近年、日本人にも増え始めた「ベジタリアン」や「ヴィーガン」ですが、それに伴って、東京都内でもヴィーガン対応のレストランが急増しています。今回はベジタリアンやヴィーガンはもちろん、「野菜を美味しく食べたい!」という方でも満足できるレストラン5店を紹介します。
※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。
南インドスタイルの料理が味わえるヴィーガンカフェ『meu nota』
高円寺南口のパル商店街を少し歩き、一本右折したところにあるヴィーガンカフェ『meu nota』。南国を思わせるようなゆるい雰囲気の外観が高円寺の街に溶け込んでおり、細い階段を上ってドアを開けると、一気にエキゾチックで開放的な空間が現れます。
取材時にいただいたのは、登場したばかりの新メニュー「ヴィーガンミールス(1380円)」。日替わりカレー2種(南インド風スパイシーココナッツカレーと雑穀のビンダル)、自家製豆乳ヨーグルト、サラダ、玄米ご飯、日替わりのお惣菜とパパド(クラッカーのようなもの)をターリー(お盆)にのせた豪華なカレー定食です。
ナンやチャパティを主食とする北インドに対し、米飯を主食とする南インドにはベジタリアンが多いといわれます。有機栽培や無農薬の野菜、調味料も添加物も入っていない、とにかく安全なものだけが使われているのに、豊富なスパイスのおかげで食べ応え十分のミールス(南インドの定食)です。
「ベジタリアンの方だけでなくても、野菜が食べたいな、と思ったら来てもらえるフラットなお店でありたいです」と話すのは、オーナーの伴さん。
『meu nota』は落ち着いた雰囲気で、1人で来るのにも、友達や親子で来るのにもオススメのヴィーガンカフェです。
-
meu nota(メウノータ)
住所:東京都杉並区高円寺南3-45-11 2F
営業時間:18:00~23:30頃(水曜)、12:00~23:30頃(木~日曜)
定休日:月曜・火曜
URL:http://meunota.com
洗練されたヴィーガンレストラン『Restaurant 8ablish』
東京在住の菜食・美食家たちから支持を集める『Restaurant 8ablish』。2016年5月、13年間南青山の地でヴィーガンたちの胃と心を満たしてきた老舗『PURE CAFE』がクローズし、『Restaurant 8ablish +PURE DELI&STORE』としてリニューアルオープンしました。
平日は朝9時、週末は朝8時半から営業しており、朝食用に焼きたてのヴィーガンマフィンやサンドイッチをテイクアウトできます。ランチはタルティーヌやサラダプレート、スブラキプレートや日替わりスペシャルに、スープやサラダが付いたセットが1200円からいただけて、夜には、欧米人客や家族連れも多く見られ、夜もお酒に合うヴィーガンメニューを楽しむ人々で賑わっています。
看板メニュー「トーフとテンペ 野菜のスブラキ風ザジキソースとピタパン添え」はトーフとテンペを肉に見立て、スブラキと呼ばれるギリシャの串焼き風に調理したもの。スパイスなどで下味をつけた素材をオリーブオイルで揚げてからグリルし、ごまペーストをベースにしたソースと一緒にいただきます。そして全粒粉を使ったピタパンに、自家製豆乳ヨーグルトでアレンジしたザジキソースと一緒に包んでどうぞ。
「体に良いものを、楽しむことを前提に食べてもらいたい」と話すのは、スタッフの伊藤さん。
店内には、厳選されたオーガニック食材や子ども向けのおもちゃなどがセンスよく並べられています。外から入る自然光も気持ちいい、雰囲気の良い洗練されたヴィーガンレストランです。
-
Restaurant 8ablish
住所:東京都港区南青山5-10-17 2F
営業時間:9:00~23:30(月~金曜)、8:30~23:30(土曜)、8:30~22:30(日曜)
定休日:不定休
ラーメン好きも舌を唸らせるヴィーガンラーメン『ソラノイロ』
半蔵門駅もしくは麹町駅から徒歩5分。平日の日中はビジネスマンの姿が多いエリアに近隣のお店とは異色を放つ、水色と白のストライプのオーニングにカラフルなちょうちんを軒先に下げたラーメン屋が『ソラノイロ』。
