メイン画像:©2024「ディア・ファミリー」製作委員会
月川翔監督の映画『ディア・ファミリー』の新キャストとして松村北斗の出演が発表された。
清武英利のノンフィクション『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』が原作の同作は、世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生秘話を描いた作品。生まれつき心臓病疾患を持っていた幼い娘・佳美に余命10年の宣告が突きつけられ、絶望の中、小さな町工場を経営する父・宣政が知識のない中で人工心臓を作ろうと立ち上がるというあらすじだ。6月14日公開。
松村北斗は初共演となる大泉洋演じる主人公・坪井宣政と出会う研究医で、後に宣政に手を差し伸べる医者となる富岡進役にキャスティング。寡黙で人とは距離を置く性格で荒唐無稽な一家の挑戦を冷めた目で見ていたが、宣政の娘への愛情と絶対に諦めない強い心を目の当たりにし、影ながら研究を手伝うことになるキャラクターだ。
【松村北斗のコメント】
この映画は実際にあった出来事を題材にしていることもあり、その説得力は凄まじいものでした。いくつもの優しさと愛情が描かれているこの作品の中で、僕の演じた富岡進はその難しさに心を苦しめ、それでも答えを導き出す強さを持った憧れの人物です。
そして、大泉洋さんとの共演は僕の夢の一つでした。現場でご一緒する時間で、空想だった尊敬がはっきりと実感のある尊敬に変わりました。そんな座長がいるチームが作った作品は切実で愛情深いものです。
多くの方に見て欲しいと思う作品に少しでも関われたことを本当に嬉しく思います。
【月川翔監督のコメント】
松村北斗さんに演じていただいた富岡という役柄は、実在の医師をモデルにしています。
この物語の主人公の無謀にも見える挑戦に対して、過度な期待を抱かせないように距離を置く態度や、衝動的に込み上げる熱い想いの表出など、繊細にキャラクターに息吹を吹き込んでくださいました。わずかな目の動きや息遣いに至るまで、劇場空間で見る価値のある表現が作品に刻まれていると思います。
【大瀧亮プロデューサーのコメント】
グループで躍動されている姿と1人の俳優として活躍されている姿を様々なメディアで拝見してきましたが、富岡という人物が持つ客観的な冷静さと秘める熱さの振れ幅を松村さんなら体現してくださると思いオファーに至りました。
撮影前にSixTONESのライブを拝見し、一瞬で大空間を魅了する華やかさに大感動したのも束の間、撮影現場での謙虚な居住まいと真摯な役との向き合いに、更に魅了されました。
実在の人物がモデルということで、芝居のトーンを丁寧に監督と構築されていたのが印象的です。こんな人が実際にいたのだという事実と共にこの大事なキャラクターの行く末を映画館で体感していただきたいです。
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