都市を読み替え、どう遊ぶ?「SCAN THE WORLD」×中島直人が語る東京と再開発、ストリート

ウェブメディアCINRAの20周年企画である本特集『Crossing??』では、あらゆるジャンルで活動されている方とともに「これまで」を振り返り、「これから」の未来を考える。

今回は、東京の都市計画、ストリートを舞台にする文化/表現活動について考えるため、アートプロジェクト「SCAN THE WORLD」(以下、STW)を手がける、石毛健太、BIENと、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻准教授の中島直人を招き、鼎談を実施。

さまざまなエリアで絶えず再開発が進む東京。STWはそんな都市の移り変わりをハンディスキャナで読み取り、記憶する。参加型のアートプロジェクトであると同時に、スケートボードやグラフィティのような都市空間をハックするストリートの遊びでもある。

一方、中島は都市における生活様式を探求する「アーバニズム」の研究者。STWの活動や中島が研究内容を踏まえ、100年に一度といわれる大規模開発が進む渋谷で、ここ20年の東京再開発の変化を振り返りながら議論した。

ストリートの表層をスキャンして手に入れるゲーム

ーまずSTWとその活動内容について簡単に教えてください。

BIEN:STWは街中の壁や看板など外にあるさまざまな素材をスキャンするゲームです。2018年に僕と石毛の2人でZINEをつくるため、ハンディスキャナを持って渋谷の街に出たのが始まりでした。

ハンディスキャナさえあれば誰でもできることが面白いと感じたので、その時々で参加希望者を募って、ゲームのルールを共有し、皆で一緒に遊ぶプロジェクトになっていきました。なので僕ら2人がSTWというわけではなく、あくまでSTWというゲームを先導する立場であり、ゲームをプレイするプレイヤーはその都度異なります。

石毛:ルールによっては多人数でプレイする必要もあります。「スキャナ以外の道具を使わず複数人でスキャンする」というルールを設けたときは、高い場所をスキャンしたかったら参加者同士で組体操をしたり、肩車をしたりする必要が出てきたり。

あと、遠隔の人たちに参加してもらうこともありましたね。僕らがスキャンしたデータを別の都市に住んでいる人に送り、それに似たものをスキャンしてもらい、その後もいろいろな都市を跨いで繰り返していくという画像の伝言ゲームです。

©︎SCAN THE WORLD [NEW GAME] 2022、撮影:たまえ(「SCAN THE WORLD」のウェブサイトはこちら

BIEN:金沢21世紀美術館で開催した展覧会『アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME]』(2022〜2023)では、参加者のハードルを下げるため、ハンディスキャナがなくてもスマホのカメラで参加できるようにしました。

ただ、カメラはズームで撮影できますが、ハンディスキャナにズーム機能はありません。スキャンしたい対象が手の届かない場所にあれば、組体操をしてでも手を伸ばして近づかなければなりません。

このアクションをどうにか追体験してもらうために、『NEW GAME』では必ず対象にタッチして写真を撮るというルールを加えたんです。スマホもスキャナもアウトプットはデジタルデータで同じなんですが、そのデータを取得するためにフィジカルな動作が必要になってくるというのを大事にしたかったんです。

STWに持参してもらったハンディスキャナ。手動でスキャンするがゆえ、読み込んだ画像に独特の歪みが生じる
©︎Image from SCAN THE WORLD [NEW GAME] 2022、提供:SCAN THE WORLD
©︎Image from SCAN THE WORLD [NEW GAME] 2022、提供:SCAN THE WORLD
©︎Image from SCAN THE WORLD [NEW GAME] 2022、提供:SCAN THE WORLD

「アーバン・フロッタージュ」や「路上観察学」を彷彿

ーあくまで2人はこのゲームのルールメーカーであり、そのうえで参加者とともにつくり上げるのがSTWというプロジェクトなんですね。こうした活動を中島さんはどうとらえますか?

