2021年初頭、SNSで拡散された高校生2人組によるテクノミュージック“Telefon”のサウンドクオリティーに度肝を抜かされた人は多いだろう。
ドイツ語で「いたずらっ子」を意味するユニット名「LAUSBUB」と名乗る、北海道は札幌在住の岩井莉子(Gt,Syn,DJ)と高橋芽以(Vo,Gt)による2人組。ユニットを結成したのも、本格的に打ち込みをはじめたのもまだ1年と少し前という事実にも驚かされるが、すでにSoundCloudにアップされている3曲は、いずれもYellow Magic OrchestraやBuffalo Daughter、Corneliusなどに影響を受けたポップでミニマルな音楽性に、デジタルネイティブならではのアイデアやユーモアがふんだんに盛り込まれている。
コロナ禍で家にいる時間が増え、できなくなったバンド活動の代わりにはじめたというLAUSBUB。iPadにバンドルされたGarageBandを触っているうちに、いつの間にかできた楽曲がSoundCloudで週間チャート1位になるなど、まるで現在のシンデレラストーリーのようでもある。が、それは決して「まぐれ」や「ビギナーズラック」の類いではなく、中学生のときにYMOを聴いて衝撃を受けたという岩井莉子の貪欲な好奇心と洞察力、天性の歌声を持つ高橋芽以のセンスと存在感、そんな二人のケミストリーによって生み出されたものであることは、このインタビューを読めばおわかりいただけると思う。
くだんの『Telefon』を6月18日、デジタルシングルとして初配信するLAUSBUB。音楽的バックグラウンドはもちろん、諭吉佳作/menら同世代アーティストへの思いや、将来についての展望など岩井と高橋に訊いた。
「『あえて1980年代風にしているのかな?』と思ったんです」。LAUSBUBの原点は、岩井がたまたまYouTubeで見たYMOの動画
―もともとお二人は軽音楽部でバンドを組んでいたそうですね。
岩井:はい。ドラムを入れた3ピースバンドで、そのときはKhruangbinなどインスト曲を中心にコピーしていました。一度、Tempalayのコピーをやったこともあります。それと私は、学年がひとつ上の先輩3人がやっているバンドにシンセサイザーでも入っていて、そのバンドでは結構ライブもやっていました。
―音楽に目覚めたきっかけは?
岩井:私は幼稚園から小学生のころまでピアノを習っていたんですけど、そのときはあまりのめり込めず。中学生になってYouTubeを見るようになってYMOのミュージックビデオに衝撃を受けました。
岩井:そこからどんどん掘っていくようになって。最初は一人でいろいろ調べていたんですけど、札幌にある「Takechas Records」というレコード屋さんに通うようになってからは、ネットの情報だけでなく直接いろんな音楽の話ができるようになりましたね。
―それまではどんな音楽を聴いていたんですか?
岩井:親が普段音楽を全然聴かなくて(笑)、家にはCDプレイヤーすらなかったので、それまでは私もほとんど音楽を聴いていませんでした。
最初にYMOをYouTubeで見たとき、昔の映像だとは気づかなくて「あえて1980年代風にしているのかな?」と思ったんです。ここまでシンセがフィーチャーされている音楽は他に聴いたことがなかったのでびっくりして。
高橋:私は家族の影響で音楽が側にある環境で育ったので、小さい頃から車のなかで流れている音楽をよく聴いていました。サザンオールスターズが好きで、家族でライブを観に行くこともありました。高校生になって岩井と出会ってからは、YMOとかいままで聴いたことのない音楽をいろいろ教えてもらって、そこから聴く音楽の幅もどんどん広がっていきました。
―たとえばどの辺の音楽を聴いていたのですか?
岩井:CorneliusやAlva Notoなど、YMOのサポートメンバーから掘っていくことが多かったです。矢野顕子さんとかもそれで知ったんですけど、最近のライブのサポートメンバーの方々とのサウンドが本当にかっこよくて。
そこから「この人は誰だろう?」というふうに、その人が他に参加しているバンドやプロジェクトをどんどん調べていました。
高橋:私も岩井からCorneliusのCDを貸してもらって好きになって、フリッパーズ・ギターもそこから知って好きになりました。ゆらゆら帝国や坂本慎太郎さんも好きで聴いています。
ちゃんと聴きはじめたのがコロナの休校期間だったんですけど、歌詞と音楽の結びつきが魅力的だと思います。坂本慎太郎さんが雑誌とかで紹介している音楽から掘っていくこともありますね。
岩井:ちなみにKhruangbinも、小山田圭吾さんがラジオで流していたり、インタビューの記事などで紹介していたりしたので、そこから知りました。
―ドイツのニューウェーブやテクノも好きだと聞いたのですが、それもYMOから?
