「音楽によって人生を変えられた」――なんていうことを真正面から語るのはクサいし気恥ずかしくもあるが、それでも「それはやはり真実なのだ」と、自分の人生を振り返ってみると思う。昨日までの「当たり前」が「当たり前」じゃなくなる魔法のような瞬間、遠い異国の人々の歌がまるで隣にいるかのように語りかけてくる親密な奇跡、初めてクラブに行った朝に体感した心地のよい疲労と酩酊、そこで見た奇抜な格好の人々……そんな一瞬一瞬の景色が自分の人生を少しずつ変えてきたし、そもそも「変わる」こと自体を肯定してくれたのも音楽だった。
Lucky KilimanjaroとTENDOUJI。ここに紹介する2組は、そんな「音楽によって人が変わる」という瞬間を実直に信じながら、聴き手をまっすぐに突き刺すような音を鳴らす。自らの哲学と物語をシンセポップの覚醒感に接続するLucky Kilimanjaroに、涙とユーモアが入り混じったロマンチックなロックサウンドを鳴らすTENDOUJI。音楽性は違えど、2010年代の半ばから「バンド」という表現に理想と祈りを込めて実直に音を鳴らしてきた2組には、それゆえの芯の強さがある。今回CINRA.NETでは、そんなLucky Kilimanjaroの熊木幸丸とTENDOUJIのアサノケンジの対談を敢行。兼ねてより親交のある両者に、出会いから、この時代におけるバンドが生み出す空間の意義まで、じっくり語り合ってもらった。
「音楽の場所」って、本来あったはずのパーテーションがなくなるじゃないですか。(熊木)
―Lucky KilimanjaroとTENDOUJIは、プライベートでも仲がいい2組だと伺いました。
アサノ:Lucky Kilimanjaroは、TENDOUJIをはじめてすぐの頃に友達になったバンドです。もともとは、新宿MARZでやっている『New Action!』っていうイベントで出会ったのがはじまりで。
熊木:そうそう。練習しているスタジオも一緒なんですよ。
―『New Action!』は、みなさんにとっての溜まり場的なイベントだったんですか?
アサノ:俺はそういう感覚がありましたね。真央(大瀧真央。Lucky Kilimanjaroのシンセサイザー担当)なんかも、バンドの出演がなくても遊びに来てたもんね。
熊木:そうですね。『New Action!』は、主宰の星原(喜一郎)さんを中心に、新しい音楽をみんなで楽しんでいる空間っていう感じで。
アサノ:楽しい場所だよね。普段なにやっているかも知らない、名前しか知らないような人たちと一緒にベロベロになれるような(笑)。
熊木:(笑)。本当に、楽しい場所ですよね。「音楽の場所」って、本来あったはずのパーテーションがなくなるじゃないですか。いい会社で働いているサラリーマンとか、なにもしていない人とか、アートをやっている人とか、そういう人たちが並列に存在することができる場所で。『New Action!』もそういうイベントで、いい文化だなぁって思います。
―お互いのバンドに対しては、どんな印象を持っていますか?
熊木:TENDOUJIはもう……「平和の象徴」ですよね。
アサノ:そうなの?(笑)
熊木:TENDOUJIは人柄もいいですけど、なにより音楽で人を惹きつけて仲間にしていくパワーがすごいなって思うんです。それは単純な音楽での盛り上がりとは違う話で。あくまでも「人」が中心にいて、そこにどんどん人が集まってきている。そういう求心力がすごく今っぽいなと思うし、かっこいいなって思います。
―アサノさんから見てLucky Kilimanjaroはどうですか?
