メイン画像:Thelma & Louise © 1991 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
リドリー・スコット監督の映画『テルマ&ルイーズ 4K』のオリジナルネガ版と4Kレストア版の比較映像が到着した。
女性2人の冒険と友情を描いた同作は、1992年の『第64回アカデミー賞』脚本賞を受賞した『テルマ&ルイーズ』を、スコット監督の監修のもと4Kレストア版として蘇らせたもの。ジーナ・デイヴィス演じる平凡な主婦のテルマと、スーザン・サランドン演じるウェイトレスのルイーズは週末のドライブ旅行に出発するが、立ち寄った店の駐車場でテルマを襲った男をルイーズが護身用の拳銃で射殺し、次から次へとトラブルが重なるなか、やがて警察に指名手配された2人は自分らしく生きることに目覚めていくというあらすじだ。
2月16日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかで全国順次公開。今回の発表とあわせて『テルマ&ルイーズ』制作秘話が公開された。制作秘話は以下の通り。
【当初はリドリー・スコットが監督ではなかった】
『エイリアン』(79)、『ブレードランナー』(82)などSF、アクション映画のヒットメーカーのとしての印象が強かったリドリー・スコット。本作はそれまでの作風をがらりと変え、自らの新境地を切り開いた作品だが、当初はリドリー・スコットが監督と決まっていたわけではなかった。プロデューサーのミミ・ポーク・ギトリを通じて、カーリー・クーリの脚本を読んだリドリーはすぐに映画化権利をおさえた。当初は自分で監督する気はなくプロデューサーに徹するつもりだった。しかし、監督候補のボブ・ラファエルソン、ケヴィン・レイノルズ、リチャード・ドナーに次々と断られていく。そんな中、当初テルマ役に上がっていたミシェル・ファイファーに説得され自ら監督することに決めたという。
【テルマとルイーズ、運命のキャスティング】
テルマとルイーズ、ふたりの配役に当初キャスティングされていたのは、『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)のミシェル・ファイファーと、『羊たちの沈黙』(91)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジョディ・フォスターだった。しかし、プロダクションの遅延により交代。メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン、シェール、シビル・シェパード、ダリル・ハンナ、ケリー・リンチ、エレン・バーキンらも候補に挙がっていた。監督がリドリー・スコットに決まった後、最終的にスーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスに決定したという。
【ブラッド・ピットが演じたJ.D.役のオーディションには大物俳優たちが参加していた】
今やブラッド・ピットの出世作としても知られているが、彼が演じたJ.D.役のキャスティングも難航していた。当初の候補はウィリアム・ボールドウィンだったが、彼が『バッククラフト』(91)の主演に決まってしまい、オーディションを行ったという。そこで、当時は全く無名だったブラッド・ピットが参加し、ジーナ・デイヴィスの推薦により決定した。ちなみに、そのオーディションにはジョージ・クルーニーやロバート・ダウニー・ジュニア、マーク・ラファロも参加していた。
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