ライブオーディオビジュアル作品『COSMIC LAB presents JEFF MILLS「THE TRIP -Enter The Black Hole-」』のワールドプレミアが4月1日に東京・新宿のZEROTOKYOで開催される。
『THE TRIP -Enter The Black Hole-』は音楽、映像、ライティング、歌、コンテンポラリーダンス、衣装デザイン全てにおいてジェフ・ミルズ総指揮のもと、各分野のコラボレーターを迎え入れ、5つの理論的なシナリオで宇宙の神秘に迫る作品。
総合演出、脚本、音楽をジェフ・ミルズ、映像演出をCOSMIC LABが担当。戸川純がシンガー、梅田宏明がコレオグラファーとして参加するほか、舞台衣装を落合宏理(FACETASM)が手掛ける。
『THE TRIP』は2008年にフランス・パリで初パフォーマンス。2016年には東京・浜離宮朝日ホールでCOSMIC LABの映像演出によって作品が拡張されたが、今回はブラックホールをテーマにした全く新しい作品になるという。
2部入替制となり、現在「Early Bird入場券」「スタンディング優先入場券」「U25入場券」が販売中。詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。
【ジェフ・ミルズのコメント】
2009年の「THE TRIP」開始以来、テクノロジーは大きくエキサイティングに進化し、その結果、没入型パフォーマンスの質は大きく向上した。それにより、より広大なテーマを探求することができるようになった。
次回のTHE TRIP公演では、「ブラックホール」を取り上げる。ブラックホールという現象は、光さえも外に出ることができないほど重力に引っ張られる宇宙空間の場所である。重力が強いのは、物質が小さな空間に押し込められたからだ。これは星が死にかけたときに起こる。
なぜこのテーマなのか:
それは、私たちの宇宙は、別の宇宙にあるブラックホールの特異点(シンギュラリティ)から分岐した可能性があるという、心躍る仮説があるからだ。私たちはブラックホールの中に住んでいるわけではないが、私たちの宇宙がブラックホールから生まれた可能性を否定するものでもない。
なぜそれが重要なのか:
もしそうなら、時間と空間はブラックホールの物理性に従うことになるからだ。つまり、私たちは常にブラックホールに向かってスパイラルしていることになる。
しかし、もし私たちがブラックホールの引力に耐えて、その中に入ることができたらどうなるだろうか?
ブラックホールの反対側には何があるのだろうか?
「THE TRIP -Enter The Black Hole-」と題されたマルチ感覚パフォーマンスを通して、ブラックホールに向けての宇宙の旅で何が起こるのか、そのテーマを探求できることをとても楽しみにしている。
- ジェフ・ミルズ
【C.O.L.O(COSMIC LAB)のコメント】
我々は何処から来て、何処に向かって進んでいるのか?
2016年にジェフ・ミルズと浜離宮朝日ホールに集まった人々との「THE TRIP」を経て、COSMIC LABのミッションは意識を拡張させること、つまりその為のヴィジュアル空間装置の開発と表現の追及だと確信が深まった。
人の意識を生み出す脳と宇宙の構造は似ているという説がある。もし宇宙が誰かの脳なのであれば、宇宙を探究することは、精神を探究することなのかもしれない。
ニューロンと銀河のアナロジー。意識と宇宙のフラクタル。
今作品は、宇宙の最果てブラックホールへの旅であり、精神の最深部を探究するライブ・エクスパンデッド・シネマである。
8年の時を経て進化したヴィジュアル装置と最上級の音響設備がインストールされたZEROTOKYOに、ワールドプレミアとして、一夜限りの総合芸術が出現する。
- C.O.L.O(COSMIC LAB)
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