「ぜったくん」は、町田市出身の若きラッパー / トラックメーカー。楽しくチャーミングな肌触りの楽曲や、スッと懐に入ってくるやわらかい声色は、「近所のおニイちゃん」的な親しみやすさ満点。しかし初めて作った曲は、明治大学の学園祭テーマソングに選ばれ、2018年には今をときめくOfficial髭男dismやSEKAI NO OWARIを輩出してきたラストラム・ミュージックエンタテインメントが主催する新人オーディション『ニューカマー発見伝』で優勝するなど、輝かしい結果を出してきたオトコでもある。
そんな「ぜったくん」と私(ミュージシャン、入江陽)が初めて会ったのは昨年10月。彼の“爪”という楽曲に編曲・コーラスで参加することになったのだ。レコーディング作業中には、Netflixやゲームなど「自宅でできる楽しいこと」へのディープな愛を狂おしい目つきで語る彼を観測。さわやかで気遣いあふれる彼の中には、どうやらヘンテコなモンスターが潜んでいる気もしてきた。
3月4日には“爪”も収録された1st EP『Bed TriP ep』をリリースするとのことで、どんな部屋でどんなふうに暮らしているのか、自宅に押しかけて話を聞いてみた。
「……なんか、ラブホは自分の人生にまとわりついてきますね」
―今日は自宅で取材させていただきますが、ぜったさんの生まれもここ、町田なんですよね?
ぜったくん:生まれも育ちも町田です。
―町田の好きなところ、嫌いなところは?
ぜったくん:町田の好きなところは……正直な話、あんまりないです。嫌いなところは、治安が悪いところですね。あと、町田って言ったら絶対に「神奈川県でしょ」って言われるところ。
―あ、たしかに。ぶっちゃけ思ってました(笑)。
ぜったくん:少し歩いたら、もう神奈川なんですよ。だからほぼ神奈川。もう神奈川にしてくれればよかったのにって思う。
―ははは(笑)。僕、新大久保出身なんですけど、結構同じような気持ち。好きなところは特になし、嫌いなところは治安が悪い、みたいな。
ぜったくん:やっぱそうっすよね。
―町田生まれ町田育ちが、自分のパーソナリティや作品に及ぼしてる影響ってなにかありますか? あえて言うなら、くらいのレベルのものでも。
ぜったくん:あるとしたら……町田駅の北口に、ラブホしかないところがあるんですよ。そのエリアの中にボウリングセンターがあるんですけど、中学生とかってボウリングやりたいじゃないですか? となると、ラブホ街の中心に行くしかなくて。そこへ行くとき、「この城みたいなのはなんなんだろう?」ってみんなで言って、早いやつはもう「これはラブホだ」って言って、「それなに?」みたいな(笑)。……なんか、ラブホは自分の人生にまとわりついてきますね。
―ラブホで働いてたんですよね? それはいつ頃?
ぜったくん:だいぶ長くて。大学2年のときからやってたので、2013年から2019年までかな。
―長いっすね!
ぜったくん:そう、相当長い。
―ラブホのバイトは、どんな経験になりました?
ぜったくん:めっちゃ楽しかったっす。あんまり忙しくなくて、自由な時間もあったり。結構トリッキーなお客さんが多くて、その人間たちを見るのがすごく楽しかったですね。
―トリッキー、っていうのはどんな感じの?
ぜったくん:俺、裁判の証言台に立ったことがあるんですよ。
―え、証言?
ぜったくん:一回、イカれてる系の人が来たことがあって、「この人ヤバそうだから帰そう」と思って受付で「もう部屋空いてないです」って言ったら、胸元から刃物取り出してきて。すぐに警察呼んだら、警察が15人くらい来て取り押さえられて……後日裁判に出ました(笑)。
―ええ! めちゃくちゃ強度のあるリリックになりそうな。
ぜったくん:そうそう。みんな傍聴しにきてほしかったっすね、俺の裁判所ライブ(笑)。
―そういう経験が、怖いとかではなく、楽しかったんですね?
