのは、絶対にやめようって思いました。そういうものが日本では変に売れちゃったりするけど、私たちがそれをする必要はないなって。実際にアメリカに行って、受け入れられたから思えたことかもしれない。
―前回のインタビュー(「ぽっこりお腹もアートだよ」奔放バンド・CHAIと古着屋を巡る)でマナさんは、「人は自然体でいれれば一番いいとは思うんだけど、でも、絶対になにかには悩むから。その悩んだ部分に誇りを持ってほしい」とおっしゃっていて。それがつまり、CHAIが常に掲げている「コンプレックスはアートなり」というメッセージにつながっていますよね。今の話は、音楽的な面でも、ある種の「コンプレックス」がバンドの個性に変わっていく、ということでもあるような気がします。
マナ:うん、そうですね。めっちゃまとめてくれた(笑)。
言いたくても言えないことを抱えている女の子たちは、いっぱいいると思うんです。(ユウキ)
―では、作品の話に移ろうと思うんですけど、新作『ほめごろシリーズ』は、1st EP『ほったらかシリーズ』から大きく進化しましたね。
マナ:うん。自分たちでも超変わったなって思います。
CHAI『ほめごろシリーズ』(Amazonで見る)
―まず、音楽的な部分で言うと、この作品を作っているときのモードって、どんなものだったんですか?
マナ:アーティストで言うと、CSS。
ユウキ:PHOENIX。
カナ:XTC。
ユナ:若干、レッチリ。
マナ:JUSTICEもちょっと。あと、やっぱりTOM TOM CLUBは根本にある。そして、“ヴィレヴァンの”は、ただラップがしたかっただけ(笑)。
―前作の時点では、ライブと音源の質感に乖離がありましたけど、今作ではライブでのグルーヴ感がかなりの完成度でパッケージングされていますね。さらに、全体的にハイファイになったし、踊らせ方も主義主張の仕方も、かなりストレートになりましたよね?
マナ:うん、だいぶストレート。「音源で伝えなきゃ」っていう気持ちが、前よりも強くなったんです。ライブはもちろんだけど、音源でも伝えられる人が売れる人だと思うから。
『ほめごろシリーズ』っていうタイトルは、「今、CHAIを褒めておかんと乗り遅れるよ」という意味で。これがバカ売れするイメージは全然できていないんだけど、でも、この作品が、お客さんがCHAIを知るタイミングの一歩目だと思っていて。この作品を褒めた人たちが、一番最初からCHAIを知っている人たちになっていくと思う。
―バンドとしても、そのスタート地点に立つことができたのは、どうしてなんですかね?
マナ:この1年で、やりたいことがハッキリしたんだと思います。あと、同世代の女の子がライブに来てくれるようになったのは、ちょっとずつ、やりたいことが届いているのかなっていう実感にはなっているのかも。
ユウキ:同性のお客さんは嬉しいよね。同世代の同性に向けたことを、私たちは発信しているから。私たちみたいにコンプレックスも欲望もさらけ出せている人たちってそうそういないし、言いたくても言えないことを抱えている女の子たちは、いっぱいいると思うんです。
―「コンプレックスを肯定したい」ということ、あるいは「NEOかわいい」というキーワードを伝えていきたいっていう気持ちは強まっていますか?
全員:強まってます!
マナ:アメリカに行ってさらに強まったよね。アメリカ人が自由すぎて、日本人って、自分の個性を隠しすぎなんだなって今まで以上に思った。
ユウキ:アメリカで、いろんな人種の人に会ったんですけど、彼らは髪の色も体形も、着ている服まで自由すぎて。それを見て、私たちが言っていることは間違っていないんだなって思いました。日本はみんな一緒にしようとするけど、海外はそれぞれが「違う」っていうことを気にしていないから。もっと、この価値観を日本に伝えたいなって思った。
―根本的にCHAIの発想にあるのは、「自分が着る服や聴く音楽、そうした様々なものを自分でこだわりを持って選ぶ、その一挙手一投足が他者に影響を与えるんだ」ということだと思うんです。それはつまり、自分が笑顔でいることが、隣にいる人を笑顔にする最善の方法なんだ、ということだと思う。
全員:嬉しい!!
―で、さらにCHAIの特徴を挙げると、CHAIは、自分が最高だったらそれでいいんじゃなくて、「あなたも最高なんだ」と言えるところ。つまり、視点がちゃんと他者に向いていることだと思うんですよね。そういう意味では、CHAIは最初から自分たちの「役割」にすごく自覚的だと思うんです。音楽もファッションも、他者への影響を常に認識しながら活動していると思うですけど、これはどうしてなんですか?