岩井:はい。YMOつながりでKraftwerkにいって、そこからクラウス・シュルツェやDAF(Deutsch Amerikanische Freundschaft)……DAFがとにかく好きで、ガビ(・デルガド=ロペス)になりたいと思っていた時期もありました(笑)。
ツルツルとしたシンセサウンドや、ミニマルなのに音の隙間を感じさせない音像にすごく影響を受けていて、そこからいまにつながっていくドイツのレイヴシーンも、ネット越しですが見ていて本当に魅力的で。実際に行ってみたら違うのかもしれないけど、もう「テクノシティ」みたいな感じで憧れています(笑)。
「テクノでいこう」と心に決めた背景。そこには同世代のアーティストの存在が
CINRA.NET編集部:お二人は2003年生まれとのことですけど、日本でいえば、諭吉佳作/menさんと同い年みたいですね。iPhoneやiPadなど日常的に手にしているデバイスのなかに、GarageBandのような音楽を形にできる機能が備わっていることって、お二人と同じくらいの世代の音楽を志す人たちに大きな影響を及ぼしていると思うんです。そういう点で、たとえば学年的にはひとつ上の崎山蒼志さん、諭吉さんはじめとする同世代の方々にシンパシーを感じるところはありますか?
岩井:諭吉佳作/menさんが世の中に出てきたとき、実はすごく焦りました。ちょうどiPadを使ってLAUSBUBの音楽をつくろうと思っていたタイミングだったので「被った、ヤバイ」と(笑)。影響を受けている音楽もCorneliusとかほぼ一緒だし、それで路線変更してテクノにいったところもあるんです。
―そうだったんですね。
岩井:諭吉佳作/menさんがいなかったら、もう少しアコースティックなドラムサンプリングを使って曲をつくっていたこともあったかもしれない。
岩井:諭吉さん以外にも、同世代の人たちみんな多かれ少なかれやっていることが被りそうになるくらい、みんないい音楽を吸収してきているのはすごく感じていて。それはおっしゃったように、手軽に音楽を形にできるデバイスが手元にあるのは大きいのかなと思います。焦りでもあり、自分も頑張らなきゃという気持ちになりました。
―「テクノはいま、誰もやっていないだろう」という勝算も、多少はありましたか?
岩井:それもありましたが、原点回帰というところも大きいです。いろんな音楽を聴いてきたけど、やっぱり最初に戻って「自分が本当に好きなものってなんだろう?」と。ジャンルを選ぶならテクノだなと思いました。
音楽的パートナーであり、大事な友達同士でもある岩井と高橋の関係について
―LAUSBUBを結成してまだ1年とちょっとというのも驚きなのですが、岩井さんが高橋さんと一緒にやろうと思った理由ももう少し聞かせてほしいです。音楽の趣味が似ていたのは大きかったと思うけど、きっとそれだけじゃないですよね?
岩井:食べ物の趣味が合うところかな。
高橋:お互い「痺れる系」が好きで。坦担麺とか。
―それは大事ですよね。あと、お二人の歌声の相性も、とってもいいと思うんですよ。
岩井:出会って最初のほうに一緒にカラオケに行ったんですけど、私はほとんど歌わず芽以の歌を聴いてて(笑)。
そのときにやっぱり、ボーカルのセンスというか、現代風のサウンドにも、昔の音楽にも合う絶妙な声だと思って。「こんなに声がいい人が隣にいるのに、自分でなにかつくらないでどうするんだ!」と思いました。
高橋:嬉しい……。
―とてもいい関係ですね。高橋さんは、岩井さんのつくる音楽をどう思ってます?
高橋:いっつも面白いことするなあって(笑)。おうちに行くと、機材が集まっている一角があって。そこで岩井が変な音楽をつくっていると嬉しいし、「こんなのできたよー」って送ってくれるんですけど、毎回面白くてすごく刺激をもらっていますね。
楽曲制作歴1年ちょっとの二人は、どのように音楽をつくりはじめたのか?
