生田絵梨花が遊女役で松本清張作品に挑戦。NHKドラマ『天城越え』制作開始

ドラマ『天城越え』の制作が発表された。

NHK BSP4K、BS、BS8Kで放送される同作は、松本清張の小説『黒い画集』収録作品が原作。印刷業を営む望月次郎は、定年間近の田島刑事から「刑事捜査資料」の印刷を依頼されるが、その中に記された31年前の土木作業員殺害事件の記述が、望月の封印された記憶を呼び覚ますというあらすじだ。

伊豆・修善寺の遊郭で働く遊女・大塚ハナ役で主演を務めるのは、生田絵梨花。ハナは美しく華やかな外見とは裏腹に負けん気が強く、12歳で女郎屋に売られた過去を持つというキャラクターで、天城峠で出会った少年・望月次郎との運命的な出会いのあと、殺人容疑で逮捕される。

脚本は羽原大介、演出は金澤友也、音楽はfox capture planが担当する。

放送日はNHK BSP4Kで5月10日、BSで6月14日、BS8Kで3月23日。

【生田絵梨花のコメント】

『天城越え』の大塚ハナ役のオファーをいただき、過去作品を拝見したとき、自分に務まるだろうかと少しこわくなりました。ハナの生きてきた境遇や心の内を、令和に生きる自分がどれだけ想像しきれるだろうかと思ったのです。ですが、クランクインする前にスタッフの皆さまと話し合いを重ねられたこと、そして初めて扮装を纏ってカメラ前に立った時、監督から「ハナだ」と言っていただけたことで、抱えていた心配を拭ってスタートを切ることができました。ここからまだまだ葛藤の日々になるかと思いますが、全身でぶつかっていきたいです。楽しみにしていていただけたら嬉しいです。

【羽原大介のコメント】

この度、松本清張の名作『天城越え』ドラマ化脚本を執筆する機会をいただき、大変光栄に思っております。同作品の映像化は今回で四度目となります。かつて『黒革の手帖』の脚本を担当させていただいた経験を活かし、「人間の業」を骨太に描いた原作の骨格はそのままに、過去の素晴らしい映像作品に敬意を表しつつ、新たな視点と解釈を加え、視聴者の皆さまに新たな感動をお届けできるよう努めました。生田絵梨花さんをヒロインに迎え、どんな新しい令和の「大塚ハナ」が生まれるのか、私自身とても楽しみにしております。どうぞご期待ください。

【金澤友也のコメント】

昨年、劇中で石川さゆりさんの“天城越え”を何度も歌うドラマを撮影していました。そして、今年はこの松本清張の『天城越え』を演出させていただくことになりました。大変、深い縁を感じております。この作品は大正~昭和の時代の物語ですが、そこに込められた思いは現代にも通じるものだと思います。天城トンネルが今も昔も変わらず在り続けるように、ずっと変わらず愛され続ける『天城越え』を新しい形でお届けします。

【黒沢淳(制作統括)のコメント】

ドラマや映画の仕事を志したら、いつかやってみたいと誰もが願うのが、松本清張先生原作の映像化です。特に『天城越え』は、私にとってずっと憧れの存在でした。このせつないせつない至高のラブストーリーは、まさに聖域でした。思春期手前の少年が、美しい大人の女性に恋をして、かりそめの間、共に旅路を歩んだ・・・それは少年にとって、一生忘れられない初恋の記憶であり、目覚めの瞬間であり、運命の分岐点でもありました。――画像も言葉も自由自在にデータ保存できて、膨大に膨れ上がり氾濫している今の時代。「消えない記憶」の尊さを、改めて実感していただけましたら幸いです。

特集ドラマ「天城越え」制作開始のお知らせ - NHK


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