大河ドラマ『光る君へ』が現在、NHK総合ほかで放送中。登場人物とキャストを紹介する。
大河ドラマ第63作となる『光る君へ』の主人公は平安時代に『源氏物語』を書き上げた紫式部。藤原道長への思い、秘めた情熱とたぐいまれな想像力で光源氏=光る君のストーリーを紡ぎ、変わらぬ愛を胸に、変わりゆく世を懸命に生きた姿が描かれる。
紫式部役に吉高由里子、藤原道長役に柄本佑がキャスティング。脚本を大石静が手がけている。
(記事更新日:2024年6月5日)
『光る君へ』登場人物・キャスト紹介
まひろ/紫式部役:吉高由里子
学問を司る父・為時のもとで文学の才を発揮し、想像力と好奇心を育む。まひろが書き綴る『源氏物語』は道長のバックアップを受け、天皇や貴族の間で大ベストセラーとなる。
藤原道長役:柄本佑
平安の貴族社会で最高権力者として名を残す。まひろとは幼いころに出会い、特別な絆が生まれる。『源氏物語』の執筆をバックアップし、宮中への出仕を勧める。第18回で右大臣になり、公卿(くぎょう)のトップになった。
藤原為時役:岸谷五朗
まひろの父。藤原一門だが、下級の貴族。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける。まひろの計らいで、第20回で無官から脱し、越前守に任じられた。
ちやは役:国仲涼子
まひろの母。不器用な夫を支え、豊かとはいえない暮らしの中で幼いまひろや弟の太郎を愛情深く育てるも、道兼に殺害されてしまう。
藤原惟規役:高杉真宙
まひろの弟で幼名は太郎。勉学が苦手で文学の才がある姉と比較される。のんびり、ひょうひょうとした性格。
藤原兼家役:段田安則
道長の父。藤原氏の中でも、名門中の名門。野心家で、権力を得て政治のトップである摂政に上りつめる。第14回で長男・道隆に後を継ぎ、逝去。
藤原道隆役:井浦新
道長の長兄。兼家の嫡男。才色ともに優れ、上品さ、明るさを兼ね備えた跡継ぎ。関白になったあとは権力を弟たちではなく、息子に継がせようと試みる。第17回で糖尿病により病死。
藤原道兼役:玉置玲央
道長の次兄。兄の道隆にすべてがかなわず、父の愛情に飢えている。苛立ちの矛先が道長に向くことも。まひろとの間には、まひろの母・ちやはを巡って因縁があった。兄に代わって関白になるも、わずか7日で疫病によりこの世を去った(第18回)。
藤原詮子役:吉田羊
道長の姉。円融天皇に入内し、父の望みどおり皇子をもうける。懐仁親王(のちの一条天皇)を溺愛、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく。
高階貴子役:板谷由夏
道隆の嫡妻。宮仕えの経験がある知的な女性。道隆のあとを継ぐ息子たち、天皇への入内が見込まれる娘・定子の教育に力を入れる。第22回で病没。
ききょう/清少納言役:ファーストサマーウイカ
『枕草子』の作者で歌人・清原元輔の娘。才気煥発。一条天皇に入内した定子のもとに女房として出仕し、忠誠を尽くす。『枕草子』は紫式部や道長にも影響を与えることに。
安倍晴明役:ユースケ・サンタマリア
陰陽師。陰陽寮に属する天文博士。並外れた占いの才能を持ち、常人にはない力があると畏怖される。天皇や貴族の生活はもちろん、政局にも大きな影響を及ぼす。
源倫子役:黒木華
道長の嫡妻。雅信の娘で宇多天皇のひ孫。おおらかさと強さを併せ持つ女性。まひろとも交流があり、不思議な関係が築かれていく。
周明役:松下洸平
朱仁聡らとともに越前にやってきた宋の見習い医師。まひろに宋のことばを教え、親しくなっていく。優しく穏やかだが、どこか謎めいている。
藤原実資役:秋山竜次
天皇の側近。藤原小野宮流の当主。道長の先輩格で有職故実(政治や儀式のしきたり)に詳しく学識がある。正義と筋道を重んじると同時に、プライドが高い頑固者でもある。道長にとっては尊敬しつつも煙たい存在。
藤原公任役:町田啓太
一条朝の四納言。頼忠の息子。道長とは同い年で友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化する。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀でており、まひろの『源氏物語』に興味を持つ。
藤原斉信役:金田哲
一条朝の四納言。道長、公任とともに青春時代を過ごす。道長の長兄・道隆のもとに仕えるも、道長が出世しはじめると、変わり身の早さを見せ、腹心として地位を築いていく。ききょうとも交流がある。
藤原行成役:渡辺大知
一条朝の四納言。道長よりも6歳下。道長政権下で蔵人頭に抜擢されると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮、欠かせない存在として支え続ける。文字の美しさでは右に出る者がおらず、もてはやされた。
藤原宣孝役:佐々木蔵之介
まひろの夫。まひろの父・為時とは職場の同僚で同年配の友人同士。世知にたけ、鷹揚な性格。まひろのことは幼いころから知っており、温かく見守る。
藤原定子役:高畑充希
道隆の長女。一家の繁栄を願う父の思いを一身に負い、年下の一条天皇に入内する。清少納言らが集うサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃となるが、悲運に見舞われる。
藤原彰子役:見上愛
道長の長女。幼いうちに一条天皇に入内し、定子と競う。まひろは才を見込まれ、彰子のもとに宮中女房として出仕する。彰子は一条天皇にふさわしい妃になろうと努力を重ねる。
藤原伊周役:三浦翔平
道隆の嫡男。才色兼備の自信家の青年。若くして父の引き立てによりスピード出世を果たす。父亡きあとは妹・定子への一条天皇の寵愛を頼りに道長と火花を散らすライバルとなる。
一条天皇役:塩野瑛久
66代天皇。道長の甥で幼くして即位。入内した道隆の長女・定子を寵愛するが、のちに道長の長女・彰子も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。
直秀役:毎熊克哉
町辻で風刺劇を披露する散楽の一員。政治や社会の矛盾をおもしろおかしく批判する。その自由な言動に、まひろと藤原道長は影響を受ける一方で、本性のわからない謎めいた男でもある。じつは盗賊団の一員で盗みに入ったところを捕らえられ、処刑されてしまう(第9回)。
乙丸役:矢部太郎
まひろに振り回されながらも付き従う従者。
藤原道綱役:上地雄輔
道長の異腹の兄。知性豊かな母を持つが、本人は才に恵まれず、父の兼家からは嫡妻の息子たちより格段に軽く扱われている。性格は明るくお人よしで憎めないところもある。
藤原隆家役:竜星涼
道隆の次男。道長の甥で伊周、定子の弟。父の道隆の死後、一家没落の憂き目を見るが、冷静かつ闊達な性格で乗りこえていく。のちに大宰府に赴任し、大陸から攻めてきた刀伊と対峙する。
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