『TBSドキュメンタリー映画祭2025』が3月14日より東京・名古屋・大阪・京都・福岡・札幌の全国6都市で順次開催。「ソーシャル・セレクション」「戦後80年企画」のラインナップが発表された。
『TBSドキュメンタリー映画祭』は、TBSテレビ、TBS系列各局の記者やディレクターが歴史的事件、現在進行形の出来事、市井の人々の日常を追ったドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」の想いが結実した場として2021年にスタート。今回で第5回となる。
「ソーシャル・セレクション」では私たちが直面する社会や環境、労働、生活、行政に関わる問題に迫る5作品、「戦後80年企画」では戦争中の日本を象徴する歴史的なテーマを描いた3作品を上映。「ソーシャル・セレクション」の予告編も到着した。
ソーシャル・セレクション
萩原豊監督『埋もれる叫び~南米アマゾンで広がる子ども達の異変~』
世界最大の熱帯雨林・南米アマゾンで先住民族の子どもたちに脳の異常や身体の麻痺などの健康被害が多発。アマゾンの奥地で静かに進む知られざる実態を明らかにする。
三宅美歌・日下部正樹監督『あの日、群馬の森で -追悼碑はなぜ取り壊されたのか-』
取り壊された「群馬の森」にたたずむ追悼碑。その背景に浮かぶ全国に広がる歴史修正の動き。碑はなぜ建てられ、そして取り壊されたのか。ひとつの追悼碑を通して日本社会の変化を見る。
幾島奈央監督『劇場版 クマと民主主義』
クマの被害、ハンターの制約、政治の不透明さ。7年前、北海道の小さな村が直面した課題は今や全国に広がっている。村が歩んできた道のりとクマ対策のヒントを追った。
里山千恵美監督『誰のための公共事業~ギロチンが宝の海を壊した~』
「ギロチン」国営諫早湾干拓事業。かつて「宝の海」と呼ばれた有明海はすっかりその姿を変え、漁業が深刻な打撃を受けている。追い込まれていく漁業者たち。巨大公共事業は誰を幸せにしたのか。その実態に迫る。
伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』
労働組合員が「ストライキして逮捕」。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。
戦後80年企画
川嶋龍太郎監督『War Bride 91歳の戦争花嫁』
1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し、「戦争花嫁」とよばれ、激動の時代を生きた桂子の人生・生き様・家族・苦悩・日常を当時の世相とともに描く。
佐古忠彦監督『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』
第二次世界大戦、米軍統治下の沖縄で米軍に「NO」と叫び続けて弾圧を恐れず民衆とともに闘い抜いた政治家・瀬長亀次郎を描く。
大村由紀子監督『巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯』
1945年6月、福岡大空襲で母を失った翌日、自ら志願してB29搭乗員の処刑に加わり、4人を手にかけたため敗戦後、BC級戦犯として東京・豊島区にあったスガモプリズンに収監されて絞首刑の判決を受けた冬至堅太郎の真実を追う。
開催概要
東京・ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)〜4月3日(木)
大阪・テアトル梅田:3月28日(金)〜4月10日(木)
名古屋・センチュリーシネマ:3月28日(金)〜4月10日(木)
京都・アップリンク京都:3月28日(金)〜4月10日(木)
福岡・キノシネマ天神:3月28日(金)〜4月10日(木)
札幌・シアターキノ:4月開催
- フィードバック 0
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-