HR-FMさんのヒミツ道具をご紹介!
お宝発掘現場のようなクリエイティブ空間とヒミツ道具たち
HR-FMさんのご自宅は、横浜市郊外の高台にある日本家屋。その2階部分をアトリエとして使われています。壁にはHR-FMさんのプリントアート、本棚の周りには敬愛するシド・ミード、大友克洋を筆頭に、たくさんの画集が無造作に置かれ、よく見るとアイアンマンのフィギュアや音楽ファンらしい多数のヘッドフォン、キックボードなど趣味のアイテムもたくさん! まさに「ヒミツ基地」らしいヒミツ基地。その中でも、HR-FMさんの創作活動に欠かせないヒミツ道具をご紹介いただきました。
セーラー漫画用万年筆
まず取り出してくれたのは、漫画家としてのキャリアもあるHR-FMさんらしい漫画用の万年筆でした。見た目は普通のペンそっくりで、軸はプラスチックで大変軽量なのも特徴です。インクはカートリッジ式で、耐水性の強い万年筆用顔料インクが採用されています。
HR-FM:6~7年前から使っています。漫画用のペンはインクを先に付けるものが主流なので、扱いやすいタイプですね。ペン先が交換できないので、プロの漫画家さんでは用途が限られるかもしれませんが、僕は作品のラフスケッチを描く際に使っています。インクカートリッジなので汚れませんし、軸が軽くて扱いやすい。最近売っているのを見かけないので、画材屋などで見つけたら、即買いですね。
GoPro「HERO3+」
広角単焦点レンズを備えた軽量コンパクトでウェアラブルなムービーカメラ。価格はリーズナブルながら、抜群の機動性とハイクオリティーな映像表現を実現。エクストリームスポーツ実況やハリウッド映画の撮影、テレビのバラエティーなど、アマチュアからプロまで幅広いジャンルで使われています。
HR-FM:2年ほど前、GoProで撮影された動画を見たら、広角での画面がインパクト大で、買ってしまいました。今は作品の構図のアイデアを探るために使っています。キックボードの足もとにGoProを構えて走りながら撮影すると、とても面白い風景が撮影できるんですよ。キックボードやGoProは持ち運びにも便利なので、地域性の高い作品のオファーが来た場合には、この2つを抱えてロケハンに行きます。
iPhone 4S
GoProと同様に、HR-FMさんの作品作りに必須なのがiPhoneだそうです。HR-FM作品には、現実のオブジェクトや建物がモチーフとして使われることも多いので、その参考資料を撮影するためにもiPhoneのカメラ機能が欠かせません。
HR-FM:iPhoneは毎日持ち歩くものだし、デジカメよりも圧倒的に扱いがラクなので、写真資料を撮影するのは全てiPhoneです。面白いモチーフや建物を見つけたらすぐ撮っておき、主には構図資料として使っています。撮った写真も簡単にMacに送れるし、制作中のpsdファイルを出先で確認することもできる。とても便利な世の中になりました。
液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」
「OELマンガ」を描き続ける中で、色の塗り直しなどが簡単にできるデジタル制作の必要性を感じ、10年以上前から液晶ペンタブレットは創作活動の必需品というHR-FMさん。アトリエを訪れた私たちの目に最初に飛び込んできたのも、ワコムの歴代液晶ペンタブレットの数々でした。
HR-FM:ラフスケッチ以降は全てデジタル作業なので、液晶ペンタブレットは必需品です。「Cintiq 13HD」は、試し始めたばかりですが、最近まで使っていた5年ほど前のモデル「Cintiq 21UX」よりも表面のペン抵抗がちょうどいい具合で、筆圧の感度も素晴らしく、ダイレクトに紙に描いている感じがします。モニターの発色もとても良いし、色ムラもない。視野角が広いのでどんな姿勢でも描けるところも気に入っています。Windows 8搭載モデル(Cintiq Companion)だと、1台でクリエイティブ作業が完結できるので、あとはキックボードとGoProさえあれば、撮影からスケッチ、完成までの作業をどこにいてもできそうです(笑)。
要塞のようにしつらえられたクリエイティブスペースを取り囲むように、趣味のガジェットから画材、資料などがたくさん置かれたHR-FMさんのアトリエ。そこはまるで「これはなんですか? こちらは?」とつい聞きたくなる、お宝発掘現場のような心躍る場所でした。
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