―LAUSBUBとして最初につくった“Get Stir Crazy”は、どんなふうにできたんですか?
岩井:この曲をつくったときは、オーディオインターフェイス(PCやスマホなどのデバイスと、シンセサイザーやギターベースなどの楽器を接続する音声入力用の機材)すら持っていなかったので、ギターアンプにスマホのマイクを近づけて直接録音して、それをGarageBandでつくった打ち込みのリズムに重ねたりしていました。
本当にあるものだけでつくってみて、New OrderみたいなDIYな感じを出そうとしていましたね。ミニマルなシーケンスもNew Orderの影響です。
―楽曲のアレンジや、宅録の方法などどうやって学んでいったのでしょう。
岩井:「学んだ」というよりは、とにかくGarageBandを触ってみて、しばらく遊んでいるうちに操作を覚えたというか。
あと、最初にお話しした先輩とやっていたバンドで、遠隔で1曲レコーディングして配信してみようとしたことがあって。そのときにGarageBandの使い方を少し覚えたんです。「これなら自分でも曲がつくれるかも」と思ってチャレンジしました。
―ちなみに“Get Stir Crazy”ができるまでは試行錯誤というか、いくつかボツ曲も生まれました?
岩井:いえ、“Get Stir Crazy”がほんとに最初につくった曲です。だから、あれ自体が失敗作みたいな(笑)。
―いやいや(笑)、そんなこと全然ないですが、岩井さんとしては反省点がいろいろあるんでしょうね。続く“The Catcher in the Die”も最高です。歌詞も面白いし、展開もクレイジーだし。
岩井:ありがとうございます(笑)。この曲は、電気グルーヴの『ORANGE』(1996年)をすごく聴いていた時期につくったので、右と左からセリフがかけ合いで出てくる感じを再現して曲のなかに入れたかったんです。それを無理やりやった結果、ああいう曲になってしまいました(笑)。
電気グルーヴ『ORANGE』を聴く(Apple Musicはこちら) / 関連記事:砂原良徳×山口一郎 捨て身でシーンを変えた電気グルーヴを語る(記事を読む)
岩井:歌詞は、ちょうど外に出られない時期に、二人でとにかく「ナンが食べたいね」という話をしていたこともあって、そのままナンをテーマにしました。
―曲名はサリンジャーのオマージュというか。
岩井:はい(笑)。中学生の頃に英米文学を読んでいた時期があって。その時のことを少し思い出しながら書きました。
SNSをざわつかせた“Telefon”について。『STUDIO VOICE』など90年代の雑誌から影響を受けた音楽観
―では、初の配信楽曲となる今作“Telefon”はどうやってつくったのでしょう?
岩井:この曲は『アングスト/不安』を二人で観に行ったとき、劇中でクラウス・シュルツェのドラムパターンの印象的なシーンがあって。
岩井:そこをiPadで再現しつつ、なんとかダンサブルなパターンにして速いBPMのなかに組み込めないか、いろいろ試しているうちにできていきました。結局、そのパターンはサビだけになったんですけど。
―この曲、個人的にはBuffalo DaughterやCibo Mattoを連想したんですよね。
岩井:どちらも大好きです。イントロの部分はBuffalo Daughterの“Great Five Lakes”のCorneliusリミックスの完全なオマージュで……(笑)。「あれ、やりたいね!」って思って話していて、やるなら大胆にやってみようと。
Buffalo Daughter“Great Five Lakes 20th feat.小山田圭吾”を聴く(Apple Musicはこちら) / 関連記事:Buffalo Daughterが25年の活動を経て語る、音楽愛が繋いだ縁(記事を読む)
―好きな要素をサンプリング的に取り込んでいく感覚は、お二人が好きなフリッパーズ・ギターやCorneliusなどからの影響も大きいのでしょうね。
岩井:すごく大きいです。私にとって小山田さんはYMOと同じくらい大きな存在で。おっしゃるように、自分が好きなものを大胆にどんどんスナック感覚で取り入れていくのに刺激を受けたというか、憧れていて。好きなものをちゃんとアウトプットしたい気持ちもありました。
―最近は、元ネタを明らかにすることをよしとしなかったり、そもそもオマージュに対してもネガティブな印象を持ったりする風潮があるなと感じるのですが、そのことについてはどう思いますか?