中島:STWが一種のプロジェクトであるということがよくわかりました。もちろん対象物をスキャンした画像そのものも作品だろうけど、むしろそれを撮る行為こそが重要で、さらにゲーム全体のシステムをデザインしているのが面白い。

中島:STWを初めて知ったとき、1970年代に「建てない建築家」を標榜した真壁智治が始めた「アーバン・フロッタージュ」を思い出しました。都市の道や壁や電柱に紙をあて、鉛筆でその地肌の像をこすり出すという活動です。

ただ、身体性を持って何かを写し取るという行為は似ているけど、「アーバン・フロッタージュ」は写し取ったモノ自体にも強い作品性があるし、「みんなでフロッタージュやろうぜ」というプロジェクトではなかった。

また、写真家の小山泰介を発起人とするプロジェクト「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH」では、都市空間のテクスチャーを接写した写真をブリコラージュして再構成していたりします。STWはこのような近しい取り組みに対して、自分たちをどう位置づけているのでしょう?

石毛:最初は単純にアクティビティとしてやっていましたが、続けていくうちにコンテクストを意識するようになりました。たとえば『NEW GAME』のキュレーターを務めた高木遊は、ステートメントで「路上観察学」や「超芸術トマソン」を提唱した赤瀬川原平(※)について触れています。

またアートイベント『EASTEAST_TOKYO2023』のトークでは、ファシリテーターの篠田ミルさんが「シチュアシオニスム(状況主義)」との関連性を語ってくれました。

むろん、都市に向ける視線はグラフィティやスケートボードといったストリートカルチャーとの類似性もある。ただ、それらとの違いが1つあるとすれば、僕らが必ず電子機器を道具として使うことが挙げられるのかな、と。

※1937年生まれ、神奈川出身。2014年没。1960年に篠原有司男、吉村益信、荒川修作らの結成した「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」に参加し、1963年には中西夏之、高松次郎と「ハイレッド・センター」の活動を開始。漫画家、イラストレーター、小説家、エッセイストとしても活動したほか、路上観察学会、ライカ同盟、日本美術応援団などで活動した

BIEN:ハンディスキャナって、テクノロジーが進化していく過程で出てきた、時代の狭間にあるものですよね。それもあってSTWでは、ゲームがアナログとデジタルどちらかに偏り過ぎないよう注意しています。それと、フロッタージュもフォトコラージュも、やっぱり作品という完成形がある出口だと思うんです。

それに対してあくまで僕らは「この先のアクションはあなたが自由に選んでください」という入口をつくっています。『NEW GAME』で最後に開いたワークショップは、参加者の人たち自身にゲームのルールをつくってもらうというものでした。ルール設計すら他者に委ねている部分がある。

中島:その形式が興味深いですよね。金沢で展示されていた石碑に「How to scan the world(スキャン・ザ・ワールドの方法)」というフレーズが刻まれていたように、STWとは何かというメッセージを提示するのではなく、それを方法だけで表現している。主体はあくまでシステムであって、作家はその背景に退いているわけですからね。

都市の可能性を引き出すアーバニスト

ー都市との関わり方を模索しているという点で、STWの活動は中島さんの紹介する「アーバニズム (※)」やその担い手である「アーバニスト」と接続できると思います。あらためてその概念について説明いただけますか?

※アーバニズムは「都市における生活様式」や「理想的な人間の居住地を実現させるためのビジョンと探求」という意味を持つ

中島:アーバニストとは都市における計画者と生活者の汽水域にいる人たちを指します。これまで都市に主体的に関わる人は、都市のあり方を構想して実行に移していく計画者と、都市で当たり前に生きている生活者に別れていました。

さらに都市をつくることは、文字どおり建設的な行為をベースとしていたので、生活者からしたら計画者という立場はとても遠いものだったんですね。

ー生活者と計画者は完全に立場が分かれていた、と。

中島:でも、現代の成熟した都市空間を変えるために必要なのは「モノをつくる」というより「いまあるモノをどう使うか」。ゼロから都市空間を創出するのとは違う、軽くて柔らかい技術みたいなものが重要になってきます。そして、そういう技術は普段の生活とも連続性がある。

