『EVANGELION CROSSING EXPO ─エヴァンゲリオン大博覧会─東京凱旋』が10月22日まで六本木ミュージアムで開催されている。
同展では『エヴァンゲリオン』シリーズの作品そのものではなく、グッズや企業コラボレーション、アパレル、イベントなどの「周辺事項」に着目して紹介。『エヴァンゲリオン』の「モノ」と「コト」のコラボレーション史を紐解く。
『エヴァンゲリオン大博覧会』は2022年に渋谷で初開催され、東京では2年ぶりの開催。新たな展示が追加され、4000点以上のアイテムが並ぶ内部の様子をレポートする。
巨大展示物やエヴァ初期のグッズで感じるエヴァの歴史
入場してすぐの部屋では、巨大な初号機ヘッドや約3メートルのロンギヌスの槍、プログレッシブナイフなどを展示。渋谷会場では展示されなかった巨大展示物が一堂に会している。
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コラボなどでつくられたクリアファイルも多数展示
次の展示室には、フィギュアなどの立体物が集結。
のちのプラモデルシリーズにつながるエヴァ初のプラモデルや最初期のプライズフィギュア、造形作家の松村しのぶによるエヴァ初号機など、エヴァにかかわる立体造形の歴史を楽しむことができる。
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一風変わったグッズを集めた「キュレーションランウェイ」
メインとなる最も大きな展示室に入ると、目を引くグッズをずらりと展示する圧巻の「キュレーションランウェイ」が現れる。
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見どころのひとつは、1997年のレーザーディスク発売の際、山下いくとがジャケット用にデザインしたオブジェ。
いまとなっては当たり前となった、エヴァをカラーリングだけで表現するデザインのもとになったもので、その後の商品化に大きな影響を与えたという。
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そのほか、エヴァファン以外にもエヴァの存在を知らしめた歴代のパチンコ台や、エヴァレーシングの衣装なども展示されている。
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奥のスペースでは、企業コラボの商品を中心に展示。六本木会場が初展示となる初号期モチーフの鯉のぼりや、劇中にも登場したUCCとのコラボ缶コーヒー、普段使いできるデザインを目指したアパレルブランド「RADIO EVA」など多種多様なグッズで、長時間見ていたくなる空間だ。
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最後の展示室には、2013年に開催された『エヴァンゲリオン展』に展示されていたアヤナミレイ(仮称)の等身大フィギュアを展示。『エヴァ博』としては初の展示で、東京での公開は11年ぶりだという。
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「グッズショップも含めての『エヴァンゲリオン大博覧会』」
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グッズショップでは、アマンド六本木店とのコラボ商品なども展開。
ギャラリートークで解説を務めた神村靖宏(グラウンドワークス)は「今回展示されていたものには、いまグッズショップで買えるアイテムもあり、展示が長く続けば、売っていたグッズが次の展示物となるかもしれない。グッズショップも含めての『エヴァンゲリオン大博覧会』だと思っています」と語っている。
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制作当時アニメーターに配られたエヴァンゲリオンの作画参考モデルもガレージキットとして販売。アニメ放送前から売られている最古のエヴァ関連商品だ。
会期中には「エヴァンゲリオン大博覧会“名セリフ”カフェ」がオープン。「逃げちゃダメだ」「あんた、バカあ?」など、象徴的なセリフをテーマにしたメニューがラインナップしている。
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