キイチビール×ホフディラン小宮山 遊ぶように人生を謳歌する二人

平均年齢24歳の5人組、キイチビール&ザ・ホーリーティッツが1stフルアルバム『トランシーバ・デート』を発表した。初ライブから2年足らずというキャリアながら、自主制作盤が大きな話題を呼び、『RO JACK』や『でれんの!?サマソニ!?』といった新人バンドの登竜門を経て、すでに夏フェスも経験済み。近年1990年代のテイストを感じさせるアーティストが少しずつ増えてきていたが、いよいよ真打ち登場といった空気がある。

そんな期待のバンドの本格的なスタートに際して、中心人物・キイチビールの名前の由来でもあるホフディランの小宮山雄飛を迎え、対談を行なった。1990年代と2010年代という時代の背景を超えて、両者が共有するのは一体どんな感覚なのか? 2月8日に行なわれるリリースパーティーでの共演を前に、じっくりと語り合ってもらった。

キイチくんは僕の19歳も年下なので……まさか、こんなにも受け継がれているとは(笑)。(雄飛)

—キイチビールという名前はザ・ユウヒーズ(小宮山雄飛のソロプロジェクト)の『ユウヒビール』(1996年)から来ているわけですよね? 2016年10月に出したミニアルバム『世の中のことわからない』のジャケットも、『ユウヒビール』がモチーフになっていました。

キイチビール:そうなんですけど、偶然と意図的の半々なんですよ。最初は「ビール、好きだしなぁ」くらいの感じだったんですけど、「あ、ちょっと待てよ」と思って、棚を漁ってみたら『ユウヒビール』が出てきて、ジャケットも真似したっていう。

雄飛:「『ユウヒビール』に影響受けました」と言ってくれる下の世代のバンドってたまにいるんですよ。でも、だいたいが5〜10歳下とか。で、キイチくんは僕の19歳も年下なので……まさか、こんなにも受け継がれているとは(笑)。だって、もうこの子(『ユウヒビール』のジャケットの男の子)のほうが大きいわけでしょ? ちなみに、この子はいとこなんですけど、もう30過ぎだから。

左から:小宮山雄飛(ホフディラン)、キイチビール(キイチビール&ザ・ホーリーティッツ)
左から:小宮山雄飛(ホフディラン)、キイチビール(キイチビール&ザ・ホーリーティッツ)

—キイチくんはホフディランのことをどうやって知ったんですか?

キイチビール:まだアイデンティティーが確立されてない頃に、『こち亀』(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)のアニメを再放送で見て、“スマイル”(1996年)を聴いたのが最初だと思います。ホフディランは家とか車でも流れてて、自然と体に馴染んでたんですよね。

小学生の頃とかに聴いてたのは、ホフディラン、ゆらゆら帝国、FLYING KIDS、あとじゃがたらとか。で、中学生になってから、Theピーズとか自分で見つけた音楽を聴きはじめるようになるんですけど。

雄飛:ご両親っておいくつなんですか?

キイチビール:今、50歳くらいです。

雄飛:先日ちょうどラジオでFLYING KIDSの浜崎(貴司)さんと一緒だったんですよ。浜崎さんも50歳くらいだと思うから、その子ども世代がキイチビールって名乗りはじめるって……なにがなんだかわかんなくなってくる(笑)。

—雄飛さんはキイチビールのことをどのように知ったのでしょうか?

雄飛:共通の知り合いから「『ユウヒビール』から名前を取って活動してる子がいる」みたいなことを聞いて、いくつか動画を見たんですよ。たまたま見たライブ映像がなんかもうね、1990年代ですらなかった(笑)。60年代のGS(グループ・サウンズ)みたいというか、誰もiPhone持ってなさそうで(笑)、この感じいいなって思いましたね。

—キイチくんからすれば、「90年代」という時代への憧れがある?