アサノ:俺はメロディーがいいバンドが好きなんですけど、Lucky Kilimanjaroはメロディーがいいし、曲がいい。そこは抜けていますよね。あと、Lucky Kilimanjaroに「世界中の毎日をおどらせる」っていうキャッチコピーがあるのをさっき知って。本当に、「おどらせる」っていうことにめちゃくちゃ特化しているバンドだよなって改めて思いました。
アサノ:ただ、音楽的にLucky Kilimanjaroに近いバンドって、ステージの上で客を煽ることに終始しているようなバンドも結構多いんですよね。それこそ3~4年前、俺らが『New Action!』によく出ていた頃は、Lucky Kilimanjaroに近い音楽性のバンドもいっぱいいたじゃん?
熊木:そうですね。シンセを使ったバンドはいっぱいいました。
アサノ:ひとりはシンセがいて、同期も使って、みたいな。そういう音楽性で、客を煽って盛り上げるようなバンドが俺は苦手だったんですけど、Lucky Kilimanjaroは完全に「曲」で踊らせることができるバンドで。なので、彼らの出番のときは酒飲んでフロアで踊ってたんですよ。
熊木:僕らが演奏しているとき、TENDOUJIのメンバーはフロアで超盛り上がってて。あれは救いでした(笑)。
自分たちが信じているものは伝染する気はしています。(アサノ)
―周りのバンドとの精神性の違いは、熊木さんご自身は感じていましたか?
熊木:他のバンドがどうこうっていうのは考えていなかったですね。とにかく自分の音楽を聴いてくれるお客さんに対して、「自分たちはなにができるんだろう?」ということを突き詰めてやってきたっていう感じです。そういう意味でも、僕らとTENDOUJIは、音楽性は違うけど「哲学」の部分では似通っているのかなって思うんです。あくまでも「その場」にいるお客さんのためにやっている。
TENDOUJIって、わちゃわちゃ盛り上がるだけじゃなくて、落ち込んだり沈んだり……そういう、目の前にいる人の気持ちに対して、ちゃんとアクションしてくれるバンドだと思うんです。聴いている人が、自分の気持ちの置きどころをTENDOUJIの音楽のなかに見つけることができる、というか。
アサノ:お客さんを煽って、「これだけ盛り上がったぞ!」っていうのをライブの次の日に誰かに伝えたいがためにバンドをやっているような人もいるんですよね。そうじゃなくて、俺らはあくまでも「今日のためにやる」っていうスタンス。それは、俺らもLucky Kilimanjaroも同じだと思います。ステージに立ったら、それ以外のことは考えない。そういうバンドが俺も好きですね。
―Lucky KilimanjaroもTENDOUJIも、「音楽が人を変えうる」という点を確信的に信じているっていうのを、音源を聴いていても、今のお話を聞いていても感じます。それこそ、TENDOUJIは20代の終わりにバンドを組んで世に出たという経歴を考えても、「音楽によって生活を変える」ということを、具体的に実践されてきた人たちだと思うんです。
アサノ:俺らはCDが一番売れていた時代を小学生くらいに体験していて。そこから学生時代にバンドをやることもなく、日本の音楽もあまり聴いていない時期がずっとあって、28歳になって人生で初めて組んだバンドがTENDOUJIなんです。
「CDが売れない」とか「ロックバンドの夢はもう通用しない」みたいなことをこの数年はよく言われてきたと思うんですけど、そういう現状を知らないままバンドをはじめているんですよね。だから28歳でバンドをはじめるのも怖くなかったし、今でもバンドで大金持ちになれるって信じているし、自分たちが超ロックスターになれると信じてしまっているんです。
アサノ:それが正しいのか正しくないのかは知らないですけど、自分たちが信じているものは伝染する気はしています。「バンドをやるって、そういうことだろ?」って思っている部分もあるし。
熊木:自分の好きなことを追い求めていった結果、今、大きな舞台に立って、たくさんの人を巻き込んでいるTENDOUJIの姿はめちゃくちゃかっこいいと思う。それに、「そういうことが起こせるんだ」っていうことは、いろんな人に知っていてほしいですよね。今は、好きなことを追い求めていれば広がっていく時代だし、それを諦めてほしくないというか。「どうせ無理だよ」って諦めてしまうと、どんどんつまらなくなっちゃうから。
