world's end girlfriendが、昨年発表したアルバム『LAST WALTZ』のリミックスアルバム『LAST WALTZ REMIX』を発表した。Serph、Vampillia、CRZKNYといった個性派がずらりと並んだこの作品は、意外にもworld's end girlfriendにとって初のリミックス作品である。そして、1月19日には1年越しとなる『LAST WALTZ』のリリースライブをLIQUIDROOMで開催。この日は通常のバンド編成に加え、湯川潮音とdownyの青木裕のゲスト出演も発表され、濃厚な『LAST WALTZ』の世界がステージ上で再現される。
そんな記念すべきリリースとライブを前に、world's end girlfriendとは同時代の盟友である、あらかじめ決められた恋人たちへの池永正二とDÉ DÉ MOUSEを迎え、三者による鼎談を実施。この鼎談にあたりworld's end girlfriendは、「時代が一周したタイミングのような気がする」と語っている。果たして、「今の時代の空気」とはいったいどのようなものなのか? それぞれの歩みを振り返ることによって、時代とともに変わったものと変わらないものが浮かび上がってきた。
結局自分が本当に好きなことをやってるうちに、だんだん独自の表現になっていく。(WEG)
—まずはみなさんの出会いについて話していただけますか?
WEG:デデくん(DÉ DÉ MOUSE)のことは1stアルバム(2007年リリースの『tide of stars』)を出す前から知ってて。そのときはまだAphex Twinっぽい感じのサウンドだったんですけど、ある時期から自分自身の音楽になっていったのをよく覚えています。そこから1stアルバムが出て、一気に名前が広がったので、「自分の音楽」がやれていれば、ちゃんと世に出られるんだなってすごく納得しました。
—池永さんとはいかがですか?
WEG:あら恋(あらかじめ決められた恋人たちへ)は名古屋のイベントで一緒になって、名古屋駅で待ち合わせて、挨拶したのを覚えてる。
池永:「恋人つながりやん」って(笑)。
WEG:当時はお互いひとり寂しく打ち込みのライブをやってたけど、そこから長年やってきて……あら恋も俺らも人が増えていって(笑)。
左から:world's end girlfriend、DÉ DÉ MOUSE、池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
—おふたりから見た当時のworld's end girlfriend(以下、WEG)はどんな印象でしたか?
池永:今と変わらないです(笑)。音楽性的にはずっと積み上げてきたものがあるから変わったところもあるかもですけど、昔も今も変わらず、「すげぇなー」って存在。
DÉ DÉ:WEGのことを知ったときは、完成度の高さとポップ性を兼ね備えていて、「これ、日本人なんだ!」ってびっくりしました。当時の「ROMZ」(ROMZ Records。かつてWEGも所属していたエレクトロニカやブレイクコアなどを中心にリリースしていたレーベル)の周辺とかも含めて、僕にとっては尊敬の対象で、「いつかこの人たちと同じイベントに出れたらいいな」と憧れていたんです。ただ、そのなかでもWEGは飛び抜けていた。
DÉ DÉ:あら恋とは2005年くらいに初めて一緒のイベントに出たんですけど、ピアニカを吹きながら、めっちゃ煽ったり叫んだりしてて、シーンとかいろんなものに対する反抗みたいなものが感じられて。
池永:「反抗」って言うとかっこいいですけど、ただひねくれてただけなんですよ(笑)。「他の人と違うことしよう」っていう。
WEG:結局みんな自分が本当に好きなことをやってるうちに、だんだん独自の表現になっていくんだと思う。作り手としてはそれが正しいあり方だなと。最初は誰かの影響から始まっても、作り続けるなかで取捨選択を繰り返す作業を通じて、「本当の自分の表現」になっていくんですよね。
二者択一でどちらにすべきか迷ったときに、誰かが望むものを選ぶ人もいるだろうけど、本来自分がやりたいことを選び続けることによって、デデくんもあら恋も、「自分の音楽」を形作っていったんだと思う。
昔は全部がゴチャゴチャしていたじゃないですか?(DÉ DÉ)
—11月に開催されたあら恋の20周年記念企画でこの3組が揃ったわけですけど、出会った当時と比べてどんな変化を感じますか?