ぜったくん:本当に、いろんな人が来ますからね。女の子を呼ぶおじさんとかもいっぱいいて。そういう人たちが、頑張って呼んでるのか、余裕ありすぎて日常的に呼んでるのか、みたいな違いがあるんですよ。
毎日夕方の5時くらいに来て、必ず302号室を取るおじさんがいて。毎日デリを呼んで2回転するんです。そのおじさんは指輪もしてるし、必ずカードで払うんですよ。家族も養いながら、1日デリを2回転させる経済力を持ってるおじさん、すごいなってずっと思ってました。1日4万円くらい使うって、その経済力がヤバいっすよね。
―社長とかなんですかね?
ぜったくん:絶対そういう系ですよね。もしくは不動産とか?
―でも毎日その生活っていうのもなんか……いやあ、虚しさもあるでしょう。
ぜったくん:“Bad Feeling”なんですかね?(笑)
―ぜったさんのリリックって、すごく優しいなあって思うんですね。あんまり人に変なふうに介入しないというか、放っておいてくれる感じがする。それって、ラブホでいろんな人のいろんな人生観を見てきたから、というのもあるんですかね?
ぜったくん:それはあるかもしれないです。みんな違ってみんないい、みたいなことを、本当に素で思ってる。なにかあっても、それはその人の正義があるだけで、誰が悪いとかもないし。人の嫌なところとかを見ても、絶対に、俺にはわからないことがその人の中にいっぱいあるからって、それは素で思ってますね。
新卒で就職したものの、たった1時間で会社を辞めた
―ラブホのバイト中、空き時間が長いときはなにしてたんですか?
ぜったくん:空き時間、結構DTMしてました。YouTubeでSleepfreaks(DTMメディアサイト「Sleepfreaks」のYouTubeチャンネル)とか見て、DTMの勉強をしたり。
―え、曲作ってたんですか? ラブホで?
ぜったくん:そうそう。“NiGHT SHiFTER”は、そこで打ち込みました。iPhoneのイヤホンをしながら。
―へえ、いい話だなあ。ラブホのバイトの話ばっかりしてきましたけど、一度就職もしてるんですよね? 自分は就職して半年で辞めてるんですけど、ぜったさんは1時間で辞めたそうで。
ぜったくん:入江さん、ちょっと遅いっすよ(笑)。
―遅いっすかね?(笑) 半年でも結構早いって言われますよ(笑)。
ぜったくん:実際は、辞めたっていうか、クビに近い話なんですけど。そもそも、大学4年の7月くらいに内定して、11月頃になったら「会社の近くに引っ越してくれ」って会社が言ってくるようになって。まあ、それはいいんですけど、お金がないんでお金出してくださいっていう話をして。
―引っ越すなら。
ぜったくん:そうそう、引っ越すために。内定のときはそんな話出てなかったから、っていう話もして。そしたら「お金を貸す」って言われて。でも借りるのはアレなんで、実家から借りますわみたいな話をワーワーとしてたら、そのまま4月1日になって。
―ああ……。
ぜったくん:で、いざ行って1時間経過したら社長が来て、「引っ越すまで会社に来なくていいよ」って言われた、という流れっすね。他にも、引っ越さなきゃいけないという話を聞いていなくなったやつらがいっぱいいるらしくて。最終的には引っ越した連中しか残ってなかった。
―まずそこで会社への忠誠心を測って、みたいな。近くに置こうとする感じも怖いですね。
ぜったくん:そうそう。いつでも帰れるし行けるみたいな体制を築きたかったのかなと。
―でも「辞めろ」って言われたときに、かじりつかずに辞めたのは、潔いですね。
ぜったくん:入ったあとも空気やばそうだなと思ったし(笑)。きっと、どこかのタイミングで辞めてた気はするんですけど。
―就活してる頃から、音楽をやりたいとは思ってたんですか? 大学4年のときに初めて作詞作曲した曲が、明治大学の学園祭のテーマソングになったんですよね。
ぜったくん:そう、それはひとつ成功体験でしたね。そのときのライブが、今のところ俺の最大キャパなんですよ(笑)。そのあと一瞬だけ、校内でも一目置かれる雰囲気があって。「あの曲の方ですか?」「すごいよかったです!」みたいな(笑)。
ぜったくん:でも、音楽で食っていこうみたいな気持ちは全然なかったです。会社を辞めたときに解放された気持ちになって、なんかやろうかな、ってなったのがきっかけですね。
―実際、会社を辞めてなにもなくなると、すごくスッキリするというか、楽になりますよね。
ぜったくん:そう、なぜか(笑)。状況はよくないのに、気分はすごくよかった。
―戻れないから、どうしようもなくなって。
ぜったくん:あとは上がるだけだな、みたいな雰囲気になりますよね。あのときはすごく気持ちよかった。まあ、ちょっとは落ち込んだっすけどね。大学の新卒もったいなかったな、みたいな。4年間が1時間で消えたのか、って。
―でもそれがなかったら、もしかしたら今CDを出してないかもしれないですよね。
ぜったくん:してないと思います。入江さんみたいに半年とかやってたら、次の仕事を探してたかもしれないと思うんですけど、すぐっていうのが逆によかった。あのとき辞めてなかったら、音楽はやってないと思いますね。
「結局、幸せの総量って一定だと思う。そう思わないとやっていけないじゃないですか」
―“Parallel New Days”の歌詞は、その辺と関係があったり?
