Suchmosがデビュー当初から目標として掲げていた横浜スタジアムでのワンマンライブがいよいよ目前に迫ってきた。“STAY TUNE”や“MINT”を収録した『THE KIDS』が大ヒットを記録し、バンドを取り巻く状況が急激に変化する中、昨年は「2018 NHKサッカーテーマ」として『FIFAワールドカップ』を彩った“VOLT-AGE”を発表し、年末には『紅白歌合戦』に初出場。2010年代の日本の音楽シーンにおけるエポックメイキングな瞬間だった。
しかし、そんな荒波の中にあって、メンバーが心身ともに疲弊していたのは想像に難くない。3月に発表されたアルバム『THE ANYMAL』は、ブルージーでプログレッシブな大作であり、初期とサウンドがガラッと変わったことでリスナーを驚かせもしたが、自らの芸術性を貫くSuchmosにとっての真骨頂のような作品だったことは確か。ただ、その一方で、どこか重苦しい雰囲気が感じられたのも事実である。同月からスタートしたツアーはHSUの体調不良により2本が延期となり、6月のアジアツアーは中止となるなど、苦難の時期となった。
今回CINRA.NETでは、ボーカルYONCEの単独インタビューを敢行。場所は4年前の『THE BAY』リリース時に取材を行ったのと同じ(インタビュー記事:Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める)、YONCEの地元・茅ヶ崎のダイニングバーで、取材当日に長かった髪をバッサリ切ったYONCEは、「初心に戻って」と笑顔を見せた。困難を極めたアルバム制作の舞台裏から、横浜スタジアムでのライブを前にした現在の晴れやかな心境までを包み隠さず語った、貴重なテキストである。
このまま進んでいくこともできるけど、「俺らはそれで果たして満足できるのか?」と反芻する時間が長かった。
―この場所で取材をするのは4年ぶりですね。当時は『THE BAY』(2015年7月)のリリース前で、少しずつSuchmosの存在が音楽ファンの間で話題になってきたくらいのタイミングでした。
YONCE:あっという間でしたね。これは自分の性質だと思うんですけど、なにかとクヨクヨ考えちゃうというか、振り返っちゃうというか、「これは正しかったのか? 悪かったのか?」「こういうことを歌うべきなのか? そうでないのか?」とか、そういう見立てを持っちゃう癖があって。それが追っつかないうちに4年経っちゃったなと思ったりもして。
―YONCEさんのそういう側面は、世間的にはあまり知られてないかもしれないですね。
YONCE:まあ、本当は追っつかせる必要はないのかもしれないですけどね。瞬間瞬間の方が大事だなと思いつつ、それもないがしろにしてしまっていたことが多くて。
―CINRA.NETの取材としては、『THE KIDS』(2017年1月)のリリースタイミング以来だから約2年半ぶりなんですけど(インタビュー記事:Suchmosが夢見る成功は、まだ先にある。次世代への意識を語る)、その手前で“STAY TUNE”が盛り上がって、かなり急速にバンドを取り巻く状況が変わっていきましたからね。
YONCE:『THE KIDS』から『THE ANYMAL』までの時間は特にモヤモヤしてました。ありがたいことに、富と名声みたいなものを手に入れて……このまま進んでいくこともできるけど、「俺らはそれを受け取るだけで、果たして満足できるのか?」っていうのを反芻してしまう時間が長くて。
なので、『THE ANYMAL』は良くも悪くも暗い作品になったと思う。「没入感がある」とも言えると思うんですけど。今となっては「なにをウジウジと」とも思うけど、すごく大事な気持ちを吐き出すことができたなとは思っています。
―それこそ4年前の取材のときはまだ生活に余裕がなくて、そこから生まれるハングリー精神が創作のモチベーションになっていると話してくれていましたよね。それで結果が出たことによって、「じゃあ、その先でどんな表現をしていくのか?」という模索が始まったのが、作品単位で言えば『THE ASHTRAY』(2018年6月)からだった?
