Schroeder-Headzが描いた、昔から知っていたような「未来」

懐かしい未来――そんな言葉を耳にしたとき、あなたが思い浮かべるのは一体どんなものだろう。たとえばそれは映画『ブレードランナー』のようなSF的世界観なのかもしれないし、中には手塚治虫や藤子・F・不二雄が描いたものを想起する人もいるかもしれない。いずれにせよ、それはきっと見果てぬ世界への興奮と同時に、あなたの抱える郷愁を優しく揺さぶってくるものなんじゃないかと思う。

およそ4年ぶりのニューアルバム『Synesthesia』についての会話を交わす中で、Schroeder-Headzこと渡辺シュンスケは、その「懐かしい未来」というワードをふと差し出してくれた。これはあくまでも筆者の私見にすぎないが、本作の音像が喚起してくるイメージをこれほどうまく表した言葉はないと思う。「ピアノトリオの未来型として見られたい」とは、渡辺がかねがね語ってきたことだが、たしかにそれが本作では見事に具現化されているのだ。イビツで奇妙だけど、躍動感に満ちている。実際には存在しないんだけど、ずっと前から知っていたような気がする。プログラミングを駆使しつつもジャズなどのルーツミュージックを基調としたアンサンブルは、聴き手のそんな感覚を猛烈に掻き立ててくる。そして、もちろんここに収められた10曲から思い浮かぶイメージを、本作のタイトルにもなっている「シナスタジア(共感覚)」によって伝えることも可能だろう。ここではその共感覚についての会話から始めてみたいと思う。

行ったことがない場所なのに懐かしく感じたりすることがありますよね。それと同じような郷愁をピアノの音色から感じるんです。

―今回のアルバムには「シナスタジア(共感覚)」というタイトルがつけられていますが、つい最近、他のミュージシャンの方と共感覚について話す機会があったんです。その方が「自分は電子音を原色のようなイメージで使っている」とおっしゃってたんですけど、この意見についてシュンスケさんはどう思われますか?

渡辺:その方はきっと、電子音が持つ波形が規則正しいサイン波であることからイメージされているんでしょうね。それを色でたとえると、たしかに原色なのかもしれません。滲んでいない、はっきりした色というか。

―シュンスケさんの場合は、そのエレクトロニックなサウンドを用いながらも、ピアノをメインに使われていますよね。ピアノという楽器を共感覚的に捉えるとしたら、どんな色になりますか?

渡辺:ピアノを弾いてるときはモノクロの陰影と余白によって絵を描いているイメージですね。スケッチやラフ画、あるいは水墨画みたいな感じというか。

―前回のインタビューでは、ピアノの音色から感じる郷愁が、ピアノに惹かれた理由だとおっしゃっていましたよね。

渡辺:うん。自分の場合、坂本龍一さんや久石譲さんの音楽にノスタルジーを感じたことが大きいですね。じゃあ、なんでその音に懐かしさを感じるんだろう? と考えると、それは今でもよくわからないんです。もしかするとそれは生まれる前の記憶に近いものなんじゃないかな……とか思ったり。たとえば、行ったことがない場所なのに懐かしく感じたりすることがありますよね。それと同じような感覚をピアノの音色から感じるんです。

渡辺シュンスケ
渡辺シュンスケ

―なんとなくわかる気がします。今でもそういう説明できない感覚と向き合いながら、ピアノと接しているんですか?

渡辺:そうなのかな。ただ、歳をとるといろんな知識がついちゃうので、音楽をやりながら感じる驚きは、少しずつ減ってきてしまうんです。でも、そこで頭が固くなるのは嫌だし、新鮮さを保っていたいから、いろんな音楽を聴くようにしてます。

―キャリアが長くなるにつれて、誰もが必然的にぶつかる課題かもしれませんね。

渡辺:このSchroeder-Headzというプロジェクトは、そもそも自分のルーツを辿っていく作業でもあるんです。身についたものを捨てて、もう一度ルーツに立ち返ってみようと。「なぜ音楽を始めたのか」「なぜピアノに惹かれたのか」ということを、言葉で考えてみるときもあるし、実際に楽器に触りながら、自分が引っかかる和音やしっくりくるフレーズを探してみることもあります。僕にとって曲を作ることは、そういう作業でもあって。作ったものを聴いてみると、たまに自分で驚かされることがあるんですよね。

