第26回参議院選挙が6月22日に公示されたことを受け、長澤まさみや池田エライザ、北村匠海ら俳優や、Awich、浜野謙太、Charaなどのアーティスト総勢26人が投票を呼びかける動画が公開された。
動画は、2021年の衆院選の際に発足した「VOICE PROJECT」が制作。小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、ローラら14人が参加した前回から賛同者はおよそ2倍になり、26人が出演している。俳優を中心とした「Actor ver.」と、音楽・伝統芸能など文化人を中心とした「Culture ver.」2つのバージョンが公開された。
「一番大事なのは意見を持つこと」。北村匠海ら俳優が宣言
「Actor ver.」では、池田エライザ、池松壮亮、伊藤英明、賀来賢人、北村匠海、高良健吾、鈴木福、長澤まさみ、夏木マリ、松重豊、松本まりか、ムロツヨシ、MEGUMIが出演。
動画は、出演者それぞれが投票率の低さや、自身の投票についての考えを語るという構成だ。例えば伊藤英明は、「ほんと恥ずかしいんですけど、成人して2、3度(しか行っていない)」と明かし、「大きく変えようと思うと大変だから、投票に行くということだけでも大きな一歩」と思いを語っている。
賀来賢人は、自身が親になってから、「その先の世代がどう変わるかっていうことがすごく大事」だと実感したと話し、北村匠海は「一番大事なのはいまを生きる若いぼくらの意思を変えること、意見を持つこと」と投票の意義を語っている。
長澤まさみは「一回目から正しい選択ができなかったっていう風に自分を卑下する必要もない」ともコメント。「間違えてもいいじゃん。間違えたらダメすぎちゃって、いまが。間違えてもいいなと本当に思います。やらないよりは」(MEGUMI)と、投票への一歩を後押しした。
「悪い方向に変わっていってしまう可能性がある」。Licaxxxや浜野謙太らも呼びかけ
「Culture ver.」には、綾小路翔、井上咲楽、Awich、小泉今日子、Chara、塚本晋也、中村壱太郎、浜野謙太、般若、松尾スズキ、ゆうこす、Licaxxx、ryuchellが出演。
動画の冒頭では、般若、綾小路翔、塚本晋也が過去に投票に行っていなかったことを振り返り、「これって何のために、誰が得するのかなっていうクエスチョンが増えてきたんですよね」(綾小路)と、意識の変化について語る場面もあった。
ryuchellは「ぼくたちの世代って、例えば総理大臣が変わっても日本って全然変わらないじゃんとかそういうのをずっと見てきた世代なんですよ」とも吐露。「投票に行った方がいいよなんてことは絶対に言わないです」と話し、「それよりも、いまこういうことが問題なんだってって、投票に行くきっかけづくり」が大切だとも話した。
Licaxxxは、「現状維持でいいじゃんって言う方もいると思うんですけど、現状維持するためには実際に選挙に行ったり関心を持ったりしないと悪い方向に変わっていってしまう可能性があるというのをよく考えてほしい」と危機感を語り、Awichは「みんな何かを大切にしてると思うし、何かのために日々頑張って生きていると思う」とコメント。「投票すること。それが自分が大事にしていることを大事にしてもらえるチャンスの始まりだと思います。それを大いに活用してやろうじゃないかっていうことですよね」と語った。
「VOICE PROJECT」とは?
「VOICE PROJECT」は、2021年に映像作家の関根光才、映像プロデューサーの菅原直太、大越毅彦が発起人となり立ち上げられた。
国政選挙の投票率は約50%で、若い世代に至っては20代が30%台と低い水準が続いている。こうした危機感から、投票するきっかけをつくる目的でプロジェクトが発足。政党や企業には一切関わりがない、「市民による自主制作プロジェクト」という。
SNSでは「#わたしも投票します」と宣言するハッシュタグを用いて、投票への呼びかけを行なう。
2021年の衆院選では、秋元才加、安藤玉恵、石橋静河、小栗旬、コムアイ、菅田将暉、Taka、滝藤賢一、仲野太賀、二階堂ふみ、橋本環奈、前野朋哉、ローラ、渡辺謙が出演する動画が公開され、話題を集めた。
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