たとえば地方都市に暮らしていたら、「こんなカフェができてほしいな」と考えるよりも、自分で始めちゃうほうが手っ取り早い場合があると思います。

近所に家賃の安い空き家があって、ちょっと内装をいじれる人が知り合いにいれば、すぐにでもカフェをオープンできるような世界になってきている。わざわざ計画者が計画する、設計するというプロセスを踏むのではなく、生活の延長から自分たちの環境をつくっていける時代なんですよ。

ー現代は生活者の立場からでも街づくりにコミットしやすくなっている。

中島:逆に言えば、トップダウンの視点では都市が再生されない時代なので、計画者側もプレーヤーとして働きかけるようになってきています。

それらが融合したような実践をする人たちをアーバニストと呼ぶんです。アーバニストに共通しているのは、都市をポジティブにとらえていることや、都市からいろんな可能性を引き出そうとしているところですね。

都市を「自分たち」のものに

ーとはいえ、生活者が本当に都市を変えられるかどうかは慎重に考えなければならない気がします。

中島:そうですね。実際、カフェを始めるのだってなかなかハードルが高いのは事実です。でも、少なくとも自分で都市を読み替えることはできます。そこでSTWのようなアート活動を介せば、自分とまったく関係ないと意味づけしてこなかった周囲の環境を主体的に取り込むための接点が生まれますよね。それが第一歩なんです。

さらに都市を楽しむためには、自然にできればそれに越したことはないけど、やはりソフトな技術がいる。STWのワークショップに参加すれば、そうしたスキルセットを身につけることができるわけですよね。

自分でルールを設定することで、都市が自分のものになる。アートはこういう喚起力がすごく強いから、アーバニストの出発点として最適なんだと思います。

ーSTWのように「街をスキャンして歩く」といった自分独自のルールを決めてしまえば、誰もがアーバニズムの第一歩として都市と接触することができるわけですね。

石毛:近年よく耳にする「タクティカル・アーバニズム(※1)」もその一種ですよね。お話をうかがっていて「東京ピクニッククラブ(※2)」のことを思い出しました。

※1:短期的かつ低コストでできるアクションを戦略的に積み重ねていくことで、長期的な都市の活性化につなげていく運動

※2:2002年、ピクニック生誕200年を記念して結成した集団。ピクニックによって都市への参加を提案する(東京ピクニッククラブによる「ピクニックの心得」を読む)。

東京再開発20年──都市の「関わりしろ」を模索する

ーちなみに、この取材場所は再開発まっただなかの渋谷桜丘町です。CINRAはウェブメディアとして誕生してから今年で20周年を迎えますが、その歩みは東京の再開発と軌を一にしてきたと言えると思います。そんな東京再開発を大まかに振り返ると、どのようなヒストリーになるのでしょう?

中島:東京都心部の再開発が始まって、まさに20年経ちました。ちょうど20年前の2003年にできたのが六本木ヒルズです。あのころはまだ1つひとつの施設にキャラクターがありましたよね。

次々と新しい施設が建っていきましたが、ほかとどう差異化するのかということを一所懸命考えて、徹底した戦略を立て、有名テナントを呼び込み、大規模なイベントを打ってという、なかなか華々しいものでした。

ーその後、東急による渋谷の再開発や、行政が主導する池袋の公共空間の整備、三菱地所が進める大手町・丸の内・有楽町(大丸有)エリアの再開発などが続くわけですね。

中島:そうですね。ただ計画者が徹底的につくり込んだプロジェクトだけでなくて、一般市民の「関わりしろ」みたいなものがちゃんとあって、そこから皆が自由にいろんなことを読み込んで楽しんでくれるプロジェクトもあったほうが、ある意味で健全ですよね。それに都心再開発も20年経って、じつは皆疲れ切っている。

