踊Foot Worksの快進撃 踊るような足踏みでスタンダードを更新する

今、社会全体において、あらゆる「スタンダード」がグラグラと揺れ動いていることは、誰の目にも明らかだ。たとえば、日本人が長いあいだ信頼してきた「終身雇用」「年功序列」なんて言葉は、いまや幻想のようになっている。

ここで紹介するのは、2017年3月に突如現れ、瞬く間に耳の早いリスナーやミュージシャンたちの注目をかっさらった4人組グループ、踊Foot Works。名は体を表すというが、彼らは「踊Foot Works」という名の通り、踊るように軽やかなフットワークで、音楽業界のスタンダードを見向きもせずに進んできた。

そして、4月25日、1stフルアルバム『odd foot works』をリリースする。彼らの活動の在り方や、ヒップホップっぽいけどそうとは言い切らせない音楽性は、「odd=風変わり」とも言えるだろう。しかし、どんな「スタンダード」も、それが生まれた瞬間は、世の中で「風変わり」と捉えられていたはずだ。踊Foot Worksは、その軽やか且つ風変わりなフットワークで、音楽業界やポップスというジャンル、そして東京という地において、新たな「スタンダード」を生み出していく。そんな予感と期待をさせてくれる。

別に、反骨精神や反発心があるわけではないと思うんですよ。ただ面白いことをやりたい。(fanamo')

—2017年3月12日に自主制作盤『ODD FOOT WORKS』をYouTubeやフリーダウンロードという形でシェアをして、5月3日が初ライブ。その後1stフルアルバム『odd foot works』をリリースするまで、かなり早い勢いで進んできたのではないかと思うのですが、踊Foot Works(以下、踊Foot)としては、どういうモチベーションでやってきた1年でしたか?

Pecori(Rap):「いい曲を作る」ということがまず最初にあるんですけど、プロップスはすごく意識するタイプなので、「話題の新人アーティスト、踊Foot Works」とか「彗星のごとく現れた」「なんだ、あいつら」みたいなふうに言われるために頑張る1年だったのかなと。話題作りをなるべく増やして、プラス、新しいことをやっていくのは、今後もやっていきたいところです。

踊Foot Works
踊Foot Works

—そもそも、去年3月にアルバムを無料で公開したのは、どういう考えがあったからですか?

fanamo'(Cho):名刺代わりというか。ただ地下でごそごそやってただけのやつらだったので、まずはみんなに知ってもらおうと。

Pecori:Chance the Rapperとかシカゴ界隈のラッパーが、フリーで作品をネットに上げて、みんなで音楽を共有しているのを見て、それに影響を受けたのもあります。音楽で食っていこうとも全然思ってなかったから、お金がほしいとかじゃなくて、卒業記念制作みたいな気持ちで作って、「ただ聴いてもらいたい」って感じだったんですよね。もちろん、作った感触としては、反響がこないとおかしいとは思っていたんですけど。

Tondenhey(Gt):みんなで言ってたよね、「これがなんにも世間に広まらなかったら音楽やめよう」って。

fanamo':そう、「音楽やめる」がテーマだった。

—反響があると信じつつも、現実的にこんな形になるとは思ってなかった?

Pecori:早かったですね、反響が。アップしてから5日後には、三宅さん(三宅正一。音楽ライターであり、踊Foot Worksのマネージャー)から「ライブしませんか?」ってイベントへのお誘いをもらったので。

左から:fanamo'、Tondenhey、Pecori、SunBalkan
左から:fanamo'、Tondenhey、Pecori、SunBalkan

—赤い公園の津野米咲さんも、すぐにTwitterでシェアしたり、ラジオで踊Foot Worksを紹介したりしていましたよね。

SunBalkan(Ba):それがまず1つ目の「非現実」で。そこから非現実が止まらない1年でした。

Pecori:だってリリースの2日前、ティザーを出したときに、「楽しみ」みたいなことをTwitterでつぶやいてくれていて。リリース当日も、「10分遅れます、すみません」みたいなことをつぶやいたら、それも引用RTして「まだかな」とか言ってくれて。

踊Foot Works-1st mini Album 「ODD FOOT WORKS」【予告編】

fanamo':もともと津野さんと宗藤くん(宗藤竜太。ex.もののあわい)がつながってて、彼が参加したから聴いてくれてたんですよね。

【MV】夜の学校 Feat. もののあわい - 踊Foot Works

—5月の初ライブには、いくつかのメジャーレコード会社の新人発掘の人たちが踊Foot Worksを観に来ていたそうですが、そんななかでも三宅さんがイチから立ち上げるレーベル「Q2 Records」でやっていこうと決めた理由はなんだったんですか?

