谷川俊太郎の著書『楽園』が3月17日に刊行される。
現在91歳の谷川俊太郎。同書は谷川が詩人、写真家としてまだ世に出る前の18歳から21歳の時期に二眼レフカメラで身の回りの日常を捉えた写真を収めた写真集『lost & found』と、詩作を始めたころの詩を中心に谷川自身が選び、編んだ詩集『shuffle』の2冊をリソグラフ装の函に収めた作品集。
今回の出版は「アナログレコードのように味わいのあるフィルム写真を見直そう!」と結成された「Dear Film Project」のメンバーが、約70年間、谷川の引き出しに眠っていたネガフィルムを借りて実現。製版、印刷、製本は写真の質感を表現するため、野口啓一をはじめとした職人チームによって手作業で行なわれたという。アートディレクションと装丁のリソグラフ印刷は白谷敏夫(Dear Film Project)、編集は尾崎靖(Dear Film Project)が担当。
同書の刊行を記念して、御茶ノ水のgallery bauhausと森岡書店 銀座店でイベントを開催。オリジナルネガから小瀧達郎によってプリントされたモノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)を展示するほか、谷川俊太郎サイン入り書籍を販売する。
5月27日まで開催中のgallery bauhausでは3月18日にトークイベント『谷川俊太郎さんの写真と詩は、なぜ魅力的なのか?』、3月7日から開催される森岡書店 銀座店では初日の3月7日にトークイベント『「楽園」ができるまで』が行なわれる。
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©Shuntaro Tanikawa
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