7月がはじまり、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃。美術館での巡回展からギャラリー展まで、この夏に関西地方で開催されるオススメのアート・デザインイベントをご紹介します。関西地方にお住まいの方はもちろん、関西に旅行を計画中の方も、この機会に是非チェックしてみてはいかがでしょう。
『ダリ展』京都会場(~9月4日)
サルバドール・ダリ『奇妙なものたち』 1935年頃 40.5×50.0cm 板に油彩、コラージュ ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵 Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan,2016.
日本では約10年ぶりとなるサルバドール・ダリの大回顧展。初期から晩年までを網羅する展示作品はガラ=サルバドール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、サルバドール・ダリ美術館のコレクションを中心に集められたもの。会場では絵画のほかにも書籍などが展示される。
イベント情報
『ダリ展』京都会場
2016年7月1日(金)~9月4日(日)
会場:京都府 京都市美術館
時間:9:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月18日は開館)
料金:一般1,600円 高大生1,100円 小中生600円
『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』兵庫会場(7月30日~)
漫画家・岡崎京子を取り上げる大規模展。原画をはじめ、学生時代のイラストやスケッチ、雑誌や映画の関連資料などが展示される。なお、京都国際マンガミュージアムとのコラボレーション企画には今日マチ子が登場予定。詳細は会場のウェブサイトをチェックしよう。
イベント情報
『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』兵庫会場
2016年7月30日(土)~9月11日(日)
会場:兵庫県 伊丹市立美術館
時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜
料金:一般800円 大高生450円 小中生150円
『江口寿史展 KING OF POP 京都編』(~9月4日)
『江口寿史展 KING OF POP 京都編』チラシビジュアル ©Eguchi Hisashi
漫画家・江口寿史の画業を振り返る展覧会。2015年から全国を巡回した『江口寿史展 KING OF POP』と米澤嘉博記念図書館で行なわれた『KING OF POP:SIDE B』の展示作品の中から、300点以上の作品が展示される。会期中には本人登壇の無料トークイベントも。
イベント情報
『江口寿史展 KING OF POP 京都編』
2016年6月11日(土)~9月4日(日)
前期:6月11日(土)~7月18日(月)
後期:7月21日(木)~9月4日(日)
※会期中一部展示替えあり
会場:京都府 京都国際マンガミュージアム
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜(7月14日~9月6日は開館)
※7月19日、7月20日は展示替えのため閉場
料金:無料
※別途ミュージアム入場料が必要
『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』大阪会場(7月16日~)
『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』メインビジュアル ©&™ Lucasfilm Ltd.
ジョージ・ルーカスがアーティスト達に依頼して制作された『スター・ウォーズ』に関連するアート作品を紹介する展覧会。映画制作で実際に使用された衣裳、小道具や初公開の作品など約150点が映像と共に展示される。
イベント情報
『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』大阪会場
2016年7月16日(土)~8月30日(火)
会場:大阪府 あべのハルカス美術館
時間:10:00~20:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:7月25日
料金:大人1,500円 大学・高校生1,100円 中学・小学生500円
『生誕130年記念 藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―』兵庫会場(7月16日~)
『生誕130年記念 藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―』兵庫会場ロゴ
生涯の半分近くを異国で過ごし、東と西の文化に多大な影響を受けた画家・藤田嗣治の生涯と画業を辿る展覧会。没後長らく遺族に保管され、フランスに寄贈された800余点の中から選ばれた作品と、国内で集められた作品、あわせて約120点が展示される。
イベント情報
『生誕130年記念 藤田嗣治展―東と西を結ぶ絵画―』兵庫会場
2016年7月16日(土)~9月22日(木・祝)
会場:兵庫県 兵庫県立美術館
時間:10:00~18:00(金、土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月18日、9月19日は開館)、7月19日、9月20日
料金:一般1,400円 大学生1,000円 高校生・65歳以上700円
※中学生以下無料
『写楽と豊国 ~江戸の美と装い』(~8月14日)