Pecori:やっぱり、信頼できる人とやりたいなって。結構いろんな人と話したんですよ。でも、三宅さんが一番信頼できるなって、メンバー全員一致して。素直な人だし、本当に俺らのことを好きでいてくれてることが伝わってきたというか。

fanamo':いい意味で、考えて行動してないし(笑)。三宅さんもそうだと思うんですけど、単純に音楽がすごく好きで、金儲けのためだけに音楽をやりたくないという気持ちがあるんですよね。でも、すごく悩みました。「三宅さんとやりたいけど、そのためにはどうすればいいだろう」って。

SunBalkan:単純に、かっこいいこと……「かっこいいこと」って、イカレてることや面白いことも入ってくると思うんですけど、最初に会ったときから、三宅さんは「かっこいいことをやろう」って言ってくれて、この人とだったらできそうだなって。

—既存の音楽業界のあり方や固定的なやり方はつまらない、というマインドもある?

fanamo':別に、反骨精神や反発心があるわけではないと思うんですよ。ただ「面白いことをやりたい」って、常に言ってる。

Pecori:たぶん、どちらかというと遊び心ですね。

Pecori
Pecori

—12月22日に、初EP『Arukeba Gravity - ep』を東京と大阪の一部店舗のみでリリースしようと思った理由は? しかも、発売日当日に、それを発表するという。

スタッフ(三宅正一):あれはメンバーの意志というより、レーベル側からの提案で。でも、結果は完全に滑ったと思ってます。ビクターを通してやったんですけど、結局、店舗と僕らの直接的なコミュニケーションが生まれることもなかったし。インディーズっぽいことをメジャーのルールのなかでやっても、人と人のつながりって生まれないなと思って、反省点にもなりました。店舗限定でやるのも、ちゃんとお店の人が熱量持って応援してくれて、お客さんとの出会いをもたらしてくれるものじゃないと意味がないなって。単にスタイルだけでやっても擦れるだけだなって、甘く見てた部分が生じましたね。

Tondenhey:限定リリースにしたことで、俺らのことが好きで、本当に「うちに置きたい」と思ってくれてる人たちを断らなきゃいけなかったりして。

Pecori:もう2度とやらない(笑)。

踊Foot Works『Arukeba Gravity - ep』。2018年3月28日に配信リリースされた(Spotifyを開く

—そっか。つまり成功だけじゃなく、トライ&エラーな1年だったわけですね。

Pecori:それがいいですよね。やっぱり、ずっと上手くいってると怖いじゃないですか。

みんなダメ人間だったり、情けないところもあったり。でも、そういうところに愛おしさを見出しちゃう。(fanamo')

—4人は昔から友達だったわけではなく、fanamo'さんが働いているスタジオにPecoriさんとTondenheyさんが通っていて、3人でセッションしたのがきっかけで結成し、のちにTondenheyさんの後輩だったSunBalkanさんが加入した、という経緯ですよね。年齢もバラバラだし、時間をそれほど多く共有していたわけではない4人が、こうやって共鳴できた要因って、「好きな音楽」以外で言うとなんだと思いますか?

fanamo':熱すぎないとか。みんなちょっとシャイで、真っすぐ夢を語るとかが、たぶん苦手。

Pecori:嫌いなタイプが似てるかも。たとえばスタジオとかで他のグループから聞こえてくる会話とかに対して、「俺、あれ嫌いだわ」って思ったら、他のメンバーと目が合うんですよ。それ、大事だなあって。

SunBalkan:僕も含めて、根っこが窓際族、根暗(笑)。クラスの中心で場を回すような人間じゃないんですよね。

Pecori:高校のときとか、ずっと端で寝てましたもん。ひねくれてたというか。

Tondenhey:みんな天邪鬼だね。

fanamo':みんなダメ人間だったり、情けないところもあったり。全員留年してるし(笑)。でも、そういうところに愛おしさを見出しちゃう。

踊Foot Works

—学生の頃から、戯れるのが嫌いだった?

