メイン画像:ジャニーズ事務所 / 撮影:Aya Ikuta
ジャニーズ事務所が5月26日、心のケア相談窓口の開設、外部専門家による再発防止特別チームの設置、社外取締役を書面にて発表した。
故ジャニー喜多川による性加害問題について、ジャニーズ事務所は「声を上げられたかどうかに関わらず、所属経験のあるすべてのタレントへの心のケアが最重要と考えております。そこで、専門家に監修をいただき、心療内科医に委嘱して、本問題によって心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者を対象にした外部機関としての相談窓口を5月31日に開設します。この窓口では完全にプライバシーに配慮した形で心療内科医・公認心理師がご相談者それぞれの心の問題に対応し、できる限りのケアを行います」と発表。
続いて「また今回の問題は、弊社におけるガバナンス上の課題を浮き彫りにしたものであると考えております。現在社内では、ガバナンス改善に向けた対応・準備を急速に進めておりますが、複数の識者の目を入れて、弊社の問題点をしっかりと受け止める必要があり、それなくして未来への道はないと考えております。このような背景から今回、下記の3名の専門家によって『外部専門家による再発防止特別チーム』を組成。このチームはガバナンスをはじめとした社内の事実関係を確認の上で、再発防止に向けた弊社への提言を行います」と記している。
5月31日に開設する心のケア相談窓口では、ジャニーズ事務所の所属経験者を対象に、プライバシーを保護した心療内科医または公認心理師による個別対応を実施。環境大臣、厚生労働副大臣、厚生労働委員長を歴任した心療内科医の鴨下一郎が監修を務める。
外部専門家による再発防止特別チームは、元検事総長の林眞琴のもと精神科医の飛鳥井望と性加害などの被害者支援を実践している臨床心理の女性研究者(※所属機関内で手続中)の3人で組成。独立性・公正性を確保しつつ、ガバナンス上の問題点の把握および再発防止策の策定・提言を行なっていく。なお3人のメンバーはこれまでジャニーズ事務所との関係を有していないという。
社外取締役は「企業経営の脱短期思考」「SDGsやカーボンニュートラルの推進」を発信する中井徳太郎、2023年WBC侍ジャパンヘッドコーチの白井一幸、第⼆東京弁護士会副会長としてハラスメント相談員・調査委員を担当する藤井麻莉の3人。7月1日付で就任し、コンプライアンス遵守、再発防止策の確実な遂行を含めた経営体制の改善と強化に務めていく。
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