ブライアン・イーノが手がけたサウンドトラック『Top Boy (Score from the Original Series)』が9月にリリースされる。
Netflix『トップボーイ』はローナン・ベネットが原作・脚本を手がけたイギリスのテレビ犯罪ドラマシリーズ。ロンドンの貧困地域で生きる若者2人が栄光をつかむためドラッグディーラーとして暮らす生き様を描いている。アシュリー・ウォルターズとケイン・ロビンソンが主演を務め、マイケル・ウォードやLittle Simzらが出演。
サウンドトラックは9月7日に最終シーズンの配信がスタートするのに合わせてリリース。ブライアン・イーノが手がけた全5シーズンのサウンドトラックから選曲されており、2020年にリリースされた『Film Music 1976 - 2020』に収録された2曲以外、全て初リリース音源となる。
9月1日にデジタル、ストリーミング配信がスタート。9月29日にCDとLPが発売される。CDは高音質UHQCD仕様、解説書付属。
今回の発表とあわせて完全未発表曲“Cutting Room I”が公開。『トップボーイ』のために作曲されたが実際にはドラマ内で使用されなかったものの中から、イーノが今回のサウンドトラックに収録することを決めた2つの楽曲のうちの1つとなる。
【ブライアン・イーノのコメント】
『トップボーイ』では、最初から私は自分の好きなように仕事をする自由を与えられていた。音楽と雰囲気を作り、映像作家に思うように使ってもらう。私は作品のアイデアをできるだけ吸収し、そこから多くの音楽を作り「ほらどうぞ、好きなように使ってくれ」と伝える。
従来のハリウッド的手法でスコアを書いていたら、興奮や危機感を煽ろうとする誘惑に駆られるだろう。でも『トップボーイ』は、劣悪な状況に置かれた子供たちの話なんだ。だから私は、外的世界で彼らに起こっていることだけでなく、子供たちの内的世界も探求した。多くの音楽は意図的に素朴で、ある意味単純なものになっている。メロディーはシンプルで、洗練されていないし、大人っぽくもない。
【製作総指揮チャールズ・スティール&アラスデア・フリンドのコメント(Cowboy Films)】
ブライアンが2011年の『トップ・ボーイ』シーズン1に向けて選曲を始めた瞬間から、彼のスコアが番組にとって稀有な贈り物であることを理解していた。ブライアンによるアプローチは、特定のシーンに支配されるのではなく、彼自身がこの作品をどう捉えているかという感覚によって音楽を提供する。したがって、彼の音楽はスクリーンに映し出されるイメージの背景に存在する場所、感情、ムードを支配することができる。ブライアンは、作品への理解と、作品の舞台となっている世界に住む人々への感覚に基づき、5シーズンにわたって選りすぐりの音楽を提供し続け、常に視聴者を筋書きのはるか彼方へと導いてきた。ドゥシェーンやサリー、そしてロンドンの街並みと同様、ブライアンの音楽は『トップボーイ』という作品の核となっている。
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