アサノ:そうだよね。
熊木:僕も、Lucky Kilimanjaroは大学の終わり頃に組んだバンドなんですけど、そもそも僕は楽譜も読めないただのギターキッズだったんですよ。でも、単純な好奇心と興味だけでここまでくることができた。好きなものや好奇心が向くものを続けていけば、それが広がっていく時代だなって身をもって体験してきた感覚があるんです。
熊木:だからこそ、僕らの音楽を聴いたことによって、その人の倫理観や哲学に作用したり、物事の考え方のベクトルがちょっと変わったりしたらいいなと思う。その結果として、「なにか好きなことをはじめられた」みたいな現象が生まれたらいいなと思うんですよね。
アサノ:TENDOUJIも大きなフェスにも呼ばれるようになって、Twitterとかを見ていると「TENDOUJIって28歳でバンドはじめて、夢あるよな」みたいなことを呟いている人もいて。それを見ることで、「そういうことを、俺らはやっているんだな」って逆に気づかされることもあるんです。
アサノ:俺らはカルチャーをいろいろかいつまんでバンドに行き着いたわけではなくて、バンドがやりたくてバンドをはじめたから、バンドのことしかわからない。だからこそ、もし俺らのバンドを観てバンドをはじめようとしてくれる人たちがいたら、めちゃくちゃ嬉しいなって思う。
なんかのフェスのバックヤードでDragon Ashがサッカーやっているのをテレビで見たんですよ。それを見たときに「これだ!」と思った。(アサノ)
―僕はTENDOUJIと同世代なんですけど、ロックバンドとともに思春期を過ごしながらも、大人になって「今、音楽業界は厳しい」とか「ロックバンドは厳しい」みたいな現状を叩きつけられた世代でもあって。そういう目から見ても、TENDOUJIは音楽的にも、その活動スタンスにしても、自分たちの心に実直に、嘘をつかずにやっている人たちだなってヒシヒシと思うんですよね。
アサノ:TENDOUJIのメンバー4人は、もともと中学校のサッカー部なんです。TENDOUJIの背後には、その当時からのメンバーが10人くらいいるんですけど(笑)、俺は就職もせずバイトをずっとしていたし、「生きていくんだったら、こいつらとなんかしないといけないな」って思っていたんですよね。でも、根本的にすげえ怠け者なんですよ。
―それは、アサノさんが?
アサノ:いや、友達全員が(笑)。一度、24~5歳の頃に「沖縄で居酒屋やろうぜ」みたいな話が出たんですよ。「みんなで、沖縄で居酒屋を開くための貯金をしよう」っていうことになって、通帳も作ったんですけど、1か月後に見たら3000円くらいしか入っていなくて(笑)。
熊木:ははは(笑)。
アサノ:それで、「こいつらと生きていくのは無理なんだ……」って絶望したこともあったんですけど(笑)。それでも、バンドをはじめたのは「そいつらの受け皿になれればいいな」と思ったからなんですよね。前に、なんかのフェスのバックヤードでDragon Ashがサッカーやっているのをテレビで見たんですよ。それを見たときに「これだ!」と思って。
俺たちがフェスに出れたら、他の友達も全員呼んで、バックヤードでサッカーできるじゃないですか(笑)。それで、音楽に興味あるヤツで集まって、バンドにしようってなったのがTENDOUJIのはじまりで。
熊木:フェスの裏でサッカーがやりたくて、バンドをはじめたんですね(笑)。
アサノ:楽しくなるには、バンドしかなかったっていう感じなんだよね。でも、俺ら4人は最近頑張りはじめたけど、他の連中が最近だらけきっていて。だから、あいつらはもうフェスには呼ばない(笑)。
熊木:(笑)。TENDOUJIの自由さは羨ましいです。僕は、なんでも考えすぎてしまう部分があるので。もちろん、TENDOUJIも考えていないわけじゃなくて、むしろ考えているからこその、そのスタンスだと思うんですけど。TENDOUJIにも、絶対つらいことありますよね……?