キイチビール:「憧れ」というよりも、音を聴くと無性に懐かしくなるんです。僕、実家が岩手で、周りは山とか川ばっかりだったんですけど、そのイメージがパッと頭に浮かんで。

あと、僕が子どもの頃はまだテレビがブラウン管で、カメラもフィルムカメラだったんですけど、その頃の記憶にあるアナログな感じが90年代の音楽ともリンクして。大学入って、「LB Nation」(スチャダラパーを中心とした日本のラップグループ・クラン)とか掘ったり、ホフディラン含め90年代のポップスを聴き返したりしたら、そういう心象風景が浮かんできたんです。

—子どもの頃の記憶と合わさって、ノスタルジーを感じるところがあると。最近、90年代の音楽が好きだって公言する若いミュージシャンは増えている印象があるのですが、雄飛さんから見ていかがですか?

雄飛:自分たちのファンが増えたっていう実感は正直あんまりないんですよ。でもたとえば、サニーデイ・サービスとか同世代の人たちがいい作品を出しつつ、ちゃんと活動できてるのって、僕らの世代の音楽を好きな人が増えてるってことなのかなと思います。

左から:キイチビール、小宮山雄飛

雄飛:あと、派閥ってほどじゃないけど、昔は「こことここは合わない」みたいなのがあったんですよ。でも、20年近く経って、解散したバンドが復活したりするなかで、みんな前よりも仲良くなってる感じがして。サバイブしてきた人たちはみんな認め合ってるようなところがあって、そういう意味で盛り上がっているような感覚はありますね。

ある種のアウトローみたいな人たちが必ずどこかで文化を支えてる。(雄飛)

—こうやってお話を聞いて思うんですけど、キイチくんは見た目的にも1990年代の下北沢にいそうですよね(笑)。

雄飛:いそうだよね。僕よりいそうだもん(笑)。まあ、90年代は渋谷系とか盛り上がりましたけど、それでも全体から見たらマイノリティーで、正確には「90年代の音」ではないと思うんですよね。

—どういうことですか?

雄飛:実際、街では安室ちゃん(安室奈美恵)とかが流れていたわけじゃないですか? サニーデイなんかは、むしろ60年代、70年代っぽい音を90年代にやっていて、それが今聴くと90年代の音に聴こえるというだけで。でもニッチだったからこそ、土着的だったというか、渋谷系やサニーデイに「下北沢とか渋谷のあの頃」をすごく感じるのはそういうことだと思います。

サニーデイ・サービス『東京』(1996年)収録曲

ホフディラン『多摩川レコード』(1996年)収録曲

雄飛:それに流行りを追っかけるよりも、「20~30年前の音楽を聴いてるヤツのほうが偉い」みたいな風潮って、たぶんいつの時代もあると思うんです。90年代当時、自分たちはThe Beatlesとか60年代の音楽を聴いてたし、今だと80年代のバブルの感じがいいって言う人もいるじゃないですか。そういうふうに、そのときの流行じゃないものを聴く一派って常にいるんですよね。

ある種のアウトローというか、メインストリームじゃないところにいるヤツらのつながりって、空気でわかるし、そういう人たちが必ずどこかで文化を支えてる。CINRAもはじまりはそういうところでしたよね?

—もともとはライブハウスシーンというか、かなりインディーなところからのスタートでした。

雄飛:ナタリーもそうだろうし、今どれだけビッグになったかは別として、少なくともインディペンデントな精神ではじめてる人たちとは、なんとなく気が合うというか。

—ナタリーももともとは「ミュージックマシーン」っていう大山卓也さん(ナタリーを運営する株式会社ナターシャの取締役会長)による個人のニュースサイトが出発地点でしたもんね。

雄飛:で、今、卓也くんはお金持ちになって、ゲームばっかりしてるっていう。働いてはいるみたいですけど、今は完璧に我々の敵ですよ(笑)。

左から:小宮山雄飛、キイチビール

「カッコつける」みたいなのが肌に合わなくて。どちらかというと……可愛がられたいんです(笑)。(キイチ)