Pecori:個人的な性格として、10人で遊ぶのとか苦手ですね。最大3人な感じ。

fanamo':それ、俺も。オーカワ(Pecori)はちょっとやってたけど、みんな団体競技とかもやってないしね。

Pecori:団体競技はいろいろ経験したんですけど、全部苦手になりましたもん。たとえばサッカーやってたら、「そこでなんでパス回さねえんだよ」とか言って、大げさに頭抱えたりするじゃないですか。試合でゴールを外すと、マジで怒鳴ったり。ああいうのが、もう意味わからない。

Pecori
Pecori

—さっき言ってた「人間のダメなところに愛おしさを見出す」というのとは真逆だし、熱さの極みみたいな感じですもんね。SunBalkanさんを誘ったのは、そういう3人のマインドにハマると思ったから?

Tondenhey:そうですね。踊Footに我のないベーシストはハマらない気がして、コイツの我が強くて、野生児みたいなところはフィットするんじゃないかなって思ったんです。

SunBalkan:そのときは就活しようとしてて、スーツカンパニーで一式揃えたんですけど、5月末とかには正規メンバーで入ることが決まったから結局1回も使わずに、今メルカリに全部出してます。

—高く売れるといいですね(笑)。

SunBalkan:それが全然売れないんです……。

SunBalkan
SunBalkan

—(笑)。Tondenheyさんは、内定が出てたけど、音楽に専念するために蹴ったとか?

Tondenhey:単位が足りずに卒業できなかった、という理由もあるんですけど(笑)。とはいえ、前期で単位取って卒業して、会社に入ることもできたんですけど、その頃には音楽でやっていきたいなという気持ちがかなり強くて。

—将来のことを不安視したり、安定を求めたり、という気持ちはなかった?

Tondenhey:先のことは、あまり心配しない。

Tondenhey
Tondenhey

SunBalkan:俺はどちらかというと、将来の心配よりも、「お父さんとお母さんになんて言おう」みたいな心配のほうが大きかったですね。別に、自分のなかではどうにでもなると思ってたから。でも親も、去年『FUJI ROCK』に出るのが決まったときには納得してくれたのかな。

Tondenhey:うちの親は、「音源のクオリティーが高いから、感服です」みたいな感じ。「天才としか思えないから俺はなにも言えない」って、この前も言ってました。

SunBalkan:へえー! 親にそれ言われるって、めっちゃ嬉しいね。

SanBalkan、Pecori
SanBalkan、Pecori

SMAPが、一番理想といえば理想で。(Pecori)

—踊Footの活動の仕方も、それぞれのパーソナリティーも、世の中の「指標」とか「美学」とされてるものに関心を示さず、自分たちのやりたいように、軽やかに進んでこられたんだなあと思いました。そういうスタンスは、踊Footの音楽のミクスチャー感にも通ずると思っていて。そもそも踊Footを始動させるときに、「こういう音楽をやっていこう」みたいな話って、なにかしましたか?

全員:ないかもね。

SunBalkan:アルバムやE.P.によって、やろうとしてることが違うんですよ。それも別に「違うことをやろう!」って意識してるというよりも、ただそのときにやりたかったことが、たまたまそれだった、というだけで。「縛られないこと」を意識しすぎて、むしろそれに縛られてる、みたいな(笑)。

踊Foot Works / 1st full album "odd foot works"【予告編】

踊Foot Works『odd foot works』ジャケット
踊Foot Works『odd foot works』ジャケット(Amazonで見る

—「踊Foot Worksの基盤にあるのはヒップホップだ」というマインドはありますか? それとも、それすらない?

Pecori:「ヒップホップ」と謳ってるのは、いいと思う。単純に俺はヒップホップが好きだし、それで「これソウルじゃん」って言われるような曲が入ってるほうが面白いと思うから。普通に「ポップスバンド」という謳われ方は、あまりされたくないんですよね。

SunBalkan:そもそも僕はヒップホップの概念とかカルチャーをそこまで知らなくて、踊Footに入ってから初めて「かっこいいな」って思ったんですよね。「いろんなものが自由に混ざり合ってる」という意味では、踊Footも、このアルバム(『odd foot works』)も、ヒップホップなのかもしれないです。

fanamo':こだわりがないのがこだわり、みたいな。俺たちが「バンド」って言われたくないのは、「バンドは生音で再現できることしかやっちゃいけない」みたいな考えを持っている人たちもいるからで。「MPCで曲を作らないとヒップホップじゃない」って人もいるだろうけど、俺らは、かっこいいと思ったものは全部やりたいんですよね。

fanamo'
fanamo'

Pecori:SMAPが、一番理想といえば理想で。音的に幅広いし、それは俺らも意識して作ってる部分だから。

結局、ポップなものしか作れない。その随所にドープが見える感じがいいんじゃないかと思う。(Pecori)

—あえて唯一こだわっている音楽的な方向性を言葉にするとしたら、キャッチコピーにもなってる「もっとPOPをDOPEに、ずっとDOPEをPOPに。」という部分?