アサノ:うん……あるよ(笑)。
最初はノリではじまったものでも、試行錯誤していくなかで新しいことに挑戦していく。それがチームのよさなんだろうなって思う。(熊木)
―Lucky Kilimanjaro内のメンバーの関係性はどのようなものなんですか?
熊木:うちも軽音サークルのメンバーなので、わりと部活に近いんですよね。音楽的な技術がすごい人たちが集まったというよりは、「このメンバーだと楽しいよね」っていうメンツで集まっている。そこはTENDOUJIと一緒かもしれないです。人間的に合わない人たちと一緒にやっていくのはつらいじゃないですか。
アサノ:今はバンドにもいろんな形があると思うけど、バンドをやるために集まった人たちって、マジでつらいだろうなって思う。「どうしたら売れるんだろう?」って苦しんで、売れるまで我慢しながらバンドをやるのはつらいよなぁ。
熊木:そうですよね。うちなんて、「バンドが売れない」って言われている時代に、メンバーが6人もいるんですよ。マジで意味わかんない(笑)。
アサノ:あはははは!(笑)
熊木:うちはドラムとは別にパーカッションもいるんですけど、ぶっちゃけ「ドラムがふたつあれば楽しいんじゃね?」くらいの軽いノリだったので、最初の1~2年は「本当にパーカッションは必要か?」っていう問題は若干あったんですよ(笑)。
でも、そこから試行錯誤していくことで、メンバー全員欠かせない存在になっていって。その試行錯誤の過程がバンドの楽しさなのかなって思います。最初から完成しきるんじゃなくて、最初はノリではじまったものでも、試行錯誤していくなかで新しいことに挑戦していく。それがチームのよさなんだろうなって思う。
DIYって「手法」じゃなくて「精神」なので。(アサノ)
―2組とも長らく自主的な活動スタンスを貫いてきたところから、去年、Lucky Kilimanjaroはメジャーデビューし、TENDOUJIは「次世代ロック研究開発室」と手を組んだ活動をはじめましたよね。「友達」という根深い関係からはじまったところに、第三者も入ってくることで今の2組があると思うんです。そこには、どのような意識の変化があったのでしょうか?
アサノ:友達であることが段々とアダになってくる部分もあるんですよね。メンバー内で意見が分かれても、3対1の場合は絶対に3が勝ってしまう。そういう状況はあまりよくないじゃないですか。
それに、そもそも俺らは音楽的な素養があるわけじゃないから、音楽的な部分でも客観的に判断してもらうことが必要だなと思っていたし、あとは単純に、ミュージシャンは音楽だけやるべきだと思うので。プロモーションやイベントの雑務も前は全部自分らでやっていたけど、「この作業って俺らがするべきなのかな?」っていう感じになってきたんですよね。そこに終始すると、どんどんと音楽が疎かになってしまうから。
アサノ:DIYって「手法」じゃなくて「精神」なので。「インディーズで、僕らDIYでやってます」っていうことだけに価値を置くようになってしまうと、ちょっとヤバいなって思うんですよ。もちろん、そうすることで自分の目標に到達できるのならいいですけど、俺らはそこが一番のバンドではないので。
そもそも、フェスに出てサッカーをやることが目的なら、知名度がないといけないし、俺らは絶対に売れたいので。それなら、任せられるところは全部任せたほうがいいなって思ったんです。
熊木:目指す規模感の問題ですよね。僕らの場合も、メジャーデビューすることに特別な気負いがあったわけではないんです。ただ、「たくさんの人に伝えたい」と思うとどうしても自分たちだけでは手の回らないところも出てくる。
だから、ちゃんと自分が信頼できる人たちに任せるべきところは任せることがいいのかなっていう気がしたし、そうすることで、今はちゃんと「自分たちがなぜ、音楽をやっているのか?」っていうことに向き合いながら、モノを作ることにフォーカスできている気がしていて。
熊木:もちろん、一緒にやる相手はメジャーどうこうっていうよりも、自分たちのことをちゃんと理解してくれている人たちじゃないとダメですけどね。「組織」よりも「人」の問題というか。
アサノ:そう、「人」の問題だよね。極論、そこが演歌しか扱っていないレーベルだったとしても、ロックが好きで、俺らのビジョンを理解してくれる人がいるのであれば、俺らはそこからでもリリースできると思うし。
今は、今日の正解が明日には正解じゃなくなるっていうことが余裕で起こる時代だから。(熊木)