ー計画者側も疲弊しているわけですね。

中島:そう、みんな「このまま続けるのはまずいな」と内心では思っているんだけど、誰も止められない。要するに都市間の競争ですからね。

ハンディスキャナで注意書きをスキャンする中島直人

ストリートから反体制の思想が消えていく

石毛:再開発の話で少し気になったのは、僕らはどちらかというと計画者やプランナーに対してアゲインストな姿勢だということです。いってしまえば、都市空間を管理する側は路上で組体操なんてしてほしいはずがない(笑)。そこをどう考えようかなと。

中島:さっき触れたように、現代は計画者側も変化しています。街路1つとっても、かつては管理の視点から余計なことをしてほしくなかったかもしれないけど、いまはむしろ人々のアクティビティがいかに豊かに発生するかということに重きが置かれている。

街路の主役は車から人へと代わって、これまでの規制を緩めていく動きも出ています。ただ、アゲインストということでいえば、先ほど話に出た「東京ピクニッククラブ」の活動がある。

ー彼らのスタンスは「禁止事項だらけの公共空間でピクニックを行なうことが、ある種のメッセージ性を持つ」というものでした。

中島:たしかにいまは計画者と生活者がお互い接近しているけれども、あくまで計画者/管理者がマネージメントできる範囲内でアクティビティが想定されていることは否めません。一方、アーティストの人たちはそのフレームを取っ払いたいはずです。

その意味で同床異夢というか、どちらも街路でのアクティビティを求めているようでいて、それぞれ異なるアクションを夢見ている。今後そこに摩擦が生じる可能性はありますね。

ーそれがいま、「街路=ストリート」を舞台にして起こっていることの一端なんですね。

中島:いまや「ストリートカルチャー」という言葉も一般化してきました。行政もデベロッパーなんかも「ストリート」と言うわけで、かつてその文脈が有していた反骨や反体制のニュアンスは薄れてきていると感じます。

もちろんそうした動向に参画するアーティストもいれば、そうじゃない人もいるわけですが。

石毛:ストリートにおける表現にもグラデーションがあると思うんです。正直、STWはそこまでハードコアではありません。むしろクリーンだと言われることもある。

ー破壊的だったりイリーガルだったりするストリートカルチャーのほかのジャンルと比較すると、まさにハンディスキャナが象徴するように、STWはギリギリのところで接触せずに表層をなぞるというかたちで都市に介入しているわけですもんね。

BIEN:僕らの行為はグラフィティに間違われることもあるし、一見すると違法っぽいんですが、あくまでその追体験なんです。

ただ、これも一つの入口で、たとえば「立ち入り禁止の場所には入らないでね」とは明言してないんですよ。その可否は参加者が各自で見出していってほしいし、そこから街での動き方が変わってグラフィティライターやスケーターになるかもしれない。

再開発ラッシュの東京でいかに楽しむか

ーSTWが都市空間の変化についてどう感じているのかもうかがいたいです。

石毛:渋谷でSTWを始めてから5年経ちましたが、この前初回のデータを見返していたら、なくなったり新しくできたりしたモノがすごく多いとあらためて感じました。そういう街の小さな変化が自分たちの身体に蓄積されていってる感覚はありますね。

中島:都市の大きな変遷って、いまでは「Google マップ」のストリートビューなんかを見ればある程度わかるじゃないですか。でも、スキャンは街の非常に小さな部分を切り取っている。

おそらくそれはストリートビューでは見えてこない、全体性がなくて断片的なものですよね。そこから浮かび上がってくる都市の変化は、大きな風景の変遷とはまた違う意味を持つと思うんです。

BIEN:それで言うと、僕としては都市がどう変わろうとその面白がり方は変わらないし、むしろ変わっていくほど刺激になります。

もちろん、趣味的には街があまりにキレイになってしまうのは好きじゃないです。でも、工事現場だらけになったり、建物が新しくなったりすれば、そのなかでどう遊ぶかが大事になってくる。