YONCE:そうですね。暮らしとか周りのものへの不満がなくなるに連れて、自分以外に当たれなくなっちゃったし、自分以外に不満を持てなくなっちゃったから、自分へのハードルがどんどん上がっちゃったのかな。本当は気にしなくていいような至らない部分とか、自分しか思ってないようなことが、すごく大事になっちゃって。
それを音楽にするってすごく難しいことだと思うんです。それって、メンバーとも共有してないことだったりするから。でも、それをメンバー各々察していたからこそ、思いやり合うというか、確信を突かずに作っていくみたいな作業をしていた時間があって……それは苦しいよなって。
―つまりは、コミュニケーション面での難しさがあったと。
YONCE:素直になるのが大変だったんですよ(笑)。思ってることを切り出せないもどかしさがあって、「こう言ったらどう思われるだろう?」とか「これは飲み込んどいた方がいいんじゃないか?」とか。それって表現をする上で本当はしちゃいけないことだと思うんですけど、それをジャッジする感覚が鈍っちゃってた。
―YONCEさんはフロントマンだから世間の目も集まるし、そのプレッシャーもあったのでは?
YONCE:そうですね……ポジション的なものが、ものを分からなくさせてたところも多かったと思います。長い浮き沈みの波みたいなものを味わってたというか。「これはこういう時間なんだな」って認識して、「いつ抜けるんだろう?」って、ぼんやりとしか考えられない、みたいな時期がありました。
(“VOLT-AGE”の制作は)自分たちなりのやり方を貫くことで、変わらずかっけえことができるなとは思いました。
―『THE ASHTRAY』に収録されていた“VOLT-AGE”は「2018 NHKサッカーテーマ」になって、これまで自分たちが作りたいものだけを作ってきた中で、初めてお題があって作る難しさを感じたと、当時のインタビューで話していたと思います。今振り返ると、“VOLT-AGE”の制作はバンドにとってどんな経験だったと言えますか?
YONCE:「俺たちはこういうの向いてないんだろうな」って、すごく学んだというか(笑)。それまでは、俺たちの周りのパーソナルな出来事だったり、むかついたり、もしくは「これがよかった、美しかった」というものを表すことでしかなかったから、「これが美しいんだと思わせてください」と言われたものに応えるのはすごく難しいし、無責任だとも思った。
だからこそ、そうならないように、自分たちなりの表現を貫くやり方と、オーダーとを両立させるやり方をすごく模索して、結果的には自分たちなりに上手くやることができたと思うんですけど。でもそれってすごくカロリーの高い作業で。一歩間違えると「キャンバスを塗ったくればそれなりのもんに見える」みたいなやり方でしかなくなっちゃうし、それだと俺らが求めてる簡潔なあり方からはどんどんかけ離れていっちゃう。
―確かに。
YONCE:それが“VOLT-AGE”を作ったときによく分かって。自分たちが絶対に守らなきゃいけない生き方っていうのがあるから、そこと矛盾するような仕事の場合は、ちゃんと考えないとなと思うきっかけになりましたね。
―もちろん、“VOLT-AGE”に関しては、もともとサッカーファンであるYONCEさんやメンバーにもフィットする楽曲だったし、実際今やSuchmosのライブアンセムにもなってる。さらには、そこで「自分たちがやりたいことをやる」というスタンスが改めて明確になって、『THE ASHTRAY』や『THE ANYMAL』の作風に繋がっていったのかなとも思います。
YONCE:そうですね。自分たちなりのやり方を貫くことで、変わらずかっけえことができるなとは思いました。
音楽的なモードに関しては、オーガニックなもの、カチカチしてない、柔らかいフィーリングのものを出したいよねっていうのがなんとなくみんなの中にあったから、『THE ASHTRAY』を出して、よりルーツミュージックにさかのぼっていくようなサウンドを志向して。それが『THE ANYMAL』の青写真的なものにもなっていきましたね。
―ブルースの要素も、そういう中のひとつだったと。
YONCE:端的に言うと、「疲れてんだよね」っていう(笑)、その感じが去年くらいから隠しもせずフラットに出てくるようになったのかな。
まあ、健人(OK)とか魁生(KCEE)とか、もともと24時間ずっと音楽聴いてるようなやつらが去年はブルースとかプログレを聴いてて、それも大きかったと思います。他のメンバーがなにか曲を聴いたときの、「この楽器が効いてる」みたいなジャッジを聞いて、俺は「目から鱗」みたいなことが多くて。そうやってエッセンスみたいなものを抽出して、そこからは早かったというか。
―世界観みたいなものは早めに見えていたのかもしれないけど、それを実際に形にするまでは、かなり長い制作期間を要したんじゃないですか?
