メイン画像:©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が、本日11月25日に日本テレビ系の『金曜ロードショー』で放送される。地上波初放送となる。放送時間は21:00から23:34まで。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは?
2018年からテレビアニメ版が放送された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、『けいおん!』『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』などを手掛けた京都アニメーションによる作品。同社が2009年から主催しているコンテスト『京都アニメーション大賞』で最高賞にあたる大賞を初めて受賞した暁佳奈の同名小説が原作となる。
かつて「武器」と呼ばれた少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、戦場を離れたC.H郵便社で、文字を書けない人や想いを伝えたい人に代わって気持ちを言葉にして届ける「自動手記人形」という仕事に出会い、人々の心と向き合いながら様々な感情や愛の形に触れていく、というあらすじだ。
物語の完結編となる『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は当初、2020年1月に公開を予定していたが、京都アニメーション放火殺人事件の影響から公開は延期に。2020年4月24日の公開を目指していたが、新型コロナウイルス感染症の影響から再度延期となり、2020年9月18日にようやく全国公開となった。
公開後は美しい映像とエモーショナルなストーリーが話題となり、興行収入21億3,000万円のヒットを記録。『第44回日本アカデミー賞』優秀アニメーション作品賞、『第24回文化庁メディア芸術祭』アニメーション部門優秀賞などを受賞するなど高い評価を受けた。
ヴァイオレット役は『進撃の巨人』ミカサ役でも知られる石川由依
監督を務めたのはアニメ『境界の彼方』などの石立太一。脚本は『けいおん!』『ガールズ&パンツァー』『映画 聲の形』の吉田玲子、キャラクターデザイン、総作画監督は高瀬亜貴子、世界観設定は鈴木貴昭、美術監督は渡邊美希子、3D美術は鵜ノ口穣二、色彩設計は米田侑加、小物設定は高橋博行、撮影監督は船本孝平、3D監督は山本倫、音響監督は鶴岡陽太がそれぞれ担当した。音楽はEvan Callが手掛けた。
主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンの声を演じているのは、『進撃の巨人』のミカサ役などで知られる石川由依。ヴァイオレットの親代わりとなったギルベルト・ブーゲンビリア役を浪川大輔が演じている。
『金曜ロードショー』のために声優陣&佐久間宣行がコメント
『金曜ロードショー』での地上波初放送によせて、同番組のオフィシャルサイトでは石川由依、浪川大輔のコメントと、同作のファンだという佐久間宣行のインタビューを掲載。
【石川由依のコメント】
スタッフの皆さんと共に、大切に大切に育ててきた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品が、応援してくださる皆さまの力で、更に大きく羽ばたいていくように感じています。
今回の劇場版は、ヴァイオレット自身のお話です。彼女の成長、そして彼女の歩んだ道を、見届けていただけたら嬉しいです。
たくさんの「愛している」が詰まった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。作品に込められた想いを、是非受け取ってください。
【浪川大輔のコメント】
TVシリーズから観ている方はより深く感じられますが、この映画からが初めてでも問題ありません。
映像美、音楽、シナリオ全てが心に染みる今作。テーマでもある、手紙。映画が放つ強烈なメッセージを温かく受け止めて頂ければと思います。
観た人が口を揃えていう言葉は、泣けた。そうなんです。必ず泣けます。是非、堪能して頂ければ幸いです。
佐久間宣行は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズの魅力について「脚本・演出・作画・演技・音楽、全てのレベルが異常に高いこと」を挙げ、さらに「『想いは伝わる』『人は変われる』という愛と成長の物語が一度もぶれないことが素晴らしいと思います」と賛辞。劇場版については「素晴らしい完結編」と評価している。全文は『金曜ロードショー』のオフィシャルサイトで確認しよう。
また日本テレビの公式YouTubeチャンネルではシリーズを初めて観る人でも『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を楽しめるための動画「『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観る前に」を公開中。こちらもチェックしてほしい。
あらすじ
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、
大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。
ギルベルトの母親の月命日に、
ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、
ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。
そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。
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