岩井:年々、著作権とか厳しくなっていますよね。「これはいいでしょ」というサンプリングまで問題視されてリリースされなかったり。仕方ないことでもあるけど「もったいないな」という気持ちもあって、私のなかでも折り合いの付け方が難しいです。
―Buffalo DaughterもCorneliusも電気グルーヴも1990年代から活躍しているアーティストですが、お二人には1990年代の音楽はどう聴こえるのでしょう。
岩井:1980年代の音楽を夢中になって聴いていた子どもたちが、大きくなってどんな音楽をやるのか、それが反映されていた時代なのかなと思っていて。そのときに世の中に出ていた音楽が羨ましいです。
親がその世代なのに、リアルタイムで体感できてないのはなんでなんだろうと(笑)。テクノとかも次のステップに行っていて、1980年代とは雰囲気が全然違うので面白いなあって思います。
―とても的確な分析ですね。
岩井:ありがとうございます。私は中3くらいから古本屋さんへ通うようになったのですが、最近は札幌にある、古本屋なのになぜかインド音楽のカセットやマニアックなCDを置いている「シャンティブックス」などへよく行ってて(笑)。
そこで『STUDIO VOICE』や『Quick Japan』とか1990年代の雑誌や本を買って読むと、子どものときに聴いていた音楽をいまも好きだとおっしゃっている方が多い気がして。子どもの頃にYMOとか、いい音楽がお茶の間に流れていたら、それって英才教育みたいな感じで自分のなかにあり続けるのかなと思ったんですよね。
―なるほど。“Telefon”のギターはそれこそCorneliusを彷彿とさせるようで印象的ですよね。
岩井:あとはちょっとサーフっぽい感じも意識しました。小山田さんのちょっとスライドさせる音とか、カッティングが心地よく混じっている感じとかを自分なりに取り入れてみて。
―ちなみに歌詞はどんなところから着想を得たのですか?
岩井:2020年はほとんどずっと家にいた感じで、人との関わりが希薄になっていくなかで、電話という存在に助けられたところがあって。人の声、肉声を聞くことで、人との関わりを取り戻せるというか、寂しさが紛れる感じがあったんです。そういうコロナ禍の状況と、まだ公衆電話しかなかった時代の二項対立で書いてみた歌詞です。
「こんなに音楽が好きなのに、つくったものを全然誰にも聴かれず終わるのは嫌だった」(岩井)
―LAUSBUBを結成して、できあがった音源をまずSoundCloudに上げようと思った理由として、本社がベルリンにあることと、海外のサイトの方が国外の人に聴いてもらえる可能性が高いと思ったからだと以前のインタビューでおっしゃっているのを読みました。
岩井:はい。海外と日本というふうに考え方を分けているわけではなくて、どの国の人たちにもとにかく聴いてほしいという気持ちです。
―SoundCloudにアップする前は、たとえば友人やご家族などにも自分たちの音源を聴いてもらいました?
岩井:家族には聴かせていたんですけど、音楽の趣味が違いすぎてあまり理解してもらえなくて(笑)。そのうちに自分のつくっている作品を「これ、大丈夫なのかな」と不安になってきてしまったんですよね。それだったらネットに上げて、知らない人からの客観的な意見とか、正直な反応とか、そういうものを確かめたかったという気持ちもありました。
―諦めずに一歩踏み出してよかったですよね。身近にいる人では、やっぱり高橋さんが一番の理解者だったと思うのですが、高橋さんを驚かせたい、喜ばせたいという気持ちが曲づくりのモチベーションになっているところもあります?
岩井:高橋に聴かせたときに、「ええ、なにこれ!」と驚く顔を見るのが楽しみという部分は確かにあります(笑)。とにかく、自分たちが「これはいいね」と言い合えるものだけを曲のなかに入れて、世の中に発信したいという気持ちです。
―実際にものすごく大きな反響があると思うのですが、それについてはどう思っていますか?