—キイチビールの結成以前を振り返ると、もともとキイチくんはジャズをやっていたそうですね。

キイチビール:大学ではジャズ研究会に入って、ウッドベースでセッションをしてました。最初はゲームみたいな感じというか、いろんなフレーズを覚えて、「このコード進行のときにこの技を繰り出す」みたいなのが面白くて。でも、だんだん「どれだけ速くこのテーマを弾けるか」とか、スポーツっぽくなってきて、ちょっと疲れちゃったんですよね。それでギターを買って、自分で曲作ってみようかなって。大学……5年目で(笑)。

雄飛:5年目なんだ(笑)。

キイチビール:はい(笑)。周りは1年前に就活してて、僕は留年して、就活しなきゃってムードだったんですけど、どうしても就活したくなくて。最初は絵とかも練習したんですけど、やっぱりダメで(笑)。でも曲を作ってみたら、うちのベースのタフネス(橋本=タフネス=樹)とかがすごく褒めてくれて、そこから本腰入れてやるようになりました。

キイチビール

—自分で曲を作りはじめたときに、ホフディランやTheピーズといった自分のルーツにもう一度戻ってきたということだと思うんですけど、ジャズの経験を生かしたを取り入れたバンドサウンドを目指す選択肢はなかったんですか?

キイチビール:そうですね。最近だとWONKとかSANABAGUN.とか、ジャズ界隈からバンドシーンに出てきてる人たちがいますけど、僕からするとおしゃれすぎるというか、ジャズすぎて。流行りは度外視して、自分が聴きたい音楽を作りたくてジャズっぽいものからは離れて曲を作りはじめたんです。

—やっぱり、さきほど雄飛さんがおっしゃってた「非メインストリーム」の系譜にキイチビールも位置しているのかもしれないですね。

キイチビール:あんまり深くは考えてないんですけど、「カッコつける」みたいなのが肌に合わなくて。どちらかというと……可愛がられたいんです(笑)。それに流行りに乗っかるのって難しくて。

雄飛:だって、「世の中のことわからない」だもん、乗りようがないよね(笑)。

キイチビール:見た目を気にするのもめんどくさいし、思ったことをそのまま全部出したいから、丸くなるつもりはないです(笑)。感覚的に、深くは考えずに、やりたいことやろうみたいな。

雄飛:先輩としては、ちょっと心配になる(笑)。まあ、僕らもキイチくんみたいな感じでしたけどね。世の中のこと全然わかってなかった(笑)。

—“世の中のことわからない”はどのようにできた曲なのでしょうか?

キイチビール:2年くらい前、好きな女の子をクリスマスにデートに誘ったんですけど、返事が来ないままクリスマスを迎えて、寂しくて作った曲ですね。

左から:小宮山雄飛、キイチビール

—実体験ベースの曲が多いんですか?

キイチビール:そうです。“ロケット裸族”とかは違いますけど(笑)。

雄飛:“ロケット裸族”ってなんですか?(笑)

キイチビール:なんですかね?(笑)……これは今回の『トランシーバ・デート』のなかで唯一ギターで作ってなくて、駒沢のカフェで安いコーヒー飲みながら、iPhoneでトラックを作って、家に帰ってiPhoneのイヤホンで歌とギター録って、そのまま入れました。

雄飛:そういうところは似てますね。僕らも当時606(Roland TR-606)ってアナログな機材で録ったリズムをそのまま入れたりしてました。同じような話だと、『ユウヒビール』に渡辺くん(ワタナベイビー)と彼女が電話してる音声が入ってるんですけど、あれ、渡辺くんか彼女かがなぜか録音してたらしいんですよ。で、渡辺くんから「こんなのあるんだけど」って言われて、「入れちゃおう」って(笑)。

キイチビール:そんな経緯があったんだ……最高ですね。

左から:小宮山雄飛、キイチビール

取り残されてる感じはあります。でも、「もういいや」って感じもあるんですよね。もう戻れないし。(キイチ)