ぜったくん:その通りですね。あれは仕事を辞めてない世界のことを想像しながら書いたんですけど、まあ、結局辞めても辞めてなくても、どっちの世界にいても、幸せの総量って一定かなと思って。そう思わないとやっていけないじゃないですか。辞めた方が幸せだとも、辞めなかったら幸せだったとかも思いたくないんで。今いる世界線で頑張ろう、ということを書きました。
―そう言ってほしいという気持ちが、僕の中に結構ありますね。自分の選んだ道を正当化するために、違う道を選んだ人を否定するような人が結構多いような気がして。
ぜったくん:ああ、そうっすね。
―就職した側の友達に会ったりしたとき、なにか思ったりします?
ぜったくん:ああ、ありますね。みんな変わったなって思うのは、「お金大好き」みたいになってるんですよ。本当に仲良いやつはまた違うけど、高校の友達とか、「いやあ、金しかないんだよね」みたいに言ってて。あと昇進の話題と、どれくらい休み取れてるかみたいな話。
―その人の気持ちも考えると、どっちも切ないなあ。僕も仕事を辞めて音楽やってると、「お前はすごい」、あるいは「こっちはちゃんと働いてて俺の方がすごい」とか言われることもあるんですけど、本当はそういうのってないと思うんで。
ぜったくん:そう。みんなそれぞれ違っていいと思うんですよね、本当に。幸せの形って絶対に違うし。人を下に見るのは違うと思いますね。
―僕はひねくれてるので(笑)、そういうことを歌われるとムカつくこともあるんですけど、ぜったさんが歌うと本当にスッと入ってくるんですよね。
ぜったくん:それはなんでですかね?
―ぜったさんが本当に思ってるからなのかもしれないですね。生活で本当に感じたことがそのまま言葉になってる上に、言葉選びが素敵だから。それって実は稀有な状態な気がします。
ぜったくん:稀有なんですかね?
―感じてることをそのまま言ってもやっぱりつまんないから、みんなちょっとずつ無理して、「こう言ったらウケるかな」って考えたり、嘘も混ぜたりすると思うんです。ぜったさんの歌は、そういう感じがまったくない。
ぜったくん:ああ、ありがとうございます。本当に思ってることばかりですね、俺は。
ぜったくん、PUNPEE、ファレル・ウィリアムス……インドア派が作る音楽を、アウトドア派が楽しむ構図
―日常の中では、なにしてるときが楽しいですか?
ぜったくん:ここでNetflix見たり、ゲームしたりしてるとき。このゲーミングチェアに座ってるときが一番いい時間です。家にいるの、めっちゃ好きです。
―ゲームはどういうのが好きですか?
ぜったくん:いわゆるFPS(ファーストパーソン・シューティング)ってやつですね。高校の頃からずっとやってて、自分の中でブームが終わんないっすね。本当に面白い。
―なるほど。家にいるのが好きな感じと、ぜったさんの曲の感じは、やっぱり関係ある気がしてて。
ぜったくん:いや、めっちゃありますよ。『Bed TriP ep』というタイトルがその通りで。ベッド周りでしかトリップしないっていうことを意味していて。部屋から出ないで、脳内で考えた妄想とか、その部屋にいるだけの現実とかが、そのまんまですね。
―ジャケットも思いっきりベッドだし。
ぜったくん:そう、まんまそれです。
―部屋にいるだけでも十分楽しい?
ぜったくん:うん。絶対そう。みんなそうじゃないのかな? って思うんですけどね。
―全然家にいない人も結構いると思うんですよね。なぜ部屋でゲームしたり妄想したりするのが、外に行くよりも楽しいんですかね?