マナ:やっぱり私たち自身が完璧じゃないからだと思う。AKBも同じようなことを言っていたけど(笑)、私たちは彼女たちよりももっと下だから。学校の8クラスのなかで、「100人かわいい子を挙げろ」って言われても、そのなかには入らない。中の下くらいにいる存在なんだっていうことを、ちゃんとわかっている。だからこそ、私たちがちゃんと伝えたいと思うんです。私たちだって、絶対に完璧にはなれないから。
ユウキ:完璧じゃないからこそ、誰よりもハングリー精神が強いんだよね。
アメリカ人は、みんな「私はかわいい」って思っているし、実際にそう言葉にして言うからね。(カナ)
マナ:私たちは四人とも、普通の家庭で生まれ育って、親がミュージシャンなわけでもない。親のことは尊敬しているけど、そもそも、小さい頃から期待されて生きてきたわけじゃないからね。「かわいいね」って言われて育つっていうことを、あんまり体験していないから。
カナ:そうそう。だからこそ、誰かひとりでも「いい」って言ってくれる人がいると、それで自信がついて、今、こうなっています(笑)。なんだかんだで、勘違いでも、私たちは自分のこと、すごくかわいいって思っているから(笑)。
人には絶対に個性があると思うし、それぞれに必ずよさがあると思う。それを見つけられていない日本の教育の仕方が、私は好きじゃないです。アメリカの人って、教育の段階から「君はここの個性がいいんだよ」って言われ続けて、リスペクトし合っているから、自信を持てるんですよね。みんな「私はかわいい」って思っているし、実際にそう言葉にして言うからね。だから、日本の教育の在り方から変えてほしい!
マナ:そうだよね。もっと、いいところを見つけ合えればいいのにって思う。「なんで褒めてあげないの?」って。「その子に期待しているからこそ、怒る」っていう教育の仕方があるけど、それって間違っていると思う。怒られた子が傷ついて泣いて、それでハングリー精神が生まれるのかもしれないけど……ちゃんと褒めてあげたら、その子は自信がついて、もっと頑張るのに。誰だって褒められると嬉しいんだから。だから、私たちがまず褒めたい!
―今言ってくださったことが明確にメッセージとして投げかけられているのが、EPの最後に収録されている“sayonara complex”ですよね。これは、CHAIにとって最初の代表曲になる名曲だと思います。この曲はどういうふうに生まれたんですか?
マナ:まず、PHOENIXの“If I Ever Feel Better”がイメージの根本にあって。歌詞を書くうえで、「さよならコンプレックス」っていうのはひとつのテーマだったんです。この曲の歌詞は、初めてみんなで考えたんですよ。
―作詞クレジットは「CHAI」になっていますね。
ユウキ:ものすごく考えました。大きなテーマすぎて、言葉にすると重くなっちゃう気がしたんですよね。だからと言って、面白おかしくして、私たちが伝えたいことを間違ってもいけないから。
カナ:<かわいいだけの私じゃつまらない>っていう部分を、一番伝えたかったね。
ユウキ:ここ、一番考えたよね。みんなに伝わる言葉で、でもCHAIらしく伝えようって。
マナ:そう。ふとした瞬間になにかを持ちきれなくなったり、自信を失くしたときに聴いてほしくて。でも、CHAIがこういう曲をやっていいのかどうか、あんまりわからなかったんです。今まで激しい曲ばっかりやってきたなかで、イメージしていなかったCHAIなりのバラードになったから。でも、今やりたいのはこれだから、いいかと思って。CHAIなりのエモさです。
―「エモい」にも、いろんな種類があると思うんですけど、“sayonara complex”の曲調はとてもメロウだし、歌詞的には<good night sweet dreams>と歌われる通り、「眠り」の曲ですよね。今のCHAIにとって一番言いたいことが刻まれたメッセージソングが、こうした「安堵」や「穏やかさ」に包まれた曲調になっているところが、CHAIらしさなんだろうと思います。
ユウキ:応援ソングを歌いたくないっていうのはあるよね。「大丈夫」「君ならできる」とか、わざわざ言うのも鬱陶しいじゃないですか。そういうことは、そもそもCHAIに求められているとも思っていないから。
―いわゆる応援ソングにせずに人を肯定する歌を作るのって、どういったバランス感覚で作ればいいと思ったんですか?
カナ:そうだなぁ……でも、基本的に曲を聴けば性格丸わかりじゃない? “ボーイズ・セコ・メン”のセコい男に引っ掛かっちゃう感じって……めっちゃマナじゃん(笑)。
マナ:みんな一度はあるよね~(笑)。
カナ:きっと、私たちにとっての「頑張れ」の言い方が、こんな形なんだと思う。
マナ:そもそも「頑張れ」っていうタイプではないからね。それより、どこか一部分、人のいいところを見つけて褒めるほうがかっこいいし、それは、常にネガティブな自分に向けて言っている部分もあって。ピンポイントで褒めて、「そこだけは自信もって!」みたいな。あとは気軽に行こうって(笑)。
―1個いいところがあれば、それ以外は緩くてもいいよって、すごく優しい肯定の仕方ですよね。
マナ:うん。人は、1個あれば強いから!