―なるほど。でも、身についた知識や経験から自分を解き放つことって、年齢を重ねるほどに難しくなっていきますよね。

渡辺:そうですね。人の評価を気にせず、「自分はこれが好き」と素直に示すのって、やっぱり怖いことなんです。音楽家ならみんな、聴いた人がどう感じるかを意識すると思うんですけど、それを気にしすぎると、今度は自分の「好き」が失われていきそうで、そこに怖さを感じたり。そうやって孤独になる瞬間が、表現する人には必ずあると思うんです。

若い頃は、自分をちょっとおざなりにしすぎていたかもしれない。でも、こうやって活動を続けていくうちに、少しずつ自分自身に興味が湧いてきているような感覚もあって。

―じゃあ、現時点でシュンスケさんはどういうものに惹かれていますか?

渡辺:それは人の音楽ってことですか? うーん、なんだろうな……。

―「ない」という答えでもOKですよ(笑)。

渡辺:いやいや(笑)。音楽って溢れているものだから、昔の人が作ったグッドミュージックだってたくさんあるし、今の時代も素敵なものはどんどん生まれてる。でも、こうやって活動を続けていくうちに、少しずつ自分自身に興味が湧いてきているような感覚もあって。

―逆にいうと、これまではあまり自分に興味がなかった?

渡辺シュンスケ

渡辺:ちょっとおざなりにしすぎていたかもしれない。さっきも話しましたけど、やっぱり自分が好きなものを素直に出すのが怖かったんでしょうね。若い頃って実績がないから、大人を説得する難しさにぶつかるというか。自分がやりたいことは確実にあるのに、それを人に伝えようとすると、気持ちがから回っちゃって。でも、歳を重ねるうちに少しずつできるようになってきた気はします。


―ちなみにそれを実感し始めたのって、いつ頃のことですか?

渡辺:30歳になった頃かな。当時、「もし明日あなたは死にますと言われたら、自分はなにをやりたいかな」ってよく考えてたんですよ。そのとき、ぼんやりと「ピアノの曲を作りたいな」と思ったんです。あと、5年くらい前に自分探しの一人旅をしたときがあって(笑)。

―旅をきっかけになにか変わりましたか?

渡辺:奄美大島に行ったんですけど、すごく楽しかったんです。結局、そこで自分は見つからなかったんですけど(笑)。ただ、毎日はどんどん過ぎていっちゃうんだから、なにかやらなきゃなって思ったんですよね。

―今おっしゃったことって、このアルバムの1曲目“Memento Mori”(ラテン語で「死を忘れるな」という意味の警句)というタイトルにも表れてますよね。そういう死生観が、きっとシュンスケさんが音楽を作る根底にあるんだろうなと。

渡辺:そうですね。震災が起きてから、やっぱり人生は楽しむことが大事だと思って。音楽はパンや水にはならないけど、部屋に花を飾ったり、夕陽を見てきれいだなと思ったりするように、その人の人生を豊かにするようなものであってほしい。あと、先日祖母が亡くなったんですけど、その連絡がきたのが、ちょうど“Memento Mori”を録るタイミングだったんです。

―なるほど。その“Memento Mori”の次にくるのが、『Sleepin' Bird』の続編を思わせるタイトルの“Blue Bird”という曲で。

渡辺:うん、「眠っている鳥」から「青い鳥」への変化ですね。このアルバムではまずその変化を見せておきたいっていう気持ちが強かったのかもしれない。



自分が若い頃に欧米の音楽を聴いて感じたものと、同世代の欧米人がそれを聴いて感じたものには、きっとなにか共通したものがあると思うんですよ。だから、僕はそこで同じ土俵に立ちたくて。

―このアルバムは、楽曲とタイトルを照らし合わせたときに、それぞれのストーリーや設定が感じられるんですよね。つまり、シュンスケさんの想像を具現化したものが、この楽曲なんだろうなと。

