インタビュー・テキスト:南波一海 撮影:菱沼勇夫
ここでなんと、ギュウゾウ氏がプライベートでリミックスしてきた
“BiSimulation”を聴くことに!
※ギュウゾウさんが作ってきてくれたCDたち(メンバー全員に!)
ギュウゾウ:CDに“BiSimulation”のアカペラが入ってるってことは、どうにでも好きにやってくれっていう意味かなと思って。だから、これはリミックスしなきゃだめだろと。
ヒラノ:すごい。ありがとうございます! 将来DJもやってみたくて、そのこともギュウゾウさんに相談しようかなと思ってたんですけど、何から始めたらいいんですかね?
ギュウゾウ:そうだなぁ。オレ、テクニックはヘタな方だけど、仕事は多いDJなんですよ。だからあまりうまい必要はないって思うんだな。
ヒラノ:まず機材から揃えた方がいいですか?
ギュウゾウ:オレ、ターンテーブル、家にないな。
ヒラノ:練習とかしなくても大丈夫なものなんですか?
ギュウゾウ:オレは相当ベテランDJだけど、今でも相当ヘタクソ。でも全然平気だよ。だからもしやりたかったら、やった方がいいですよ、すぐに。のぞ氏のiPodにどんな曲が入ってるかわからないけど、その中にある曲で、例えば30分こういうふうに曲がかかってって組み立てられれば、すぐにDJできるよ。
ヒラノ:いつかやりたいですね。最近アイドルさんでもDJできる人が増えたじゃないですか。バニビさんとか、ねむきゅんとか、うらやましいなって思います。
ギュウゾウ:頭の中でライブをやればいいんじゃないですか? 好きなバンドのライブとか行くじゃない? でも、曲なんて全然繋がってないっしょ? それと同じように、人間の気持ちをコントロールする方のDJになるって思えば、すぐにでもなれますよ。あとは機材の使い方だけは覚えた方がいいかな。
―持ってなくても。
ギュウゾウ:そうそう(笑)。でも、友達んちにあるよー!
ヒラノ:じゃあ、最初の操作はどうやって覚えたんですか?
ギュウゾウ:えーっと……最初の操作はね……そういえばオレ、買ってたな! やっぱり(笑)。
ヒラノ:あっは(笑)。
ギュウゾウ:買ったねー。のぞ氏やっぱりね、最初は機材を買った方がいいかもしれない。
―すべてをひっくり返す結論(笑)。
ギュウゾウ:ごめん! CDJを2台とミキサー1つで、10万円くらいで揃うよ。ああでものぞ氏は若いから、そんなには稼いでないよなぁ……。揃えられなかったらオレが揃えてやるよ。
ヒラノ:是非よろしくおねがいします(笑)。
―次にいきましょう。
ヒラノ:芸能のお仕事を長く続ける秘訣って何かありますか?
―BiSを長く続けるっていうのは、かなり難しいですよね。数々の脱退者を出してますし。
ギュウゾウ:オレだって長く続けれたらどうなのかって、若いときは全然考えてなかったけどなぁ。BiSってSex Pistolsに似てるなってずっと思ってるのよ。Sex Pistolsって活動自体は1、2年だよね? もうちょっとある? アルバム1枚だよね。
ヒラノ:1枚だけなんですね!
ギュウゾウ:そうだよ、これが素晴らしいことなんだよ。BiSってパンクスだなーって思ってるのね。ロックンロールだなと思ってる。音楽のジャンルというよりもアティテュードっていうか、立ち姿としてね。だから太く短くあるべきだと思う。そこで、のぞ氏へのアドバイスなんだけど、BiSを長く続けたいのか、それともエンターテイメントの世界、アーティストの世界に長くいたいのかっていうので、また違ってくるんだよ。
―多分、後者ですよね?
ヒラノ:そうですね。
ギュウゾウ:だとしたら、BiSでの活動は次のステップへのパスポートだと思っておかないと。今ガッツリやった方がいい。ガッツリやっておかないと、その他大勢になっちゃうから。長くやりたい、この世界にいたい、何かを表現したいって言うんだったら、それこそさっきの話に戻るけど、掲示板もどんどん荒らさないとだめですよ。
一同:あははは!
ギュウゾウ:ほんとほんと。BiSは今、土俵立ってるからさ。国技館でやったしさ。
―うまい(笑)。
ギュウゾウ:今、ここでバット振っておかないと。芸能界でいいの? それともこの先、絵でもいいの? 歌手でもいいの?
ヒラノ:芸能の仕事です。自分でやっぱり表現したいですね。
ギュウゾウ:役者やりたいんだっけ?
ヒラノ:やりたいです。
ギュウゾウ:黒猫チェルシー好きじゃん? で、ボーカルの子、ドラマとか映画に出てるじゃない。あれやっぱ、黒猫チェルシーのライブがかっちょいいからだと思うんだ。最初は、やってみたら上手だったっていうパターンだけど。のぞ氏ね、やっぱステージ上での存在感すげえからさ、仕事来ると思うんだ。だから今、余力残さない方がいいと思うんだよな。
ヒラノ:BiSの土俵があってこそ、お芝居の仕事にも繋がる……?
ギュウゾウ:繋がると思うな。BiSはそんな長く生きるものじゃないと思うから。アイドルっていう存在自体が刹那的な旬を刈り取って、お客さんが頂戴する世界だからさ、そう長くやるのはやっぱね。だからもしかしたら、明日にでもその土俵がなくなっちゃう可能性だってあるから、やれるうちにやっておいた方がいいと思うんだよね。とりあえず長くいたいと思うんだったら、とりあえず面白いことをいっぱいやることじゃないかな、今は。脱線してる?
ヒラノ:大丈夫です、ありがとうございます。
ギュウゾウ:長く続ける秘訣……オレが聞きたいよ(笑)。じゃ、次いこう、次の質問。
ヒラノ:この流れでなんですけど、芸能の仕事をする上で一番大事なことってなんだと思いますか?
ギュウゾウ:また難しいところきましたね。オレ、海外行っちゃったから、あんま芸能界いなかったんだよね。いわゆる芸能人がいっぱいいる事務所には、ちょこっとしかいないんですよ。だからそこら辺にはちゃんとした答えは返せないけどなぁ。やらしい話、ものすごい天才は別として、結構ね、仕事は人柄で来るもんだよ。
ヒラノ:ふふ。
ギュウゾウ:オレたちやらなかったけど、後から聞いたら、わりとみんなね、お中元出してるらしいよ。たまげたたまげた! みんな年末になると「お歳暮配らなきゃいけないから金ない!」って言ってたからね。お師匠さんがいる、お弟子さん系の人たちなんかは絶対やってたね。彼らはやっぱ今でも生きてるからね。そういうものみたいだよ。
―効果はあるんですね。
ギュウゾウ:のぞしゃんの場合……枕営業だよ!
ヒラノ:あははは(笑)。
―身も蓋もないですよ!
ギュウゾウ:はい次の質問ー。
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