―お話を聞いていて思うのは、いわゆるDIY的な価値観というのは、かつてはメインストリームに対するカウンターとして機能していた部分もあると思うんです。でも、Lucky KilimanjaroやTENDOUJIの活動スタンスは、なにかに対するカウンターという感じではないですよね。
アサノ:そうですね。昔は、カウンターを食らわせる相手がはっきりしていたと思うけど、今はインターネットもあって、みんなの興味が分散しているじゃないですか。だから、俺らがなにかを敵だと思ってカウンターを打ったとしても、それは雲のようにフワっと消えてなくなるだけだと思うんですよ。それだったら、自分らが面白いと思うことをやるほうがいいんですよね。自分たちの芯をしっかりと打ち出して、そこに人を呼び込んだほうが面白くなる。
熊木:僕も同感で、「敵」ってもういないと思うんですよ。あらゆる事象が「敵」なのかどうかすらわからないし、物事はすぐに移り変わっていくじゃないですか。今は、今日の正解が明日には正解じゃなくなるっていうことが余裕で起こる時代だから。そうなると、なにかに向けて銃を撃つこと自体にあまり意味がない。
熊木:それよりも、単純に自分がいいと思うことをやって、そこに人を集めていくほうが自分の考えが広まっていくと思うんですよね。そういう意味でも、「こういう場所があって、こういうやり方があるんだよ」っていうことを僕らのようなバンドが提示することは、今、すごく大事なことだと思っていて。
それは、人に「居場所がある」ことを伝えることになると思うんですよ。「居場所」っていうのは別に具体的なものじゃなくても、自分の考え方の置きどころっていう意味でも大事なものだと思うんですよね。
―「考え方」や「気持ち」の居場所を、音楽は作り出すことができる。
熊木:そう。ある種、聴いてくれる人の「哲学」にまで影響を及ぼす空間を作り出すことができるから、バンドがいる空間やコミュニティーは今、すごく大事だと思うんですよね。
アサノ:そうだね。俺は、音楽って楽しいものだし、楽しくない人の逃げ場になったりするものだと思うんですよ。人には、それぞれいろんな種類の悩みがあると思うけど、だからこそ、バンドは「俺らはこうだ」っていうものを提示できなきゃいけない。
そうすることによって、逃げ場を作ることができるから。だから、自分たちがバンドである以上、「自分たちの好きなことをやる」っていうことは絶対になくしちゃいけないことだなって思いますね。
熊木:それができないと、裏切りになりますよね。自分たちが好きじゃないことをやってしまうと、自分たちのバンドが作り出す空間の意味をなくしてしまう。だから、「自分たちが好きなことをやること」が、バンドをやっている人間の使命なんですよね。
そういう意味でも、僕らが今できることはなにかに対立するのではなく、自分の好きなことを追い求めながら、聴いてくれる人にも「なにかやろうよ」って提案することなのかなって思っていて。
―「提案する」というのは、聴き手に対してのメッセージ性も含みつつ、すごく優しい態度でもありますよね。
熊木:僕は自分の考えが正しいと思っているわけではないし、自分と違う考え方をしている人との対立構造を作りたくないんです。その人がどれだけ自由であるかっていうことが大事だと思うから、自分の価値観を基準にして「あなたは自由じゃないよ」って言ってしまうことはよくないと思うんですよね。
そうじゃなくて、「僕はこう思うけど、どうですか?」っていうスタンスでありたいなと思うし、それによって、「自由に生きたい」と思っている人たちを応援できればいいなと思う。
熊木:なので、僕は「提案」っていう言葉を使っていきたいと思いますね。今は、なんでも対立させがちじゃないですか。実際、対比のほうがウケるだろうし。でも、そのやり方でバズを狙いたくないですよね。
アサノ:うん、わかる。
熊木:片方を落とすんじゃなくて、各々が相乗効果で創造力を上げていかないと意味がないから。実際、難しいですけどね。僕だって「悔しい」と思うことはあるし、自分がずっとそういう考え方で生きていられるかどうかわからないから。
でも、自分の好奇心が誰かにつながって、それがさらに誰かにつながっていけば、それがどんどん大きくなっていくものなんだっていうのは信じているので。僕は、そうやってクリエイティブのよさをみんなに伝えていきたいんです。
- リリース情報
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- Lucky Kilimanjaro