DÉ DÉ:昔は全部がゴチャゴチャしていたじゃないですか? だからこの3組もある程度ひとつの枠で括れたと思うんですけど、今はもうできなくなっちゃいましたよね。2010年代以降、細分化が激しく進んで、一緒にいれたはずが難しくなって、「ときどきフェスで会う」みたいな距離感になっていて。
—たしかに、2000年代初頭にはポストロック / エレクトロニカのシーンみたいなものがありつつ、一時期はジャンルの壁が薄かった印象があります。00年代半ばの『RAW LIFE』や、00年代後半の『KAIKOO』といったイベントがそれを象徴していたような。
DÉ DÉ:なんかみんな、いつもケンカしてましたよね?(笑) 「ここのシーンのやつらは、あいつらとは仲が悪い」みたいな。「みんなで仲よく」っていうのは、どこのシーンにもなかった。僕は最近10代のトラックメーカーと接する機会も多いんですけど、みんなすごくいい子なんですよ。昔は、東京のクラブシーンはスラムだったけど、だんだん精査されて、キレイになってきた気がする。
池永:どっちのほうが好き?
DÉ DÉ:今、超やりやすいっすよ(笑)。殺伐としたなかから出てくるものもあるから、それはそれで面白いけど、自分に悪意が向けられてしまうと、やっぱりいい気分はしないですからね。
—池永さんはどうですか?
池永:僕はあんまり相手にされへんかったから、ポツンっておる感じで……。
DÉ DÉ:そんなことないよ!(笑)
池永:でも、「ベッタリ仲いい」みたいな人はおらんかった気がする。
やっぱり、その人にしか出せない何かが感じられる音楽じゃないとダメ。(WEG)
DÉ DÉ:昔のほうが自分の好きなものに対して純粋だったんじゃないですか?
池永:というより、変な自信があった。「俺のほうがいい」みたいな……振り返ると俺のほうが全然アカンねんけど(笑)。
WEG:俺の場合は、年を重ねてからのほうが周りが気にならなくなったというか……。
DÉ DÉ: WEGはもともと周りは気にしてなかったと思う(笑)。初めて会った日から、WEGはWEGだったし。
WEG:基本変わってないんだけど、年を重ねて自分の音楽により自信がついてきたから、いいものはいいし、どうでもいいものはどうでもいい。だけど、自分にとってどうでもいい音楽も、それはそれで、それを必要とする人もいるし、それも含め音楽は最高だなって。
池永:昔からドーンとしてる感じはあったけどね。
DÉ DÉ:僕、20代の頃は自分より年下がすごいもの作ると、動悸がしたんですよ。でも、今はそういうことがなくなったから、いい具合に年を重ねてこれたのかなって。
DÉ DÉ:そもそも、今の10代って、物心つく頃にはもうインターネットがあって、小学生のころからフリーのソフトウェアで曲作りしたりするから、クオリティー高いのが当たり前なんですよ。今はYouTubeとかにチュートリアルがあるから、技術的なすごさは評価の基準にならないというか。
WEG:俺も今は、音のよさとかジャンル的なクオリティーの高さだけだと全然惹かれない。そういうところは頑張ればできるから、そこに+αの何かがないと。やっぱり、その人にしか出せない何かが感じられる音楽じゃないとダメだし、それはさっき言ったように本当に自分が欲してるものを選び続けることで得られるものなんだと思う。
音楽のなかで好きなポイントはいくつもあるけど、そのなかにはWEGとしてはやれないものもあって。(WEG)
—三者とも2010年代以降は自主レーベルでの活動を開始しています。それぞれのレーベル設立のタイミングが、自身の活動にとってどんなタイミングだったのかを振り返っていただきたいです。まずは2010年に「Virgin Babylon Records」を設立したWEGから、いかがでしょう?