ぜったくん:そもそも、人混みが嫌いだから。で、自分の好きなことだけができるじゃないですか、家って。それがまたいいですね。外だとなんかしたいけどできないとかもあるけど、自分ん家だったら全部揃ってるから、大体のことができるし。映像見たりするのも好きだし、ゲームするのも好きだから、っていうのが一番でかいですね。
―でも温泉街には行きたい?
ぜったくん:温泉街は行きたいっすよ(笑)。温泉街はいい、本当に。温泉街は、喧騒とは真逆の世界だという認識があるので。僕が想像してるのは、観光客が多い温泉街とかじゃなくて、ちょっと寂れてる的なやつですね。
―“Catch me, Flag!!? feat. SUKISHA”は、自分は家の中にいながら、ビーチに行ってる人たちのことを歌ってるけど、実際そういう「アウトドア派」とか、いわゆる「陽キャ」って呼ばれるような人たちのことを、どう見てるんですか?
ぜったくん:うーん……心の奥底では、ちょっとバカにしてるところが多分あるんですけど。なにバカなことやってんだ、みたいな。
―赤裸々な告白だなあ。
ぜったくん:だから、アンチなんだけど、でもそうやってる人たちの方が絶対に人生楽しいのも分かってる。自分の中で二面性がありますね。
―羨ましさも?
ぜったくん:うん、あるし。俺の中で、あの曲(“Catch me, Flag!!? feat. SUKISHA”)をビーチとかに行きまくってる陽キャの人たちが「めっちゃいい」って聴いてる画が面白いんですよ。インドア派が作ったのに、「これめっちゃいいね」みたいな(笑)。
―でもインドア派が作る、アウトドア派が聴ける音楽って、俺はすごく好きですね。ファレル(・ウィリアムス)さんもそうだと思うし、PUNPEEさんもそうだと思うし。
ぜったくん:アウトドアな人が、ナードの曲を聴いてる構図って、結構面白いですよね。
SMAP、RHYMESTER、RIP SLYMEの音楽的遺伝子を継ぎながら、精神性は真逆をいく
―ぜったさんが影響受けた音楽を3組挙げるとしたら? SMAPは必ずプロフィールとかにも書いてありますよね。
ぜったくん:SMAPはそうですね。あとRHYMESTERは絶対に入ります。それとRIP SLYME。他もいっぱいありますけど、やっぱりその3つの影響は色濃いです。
―それぞれどんなところが好きですか?
ぜったくん:SMAPは、ポップスの歌が普通に好き。メロディーラインとか、単純に聴いててすごくいいなって思う。RHYMESTERに関しては、ラップの仕方とか韻の踏み方とか、相当影響を受けてます。RIPは、すごいポップなのにラップで、しかもいろんなトラックに乗せてくるから。MCが4人いるからそれぞれのフロウに影響を受けました。
―あえて言うなら、それぞれ誰派なんですか?
ぜったくん:それはですねえ……SMAPはやっぱりキムタク。なんだかんだ言ってキムタク。あの特徴的な歌い方とか、ライブであえて外したりする感じとか、やっぱりかっこいい。
―ああ、あのニクいやつ?(笑)
ぜったくん:そう、ニクいやつ(笑)。なんだかんだキムタクはかっけえ! みたいになりますよね。だからSMAPはキムタク推し。RHYMESTERは、絶対Mummy-Dさん。Dさんは本当に神的存在というくらい尊敬してる。第一に声が好きで。
―うんうん、声いいですよね。
ぜったくん:めっちゃ声いいし、あと時代に合わせたフロウをしてくるっすね、Dさん。
―ああ、進化し続けてる?
ぜったくん:そう。このあいだライブに行ったら「俺まだラップ上手くなりてぇんだよな」って言ってて、「うわ、かっけえ!」ってなりました。Dさんやっぱハンパねえ! って(笑)。
―かっこいいなあ(笑)。
ぜったくん:宇多丸さんもすげえ好きっすけどね。RIPだったらRYO-Zさんがずっと好きで。RYO-Zさんは韻の踏み方とかフロウとかが一番好き。流れるようなラップをするから、すげえ気持ちいいなって思う。
―その3人って、ちょっとマッチョ感があるというか、戦ってるというか。
ぜったくん:雄ですよね。
―音楽的にはその遺伝子を継ぎつつ、全然違う精神性を表現してるのが、すごく面白いし新しいなって思いますね。
ぜったくん:雄の系譜なのに全然違うものが生まれたっていう(笑)。
―ぜったさんって、自虐っぽい表現もするけど、それがすごくカラッとしてて全然嫌な感じがしないなと思って。
ぜったくん:ああ、自虐はめっちゃ好きなんですけど……カラッとしてるんですね?