江戸の人々を夢中にさせたファッションに注目する展覧会。浮世絵を通じて人物像や着物、柄、模様などの変遷を辿る。会場では東洲斎写楽と歌川豊国を軸にした浮世絵を中心に140点の作品が展示される。
イベント情報
『写楽と豊国 ~江戸の美と装い』
2016年6月18日(土)~8月14日(日)
会場:兵庫県 神戸ファッション美術館
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜(7月18日は開館)、7月19日
料金:一般500円 小中高生・65歳以上250円
※和装の来館者は入場無料、特典付き
『インサイド×アウトサイド 陶芸の森アート・クルーズ』(~9月23日)
『インサイド×アウトサイド 陶芸の森アート・クルーズ』ポスタービジュアル
これまでに千人を超える作家が集い、制作活動を展開してきた滋賀県陶芸の森。美術館の「なか」と「そと」をひとつのフィールドに見立て展開するという同展では、作家達の残した野外作品にも注目。作家たちの空間の捉え方や、自然とアートの融合を楽しめるという。
イベント情報
『インサイド×アウトサイド 陶芸の森アート・クルーズ』
2016年6月19日(日)~9月23日(金)
会場:滋賀県 滋賀県陶芸の森 陶芸館
時間:9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月18日、9月19日は開館)、7月19日、9月20日
料金:一般500円 大高生380円
※中学生以下無料
浅田政志写真展『ほぼ家族。』(~8月4日)
浅田政志の写真展。消防士など、コスチュームやシチュエーションを替えた設定で自身の家族を撮影し、2009年に『木村伊兵衛賞』を受賞した浅田。同展では梅佳代、津藤秀雄と参加した書籍『八戸レビュウ』や出世作『浅田家』の作品などが展示される。
イベント情報
浅田政志写真展
『ほぼ家族。』
2016年6月18日(土)~8月4日(木)
会場:奈良県 入江泰吉記念 奈良市写真美術館
時間:9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合翌平日)
料金:一般500円 大高生200円 小中生100円
『生誕300年記念 伊藤若冲 ―京に生きた画家―』(~9月4日)
「奇想の画家」と称される伊藤若冲の生誕300年を記念展。開催地の細見美術館が位置するのは若冲生誕の地である京都。会場では細見コレクションの若冲作品をはじめ、ゆかりの場所や弟子らの作品もあわせて紹介される。
イベント情報
『生誕300年記念 伊藤若冲 ―京に生きた画家―』
2016年6月25日(土)~9月4日(日)
会場:京都府 細見美術館
時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)
料金:一般1,200円 学生1,000円
『デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~』大阪会場(~9月25日)
エドガー・ドガ『楽屋の踊り子たち』1879年頃 City of Detroit Purchase
アメリカ・ミシガンにあるデトロイト美術館の所蔵作品を展示。会場は「印象派」「ポスト印象派」「20世紀のドイツ絵画」「20世紀のフランス絵画」の4章で構成され、ピカソの『読書する女性』など日本初公開作15点を含む全52点の作品が紹介される。
イベント情報
『デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~』大阪会場
2016年7月9日(土)~9月25日(日)
会場:大阪府 大阪市立美術館
時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(ただし7月18日、8月15日、9月19日は開館)、7月19日
料金:一般1,500円 高・大学生1,000円
※中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
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横尾忠則の日記に着目した展覧会やミュージシャンを描いたキャラクター展も
『ヨコオ・マニアリスム vol.1』(8月6日~)
横尾忠則『パレット D-167』1984~2009年 作家蔵
横尾忠則が自身の創作と記録のために保管している写真やアイデアスケッチ、レコードなどのアーカイブ資料に焦点をあてた展示シリーズ。第1弾となる同展では、横尾が60年代から書き続けているという日記に着目。横尾の生活と制作の関連を探るという。
イベント情報
『ヨコオ・マニアリスム vol.1』
2016年8月6日(土)~11月27日(日)
会場:兵庫県 神戸 横尾忠則現代美術館
時間:10:00~18:00(金、土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日
料金:一般700円 大学生550円 高校生・65歳以上350円
『YKOYKO展 -個展TOUR 2016 in 大阪-』(7月9日、7月10日)
『YKOYKO展 -個展TOUR 2016 in 大阪-』メインビジュアル
洋楽や邦楽を問わず、様々なアーティストをどこか懐かしいテイストでデフォルメしているイラストレーター兼マッシュアップクリエイター・YKOYKOの個展。会場では、新作ZINE『ビックリブック2』を先行販売予定。
イベント情報
『YKOYKO展 -個展TOUR 2016 in 大阪-』
2016年7月9日(土)、7月10日(日)
会場:大阪府 四ツ橋 Pulp
時間:13:00~19:00
料金:無料
ボブa.k.aえんちゃん個展『浪漫飛行』(7月15日~)
ボブa.k.aえんちゃんは、東京都出身のイラストレーター。ロロのオフィシャルTシャツやBELLRING少女ハートのメンバー生誕記念グッズをデザインするなど、幅広く活動を展開中。『浪漫飛行』は自身初の個展となる。