WEG:レーベル立ち上げる前から、自分の音楽の見せ方に関しては自分でほとんど決めてたから、「これだったら、自分でやったほうが早いな」って思っていたんです。でも当時は、自分で制作費を出せるほどのお金はなかったからレーベルを始めるまでにはいかなくて。
そのうち自身の売上で資金がたまってきて、なおかつ、どうせやるなら一人でやるよりも、自分がいいと思うアーティストと一緒にやったほうがより広がりや化学反応も生まれると思って始めました。
—スタートしてからは、活動にどんな影響がありましたか?
WEG:音楽のなかで好きなポイントはいくつもあるけど、そのなかにはWEGとしてはやれないものもあって。そういうところをレーベル所属のアーティストがやってくれることは、自分では満たせない部分を満たしてくれるのですごくいい影響でした。
他のアーティストがいろんな面を満たしてくれることによって、自分はWEGのより深い核となる部分だけを追求していくことができるから、それは精神衛生上もすごくよかった。レーベルをやってなかったら、ずっと自身の音楽に365日24時間向き合い続けないといけないので、それはそれできつかっただろうし逆に力み過ぎるなとも思います。
WEGは僕の師匠というか(笑)。(池永)
—あら恋は2013年に「KI-NO Sound」をスタートさせていますね。
池永:きっかけは前のレーベルがあまりよくない状況になったことで、それなら「自分でやってみよう」ってことでスタートさせました。やっぱり自分で「めっちゃいいの作ってん!」っていうほうが人に伝わりやすいし、「自分でやってみたい」っていう気持ちはずっとあったので。
で、WEGが先にレーベルやってたから、当時はいろいろ相談させてもらってたんですよ。だから、WEGは僕の師匠というか(笑)、いつも自分より先を歩いていて、「やりたいようにやってるなぁ」っていうふうに見てたんです。
—デデさんは2012年に「not records」をスタートさせています。
DÉ DÉ:僕はデビューから1年後にavexに移籍して、最初は好きにやらせてもらってたんですけど、さらにセールスも動員も伸ばしていかなきゃいけなくなり始めて、純粋に自分のやりたい表現にもう一度向き合いたいって思うようになって、とりあえず会社を抜けて……それが間違いの始まりだったんですけど(笑)。
—いやいや(笑)。
DÉ DÉ:まあ、やめてなかったらコンプレックスを抱えながら活動することになってたかもしれないし、結果これでよかったのかなって思います。not recordsは、「自分の作品を好きなときに出したい」っていう、ただそれだけでやっています。
WEGってすごいアーティストであると同時に、優秀なビジネスマンでもあって。(DÉ DÉ)
DÉ DÉ:僕、Virgin Babylonすごいなって思うのが、ガンガンCD出してるところで。やっぱり、エレクトロニカとかポストロックをごちゃまぜにしながら、日本でサッドビューティーな音を確立したのはWEGだと思うんですね。で、WEGはVirgin Babylonに世界観や価値観、個の核を共有できるアーティストを全部集めたから、必然的にレーベルオーナー=ボスになったんじゃないかと(笑)。
WEG:やっぱ、あまりにもフォロワーでそのままなアーティストには声はかけないね。表面的に似たような音を集めるのはわかりやすいけど、面白くはないしダメだなって思うところ(笑)。
俺の場合、単純に「自分がいいと思う音楽を出したい」っていう気持ちが根本にあって。その上だったら、多少赤字だろうが賢くやれば回していけるから、じゃあ、出せるものはどんどん出していこうっていう、シンプルな感じ。
DÉ DÉ:回していけてるのがすごいですよ。僕のなかで、WEGってすごいアーティストであると同時に、優秀なビジネスマンでもあって、「WEG(株)」の製品を作るのがめちゃくちゃ上手い。
ブランドの作り方と守り方とか、自分をカリスマのような存在に見せるために何をすべきかって、ちゃんと考えてるんだろうなって。僕はまだ自社だけで完結できる状態じゃなくて、下請け業者がいないと自社製品が作れないんですけど(笑)。
WEG:作品を作ったあとに、「この作品をどの角度で誰に見せるのか、どうみせたいのか」っていうのは、作曲とはまったく別の脳で俯瞰で見るんです。自分の作品なんだから、それが一番よくわかるのも本当は自分のはずなんだけど、そのあたりのことをあまりやらなかったり人任せにしてしまう人が多いなっていうのは昔から思ってて。「この人のこの作品は、こうやって見せたほうがもっといいんじゃないかな」って思うことはよくあります。