『風になる』(CD) -
2019年6月5日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-53531. 風になる
2. 君が踊り出すのを待ってる
- Lucky Kilimanjaro
『HOUSE』(CD) -
2019年7月3日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-53551. HOUSE
2. 車のかげでキスを
- Lucky Kilimanjaro
『Do Do Do』(CD) -
2019年8月7日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-53571. Do Do Do
2. 愛してる
- Lucky Kilimanjaro
『初恋』(CD) -
2019年9月4日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-53591. 初恋
2. Everything be OK
- Lucky Kilimanjaro
『FRESH』(CD) -
2019年10月2日(水)発売
価格:1,760円(税込)
MUCD-1437・FRESH
・風になる
・HOUSE
・Do Do Do
・初恋
- Lucky Kilimanjaro
- イベント情報
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- 『Lucky Kilimanjaro ファースト・ワンマンライブ』
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2019年11月23日(土・祝)
会場:東京都 渋谷 WWW
※チケットはソールドアウト
- 『TENDOUJI Presents “MAKE!TAG!NIGHT!!!” vol.3』
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2019年9月28日(土)
会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM
料金:3,200円(ドリンク別)
ゲスト:POLYSICS、崎山蒼志
- プロフィール
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- Lucky Kilimanjaro (らっきー きりまんじゃろ)
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2014年、熊木幸丸(Vo,Sampler)を中心に活動開始。リスナーの心を躍らせることを目的とした6ピースエレクトロポップバンド。鮮やかなシンセサイザーのサウンド、ダイナミックなドラム&パーカッション、誰もが口ずさめるメロディーラインとダンスミュージックの融合はリスナーからの注目を集めてやまない。2015年7月、1stミニアルバム『FULLCOLOR』、2017年11月、1stフルアルバム『Favorite Fantasy』リリース。2018年にドリーミュージックからメジャーデビューし、メジャー1st EP『HUG』をリリース。歌詞の世界観とそのメッセージ性、アレンジ構成力の高さに、シンパが日々拡大し続けている。
- TENDOUJI (てんどうじ)
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2014年、中学の同級生で結成。自主レーベル「浅野企画」を設立して、これまで4枚のEPと1枚のフルアルバムをリリース。類まれなメロディーセンスと1990年代のオルタナシーンに影響をうけた爆発力のあるサウンドを武器に、全ての会場をハッピーなグルーヴに包みこむ4人組バンド。2019年2月には、TEENAGE FANCLUBの来日公演のサポートアクトを務める。また「ARABAKI ROCK FEST.19」「VIVA LA ROCK 2019」「COMING KOBE」「百万石音楽祭 2019」「FUJI ROCK FESTIVAL'19」など大型フェスに続々と出演し、シーンを席巻。東京インディ/オルタナ・シーン屈指の愛されバンド、TENDOUJI。
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