YONCE:そうですね……いざ取っ組み合いになってからが長かったです。
「売れてほしくない」とは思ってないし、面白いものができたと思ってるけど、『THE ANYMAL』がもてはやされるのも、それはそれで変だなって思うんですよ。
―最初に話してくれたように、『THE ANYMAL』制作中は一人で抱えてしまう部分があったというか、コミュニケーション面での難しさがあったわけですよね。
YONCE:みんなから出てくるサウンドや展開のアイデアとかに対して、俺はどういう言葉を歌えばいいのかが、ぼんやりしていたというか。そこがハモらないと曲とは呼べないし、まして録れないから、「まだまとまってない、ごめん」みたいな。
それは結局、メンバーに見せたくない部分、歌にしたくない部分があって、それを出すべきじゃないと勝手に思い込んじゃってたからで。ここまでの道のりを一緒に過ごしてきて、ネガティブな部分を出さずにやってきたからこそ、「これを俺が歌う必要あるのか?」って思っちゃったんです。でも、「今の俺からそういう気持ちが出てきちゃうんだったら、もうしょうがないじゃん」って。そこに辿り着くまでにすごく時間かかっちゃったんですけど、レコーディングの途中で「歌っていいよね」と思えて、そこでスッキリできました。
―今の話は“Hit Me, Thunder”のことですよね。<深い話は無しにしよう わかり合えなくたってお前が好きさ 思想や言葉 傷の場所も違うけど お前が好きさ>という歌詞が、YONCEさんの本音としてこぼれた。どんなタイミングで生まれた曲だったのでしょうか?
YONCE:レコーディングに入るとき、“VOLT-AGE”を作ったときのことを反芻したり、これまでの時間の決算というか、俺の中で消化できなかったこと、ずっと噛み砕けてなかったことを、今のうちに出しておかないとまずいと思ったんですよね。ただ、最近ライブで“OVERSTAND”をやってて、あの曲ができたときと根本は変わってないというか。
Suchmos“Hit Me, Thunder”を聴く(Apple Musicはこちら)Suchmos“OVERSTAND”を聴く(Apple Musicはこちら)
―ああ、<I&I あなたは私 分かりたい 分からない気持ち>っていう。曲調もブルージーだし、今思えばあそこから始まってるんですね。
YONCE:“Hit Me, Thunder”ができたときは、「分かりたい」というよりは、分からなくても一緒にいる意味はあるはずで、それは「こいつのこういうところがいいなって思ったから」だし、「こいつのこういうところに惚れて、一緒に音楽を作るのが面白いと思ったから」だよなって思った。
これってバンドメンバーに限った話じゃなくて、自分の周りにいる人みんなに言えることで。「すべてを分かり合う以前に、直感的にいいと思ったんだよな」ってことを、かっこつけて歌うとこうなるっていう(笑)。
―確かに今の話はコミュニケーション全般に言えることで、もう少し言えば、SNSの時代のコミュニケーションに欠けてる部分かもしれない。
YONCE:ネットとかの目に見えない距離感は、俺は単純に苦手というか、よく分かんなくて。人間関係ってすげえ難しいと思うんですよ……こんなこと何十億年も前から言われてると思うんですけど(笑)。
誰のことも嫌いじゃないし、でも誰とでも仲良くするっていうのは難しくて、一人でいる時間もすげえ好きだし。自分の気持ちを「言えなくてごめん」みたいに思う一方で、「言わないから愛おしいんじゃん」と思う部分もあって。未解決なことって、未解決のままでもいいと思うんですよ。
YONCE:あの、最近あんまりやらなくなったけど、「未確認生物を追え」みたいな、ネッシーとかUFOの番組あるじゃないですか?