渡辺:そうですね。たとえば“3 on 3”という曲は、TB-303(ローランド社が1982年に販売開始した、シンセサイザーの名機)が、人間3人とセッションしているようなイメージで作ったんです。しかも、それはテクノじゃなくて、ジャズのイディオムの中で行われるセッション。あと、“Tokyo Tribal Sacrifice”という曲では初音ミクを使いました。「初音ミクとマッコイ・タイナー(ジャズピアニスト)が一緒にやったらおもしろそうだな」って。

―TB-303や初音ミクが、イメージを形にするために選ばれたわけですね。

渡辺:そこは意識的にやってますね。“Tokyo Tribal Sacrifice”を作ったのも、「東京」という都市を自分の音楽で表現したいなと思ったのがきっかけなんです。欧米から見た東京と、自分から見た東京って、ギャップがあるじゃないですか。そういう欧米と日本の間にあるねじれがおもしろいなと思って。

―なるほど。じゃあ、「日本人である」というアイデンティティーは、シュンスケさんの作家性にどんな影響を与えていると思いますか? もしかするとそれってコンプレックスなのかもなって、一瞬思ったんですけど。

渡辺:たしかにコンプレックスかもしれないですね。昨日『パシフィック・リム』っていう映画を観たんですけど、日本の文化から生まれたものを、愛に溢れた形で実写化できていて、すごくおもしろかったんです。「これはやられたな」と思ったし、それを作ったのが日本人じゃないと思うと、ちょっと悔しくなって(笑)。

―「これは日本の特撮映画へのオマージュだ」と示したうえで、あんな強烈な映画にしちゃってるわけですからね。

渡辺シュンスケ

渡辺:すごいですよね。日本の商業音楽は、欧米で流行ったものをいかに早く取り入れて消化するかっていうことをずっとやってきましたよね。しかも、それが島国のマーケットだけで成り立っている。つまり、そこからオリジナルを生んで海外に輸出するようなことはほとんどなくて、完全に輸入するだけの一方通行になっているんです。それなのに、「結局欧米には敵わない」みたいなコンプレックスもあって。だからと言って、そこで演歌や雅楽をやればいいのかと言われたら、それを自分がやるのは嘘だし。


―まあ、ジャズもロックも僕らが生まれたときには根付いていたものですからね。

渡辺:そう。でも、自分が若い頃に欧米の音楽を聴いて感じたものと、同世代の欧米人がそれを聴いて感じたものには、きっとなにか共通したものがあると思うんですよ。だから、僕はそこで同じ土俵に立ちたくて。そこで方法を考えてみたんですけど、たとえば、美術家の村上隆さんは「スーパーフラット」という手法を使ってますよね。つまりアートの文脈にアニメやフィギュアを取り込んで、「これが今のリアルな日本ですよ」っていうことを示してる。僕が初音ミクを使ったのも、その発想に近いんです。

「懐かしい未来」のような感覚を目指してる一方で、今は海外も含めてたくさんの人に聴いてもらえるようになりたいっていう気持ちが、ものすごく強いです。

―もっと客観的な視点から日本を捉えてみようと。でも、さっきの『パシフィック・リム』は、まさに想像から生まれた未来の物語ですよね。それってシュンスケさんの音楽の作り方と似ているような気がしたんですけど。

渡辺:なるほど。でも、それもやっぱりノスタルジーと近い感覚なのかもしれません。「懐かしい未来」みたいな。まあ、そうは言っても、僕も未来のことばかりを考えているわけじゃないんですけどね。と言うのも、今は海外も含めてたくさんの人に聴いてもらえるようになりたいっていう気持ちが、ものすごく強いので。

―やっぱり海外への意識が強いんですね。

渡辺:そうなんですよね。それってもしかすると、PUFFYのサポートでアメリカを回って、間近で反応を感じたときの体験が大きかったのかもしれない。あと、ニューヨークに行ったときに、自分も含めて日本人がホント自信なさそうに見えたんですよね。そこで「もっと堂々としたらいいのに」と思いながら、そんな自分も金髪にしちゃってて(笑)。それも悔しかったんです。

渡辺シュンスケ

―でも、そうやって直に海外との接触があったことが、今回の初音ミクみたいなアイデアに繋がったんでしょうね。

渡辺:たとえばギターウルフみたいに、純粋に自分たちが好きな音楽をやって、それが海外で受け入れられている人たちもいますよね。一方で、ものすごく意識的に戦略を立てている人もいる。僕はそのバランスに関してはなるべく健康的でいたいなと思っていて、思いつくものはなんでも取り入れるのかっていうと、そういうわけでもないんです。

