太田達成監督の映画『石がある』に三宅唱、藤原麻里菜、金子由里奈らがコメント。パンフ詳細も

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太田達成監督初の劇場公開映画『石がある』によせた著名人コメントが到着。劇場用パンフレットの詳細が発表された。

9月6日からヒューマントラストシネマ渋谷、ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される同作は、友人との旅行で石拾いをした経験に触発されてシナリオを書きはじめた太田監督が配給・公開の計画も立てぬまま、信頼する少人数のスタッフ、キャストとともにつくりあげたという作品。旅行会社の仕事で郊外の町を訪れた主人公が川辺で水切りをしている男と出会い、相手との距離を慎重に測っていたが、いつしか2人は上流へ向かって歩きだしていたというあらすじだ。主人公役に小川あん、主人公が川辺で出会う謎めいた男役に加納土がキャスティング。

劇場用パンフレットには、小川あん、加納土が5つの質問に答えるアンケートや、編集を担当した大川景子によるエッセイ、太田監督と五所純子が数日間にわたって交わしたメールを紹介する「往復書簡」、佐々木友輔が寄稿した作品評、ジョージ・ネルソンによるイラストとエッセイ、玉置周啓(MIZ、MONO NO AWARE)によるエッセイ、蜂飼耳による詩を収録。表紙の装丁を含むデザインを福西想人が手がけた。

【石岡丈昇のコメント】
『石がある』は、「世界」を撮った作品だ。
人間が世界を解釈するのでない。世界がまず存在していること。世界が、人間や犬や川を包みこむ時間が流れる。
人間が「いる」のではなく、世界が「ある」。
「いる」から「ある」へのシフト。石がある。
風があり、水があり、砂がある。
「ある」ものたちの連鎖がカメラワークを通じて撮られていく。チャコがかわいい。

【金子由里奈のコメント】
川べりに座ってただ水を見ることに意味を見出さないためにこの映画を見るのかもしれません

【ダヴィデ・カザーロ(MUBI Notebook)のコメント】
『石がある』は私たちを幼い頃の川辺へと連れ戻す。どんな夢も叶い、限りない日々を過ごせたあの頃へと。
そしてこの映画は私たちに未来も見せてくれる──最良の物語の数々がそうであるように。
優しさや希望、自然や仲間たちと出会う瞬間を求める私たちの未来を。

【蜂飼耳のコメント】
おだやかな秋の河原で、たまたま出会った二人が、なんとなく一緒に過ごす。
水の流れは、時の流れ。
うっかり、川の中へ放ってしまった石。どの石も、この世にたった一つだ。
じわりと滲む寂しさと、距離感の優しさに、映画という方法の妙味を感じました。

【藤原麻里菜(無駄づくり)のコメント】
映画を倍速で見る人も多いみたいだけれど、それで節約された時間は何に使うのだろう。
河原で石を拾って、投げて、凪のような時の流れを、生産性のない行動を贅沢だと感じず人生を送っていきたい。

【三宅唱のコメント】
のびやかに、おおらかに、もちろん丹念に……
そんな気風のいい映画の作り方をしたいと夢見ていたら、なんと出会ってしまった。
この映画との出会いを大切にしたいと思う。
出会いの場面に本当に驚いたあと、その後の場面はどれも自然と胸に染み入った。

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映画『石がある』公式サイト 9月6日公開


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