1996年、映画監督・岩井俊二がその評価を不動のものにした『スワロウテイル』の劇中に登場する架空のバンドがデビュー、オリコンアルバム / シングルチャートで1位を獲得した。その名は「YEN TOWN BAND」。Chara、岩井俊二、小林武史という、3つの巨大な才能によって生み出されたシングル『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』は、その後20年という時の中で様々なアーティストにカバーされ、時代を超えて受け継がれる名曲となっている。
そんなYEN TOWN BANDが2015年秋、約20年ぶりに本格的に活動を再開する。しかしなぜ今になっての復活なのか? そしてそもそもYEN TOWN BANDとは何だったのか? それをあらためて検証するため、今連載では小林武史を中心に、同バンドに関わる人々に話をうかがい、その理由、意義を紐解いていきたいと思う。
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