―自分が一番好きだったのは、“Bad Feeling”の<おれしかできないことがこの世になにもない>というラインで。そうやって言ってもらえると、「なくてもいいや」みたいになる。
ぜったくん:ああ、“Bad Feeling”を出したときに、「救われた」って言う人が結構いて。全然そういうつもりで作ってないのに、救われた人がいるのはめっちゃ嬉しかったですね。
―いい気分でいなきゃいけない、みたいな方がしんどいっていうか。嫌な体験をしても前向きに消化しなきゃいけない方が疲れたりするんですよね。
ぜったくん:そう。頑張らなくていいんだ、的なことは言いたい。
ぜったくん“Bad Feeling”を聴く(Apple Musicはこちら)
「エゴとエゴがぶつかり合うけど、その中でうまくやっていけばいいんじゃない? 人生、楽しみを見つければ、幸せに終われるっしょ」
―めちゃ抽象的な質問ですけど、最近の世の中をどう思いますか?(笑)
ぜったくん:えー(笑)。それは別に政治とかじゃなくて、なんでもいいですか?
―政治でもいいし、なんでもいいです。
ぜったくん:別に、ずっと変わってないなって思いますね。それぞれのエゴのぶつけ合いがずっと続いてるだけで、世界はなにも変わってないと思う。政治とかも、基本的にエゴとエゴのぶつかり合いじゃないですか。自分は貧しいからベーシックインカムがって言うし、富裕層はまた違う要望があるし。変わってないなと思うし、一生解決しないと思いますね。
―でもぜったさんは、それに対して絶望感があるわけではない感じがします。「みんな違ってみんないい」という話もありましたけど、そういうもんじゃん、それが当たり前じゃん、っていうふうに捉えてる感じですよね。
ぜったくん:そうですそうです。基本ポジティブなんで。ぶつかり合うけど、その中でうまくやっていけばいいんじゃない? っていう。人生、楽しみを見つければ、幸せに終われるっしょ、って。
―だから就職した会社も、合わないって分かったらパッと離れられるし。
ぜったくん:そうっすね。
―いやあ、こういう人が管理してるラブホに僕は行きたいです。
ぜったくん:ははははは(笑)。
―これからは、どんな音楽を作りたい、もしくは、どんな存在になっていったら楽しそうだなと思っていますか?
ぜったくん:ポップスのど真ん中にいるんだけど、ヒップホップだし、ラッパーだし、シンガーだし、トラックも作るし、というようなやつになりたいとは漠然と思ってます。なにをしたら面白いかは、模索しながら掴めたらなと思いますね。
ぜったくん『Bed TriP ep』を聴く(Apple Musicはこちら)
- リリース情報
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- ぜったくん
『Bed TriP ep』(CD) -
2020年3月4日(水)発売
価格:1,760円(税込)
LASCD-00901. Catch me, Flag!!? feat. SUKISHA
2. ParalleI New Days
3. Bad Feeling
4. 温泉街♨ feat. kou-kei
5. 爪 feat. 入江陽
6. sleep sleep feat. さとうもか
- ぜったくん
- プロフィール
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- ぜったくん
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東京町田産まれ。ごく普通にSMAPを聞き、ゲームをしながら幼少期を過ごす。大学にてギターを始める。大学卒業後、一度は就職した会社を入社わずか2時間という早さで電撃退職。作曲とDTMを勉強しながら、作詞作曲を手がけるバンド「201号室」での活動(Vo,Gt)を始める。そのかたわら、ソロの「ぜったくん」としての楽曲を制作開始。2018年のラストラム主催の新人オーディション『ニューカマー発見伝』にて、グランプリを受賞。2019年7月にデビューデジタルシングル『Catch me, Flag!!?』をリリース。そして2020年3月4日に6曲入り1st EP『Bed TriP ep』をリリースする。
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