―自分が好きなものと、その見せ方のバランスを探っているんですね。

渡辺:そう。ただ、さっきも話しましたけど、僕はねじれたものへの興味がすごく強いんですよ。たとえば、海外で漢字のタトゥーが流行ってますよね。それで「台所」と彫ってる人を見て、「うわぁ、やっちゃったなー」と思ったことがあって(笑)。でも、本人は「このフォルムが好きなんだ」って言うんです。そういうのがけっこう好きで(笑)。

―そうやって言葉やモノがルーツから離れて漂流した結果、別の意味合いを獲得したときって、すごくおもしろいですよね。昔に流行ったブランドの服が、いつのまにか田舎のおばちゃんが着るものになってたり。

渡辺:あぁ(笑)。dj hondaのキャップとか、そういう感じですよね。

―そうそう(笑)。目の前にあるもののルーツを改めて辿ってみると、きっと今ってものすごい未来になってるんだと思うんですよね。

渡辺:たしかに。あと、僕がノスタルジーを感じている、YMOや坂本龍一さんが1980年代に残した作品って、すごく世界を意識して作られていたと思うんです。そういう欧米を意識した音楽を聴いていたのは、自分のルーツとしてすごく大きいような気がする。あと、僕が10代の頃にサンプラーが登場して、今まで以上にいろんなジャンルをミックスしやすくなっていく時代だったから、すごくワクワクしてたんです。おもしろい音楽がこれからどんどん出てくるんじゃないかって。

―じゃあ、近年でそういうワクワクを感じた音楽っていうと、たとえば何になりますか?

渡辺:しばらく、「オリエンタルなメロディーはダサいからやめよう」みたいな時代がありましたよね。そういう中でデデくん(DE DE MOUSE)の音楽に出会ったときに、そういうオリエンタルな匂いを久々に感じて、「うわ、やられた!」と思いました。僕は、その人が好きな音楽を楽しむのが本当は一番いいと思ってるんです。ただ、自分の場合はフィジカルに楽しめるものを作るだけだと物足りなくて、いろいろ考えてこねくりまわすのが好きなんです。それで、どんどん説明しづらいものになっていくという(笑)。

―そうなると、こうして作品について答えるのがどんどん大変になりますね(笑)。

渡辺:そうなんですよ(笑)。だから、両方の脳を使ってないといけないんです。もう、それは癖なんですよね。「聴いてもらってよければそれでいい」じゃ済まないっていうか。

難解なものを作りたいわけではないし、ポップで親しみやすいと言われているようなものが好きなんです。もともとそこは僕が音楽をやっている意味と切り離せないところだと思う。

―こうして録音作品を世に出すことへの意識も、前作と比べると変わったんじゃないですか?

渡辺:そうですね。『NEWDAYS』が思いのほかたくさんの人に聴いてもらえたので、今回は意識的に、「じゃあ、こういうのはどう?」みたいな仕掛けを曲ごとに作ってみたんです。つまり、これまで僕の音楽を受け取ってくれた人のところに、もう1回投げ返すような気持ちで作ったというか。いろんな引き出しの中から「今回はここを開けてみよう。そうしたら、もっとたくさんの人に楽しんでもらえるかも」って。このアルバムのテーマになっている「共感覚」というのも、聴いた人それぞれにカラフルな世界を感じてほしいという気持ちが込められていますし。

―前作リリース以降の反響を意識的に踏まえていると。無作為にできたものではないってことですね。それって、素直にシュンスケさんが作りたいものとずれたりはしないんですか?