Tondenhey:そうですね。でもそれも意識的というより、自分がやりたいことを勝手にやったら、そうなっちゃったみたいな。

踊Foot Works

—踊Footにとって、なにが「POP」でなにが「DOPE」か、その境界線はどこにあるといえますか? もちろんそれって言語化するのは難しいと思うけど、たとえば今回のアルバムを作るうえで、「これはポップすぎるんじゃない?」とか、具体的に会話に出たものってなにかありますか?

Pecori:“nightcrawler”は、ドープめに作ってるつもりだったんですけど、最終的にめっちゃポップだなあと思って。結局、ポップなものしか作れない。その随所にドープが見える感じがいいんじゃないかと思う。

踊Foot Works“nightcrawler”(Spotifyを開く

SunBalkan:逆に“Bebop Kagefumi”とかは、デモが最初きたとき、めっちゃポップだなって思ったんですよ。でも今聴くと、ドープというか、深さがしっかりある曲だなと思って。

Pecori:ミックスをしてくれたGiorgio Givvnさんが作る音像の影響もデカイと思います。Givvnさんもポップが好きで、そこは俺らと共通してて。俺らがやりたいことをわかったうえで、ポップな音をどうドープにするかを考えながらミックスしてくれたんですよね。

踊Foot Works / Bebop Kagefumi -teaser-

—さきほどPecoriさんから「SMAP」というワードも挙がりましたが、Pecoriさん自身、モノノフ(ももいろクローバーZのファン)だったそうで、やっぱりヒップホップが好きな一方で、ポップなものもすごく通ってきているんですよね。

Pecori:高2くらいに「アイドル熱」がきて、友達と集まって、ももクロの曲をずっと踊ってました。当時ヒャダインさんがほとんどの曲を手掛けていて、「なにこれ!」って目新しさを感じるものがあったんですよね。最初は彼女たち自身に引き込まれてたわけではなかったんですけど、さいたまスーパーアリーナの『ももいろクリスマス2014』で初めてライブを観たら、号泣して(笑)。単純にアイドルのライブに行く楽しさも知ったし。

そこから、ももクロとヒップホップをリンクできないかなと思って、ももクロの曲を勝手にリミックスして、翌年の『ももいろクリスマス2015』で自分が作ったデモを100枚くらいCD-Rに焼いて会場の外で配ってました。ももクロの曲をサンプリングして、自分がラップして。CD-Rには、手書きでマジックで『ももいろクローバーZ 怪盗少女Remix』って書いて。そのあと「公式にリミックスやりたいな」と思って、スターダスト(ももクロの所属事務所)に音源送ったりしたんですけど、なんのリアクションもないですね(笑)。

—その音源、めっちゃ聴きたいです。

Pecori:今聴くと、人に聴かせられないくらいヤバいんで(笑)。ももクロって、プロレスとかメタルの要素もあって、そのなかにヒップホップも結構重要なキーとしてあったように思うんですよね。だからハマったのかなって思います。

Pecori、Tondenhey
Pecori、Tondenhey

今作はテーマが「世界征服」とか「復讐」で。(Pecori)

—『odd foot works』は、全体的に男女の描写が多いけれど、どことなく「切なさ」「侘しさ」「儚さ」が漂うものが多いなと思いました。

Pecori:リリックの内容は、結構暗かったり怖めなものが多くて。それをトラックでポップにして、わけわかんなくして……みたいなところはありますね。

—たしかに、たとえば“正論”とかは、踊Foot以外のバンドがやったらすごくシリアスで重たい曲になりそうだけど、そうなっていないのが踊Footにしかできないことだなって。

Pecori:“正論”の歌詞は、サビをフナキさん(fanamo')が作って、それにあわせて俺がラップ入れて。

踊Foot Works“正論”(Spotifyを開く

fanamo'、SunBalkan
fanamo'、SunBalkan

—普段、どういう曲作りの進め方をしているんですか?

