第5回「AER●」2009年3月第2週号の特集
特集名「アラフォー、最期にロスジェネ狩り。」
雑誌の趣向を分析しながらその雑誌の特集を予想しちゃおう、そして当たったら見本誌を送ってくださいね、という、誰に頼まれたわけでもない押し付けがましい企画。今の所、見本誌届いてません。恥ずかしがらずに送ってくださいまし。第5回は「A●RA」。
昨年12月に「読売ウイークリー」が休刊。要はこの雑誌、いつまで経っても「AE●A的」を抜け出せない雑誌だったわけで、月曜日、一応横並びにしてもらってる二誌を眺めてると、ああ「●ERA」の自信満々だったこと。負ける気がしねぇよ、そんな余裕が漂っておったものです。しかし、追い越そうと画策する雑誌が無くなると、いまいち覇気がねぇもんで、とりあえず守りに入ってみるかと宮?あおいと妻夫木聡を続けて表紙にしてみちゃって、こりゃあ頑強な守り試合じゃのうとグッタリしてみるのでございます。振り返ってみれば、ヨン様ブームだ、負け犬ブームだと、世代を括るブームには必ず寄り添ってきてますな。しかも、ちょいと盛り上がった時点で便乗して、盛り上がりきった所でブーム強奪、みたいな悪癖もお持ちですわね、正直。
アラフォーとロスジェネ、このキーワードを見つけた嬉しさも露骨に出た。まるで隔週で取り上げてるんじゃないかというハマりっぷりが情けない、なーんて嘆いているうちに、確かに40代前後のワーキングリッチなハイヒールコツコツ系はこの雑誌を手に取り、ホントにこの氷河期に就職できんのかなと寒空の下で悩み狂うリクルートスーツはこの雑誌で時事ネタ学んでホッと一息。世代つかみ取り商法が、この雑誌を救ってるのかもしれない。
予想。こうなると、合わせ技一本で行くしかなくなるだろう。どちらも「不名誉な居残り世代」であるアラフォーとロスジェネに、恋を芽生えさせてみよう。ってか流行ってるしもうとっくに、と、この雑誌は「思い出させる」形式を取る。その記事には仮名のサトミ(38歳・広告関係)が出てきて「今の彼氏は27歳なんですが、『恵まれてないんじゃないか自分ら』って気付かないようにしてきた二人っていうんでしょうか、不足感が似てるんですよね。」なんて、分かるような分からないようなコメントで盛り上げにかかる。この雑誌のアゲアゲは常に強引だ。「A●RA」名物・中吊り広告のキャッチコピーはこんな感じでいこうかな、「狩られて納得、アラ、フォーんとにね」。
[結果報告:的中率40%]
アラフォー、ロスジェネという言語も、何だか古びてしまった。予想文中にあります通り、「40代前後のワーキングリッチなハイヒールコツコツ系」がこの雑誌を手に取るんでありますが、この年は、カツマーの登場に助けられた。勝間和代と香山リカの舌戦を実現させて、アラフォーの新たな呼び名「カツマー」を嬉々と得たのでした。
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- まとめ 雑誌が売れないのは、君が雑誌を買わないからだ。
- 「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。目次ページ
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