毎週更新のCINRAプレイリスト「Songs We Dance To」。ロック / ポップ、インディ、ヒップホップをはじめ、実験的なエレクトロニックミュージックからK-POPまで、ジャンルレスに選曲したプレイリスト(2022年6月13日週更新)から、編集部員が特におすすめしたい楽曲を紹介します。
青葉市子“もしもし”
青葉市子“もしもし”を聴く(Apple Musicで聴く / Spotifyで聴く)
青葉市子が初めて劇伴を手がけた映画『こちらあみ子』の書き下ろし主題歌。今村夏子の原作から広がる、ちょっと不思議な小さな世界にピアノと歌で寄り添い、見守るような温度のある楽曲で、歌い出しの「もし(=if)」はタイトルにちなんだ言葉遊びのようでさりげなくも面白い。「こちらあみ子、こちらあみ子。おーとーせよ」という迷子の呼びかけに「もしもし」と応えるような、あるいは窓辺に寝転ぶあみ子に毛布をかけるような歌の眼差しを感じる。(山元翔一)
なみちえ“シ〜ス〜 〜魚の命をにぎるのは君だ!〜”
なみちえ“シ〜ス〜 〜魚の命をにぎるのは君だ!〜”を聴く(Apple Musicで聴く)
SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」を表現して制作された、寿司ソング。NHK Eテレ『ブレイクッ! SDGsクリエイターズ列伝』にて放送された、海洋汚染から海や海洋生物を守り、美味しい寿司を未来につなげる一曲。本人はTwitterで「さかなクンに聴いてもらいたい」「曲をたくさん再生してもらい、経済そして回転寿司を回したい」とコメント。MVは「NHK for School」のウェブサイトから視聴することができる。(川浦慧)
PAS TASTA “sunameri smoke ft. Cwondo”
PAS TASTA“sunameri smoke ft. Cwondo”を聴く(Apple Musicで聴く / Spotifyで聴く)
hirihiri、Kabanagu、phritz、quoree、ウ山あまね、yuigotという気鋭のプロデューサー6人からなるDTM集団PAS TASTAが、No Busesのフロントマン近藤大彗によるソロプロジェクトCwondoをフィーチャーした新曲をリリース。キャッチーなメロディー、ナンセンスでありながらどこか切ない歌詞に加え、挑戦的な音像やボーカルの加工に6人のエクスペリメンタルな持ち味が発揮されている。脱力感あふれるダンスが印象的なMVにも注目だ。(山本輝洋)
Saya Gray“EMPATHY 4 BETHANY”
Saya Gray“EMPATHY 4 BETHANY”(Apple Musicで聴く / Spotifyで聴く)
ダニエル・シーザーなどのベーシストを務めてきたSaya GrayのデビューEP『19 Masters』が、Dirty Hitからリリース。収録曲“EMPATHY 4 BETHANY”はアコースティックギターやトランペットの温かい音色に重なる声のレイヤーが耳に心地よい一曲。「ようこそ、私の世界へ」という日本語の言葉で幕を開けるアルバムには、日本とカナダのミックスルーツの女性として、白人ばかりの環境で育った彼女の経験が反映されているという。(後藤美波)
このほかにも、ゆるふわギャング、King Princess、SATOH、SPECIAL OTHERS、Joji、Vegyn、田島ハルコ&バイレファンキかけ子、woo!ah!などの新曲30曲を追加。CINRA編集部がいま聴いている曲をセレクトするプレイリスト「Songs We Dance To」は、Apple Musicで毎週水曜に更新中。
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