渡辺:そこが自分でもよくわからないんですよね(笑)。ただ、僕は難解なものを作りたいわけではないし、ポップで親しみやすいと言われているようなものが好きなんです。だから、そこをもっと掘り下げてやってみようとしていたのかもしれません。

―大衆性を意識したものと自分が個人的にやりたいものに、あまりズレを感じないと。

渡辺:それで実際にしっくりきているし、もともとそこは僕が音楽をやっている意味と切り離せないところだと思う。いろんな要素を加えるのはもちろん、もっと間口を広げたかったんです。それはジャケットにしてもそう。

―そうそう。今回のアートワークでは中村佑介さんを起用されているんですよね。

渡辺:去年の3月に中村さんとお会いできる機会があって、そのときに連絡先を交換したんです。「今回のジャケ、どうしようかな」と考えたとき、これは絶対に中村さんがいいなと。

Schroeder-Headz『Synesthesia』ジャケット
Schroeder-Headz『Synesthesia』ジャケット

―というのは? 中村さんの絵ってものすごく記名性が高いし、頼もうと思った理由もきっとはっきりしてるんじゃないかと思って。

渡辺:見た人がイメージしやすいものにしたかったというのが、まず1つ。それと、ポップで深みがあって、かつメジャー感のある絵がいいなと思ったときに、中村さんしかいないだろうと。今回は「色」がものすごく重要なアルバムなんですけど、中村さんは色使いも独特な方ですからね。

―なるほど。メジャー感というところ、すごくピンときました。シュンスケさんの目指すところが、このアートワークにはすごくよく表れている気がする。

渡辺:そうですね。インストがとっつきにくいと感じている人はやっぱり多いと思うけど、1年に1枚CDを買うかどうかっていう人にも、自分の音楽を聴いてほしいし、そういうピアノ曲を作りたい。あるいは、たとえば学校で「あの曲、弾ける?」「弾けるよ」みたいな会話に出てくる曲。僕の中学生の頃でいうと、ナウシカやスーパーマリオの曲なんですけど、僕がやりたいのは、そういうことなんです。

―浸透力の高いポップスでありながら、やがて郷愁になっていくものということですね。

渡辺:それに、僕にはもう一人の自分が自分をプロデュースしているような感覚があって、そもそも、こうして「Schroeder-Headz」というユニット名を名乗っているのも、そういう狙いがあったからなのかもしれないし。

―自分の個人的な発露だけで音楽をつくらないために、もう一人の自分が必要だと。

渡辺:たとえば、いっぱい絵具があって、画用紙の大きさも好きなものを選んでいいと言われても、僕は描けなくなっちゃうタイプだから。「この色とこの色を使うと、すごく君の良さが出るから」とか、「藁半紙を使うと君の絵が活きるから」みたいなことを、もう一人の自分が言ってる。そんな感覚なんです。それが僕の場合はピアノトリオっていう形態に繋がっているんだと思う。最初の頃は日本一のピアノスターになりたいと思ってたんですけどね(笑)。でも、どうも僕はしゃべるとだめみたいで(笑)。

―最初に目指していたものとは違うけど、今やりたいことは着実にやれていると。

渡辺:まあ、『NEWDAYS』からもう4年が経ってますし。それに、今はこうして作品が形になったから、わりと空っぽの状態なんです。あとはこれにどういう反応がもらえるのか、すごく楽しみですね。この時点でやることはすべてやり切れたと思っているので。

リリース情報
Schroeder-Headz
『Synesthesia』(CD)

2014年2月19日(水)発売
価格:2,730円(税込)
VICL-64128

1. Memento Mori
2. Blue Bird
3. 3 on 3
4. Follow Me
5. Tokyo Tribal Sacrifice
6. Far Eastern Tale
7. Petal
8. Midnight Sun
9. Wildthing's Arm
10.The Award for The Most Stupid Question

プロフィール
Schroeder-Headz(しゅろーだー へっず)

クラブ・ジャズとオーガニック・グルーヴを繋ぐオルタナ・ピアノ・トリオ「シュローダーヘッズ」は DE DE MOUSE のライヴ・ キーボーディストとしも知られる渡辺シュンスケによるソロ・プロジェクト。Jazzの世界でよく見られる「ピアノトリオ」という、もっともシンプルかつベーシックなアンサンブルスタイルを使い、ジャンルにカテゴライズされた、さまざまな音楽フォーマットの枠組から「抜け出してみたい」という試みの実験場。2010年にアルバム『ニューデイズ』でデビュー。2011年には、スヌーピーでお馴染みのコミック "PEANUTS"に登場するトイピアノを弾く男の子シュローダーとコラボしたカバー・ミニアルバム『ピアノ・ア・ラ・カルト・フィーチャリング・シュローダーヘッズ』をリリースしている。



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