イベント情報
ボブa.k.aえんちゃん個展
『浪漫飛行』
2016年7月15日(金)~7月31日(日)
会場:大阪府 中津 シカク
時間:14:00~20:00
休廊日:火、水曜
料金:無料
KIITOアーティスト・イン・レジデンス2015-2016 長島有里枝 成果発表展『縫うこと、着ること、語ること。』(~7月24日)
長島有里枝による個展。母親と共同制作したタープと、捨てられない古着を所有する女性たちを収めた写真をインスタレーション形式で展示する。なお、同展はデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)での約半年間にわたる滞在制作の成果発表展となる。
イベント情報
KIITOアーティスト・イン・レジデンス2015-2016 長島有里枝 成果発表展
『縫うこと、着ること、語ること。』
2016年6月17日(金)~7月24日(日)
会場:兵庫県 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 2F ギャラリーC
時間:11:00~19:00
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
料金:無料
『12つきをうたう 西淑 原画展』(7月16日~)
京都を拠点に活動するイラストレーター・西淑の個展。西淑がこれまでに手掛けたイラストの中から主に雑誌『PHPスペシャル』の表紙絵が展示される。会場では、ポストカードなどのグッズも販売予定。
イベント情報
『12つきをうたう 西淑 原画展』
2016年7月16日(土)~7月31日(日)
会場:京都府 誠光社
時間:10:00~20:00(最終日は18:00まで)
料金:無料
『Fashioning Identity』(~8月5日)
『Wedding Politics -Sugamo-』 2015 ©Eiki Mori, Tsukasa Kudo
京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教員の蘆田裕史が企画する展覧会。アーティストの作品を通して、ファッションの多面的な性質を提示すると共に、アイデンティティーの構築との関係性を考察するという。参加作家はマームとジプシー、森栄喜+工藤司ら4組。
イベント情報
『Fashioning Identity』
2016年7月1日(金)~8月5日(金)
会場:京都府 京都精華大学 ギャラリーフロール
時間:11:00~19:00(毎週土曜、7月24日は18:00まで)
参加作家:
イナ・ジャン
マームとジプシー
森栄喜+工藤司
YANTOR
休廊日:日曜(7月24日は開館)
料金:無料
『TDC 2016』京都会場(7月22日~)
デザインコンペティション『東京TDC賞 2016』にまつわる作品を紹介する展覧会。グランプリを獲得したヘンリク・クベル&スコット・ウイリアムズのカスタムフォントや、TDC賞を受賞した植原亮輔(キギ)のポスターなどが展示される。
イベント情報
『TDC 2016』京都会場
2016年7月22日(金)~8月27日(土)
会場:京都府 京都dddギャラリー
時間:11:00~19:00(8月21日、土曜は18:00まで)
休廊日:日曜、祝日(8月21日は開館)
料金:無料
スケラッコ個展『盆の国』大阪会場(7月22日~)
スケラッコ個展『盆の国』メインビジュアル
漫画やイラストなどを発表しているスケラッコの個展。同展ではリイド社が発行するウェブマガジン『トーチweb』で連載されていた『盆の国』の原稿や描き下ろし原画を展示するほか、グッズなどが販売される。なお同展は、7月中に東京、京都でも開催予定。
イベント情報
スケラッコ個展
『盆の国』大阪会場
2016年7月22日(金)~8月7日(日)
会場:大阪府 FOLK old book store
時間:13:00~19:00(日曜は18:00まで)
休廊日:8月1日
佐々瞬個展『うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)』(~7月24日)
今年の『六本木クロッシング』にも参加している若手作家・佐々瞬による個展。『暮しの手帖』の創刊者・花森安治とその読者たちにまつわる作品と、同展の準備中に出会ったという1組の親子やその暮しぶりをきっかけに制作された作品、計2作の新作が展示される。
イベント情報
佐々瞬個展
『うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)』
2016年6月25日(土)~7月24日(日)
会場:京都府 ARTZONE
時間:平日13:00~20:00 土、日曜、祝日12:30~20:00
料金:無料
VvK Programm 16 中山和也 キュレーション『赤い車が走り抜ける』(7月30日~)
VvK Programm 16 中山和也 キュレーション『赤い車が走り抜ける』メインビジュアル
中山和也がキュレーションする展示。ギャラリー内の作品を鑑賞するのではなく、来場者が「ギャラリーの窓から見る景色」のどこかに作品が仕掛けられるという。参加作家は藤本由起夫、パラモデルなど10組。
イベント情報
VvK Programm 16 中山和也 キュレーション
『赤い車が走り抜ける』
2016年7月30日(土)~8月7日(日)
会場:京都府 KUNST ARZT
時間:12:00~18:00
出展作家:
井上祐希
インテクスト
小宮太郎
清水克久
杉本龍哉
中本結
中山和也
パラモデル
藤本由紀夫
冬木遼太郎
休廊日:月曜
料金:無料
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