高橋:いままで、私に個人でLINEとかで「こんなのつくってたよ」みたいにやり合っていた楽曲が、大会(北海道高等学校軽音楽連盟が主催する「全道高校軽音楽新人大会」)で賞をもらったり、SoundCloudの週間チャート1位になったり。岩井がつくって私の歌を乗せた曲が評価されたのも嬉しかったし、世の中のいろんな人たちに届いたことが本当に嬉しかったです。
岩井:私は、こんなに音楽が好きなのに、つくったものを全然誰にも聴かれず終わるのは嫌だと思って、ちょうど“Telefon”を出した前後に、レコード会社にデモを送りまくっていたんです。藁をもすがるような思いでいたなかでの出来事だったので、すごくラッキーだったなと思うし、ちょっとホッとしました。
LAUSBUB『Telefon』を聴く(Apple Musicはこちら)
高橋:あとは、LAUSBUBをはじめてから自分の生活がガラッと変わったというか。音楽を聴いていても、写真を撮っていても、道を歩いていても、常にバンドのことを考えているんですよね。
「こういう曲を次はやりたいなあ」とか、「こういう風景を次はジャケットに使ってみたいな」とか。いろんなものがLAUSBUBとつながっていく、そういう意味では自分の生活に新しい刺激や楽しさがたくさん増えたことも、本当にありがたいなって思っています。
「北海道の音楽を盛り上げるような活動にももっと積極的に参加していきたい」(高橋)
―これまでLAUSBUBは、SoundCloudでいわば「無料配信」していたわけですが、今後活動を継続していくうえでマネタイズについてはどんな考えを持っていますか?
岩井:当たり前のことですが、音楽にお金が支払われるべきだとは思っています。
無料だからLAUSBUBも聴いてもらえたという側面もあると思うんですけど、自分自身はストリーミングはあくまでも「試聴」として使っていて、そこで気に入ったものはなるべくLPを買うようにしていて。アーティストへの感謝の気持ちを「対価」として支払っているというか。それを自分たちの音楽でもやったほうがいいのだろうなとは思っています。
―レコードプレーヤーも自分で購入して?
岩井:はい。安物なんですけど自分で揃えてレコードが聴ける環境をつくりました。パッケージとしての「音楽」がすごく好きなのもあります。中古レコードでも感じることですが、やっぱりお金を払って音楽をゲットしたときの喜びは、他のものを買ったときとは全然違う、特別な価値がありますね。
―高校3年生ということは、これから進路を決めなきゃですよね。
岩井:はい。「ちゃんと受験勉強して大学に入ろう」と二人で決めたので、いまは勉強が中心の生活になっています。
高橋:いまのところ、二人とも札幌市内の別の大学へ行こうと考えています。私は社会哲学とかを幅広く学べるところへ行こうかなと。コロナの期間に、自分のあり方とかについて見つめ直す機会が多くて。「どうしよう」と不安に思うことも多かったので、自分を確立するためにも哲学をもっと学んでみたいなと思うようになりました。
岩井:私はデザインの学校へ行こうと思っています。本州に出ることも、周りからすすめられたんですけど、経済面で厳しいし、いまじゃなくてもいいのかなと。「音楽一本でやっていく」というビジョンはいまのところはないのですが、ずっと続けてはいくのだろうなとは思っていますね。
―無事に進学したら、ぜひともライブをやってください。
岩井:やりたいです。私の家がわりと厳しくて、ライブとかにほとんど行ったことがなくて、フェスにも行けてないんですよ。でも、自分が出演しちゃえば行けるなという単純な考えではあります。フェスに行けたら嬉しいし、好きなアーティストと共演できたらなお嬉しいなって(笑)。
高橋:海外フェスなどに出られたら夢のようだなと思います。あと、北海道のフェスとかにも出てみたい。北海道で音楽を盛り上げてくれるバンドもたくさんいるので、そういう人たちともっと仲よくなりたいというか。北海道の音楽を盛り上げるような活動にももっと積極的に参加していきたいです。
岩井:いまって、音楽でもなんでも東京に集中しちゃっていると思うので、これからはもっと地元を盛り上げていきたいですね。
- リリース情報
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- LAUSBUB
『Telefon』 -
2021年6月18日(金)配信
- LAUSBUB
- プロフィール
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- LAUSBUB (らうすばぶ)
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2020年3月に北海道札幌市の同じ学校の軽音楽部に所属する2人の高校生によって結成されたニューテクノポップバンド。1月18日にとあるツイートを機に、爆発的に話題を集め、ドイツの無料音楽プラットフォーム「SoundCloud」で週間チャート1位を記録、さらにTOKYO FMのラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』内のコーナー「サカナLOCKS!」(MC:サカナクション山口一郎)にゲスト出演するなど 各メディアやミュージシャンからも注目を集めている。
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