Pecori:トラックをもらって、「こういうイメージなのかな」って俺が勝手に思って愛を注いでいく場合もあれば、俺が抽象的な言葉をLINEでキイチ(Tondenhey)とかに送ってトラックを作ってもらうこともあったり。

Tondenhey:“nightcrawler”だったら、「失恋」「無機質」「欠陥」とかね。

SunBalkan:“逆さまの接吻”のトラックは俺が作ったんですけど、「世界崩壊」「復讐」「世界征服」だった。

Pecori:そういうオーダーに対して上がってきたトラックに、歌詞をつけることが多いです。

踊Foot Works『odd foot works』(Spotifyを開く

—今言ったようなキーワードは、どういうところから出てきたものですか?

Pecori:今作はテーマが「世界征服」とか「復讐」で。そういうネガティブワードがあって、最後は“逆さまの接吻”で愛を歌って終わることで、アルバムにカタルシスを求めたかった。

fanamo':すごく、映画的なんですよね。

Pecori:まず自分のなかで脚本を起こして、そのなかの挿入歌を作るような気持ちでリリックを書いてるというか。

—脚本を書くように、完全にフィクションとしてリリックを書いてるのか、それともそこにはPecoriさん自身が思ってることも滲み出ているのか、どちらだと思いますか?

Pecori:それでいうと、自分が思ってることは出てると思いますね。いかに聴き手にバレないように自分の主張を言うかは意識してる。「それってヒップホップ的ではないですよね」みたいに言われることもあるんですけど、自分のエゴをふりかざしたくはなくて。「俺はこう思ってるけど、お前らどう思う?」って、1回フィクションを通すことで、あえて濁して、砕いて入れるようにしてる感じです。

Pecori

—その「俺はこう思ってる」という部分、言える範囲で言ってもらえたりしますか……?

Pecori:基本的に、愛を歌ってるものが多いかなって思う。恋愛だったり、家族愛だったり、友達だったり。あとは、わかりやすいところで言うと、“Bebop Kagefumi”は踊Footの未来を歌ってます。「今後ヤバくなるよ」ってことと、「影踏まれないようにしよう」って。

—踊Footとして最初にできた曲が“Tokyo Invader”だそうで、そのワードは今、自分たちの企画ライブのタイトルにもなっている。そういう「征服」「侵略(=Invader)」といった言葉は、踊Footの今後を表すワードのひとつになりそうですね。

Pecori:“Tokyo Invader”と名付けたのは、「東京」をタイトルに入れたいなと思ったけど「東京」って曲はたくさんあるから、そこも天邪鬼で、似たような類に入りたくないなと思って。それで「東京から始めて、2020年には世界へ」みたいな意味も込めて、「インベーダー」って付けたんです。「どんどん踊Footが拡散して広まっていくから」って感じですね。

踊Foot Works

踊Foot Works / Tokyo Invader (LIVE TOKYO INV.)
リリース情報
踊Foot Works
『odd foot works』(CD)

2018年4月25日(水)発売
価格:2,500円(税込)
VICL-64975

1. 時をBABEL
2. Bebop Kagefumi
3. NDW
4. 正論
5. nightcrawler
6. milk
7. 大家族
8. 19Kids Heartbreak
9. 逆さまの接吻

イベント情報
『TOKYO INV.SPECIAL-1 year after that-』

2018年5月3日(木・祝)
会場:東京都 下北沢 GARAGE
料金:前売2,500円 当日未定(ドリンク代別)

プロフィール
踊Foot Works
踊Foot Works (おどふっとわーくす)

2020年型のグルーヴとポップネスをリプレゼントするTOKYO INV.(トウキョウアイエヌビー)。Pecori(Rap)、Tondenhey(Gt)、fanamo'(Cho)の3人で2016年12月に始動。2017年3月に全曲オリジナルトラックからなる『ODD FOOT WORKS』をシェア。耳の早いリスナーのみならず多くのアーティストからも注目を集める。5月の初ライブを経てサポートメンバーだったSunBalkan(Ba)が正式加入。7月より下北沢ガレージにてイベント『TOKYO INV.』を開始。7月28日、『FUJI ROCK FESTIVAL’17』に出演。8月9日配信のペトロールズのカバーEP『WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?? - EP』に参加。12月22日、1st CD『Arukeba Gravity - ep』をごく一部ショップ限定で突如リリース。12月31日、初主催イベント『Arukeba Gravity 2017-2020@WOMB大晦日LIVE』開催(w/ Ryohu、imai(group inou)、Ryo Takaiwa(JAZZ SET)、Giorgio Givvn(DJ))。2018年4月25日、1stフルアルバム『odd foot works』をリリースする。



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