「文字の面白さや奥深さを伝える」をテーマに、これまで11回にわたり記事を公開してきたこの連載も、今回で最終回となります。最終回となる今回は、ブックカバーコンペ『Book in TYPO Award』(通称biTA)の受賞作品発表、グランプリ受賞者のインタビュー掲載、そして受賞作品の無料ダウンロード配信を行います。
このブックカバーコンペは、フォントを使う・見る・選ぶ楽しさを、ブックカバーという普段手にするものを通してもっと身近に感じて欲しい! という願いから開催されました。読書にまつわるゲーテの詩「作者(Der Autor)」をブックカバーにレイアウトして、本を開くのが楽しくなるようなブックカバーを公募。数多くの応募作品の中からグランプリ(1作品)と優秀賞(5作品)を選出しました。実際にダウンロードしてお使いいただけるようになっていますので、ぜひお読みの文庫本のカバーとしてお使いいただければ幸いです。
作者:松本隆応
作品名:ゲーテの詩、詩のゲーテ。
作品名:ゲーテの詩、詩のゲーテ。
文字の強弱だけという限られた要素を使いながらも、詩、タイトル、ゲーテの人物像を表した作品。大きなテーマである文字を活かしつつも、日常手にするものとして、嫌味のないシンプルさも持ち合わせています。新聞の斑点写真のような目の錯覚を利用しつつも、詩自体の文字も読みやすく頭に入ってきます。目で楽しむ、読んで楽しむ、手にして楽しむといった、沢山の“楽しみ”を“読者”に提供する作品だと感じました。
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