過去を見つめることで未来どうするかを考えるもんやろ。(池永)
—今年、あら恋は20周年、デデさんは10周年を迎えて、WEGは「時代が一周したような感じがする」ということをおっしゃっていましたね。
WEG:いろんな作品や試行錯誤を巡ってきて、また自分が本当に好きだった音楽に戻っているようなタイミングというか。これまでの経験も踏まえて、また自分が一番好きだった音楽を作れる状況になったというかね。少なくとも、俺はそうだし、デデくんやあら恋もなんとなくそうなんじゃないかなって思う。
池永:そんなふうには思ってなかったけど、話を聞いてて、「ホンマやな」って(笑)。ずっと会わんかった友達でも、10年くらい経ってバッタリ会うと、すげえハモったりすることってあるから、その感じはよくわかります。
—池永さんはあら恋の20周年記念サイトのインタビューで、「次へ次への時代やからこそ、一回振り返ることが逆に未来につながるんじゃないか」というお話をされていましたね。
池永:今って「次」の話ばっかりじゃないですか? 情報が溢れていて、次はどうするこうする、未来はどうなんやって……でもその未来って、過去なんちゃうかなって思うんです。知識の積み重ねが過去にあるわけで、過去を見つめることで未来どうするかを考えるもんやろって。
だからあら恋の20周年も、そういう考えのもとでの「。」をつけることというか。「。」をつけることで、また次のお話が始まるわけじゃないですか? なので、またこれから書きだそうとするときは別の本に書き始めるんじゃなくて、同じ本の続きの文章になるんですよね。そこもずっと続いてる感覚で。
DÉ DÉ:2000年代って、大きなリバイバルがなかった時代だと思うんですよ。1990年代は渋谷系で1960年代を再評価したみたいに、必ず過去のリバイバルがあったけど、2000年代はそれがなかった。だからその反動で、今の10代とか20代は、1980年代とか1990年代に対する憧れをすごく感じるみたいなんです。それは日本だけじゃなくて、世界的にもそうで。
だから池永くんが言った、「次へ次へ」じゃなくて、「過去にも大事なものがある」っていうのは、時代の空気だと思うんです。シティポップにしても、アーリー90sのハウスが流行ってるのもそういうことで。今の若い子たちを見てると、「ここには自分たちの知らなかった未開の地がある」ってマインドで過去を捉えているのかなって。
DÉ DÉ:だから今年は、そういう時代的な流れと、自分たちのキャリアが偶然交わった年なんじゃないかなって感じてて。自分のパーソナルとしてもそうだし、周りを見ても、美しかった過去に対しての表現を求めてるというか、そういう時代なのかなと。
今までWEGの曲って、誰にもリミックスさせる気もなかった。(WEG)
—12月22日には昨年発表の『LAST WALTZ』のリミックスアルバムが発売されました。
WEG:今のデデくんの話で言うと、時代の流れと自分たちの流れがうまく交わったタイミングって、デビューのタイミングだったんだと思う。そのあとは個々人の流れと時流はズレたり合ったりしながら流れるもので。『LAST WALTZ』は、「結局、自分がやりたいことをやる」っていうことを選んできた集大成だと思っていて。
WEG:今までWEGの曲って、誰にもリミックスさせる気もなかったんですけど、『LAST WALTZ』はかなり満足いく作品ができたからか、自然とやってもらおうかなって思えたんです。昔は、「触られたくない」って気持ちが強かったんだけど、それも気にならなくなった。
DÉ DÉ:リミックスアルバム聴かせてもらったんですけど、「WEGの新作」って言われたら、納得してしまうような作品で。そういうところに「何をしてもWEGになる」っていう自信を感じて。
WEG:昔から自信満々ではあったけどね。
DÉ DÉ:知ってる(笑)。
WEG:よりちゃんと、音楽にも心にも力がついてきたことを自分で実感できるから、どういうふうに手を加えられても平気だろうなって。そもそも任せても大丈夫な最高なメンツに頼んでるしね。
world's end girlfriend『LAST WALTZ REMIX』ジャケット(Amazonで見る)
日本はバンド至上主義なところがあるじゃないですか?(DÉ DÉ)
—そして、来年1月19日にはLIQUIDROOMで1年越しの『LAST WALTZ』のレコ発が開催されます。
WEG:WEGが他のバンドと違うと思うところは、どのパートも主人公ではなく、各プレイヤーがシンプルさも複雑さも目的にすることなく音楽にとって必要なフレーズだけを重ねて演奏することで、ひとつの音楽になるっていうやり方。