ヴィーガン対応のラーメン!? と驚く人もいるかもしれませんが、「ベジソバ」で有名な『ソラノイロ』には「ビーガン(ヴィーガン)ベジソバ」なるメニューにあり、基本はパプリカ練り込みの平打ち麺を、グルテンフリーの米粉麺や、玄米麺に変えることもできます。トッピングの野菜には、千切りキャベツ、無農薬有機栽培の人参、水菜、押し麦バジル和え、パプリカなど季節のもの(夏はズッキーニ)などがあり、プラス150円で“ベジ増し”することも可能です。
オリジナルの「ベジブロス」をベースに、オリーブオイル・てんさい糖で人参とトマトをグラッセしたピュレを混ぜ込んであるスープに絡めて平らげる麺は、今までになかったような満足感。油も少なめで、米油にレンコンなど数種類の野菜を揚げて、香りを移したものを使っているということで胃もたれの心配なし。「女性が一人でも気軽にラーメンを食べれるお店でありたい」というコンセプトのもと、ベジタリアンだけでなく、女性やラーメン好きにもぜひ一度食べていただきたい極上の一杯です。
-
ソラノイロ本店
住所:東京都千代田区平河町1-3-10 ブルービル本館1B
営業時間:11:00~15:30 / 18:00~22:00(月~金曜)、11:00~15:00(日/祝日)
※各日スープ・麺が切れ次第、閉店定
休日:土曜
URL:http://soranoiro-vege.com/
ラーメン好きも舌を唸らせるヴィーガンラーメン『ソラノイロ』
渋谷、鶯谷町のレトロな雑居ビルの1階。インディ・レーベルや音楽関係の出版をしている小田晶房さんが、海外からアーティストを日本に招集したとき、当時はあまりヴィーガン対応のお店がなく、それなら自分でお店をやろうと始めたのが、この『なぎ食堂』です。
ヴィーガンレストランは一般的に価格帯が高くなりがちですが、アジア旅行が好きだという小田さんの料理はスパイスを効かせた料理が多く、野菜や豆を中心としているものの、「安くてお腹いっぱいになる」おかずばかり。
取材時のランチメニューは、数種類の中から選べる総菜3種(大豆グルテンで作ったソイミートの唐揚げ・チリソース 、ファラフェル豆腐マヨネーズ添え、夏野菜のラタトゥイユ)に、玄米、ドリンクがついて1200円。
店内の座敷の席には本や雑誌、ユニークな人形などが置かれていて、外国人客も多く、まるでアジアのゲストハウスの一角のようです。
-
なぎ食堂 渋谷鶯谷町店
住所:東京都渋谷区 鶯谷町15-10 ロイヤルパレス渋谷 103
営業時間:12:00~16:00(15:00 L.O)/ 18:00~23:00(22:30 L.O)
※日曜日のみ16:00閉店
定休日:不定休
その他:武蔵小山にもケータリング中心の姉妹店あり
ヴィーガンメニューにアレンジ可能な『fete cafe』
自由が丘から徒歩7分、アンティークの家具や植物が店先に並び、ヨーロッパ調のかわいらしい外観が目を惹くオーガニックレストランが『fete cafe』。店内では自家製果実酢や手作りのグラノーラも販売しています。
『fete café』は産地直送の有機野菜や自然栽培のものを中心とした新鮮な野菜に、玄米や、醤油、塩、味噌など調味料もすべて有機のものを使ったメニューを提供していますが、事前に予約をすれば、これらの食材をベジタリアン・ヴィーガンメニューにアレンジが可能です。
ビーガンメニューとして特別にご用意いただいたランチプレートは、夏野菜の自家製果実酢オニオンソース、日替わりデリ4種に玄米、サラダにドリンクが選べて1200円。プラス300円で自家製果実酢ドリンクや、オーガニックワインなどのアルコール類にも変更ができます。その他にも、前もって伝えればココナッツミルクを使ったヴィーガンケーキなども用意してもらえるそうです。
店内では不定期でアーティストのライブが催されたり、大人向けの絵本の読み聞かせ会や、自家製果実酢や手作り石けん講座のワークショップなども行う『fete café』。食べること以外にも、楽しい発見や出会いがありそうなお店です。
-
fete cafe(フェテカフェ)
住所:東京都世田谷区奥沢5-37-9
営業時間:10:00~17:00(月/水/木/日曜)、11:00~21:00(金/土曜)
定休日:火曜日
- フィードバック 6
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-