メイン画像:『ローズフェア2022~花笑むひととき~』の様子。建物は、サン=テグジュペリが1909年~1914年(9歳~14歳頃)まで過ごしたフランス西部のル・マンにあるノートルダム・ド・サント・クロワ教会を再現している。(出典:箱根・星の王子さまミュージアム「ローズフェア2022~花笑むひととき~」開催のお知らせ より)
「箱根 星の王子さまミュージアム」が、2023年3月31日をもって閉園することが発表された。
箱根 星の王子さまミュージアムは1999年6月に開園したミュージアム。アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』をテーマにした世界初のミュージアムで、サン=テグジュペリの生誕100年を記念する事業の一環として設立された。
展示ホールでは写真や手紙、愛用品などの資料を交えながらサン=テグジュペリの生涯を紹介し、『星の王子さま』が生まれた経緯を解説。映像ホールではサン=テグジュペリの生涯と『星の王子さま』の物語を紹介した映像を400インチのスクリーンで上映している。
オフィシャルサイトには、「アントワーヌ・サン=テグジュペリ遺族代表」として、2006年にオリビエ・ダゲイが寄せた言葉が掲載されている。
日本の友人達は、サン=テグジュペリに実に立派な贈り物をしてくれました。それが箱根にあるミュージアムなのです。またそこは訪れる人たちにとっても、素晴らしいプレゼントになります。そこでは星の王子さまとその作者の平穏さ、詩情、情熱が訪れる人たちに伝わってくる場所だからです。- 「箱根 星の王子さまミュージアム」オフィシャルサイトより
箱根の観光地として長年親しまれており、SNSなどでは閉園を惜しむ声が多く上がっている。
閉園理由についてミュージアムを運営する株式会社TBSグロウディアは「コロナ禍による来園者の減少や建物の老朽化」と説明している。
発表全文は以下の通り。
「箱根 星の王子さまミュージアム」閉園のお知らせ
日頃より「箱根 星の王子さまミュージアム」をご利用いただき誠にありがとうございます。1999年6月29日開園以来、皆さまに愛され続けてきた当ミュージアムですが、コロナ禍による来園者の減少や建物の老朽化により、この度2023年3月31日をもちまして閉園する運びとなりました。- 「箱根 星の王子さまミュージアム」閉園のお知らせより
この間、ご愛顧ご支援いただきました「星の王子さま」ファンの皆様、並びに関係者の皆様にはご迷惑をおかけすることをお詫びすると共に、長年にわたるご厚情に心より御礼申し上げます。
今後も閉園までの間、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
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