—「アーティストよりも、楽曲そのものが主役」っていう意識も、みなさんの共通点だと言えるかもしれないですね。
池永:たしかに。ただ、あら恋も曲ありきではあるんですけど、その曲のなかでプレイヤーにどうプレイしてもらうかに関しては、その人の個性を引き出すっていう発想ですね。映画みたいな感じというか、同じ脚本でも、役者が違うと変わるじゃないですか? それと同じように、プレイヤーに合わせて、曲の構成を変えたりするんで、人が変わると曲もバンドも雰囲気が変わるんです。今はそれがすごく楽しいんですよね。
—DÉ DÉ MOUSEさんの現在のライブは、LITEとSawagiのメンバーを迎えたバンド編成ですよね。個人的には、そのラインナップも「一周した感」を感じました。
DÉ DÉ:今、ロックバンド編成になったのは、「間口を広げるため」っていうのが大きいんです。日本はバンド至上主義なところがあって、ダンスミュージックは全然聴かないって人も多いじゃないですか?
『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』とかしか行かないような子でも、僕らがバンドでダンスミュージックをやって、楽しませることができれば、それをきっかけにダンスミュージックが好きになったりすることもきっとあると思うんです。今年はいろんなフェスや海外にも呼んでもらえたんですけど、それはこの編成だったからこそかなと。
とにかく自分はいい音楽を、圧倒的な音楽を作りたい。(WEG)
—それぞれの歩みを振り返っていただいて、決してずっと近くにいたというわけではなく、それぞれがそれぞれの道を開拓して、サバイブしてきたからこそ、一周してまた出会うタイミングを迎えることができた、という歴史の重みを感じました。
WEG:周りの変化と自分の変化は基本的に別もので、無意識に影響されることはあっても、とにかく自分はいい音楽を、圧倒的な音楽を作りたい。でもまあ、いい音楽を作ってる人が周りにいると嬉しいですね。あと、この調子で老人まで突き詰めていけば、何かすごいものができるんじゃないかって、それは楽しみかな(笑)。
—その意味でも、あら恋やデデさんの存在は大きいですよね。
WEG:あら恋もデデくんも、歩き方はそれぞれ違うけど、それでもいいなって思えますからね。いい曲を作ってる人が音楽を続けてるのは嬉しいです。でも、音楽って「追求しろ」って言われてやるものじゃないし、音楽のそばにずっといるのがきつい人もいるだろうから、ある種の気楽さと本気のバランス感覚は持ち合わせたほうが、作品を作り続ける上では健全なんだろうなと思う。
DÉ DÉ:フレッシュなときは世間も飛びつくけど、誰しもそうじゃなくなってくるわけで、そうなったときにどうするか――レーベルの話をして思いましたけど、そういうことを考えて音楽を続けていける環境を作っておくのが大事だなと。
今って、常にある程度露出がないと忘れられる時代だと思うんですけど、幸いに10年かかってやっと曲作りが苦じゃなくなったので、これからはいいものができたらポンポンとリリースしたい。本当に自分が思う夢や目標に向かって突き進んで行けたらなと思います。
—フレッシュさだけではない、長く続けてきたからこその素晴らしさが、それぞれの作品やライブには詰まっていると思います。
DÉ DÉ:まあ、いつまでもフレッシュではいたいですけどね(笑)。
WEG:俺はおっさんでいいや(笑)。
池永:でも若作りはしたくないなぁ。
DÉ DÉ:こんな金髪なのに!(笑)
- リリース情報
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- world's end girlfriend
『LAST WALTZ REMIX』(CD) -
2017年12月22日(金)発売
価格:2,160円(税込)
VBR-0451. matryoshka REMIX / Plein Soleil
2. Kazuki Koga REMIX / Crystal Chrysalis
3. Satanicpornocultshop REMIX / Flowers of Romance
4. arai tasuku REMIX / LAST WALTZ
5. CRZKNY REMIX / LAST WALTZ
6. SPEAK LAW REMIX / Plein Soleil
7. FilFla REMIX / LAST BLINK
