異端のアイドルグループBiSのマスコットにして悩み多き20歳の女子、のぞしゃんことヒラノノゾミが各界の著名人に人生相談して回る本連載。約1年ぶりの更新となる第2回目のゲストは、過激なパフォーマンスで世界中にファンを持つ電撃ネットワークのギュウゾウさんです。前回のうすたさんに引き続き、BiSのファンでもあるギュウゾウさん。業界の先輩として、のぞしゃんの悩みを解決できるのか!?
誕生日/1992年5月15日
愛 称/「のんちゃん」
マイペース担当。座右の銘は「きりたんぽうめぇよ?みんな、秋田のことなめたらのんのんのん!のんちゃんこと、ヒラノノゾミです。」
誕生日/1964年8月7日
電撃ネットワークのメンバー。4人の中で一番危険なパフォーマンスを得意とし一番怪我率が高い。また、DJとしても活躍中で「申し訳ないと」のレギュラー他、日本全国で活動している。
インタビュー・テキスト:南波一海 撮影:菱沼勇夫
―第1回から随分時間が空いてしまいましたが、ようやく2回目の人生相談が実現しましたね。
ヒラノ:BiSファンの方が、ギュウゾウさんと私の対談を見たいと言ってくださってたみたいで。
ギュウゾウ:オレも普通にBiSが好きでライブを観に行ってたから、すごく嬉しいな。
―じゃあ今日も、思い切り人生相談させて頂きましょう!
ヒラノ:よろしくお願いします。電撃ネットワークさんは以前からBiS以上に過激なことしてらっしゃると思うんですけど、最初に始める時に不安とか戸惑いってなかったんですか?
ギュウゾウ:かっこつけず言うとね、このチャンスで売れなかったらダメだなって思ったんだよね。ものすごい才能がある人間ってチャンスがいっぱい来る。でもそうじゃない人は……人生の中でね、チャンスっていうかさ、いい場面はそんなに巡って来ないんですよ……野球知ってます?
ヒラノ:はい。
ギュウゾウ:いい場面でバッターボックスに立てるチャンスって、そうそうないんじゃないかっていうのがオレの持論なのね。それで、オレは今、バッターボックスに立ってるな、土俵に上がってるなって思ったんですよね。これ逃しちゃったら次はもう回ってこないぞ、みたいなのがあった。アイドルだってミュージシャンだってさ、一度も打席に立たないでアーティスト生活を終える人って山ほどいると思うんだよ。だから、なりふりかまってらんないぞと。
ヒラノ:それで、過激なことをやっちゃおうと?
ギュウゾウ:何かしでかしてやろうと思ったときに、たまたまその方向が過激だったってだけで、本当は別になんでもよかったんだよね。ただ、オレたちはそんなに過激なことだとも思ってなかったのね。もう、すんごい楽しかったから。反省点は、オレたち世界中であまりに売れちゃったから、遊んじゃったんだよね。
ヒラノ:うふふ。
ギュウゾウ:オレはBiSを全然過激だと思ってないし、すげえロックンロールだと思ってるし、すげえパンクだと思ってるから。もっとガンガンだよー、全然足りないよーって感じ。
ヒラノ:ありがとうございます。
―その質問をしたということは、過激と言われることについて不安がある?
ヒラノ:そうですね。この間も、某掲示板のまとめサイトに「BiSがディープキス会してるらしいぞ」みたいなことを書かれてたんです。キス会っていう、ただチケットにチューするだけの企画なんですけど、実際に期待して「あれ? BiSならやりかねないと思ったのに違った」みたいな人もいたので、BiSがどういう捉え方をされてるのかなって。
ギュウゾウ:掲示板かー。やっぱ見ちゃう?
ヒラノ:気になりますね。どういう言われ方してるんだろうって。
ギュウゾウ:僕も見てた時期はあるのね。掲示板に助けられたこともある。本当の意見もあるし、オレたちの身内しか知らない話、事実とかもどっかまぎれてるからさ、嘘ばっかりじゃないし。でも多分、のぞ氏も、BiSも、電撃ネットワークも、近いところがあるとしたら、めちゃくちゃ才能に恵まれてる人たちではないんじゃないかっていうのはあると思うのね。
ヒラノ:はい。
ギュウゾウ:例えば天分として、背が高いとか、音域が広いとか、頑張ってもどうしても手が届かない部分っていうのがある。でも、音程が取れなくたって、例えばさ……。でも、これ全部教えちゃうとなー、BiS売れちゃうからなー(笑)。
ヒラノ:お願いします(笑)。
ギュウゾウ:「愛してる」っていう歌詞があるとして、一番大切なのは「愛してる」って気持ちが伝わることだと思うんですよ。そこは音程とか声量とかさ、じつはどうでもいいのだったりするんですよ。で、何が言いたいかというと、天分に恵まれなかったオレたちが、恵まれた人と同じ土俵に立つためには、とんち効かせなきゃだめだと思うんですよ。だから掲示板なんてね、本当はどんどん火をつけた方がいいですよ。もしくは関わらないか、どっちか決めた方がいいと思う。今日決めた方がいいよ。
ヒラノ:うふふふ。
ギュウゾウ:見るか、火つけるか。オレたちは人前に出る時は全部エンターテイメントだと思わなきゃだめだからさ、掲示板に触れるのもエンターテイメントのつもりで行けばいいんじゃない?
ヒラノ:私は真に受けてショックを受けることが多いんです……。
ギュウゾウ:若いからさ、色んなこと気にしちゃうよね。例えばさ、「ブスだなー」って書かれたとして、それをしめしめって思うのか、悲しいと思うのか、どっちに捉えるかだと思うんだよね。エンターテイメントと考えたら、「悪名は無名に勝る」だから、まったく書かれてないっていうのが一番危ういっていうときだよ。もしエゴサーチとか自分のこと調べるんだったら、内容よりも、件数が減ることを気に病んだ方がいいと思うの。ほんとだぜ?
ヒラノ:はい。
ギュウゾウ:いっぱい悪口言われてるうちは華だよ。人気がないと悪口も書かれないんだから。電撃ネットワークなんて悪口書かれないもん。敵がいないの。駒が小さすぎちゃって。
ヒラノ:ふふ。
ギュウゾウ:自分の名前でエゴサーチしたあと、○○○○○の誰々と比べてみたら、「私のほうがグレートだぜ」って思うよ。売れてるぜ? ユー、人気者だよ。
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