—キイチくんは女の子のことを歌ったり、歌詞からはモラトリアムが感じられて、それは1990年代のバンドのひとつのモチーフでもあったと思います。ただ、今にして思えばまだ余裕のあった90年代と、なかなか明るい未来が見えにくい2010年代っていう、時代背景の違いは大きいと思うんですよね。

キイチビール:LB Nationの音源を聴くと本当に楽しそうなんですよ。夜な夜な集まってゲームしたり、音楽したりって感じが伝わってきて、これは羨ましいなって。

キイチビール:でも今ってあんまりそういうイメージは持てないじゃないですか? みんな就職するために大学行ってるみたいな感じだし、そういう意味では当時への憧れは強いです。バンドをはじめてからは、バンド仲間とかができて、みんなでファミコンしたりしてるんですけど、世の中と僕がいるダメダメなコミュニティーは完全に隔絶してる感じがあって。

雄飛:そうなんだ。

キイチビール:取り残されてる感じはあります。「こんなチャランポランでいいのかな?」って。でも、「もういいや」って感じもあるんですよね。もう戻れないし。

—ある種の切迫感もある?

キイチビール:はい、寝る前にそういうこと考えちゃって寝られなくなることもたまにあって……お酒飲んで忘れますけど(笑)。

—キイチビールの曲にハッピーとサッドが共存してるのも、今のような話が関係しているんですかね?

キイチビール:そうだと思いますね。やっぱり、社会から隔絶されてる感じがあるし、真っ当に歩むのは諦めてる部分もあるので、そういう感情が出ちゃってるんですよね。それでヤケ酒的な遊び方をしてるというか、今後もゲームっぽく生きていこう、みたいな。“たまらない夜”の歌詞は、1番と2番で諦め感を出しつつ、最後のサビで「今だけ楽しけりゃいいや」って気持ちが吹っ切れていて。

キイチビール

キイチビール:そういう「どうなってもいいや」って感じは楽曲に出てると思います。それに「曲は明るいけど、歌詞は暗い」っていうのは僕らのテーマで、そのおかげで「諦めてるからこそできるぜ!」っていうヤケな感じを表現しやすいんですよね(笑)。

雄飛:僕らもまさにそんな感じでしたよ。それに、言っちゃうとあの頃からやってることもそんなに変わってなくて。僕、暇な日にいろんなバスが来るバス停に行って、「次に来るバスに乗る」って決めて、お酒飲みに出かけたりしてるんですよ。で、夜中に不安になって、またお酒飲んで忘れるっていう(笑)。その場所がたまに香港になったり、そういう部分は多少大人になったけど、やってることの根本は変わってないんですよね。

小宮山雄飛

雄飛:『酒場放浪記』の吉田類さんなんて、もともとヒッピーみたいな人ですけど、今や酒場の大スターじゃないですか。どの時代とか世代でも、ヒッピーとかアウトローみたいなまま、どこかで足を洗って真っ当な社会人になることなくっていう人は一定層ずっといますよね。

—言葉を変えれば、いかに人生を楽しく過ごすかの実践というか。ホフディランも20年間やってきて、当然いろんなことはあったと思いますが、それでも続けてこられたのは、その精神性があったからなのかなって。

雄飛:その一定層は確実に存在しているわけだから、いかに留まり続けられるかどうかですよね。そういう生き方を守り続ければいいんだけど、「この生き方じゃ危ないかも」って思って、真っ当なほうに方向転換しちゃうと、もう元のようには生きられない。でも、時代が移り変わっても真っ当じゃない層がずっとあるってことがわかっていれば、山あり谷ありでも、意外とやっていける。

僕らも上の世代からそれを学んだ気がして、それを謳歌してるのが真心ブラザーズのYO-KING。本人が言ってるんですけど、できるだけラクして楽しいことをするために、「もうちょっと努力すればあっちにも行けるかも」っていう考えは捨ててるそうなんです。でもそうすることで、いろんな人が集まってくるんですよ。

—まさにキングですね(笑)。キイチくんは将来像をどう考えてますか?