―ああ、ありますね。確かに、最近あんまり見ないですけど。
YONCE:今の科学技術を使えば解き明かせるのかもしれないけど、それはしなくていいことだと思うんですよね。最近そんなことをぼんやり考えてて。音楽の中にもきっとそういう「神秘」があると思うんです。解読できない部分というか。それはバンドメンバーの中にも、人対人の中にも絶対あるけど、その中で生きていたいなって思う。
―『THE ANYMAL』はまさにそういう作品ですよね。決してコマーシャルな作品ではないと思うけど、音楽の神秘性が詰まっていて、それを自分なりに解読していく楽しさもある。
YONCE:うん、そういうトーンで埋め尽くされてる気がします。それって優しさというか、温かい気持ちだと思うんですよ。歌ってることはもどかしさとか、やり切れない気持ち、憤りだったりするけど、「そういう気持ちを持ってるやつが好き」みたいな。
―『THE ANYMAL』を完成させて世に出してからは、どういった手応えを感じていますか?
YONCE:言葉ではいろいろ悩んだし、6人で描くサウンドのアイデアもかなりいろんな変遷を辿って、レコーディング中はトライ&エラーの時間が長かったけど、最後の“BUBBLE”を録り終わるまで、1曲1曲できあがるたびにすげえ感動したんですよ。「またやったことないことやってる」っていうのをみんなで確認しながらやってる感じで。それはかけがえのない経験になりました。
まあ、「売れてほしくない」とは思ってないし、面白いものができたと思ってるけど、このアルバムがものすごくもてはやされるのも、それはそれで変だなって思うんですよ。発売から少し経って、みんなで言ってるのは、「カロリーマジたけえ」ってことで(笑)。今はもっと気楽なテンションで制作するのがいいんじゃねえかって話をしてるところです。
メンバーみんな道連れだから、どんな天国も地獄も一緒に行くんですよ。今はそれを楽しむための英気を養う時間なのかな。
―HSUさんの体調不良によって、3月から始まったアリーナツアーは2本が延期になり、6月に予定されていたアジアツアーも中止になりました。バンドのことを改めて見つめ直す時間にもなったと思うんですけど、どんな気づきがありましたか?
YONCE:バンドを守れるのはバンド自身でしかないなって、改めて……いや、実際今まではあんまり考えてなかったんですよね。マネジメントとかレーベルとか、周りの人たちがいろんな形で支えて守ってくれていたから。でも、根本的な「バンド」という形を保ち続けるために必要なのは、俺ら自身の覚悟であり、度胸でしかないと思った。なので、お互いを支えるためにも、プライベートな部分も含めて、ちゃんとバンドを再構築しないとなって、そういうことを考える時間でしたね。
―繰り返しになるけど、バンドを取り巻く状況が急激に変化する中で、バンドとしてのステージの変化と、一個人としてのライフステージの変化に折り合いをつけることも大変で、そのための時間は遅かれ早かれ必要だったんでしょうね。
YONCE:ショッキングだったんですよね、この数年間。もちろん、いいこともいっぱいあったけど、思ったより不自由だなとか、「今日出たイベント、今思うと噛み合わないイベントだったな」とか。そういうのがディレイしてやってきて、積もりに積もって、それが作品にも出てると思うし、各々の精神衛生にも影響してたと思うし。
YONCE:あ、『THE ANYMAL』が出てから1か月くらいして、ユーミン(松任谷由実)さんが手紙をくれたんですよ。
―へえ!