「かっこつける」というフィルターがあると、エンタメはできないから。(ユウキ)
―前回のインタビューでは、CHAIは「欲望を見つけるために戦っている」と言っていました。今、CHAIを突き動かす欲望は、どんなものですか?
ユウキ:もっと海外に行きたいという気持ちは、アメリカに行ってから余計に強まりました。イギリスにもヨーロッパにも台湾にも行きたいし、早くいろんな人に見てもらいたいっていうもどかしさがあります。「早く気づいて!」っていう。
カナ:近いうちに絶対に行きたいね。
ユウキ:あと、『グラミー賞』はやっぱり取りたい。アメリカに行ったとき、STAPLES Center(『グラミー賞』の会場)にも行ったんですよ。その日はバスケットの試合をやっていたのでなかには入れなかったんですけど、The GRAMMY Museum(『グラミー賞』の歴史がわかる資料館)に行って、トロフィーも見てきました。建物の前にあるマンホールに、歴代受賞者の名前が書いてあって。
カナ:5つくらい空白があったよね。あのなかにCHAIの名前を刻もう(笑)。
―先日の『第59回グラミー賞』は見ましたか?
ユウキ:見ました! ビヨンセがすごかった。妊婦さんの姿で歌っていて、もうほんと、お腹が大きいんだけど、母性の神みたいな(笑)。本当に神々しかった。音楽が素晴らしいのはもちろんだけど、ちゃんとエンターテイメントだった。そう、アメリカに行って、エンターテイメントの大事さがすごくわかった気がするんですよ。
―というと?
ユウキ:「魅せる」ということが、すごく大事なんだって思ったんです。ただ音楽をやる人になるんじゃなくて、ダンスをしたり、見せ方も含めて、ひとつのショーを魅せるという点で、CHAIもエンターテイメントをやりたいなって。だからこそ余計、かっこつけたくないなって思う。「かっこつける」というフィルターがあると、エンタメはできないから。
―ビヨンセも、妊婦である自分のあるがままを曝すことで、エンターテインしたわけですもんね。人は、ありのままであることでエンターテイメントになる。今、政治的な混乱が世界的に噴出しているからこそ、エンターテイメントであることは、すごく重要な気がします。
マナ:テキサスで、マドンナの“Material Girl”のカバーをやったんですよ。ドナルド・トランプとのことがあったから(マドンナはトランプの政策に対して強く抗議する言動を行っていて、テキサス州はトランプ陣営だったこともあり、マドンナの楽曲をオンエアしないと発表したラジオ局もあったほどだった)、日本を出発するまでは「マドンナはやめとけ」って周りからかなり言われたけど、「いいものはいい!」と思ってやったら、やっぱりブーイングされずにすごく盛り上がって。
カナ:曲をやるとき、「ミュージック・イズ・フリーダム!」ってユナが叫んでから、ドラムを叩くんですよ(笑)。
―ユナさん、かっこいいです。
ユナ:うん、ありがとうございます(笑)。
- リリース情報
-
- CHAI
『ほめごろシリーズ』(CD) -
2017年4月26日(水)発売
価格:1,728円(税込)
OTEMOYAN record / CHAI-00011. Sound & Stomach
2. クールクールビジョン
3. ボーイズ・セコ・メン
4. ヴィレヴァンの
5. sayonara complex
- CHAI
- イベント情報
-
- 『“ロード・ツー・ダ・GRAMMYs” season3』
-
2017年5月24日(水)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
CHAI
Helsinki Lambda Club
料金:前売2,500円(ドリンク別)
- プロフィール
-
- CHAI (ちゃい)
-
ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組「NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド」、それがCHAI。誰もがやりたかった音楽を全く無自覚にやってしまった感満載という非常にタチの悪いバンドで、2016年の春以降、突然いろんな人が「CHAIヤバい」と韻を踏みながら口にし始め、ある日突然ノンプロモーションなのにSpotify UKチャートTOP50に代表曲『ぎゃらんぶー』が突如ランクイン!(※最高位36位)。2017年『SXSW』出演と初の全米8都市ツアーも大成功におさめ、4月26日に今現在のCHAIのヤバさがすべて詰め込まれた2nd EP『ほめごろシリーズ』をリリース。その常軌を逸したライブパフォーマンスを観てしまった全バンドマンがアホらしくなってバンド解散ブームすら起こりかねないほど、彼女たちに触れた君の2017年度衝撃値ナンバーワンは間違いなく「NEOかわいいバンド」、CHAIだよ!
- フィードバック 0
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-