キイチビール:夢は大きく持ってます。せっかく曲作るなら、みんなに聴いてほしいし、漠然とですけど、有名になりたいと思ってる。もともと「就活したくない」っていう逃げのスタートなので、「逃げ切ってやるぜ!」って感じです(笑)。

キイチビール

めちゃくちゃ声の小さい女の子とデートをしたとき、全然声が聞こえなくて。で、そのときバックのなかにトランシーバーが2つ入ってたんで……。(キイチ)

—ここまでお話して共通点もいくつかありましたけど、雄飛さんから見たキイチくんの印象はいかがですか?

雄飛:あの、キイチビールって名乗ってくれてるけど、感じとしてはワタナベイビーですよね。どちらかというと。

—たしかに、この二人でホフディランな感じ(笑)。

左から:小宮山雄飛、キイチビール

キイチビール:可愛いけど毒っ気がある歌詞の感じとか、嫌味を言ってみたりするのは、ベイビーさんの歌詞の影響かなって思います。

雄飛:“プラスチックラブ”の歌詞も渡辺くんっぽい。<もうちょっとだけ会えたらいいなあ もうちょっとだけベイベ―>とか、このまま渡辺くんが言いそう(笑)。

—(笑)。キイチくんは曲作りについてどんなこだわりがありますか?

キイチビール:僕は曲と歌詞をひとつのものとして大切にしてるんです。語感とか、感覚的にバチッとはまるものが大事で。あと、今回のアルバムでいうと、“たまらない夜”とか“トランシーバ・デート”は、キーが3つくらいコロコロ変わるんですけど、「転調するぞ」ってあんまり感じさせないようにしてて。そういう曲の組み立て方というか、自分なりのスタイルができてきたかなって思います。

キイチビール

—語感を大事にして、メロと言葉はスッと入ってくるようにしつつ、よく聴くと音楽的にも凝っているっていう、そのバランスを突き詰めたいと。

キイチビール:ポップな曲を作りたいけど、心まで丸くなりたくないというか、歌詞では思ったことをズバズバ言いたい。やさぐれてるときだったら、やさぐれた歌詞を書きたいし、大事なのはそのバランスですね。曲は誰が聴いても耳に入ってくるけど、ありがちなものではないものを探しながらやってます。

—そのバランスの頂点には今もThe Beatlesがいると思うし、そこもホフディランとリンクする部分かもしれないですね。『トランシーバ・デート』というタイトルに関しては?

キイチビール:これも完全に語感です。「トランシーバー」じゃなくて、「トランシーバ」っていう語感が可愛いなって。曲名からアルバムのタイトルにしようっていうのはもともと思ってて、そのなかで“トランシーバ・デート”が引っかかったので。

—歌詞の内容的には、心の距離を表したもの?

キイチビール:これも実体験で、2年半前くらいに好きな女の子と2回目のデートをしたときの話なんですけど、めちゃくちゃ声の小さい女の子で全然声が聞こえなくて。で、そのときバックのなかにトランシーバーが2つ入ってたんで……。

雄飛:なんでだよ!(笑)

キイチビール:デートの前の週に旅行に行って、サバゲーしたときに使ったのが入ってたんですよ。で、こりゃあいいやって思って、イヤホンして、隣を歩きながらトランシーバーで会話したのをふと思い出して作りました。

雄飛:やっぱり、ワタナベイビーのほうが近いなあ。渡辺くんも日々変なことがあって、それをそのまま曲にしてるんですよ。昔、渡辺くんはコロンビア人の女性と遠距離恋愛をしてて、その人が入国できなかったときに作ったのが“遠距離恋愛は続く”(1998年)。みんなはあの曲を聴いていろんな想像をしたと思うんですけど、本人は事実をありのまま歌ってるだけっていう。

