かわベーコンさんのヒミツ道具をご紹介!
個性的なキャラ作りに必要なヒミツ道具たち
かわベーコンさんが家族3人で暮らす自宅兼アトリエは、生まれ育った栃木県の郊外住宅地の一角。一室にPCが置かれ、「にゃっちーず」グッズや手作りのぬいぐるみが周りを取り囲んでいます。3歳のお嬢さんも「にゃっちーず」は大好きで、いつもお手製のぬいぐるみを抱いているのだとか。「まだ小さいので『しゃっちーず』って言ってますけどね(笑)」と、かわベーコンさん。ご主人も仕事に大変協力的で、イベントでは店番も手伝ってくれるのだとか。「家族の協力で仕事を続けていられるのが、一番の幸せです」と言う彼女の創作意欲をかきたてるヒミツ道具を、いくつか紹介してもらいました。
筆ペン
普段「にゃっちーず」の制作はデジタルで行なっているかわベーコンさんですが、 気ままに思いついた絵をTwitter用などに描くときに欠かせないのが筆ペンです。濃いめの筆ペンと影をつける用の薄墨筆ペンの2種類を使い分けているそうです。
かわベーコン:昔はサインペンで描いていたんですが、3年ほど前から線の強弱をつけやすい筆ペンを使うようになりました。筆ペンにもかなり種類があるので、10種類以上試してみて、今はペン先がプラスチック製でしっかりしているトンボの「筆之助」というペンに決めています。私は筆圧が強いので、ペン先が柔らかいとすぐ潰してしまうんですよ。影付け用の薄墨の筆ペンは、ぺんてるのものが使いやすいですね。
コピック&ステッドラーのエルゴソフト
アナログで着色をする際は、学生時代から使い続けている「コピック」、そしてステッドラー社の水彩色鉛筆「エルゴソフト」を使用するそうです。今では使う機会も減りましたが、長年使い慣れた画材にはやはり愛着があると言います。
かわベーコン:コピックは漫画を描き始めた中学時代からずっと使っていて、今は70色くらいが手元にあります。一番よく使うのはピンク、肌色、緑、黄色などの明るくて淡い色。発色がキレイなのでコピックは手放せません。「エルゴソフト」は、専門学校入学時から使っている24色入り。こちらは水で薄めて色で影をつける際などに使うだけなので、なかなか減らない(笑)。でもそろそろ新しい色も導入したいですね。
iPhone5s
かわベーコンさん自身も、ケースのイラストを制作・販売しているiPhone5sは、仕事でもプライベートでも欠かせないアイテムなのだとか。ちなみにケースは気分によってコロコロ替えるそうです。
かわベーコン:私の部屋にあるPCはイラストや漫画制作専用で、メールは仕事もプライベートも全てiPhone5sでやり取りしています。これがないと何もできないので、大容量のバッテリーも必需品です。電話やメールだけでなく、じつは漫画やイラストの手描きラフを入稿するときは、「CamScanner」というアプリで撮影して、そのままデータをメール添付して送っています。いちいち卓上スキャナーを使うのも手間なので、とても重宝しています。
液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」
デジタルでのイラスト制作には、これまでワコムの板型ペンタブレットを数年来使ってきたかわベーコンさんに、今回初めて液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」を試していただきました。「ずっと液晶ペンタブレットを使ってみたいと思っていたんですよ!」というかわベーコンさんの感想は?
かわベーコン:知り合いに勧められて、前から液晶ペンタブレットには興味があったんですが、実際に使ってみると、本当に紙に描くのと同じ感覚が得られて、想像していた以上に描きやすいです。筆圧によって自分のタッチもスムーズに出せますし、ラグも感じられないのでペンのスピードもアナログで描くのと同じようにスラスラいける。私は筆圧が強いのですが、ペン先と液晶の間にもほど良いフィジカルな感触があっていいですね。「Cintiq」シリーズは大きさも色々あるので、実際どれが自分に合ったサイズなのか悩んでいたんですが、PCモニターと一緒に使うなら、机の上でもそれほど場所を取らない「Cintiq 13HD」は、私にはちょうどいい。もともと大きな絵を描くタイプではないし、このサイズなら、ちょっとコードを伸ばして布団の中でも作業できそう。ぐーたらしながら絵が描けたら幸せです(笑)。
iPhone5sをスキャナー代わりに使用するとは、デジタルネイティブ世代ならではの活用法かも知れません。今はデジタルでの制作が主とおっしゃっていますが、画材のセレクトも液晶ペンタブレットを試用した感想も、キャラクターが醸し出すぬくもりと同様に、アナログの温かみを忘れないかわベーコンさんの創作へのこだわりが滲み出ている気がします。
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