居場所のない9歳の少女を描く映画『システム・クラッシャー』が4月公開

メイン画像:© 2019 kineo Filmproduktion Peter Hartwig, Weydemann Bros. GmbH, Oma Inge Film UG (haftungsbeschränkt), ZDF

映画『システム・クラッシャー』が4月27日から渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。ティーザーポスターと特報が到着した。

『第69回ベルリン国際映画祭』銀熊賞(アルフレード・バウアー賞)、ベルリナー・モルゲンポスト紙読者審査員賞など世界各国で37冠に輝いた同作は、ノラ・フィングシャイト監督の長編初監督作品。幼少期に父親から受けたトラウマを背負い、手の付けようのない暴れん坊と化してしまった9歳の少女ベニーは里親、グループホーム、特別支援学校など行く先々で問題を起こしてしまうが、非暴力トレーナーのミヒャの提案で3週間の隔離療法を受けるなかで、ある変化が訪れるというあらすじだ。

「システム・クラッシャー」とは、あまりに乱暴で行く先々で問題を起こし、施設を転々とする制御不能で攻撃的な子供、助けることができない子供たちを指す言葉だという。

フィングシャイト監督は、ホームレスのための避難所生活を描いたドキュメンタリーの撮影中に「システム・クラッシャー」と呼ばれる子供がいることを知ったことから教育支援学校、緊急収容センター、児童精神科病棟などの関係者と綿密に取材を重ね、現場を体験しながら5年間のリサーチを経て脚本を執筆し、映画化。

「ただ、ママのもとに帰りたい」と願うベニー役を演じたのは2008年生まれ、撮影当時10歳のへレナ・ツェンゲル。ミヒャ役をアルブレヒト・シュッフ、ベニーを担当するソーシャルワーカー役をガブリエラ=マリア・シュマイデが演じた。音楽はジョン・ギュルトラーが担当。

『システム・クラッシャー』


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