—それこそ“トランシーバ・デート”って遠距離恋愛のことなのかなって思いましたけど、まさか本物のトランシーバーの話とは(笑)。次回はワタナベイビーさんとの対談をセッティングしないとですね。

雄飛:たぶん謎な方向にいっちゃって、こんなに盛り上がらないと思いますよ(笑)。

左から:キイチビール、小宮山雄飛

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『トランシーバ・デート』ジャケット
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『トランシーバ・デート』ジャケット(amazonで見る

リリース情報
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
『トランシーバ・デート』(CD)

2018年2月7日(水)発売
価格:2,160円(税込)
KBHT-0003

1. たまらない夜
2. パウエル
3. 世の中のことわからない
4. プラスチックラブ
5. ビールを用意しててね
6. ロケット裸族
7. トランシーバ・デート
8. 夏の夜
09. 東京タワー
10. ちっちゃなハート

ホフディラン
『帰ってきたホフディラン』(CD)

2017年10月18日(水)発売
価格:3,024円(税込)
PCCA-4585

1. 僕のかわいい女の子
2. ヤンヤンヤン
3. 珈琲
4. あの風船追っかけて
5. 愛しあって世界は回る
6. 家を借りよう
7. 夜を越えて
8. おやすみの時間
9. 恋は渋谷系
10. 映画の中へ
11. 雨あがりの夜空に
12. エバーグリーンな悩み
13. また逢う日まで
14. ホフディランのバラッド

イベント情報
『キイチビール&ザ・ホーリーティッツ 1st full album「トランシーバ・デート」リリースパーティー』

2018年2月8日(木)
会場:東京都 WWW
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
ホフディラン
MONO NO AWARE
台風クラブ

『キイチビール&ザ・ホーリーティッツ1st full album「トランシーバ・デート」リリースツアー』

2018年3月8日(木)
会場:大阪府 LIVE HOUSE Pangea
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Koochewsen
ナードマグネット
Gateballers

2018年3月9日(金)
会場:愛知県 CLUB ROCK'N'ROLL
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Koochewsen
SUNNY CAR WASH
Gateballers

2018年3月20日(火・祝)
会場:宮城県 enn 3rd
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Koochewsen
SUNNY CAR WASH
YAOYOROS

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
『1st full album「トランシーバ・デート」リリースツアーファイナル』

2018年3月24日(土)
会場:東京都 渋谷 Star lounge
出演:キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
料金:前売2,500円 当日3,000円

プロフィール
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ

平均年齢24歳の5人編成。2016年6月、Theピーズやホフディランなど、90年代のロックバンドの影響を感じさせつつも、彼ら独特のユルくて鋭い、「ハッピーサッドの先にあるハッピー」を歌い奏でるミュージカルセンスをいきなり見せつけた初の自主制作EP『俺もハイライト』をリリースするや、タワーレコード渋谷店の全国未流通音源「タワクル」コーナーにて7か月連続TOP10入りを達成するなど、20歳前後の同世代のリスナーを筆頭に、90年代に青春期を過ごした年上のリスナーなど、様々な世代のキイチビーラーがじわじわ増殖中。2017年夏には、『RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』(優勝)、『でれんの!?サマソニ!? 2017』(GARDEN STAGE賞受賞)という2大夏フェスへの出演権を獲得する新人コンテストでW受賞し、一躍注目を浴びる存在に。

ホフディラン

日本が誇る2ピースPOPグループ。1996年『スマイル』でデビュー。1998年には“遠距離恋愛は続く”、“欲望”、“極楽はどこだ”などお馴染みの曲は多数。『FUJI ROCK FESTIVAL』への参加、日本武道館でのワンマンライブを成功させる。約3年半の活動休止後、2006年9月に活動再開。10月18日には「5年ぶり」のニューアルバム『帰ってきたホフディラン』を古巣ポニーキャニオンより絶賛発売中!



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