8. Serph REMIX / Angel Ache
9. KASHIWA Daisuke REMIX / Radioactive Spell Wave
10. Go-qualia REMIX / Girl
11. Vampillia REMIX / Girl
12. 2994898 REMIX / Plein Soleil
- world's end girlfriend
- イベント情報
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- world's end girlfriend
『LAST WALTZ IN TOKYO』 -
2018年1月19日(金)
会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM
開場 19:00 / 開演 20:00
料金:前売3,900円(ドリンク別)
- world's end girlfriend
- プロフィール
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- world's end girlfriend (わーるず えんど がーるふれんど)
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1975年11月1日かつて多くの隠れキリシタン達が潜伏した長崎県の「五島列島」に生まれ10歳の時に聴いたベートーヴェンに衝撃を受け音楽/作曲をはじめる。2000年デビュー。アジア、EU、USツアーなどを行い『ATP』『Sonar』など各国フェスにも出演。映画『空気人形』の音楽を担当し2009年『カンヌ映画祭』や世界中で公開された。2010年「Virgin Babylon Records」を設立し『SEVEN IDIOTS』をワールドワイドリリース。圧倒的世界観を提示しつづけている。
- あらかじめ決められた恋人たちへ (あらかじめきめられたこいびとたちへ)
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2017年、活動20周年を迎えた叙情派シネマティック・バンド。通称“あら恋”。DUB~ベース・ミュージックを通過した踊れるバンドサウンドと、鍵盤ハーモニカ&テルミンによるセンチメンタルなメロディを融合した映像的なサウンドが特徴。リーダー・池永正二(鍵盤ハーモニカ、Track)のソロとしてスタートし、現在はバンド編成。各メンバーは別バンドでの活動やプロデュース業にも携わる異能集団である。バンマス池永が映画『武曲MUKOKU』(監督:熊切和嘉/出演:綾野剛、村上虹郎)『モヒカン故郷に帰る』(監督・沖田修一/出演:松田龍平・前田敦子)、『味園ユニバース』(監督:山下敦弘/出演:渋谷すばる、二階堂ふみ)の劇伴を担当する等、活動の幅はさらに広がっている。これまでに『FUJI ROCK FESTIVAL』『朝霧JAM』『ap bank fes』『BAYCAMP』など幾多の野外フェスに登場。“泣きながら踊れる”と称されるダイナミックなパフォーマンスで聴衆を魅了した。2017年、リアレンジ・新録音したベスト盤『20th BEST』をリリース。リキッドルームにて20周年記念特別企画興行を開催。池永が劇伴を担当した映画『ピンカートンに会いに行く』が1月より公開。
- DÉ DÉ MOUSE (ででまうす)
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遠藤大介によるソロプロジェクト。作曲家、編曲家、プロデューサー、キーボーディスト、DJ。また、自身の曲のプログラミングやミックス、映像もこなす。ライブスタイルの振れ幅も広く、ツインドラムでリズムの高揚感を体現するDE DE MOUSE + Drumrollsや、縦横無尽に飛び回るDJスタイル、即興とセッションで繰り広げるDE DE MOUSE + his drummer名義に、映像を喚起させるDE DE MOUSE + Soundandvisions名義など、多種多様のステージングを展開。国内だけでなく、イギリスやフランス、ドイツなど海外遠征も盛んに行っている。2012年にnot recordsを始動。今年活動10周年を迎え、アルバムとなる『dream you up』、12月には配信シングル『thanks tracks』をリリース。
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