石毛:工事現場の看板や仮囲いだけでも楽しめますからね。この看板は初めて見たなとか、変なかたちの仮囲いだなって。

中島:いま建設業者は仮囲いが味気ないからといって、街の人のメッセージや昔の写真を載せたりしていますよね。でも、STWは普通の仮囲い自体に面白さを見出している。

それこそが都市との「関わりしろ」を探るという態度です。その意味で、再開発による都市の変化をまったく違う視点からとらえ直す必要があるというメッセージは、STWの活動から読み取ることができると思います。

石毛:たしかにアーティストとして言えば、たとえば路上や街中で展示する機会をもらっても、デベロッパーに「展示場所として公共空間である大きい公園を用意しました」とか言われると、理屈抜きに胡散臭さを感じてしまうところがあって……(笑)。

たとえ公共性が担保されていても、そこから抜け道を探したり、それがいかに理不尽であるかを炙り出そうとしたりする癖がついてしまってますね。

ー都市のなかに余白を見出すためにも、アーティストだけじゃなく皆にそういう癖や視点があれば、都市生活をもっと実りがあるものにできそうです。

中島:いまだに公園では「〇〇するな」っていう禁止事項がたくさんありますが、まだ「スキャンするな」はありませんよね。

BIEN:たしかに(笑)

中島:それは余白ということですが、そのうちに誰かからのクレームとか何らかの問題が起きて「スキャンするな」と書かれるようになるかもしれない。でも、そのときこそSTWが世の中に浸透したという証拠になるんじゃないかな。

石毛:それいいですね! いつか公園の看板に「落書き禁止」「スケボー禁止」と並んで「スキャン禁止」と書かれるように、これからも未知の遊びを探求し続けていきたいと思います。

プロフィール
SCAN THE WORLD (スキャン ザ ワールド)

2018年より活動を開始したSCAN THE WORLD(STW)は、アーティストの石毛健太とBIENが主導するハンディスキャナで新しい遊びを考えるプロジェクトの総称。過去の展覧会に『アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME]』(金沢21世紀美術館、金沢、2022)、『SCAN THE WORLD[STAGE: TELEPHONE GAME]』(TOH、東京、2021)、『SCAN THE WORLD[STAGE: COLLECTIVE BEHAVIOR]』(FL田SH、東京、2018)。

石毛健太 (いしげ けんた)

1994年、東京都生まれ。美術家、エキシビションメーカー、他副業多数。2018年東京藝術大学修了。作家個人の活動に加えて、「SCAN THE WORLD」、「Urban Research Group」、「インストールメンツ」等のプロジェクトに携わる。主に自身が生まれ育ったニュータウンや産業文化について関心がある。近年の主な個展に『アイオーン』(BIYONG POINT、秋田、2020)、『ニューグラウンド』(The5thFloor、東京、2021)、 参加展覧会に『生きられた庭」(京都府立植物園、2019)、『ストレンジャーによろしく』(金沢アートグミ他、2021)などがある。

BIEN (ビエン)

1993年、東京都生まれ。ストリートカルチャーやアニメーション、フィギュアなどの表現に影響を受けた独自のドローイングに基づく、抽象絵画やインスタレーション作品を制作。人が生み出した文字や記号、マンガやアニメのキャラクターなどの形を躍動的な線でなぞり直し、ストリートカルチャーやアニメーションの文化が持つ様々な表現様式を受け継ぎながら、記号的な意味の解体と再構築を試みる。近年の主な参加展覧会に『理由なき反抗』(ワタリウム美術館、東京、2018)、『PARALLEL ARCHEOLOGY』(OIL by 美術手帖ギャラリー、東京、2020)、『DUSKDAWNDUST』(PARCEL,HARUKAITO by island、東京、2021)などがある。

中島直人 (なかじま なおと)

1976年、東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻准教授ほか。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院修士課程修了。博士(工学)。専門は都市計画。主な著作に『都市計画の思想と場所 日本近現代都市計画史ノート』(東京大学出版会)、『コンパクトシティのアーバニズム コンパクトなまちづくり、富山の経験』(共著、東京大学出版会)、『アーバニスト 魅力ある都市の創生者たち』(共著、筑摩書房)、『戦後空間史 都市・建築・人間』(共著、筑摩書房)。



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