ミッドセンチュリーのカリフォルニアでは、建築、家具、ファッション、グラフィックなどの分野で、常識にとらわれない鮮やかで開放的なデザインが花開きました。しかし一方、私たちが知らない背景もそこにはあったのです。チャールズ&レイ・イームズ夫妻による軽やかなインテリアのルーツが、実は軍事産業を背景に実現されていたことをご存知でしょうか? また断崖絶壁の上に家を建ててしまうような、実験的な住宅プロジェクトなどの試みもその隆盛を支えていました。国立新美術館で開催中の『カリフォルニア・デザイン1930-1965 −モダン・リヴィングの起源−』は、それらアメリカ西海岸で生まれた独自のデザインの価値を多角的に再評価する展覧会。同展のユニークさに真っ向勝負で会場の空間デザインを手がけた建築家・中村竜治さんと共に、その魅力を体験します。
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