YONCE:「超やべえ!」ってびっくりしたんですけど(笑)。そこには心のこもったメッセージが書かれていて、「よく分かってんな、ユーミンさん」って思いました。その言葉のおかげで、言語化してなかった部分がちょっとすっきりして。
そこから「じゃあ、どうしようか?」ってもう一度考えて。やっぱりメンバーみんな道連れだから、どんな天国も一緒に行くし、どんな地獄も一緒に行くんですよ。どこ行く先もみんながいるってことだけは変わらないから、今はそれを楽しむための英気を養う時間なのかなって。
「Suchmos以外のことはできない」みたいな枠組みって、昔の音楽業界はあったけど、もうきつくなってると思うんですよ。
―YONCEさん個人の話でいうと、今月末には、Suchmosを組む前からやってたバンド「OLD JOE」のライブがありますよね。OLD JOEが解散したのもちょうど4年前で、当時の取材でも話を聞かせてもらってました。
YONCE:「タイミング合ったらやればいいじゃん」っていうのはSuchmosのメンバーもよく言ってくれていて。OLD JOEのメンバーとも普通に連絡取ったり遊んでたりしてたから、「たまにはやるか」みたいな感じです。
お世話になってた下北沢GARAGEの周年のタイミングでもあるから、ギターの徹(RAMMELLSの真田徹)から「どう?」って言われて、「じゃあ、やるか」って。今はメンバー各々別のバンドをやってるし、今集まったらどうなってるのか、定点観測じゃないけど、ちょっとした好奇心がきっかけですね。
―そういうことができる、目を向けられるという時点で、視野が開けたというか、1個トンネルを抜けたとも言えそうですね。
YONCE:そうですね、それは確かにあるなあ。Suchmosも各々みんな曲を作ってて、泰平(TAIHEI)は「映画のスコアを書いてみたい」って言ってたし、そういう個人の動きがバンドに張り合いをもたらすのかもしれないですね。そうやってこれからは各々の時間も作っていくのが、長続きの秘訣というか……夫婦仲じゃないけど(笑)。
―GARAGEつながりでいうと、ampel(TENDREとして活動する河原太朗、Yogee New Wavesのギタリスト・竹村郁哉らが所属)もこの前久々のライブをやってたし、なにかそういうタイミングなのかも。
YONCE:そうかもしれないですね。「SuchmosはSuchmosだから、他のことはできません」みたいな枠組みって、昔の音楽業界はあったと思うんですけど、もうそういうのはきつくなってると思うんですよ。「どこかに囲われてるから、全部その通りにしなきゃいけない」みたいなのは、世代の感覚としてもきつくて。もっと自由なやり方があるし、すでにそれを実現してる人はいっぱいいると思うし。世の中が……っていうと広げすぎかもしれないけど、俺らの周りで起きてることに関しては、どんどんそうなってるなと思う。
―でも実際、世の中的にそうですよね。普通の会社でも終身雇用はとっくに崩れて、今は副業もだいぶ認められてきてるし、芸能事務所にしても変わりつつあって、個人の持ってるいろんな側面をアウトプットできる枠組みになりつつあるというか。
YONCE:終身雇用的なスタイルのバンドもかっけえなって思うんですけどね(笑)。「20周年」とかって、今の俺らには想像もできないけど、でもそう思い続けて、気づいたら経ってるものなのかなとも思うし、そういう感じでやっていきたいです。
(横浜スタジアムのライブは)これまでの道のりをサポートしてくれた人とか、俺たちの音楽を見つけてくれた人たちに、直接ありがとうを言えるチャンス。
―デビュー当初からの目標だった横浜スタジアムでのライブが近づいてきましたが、現在はどんな心境ですか?
YONCE:まずはハマスタに立てることにすごく感謝の気持ちがありますね。いろんな人が支持してくれていて、「やっていいよ」って言ってくれる人がハマスタの収容人数分くらいいるという事実は、やっぱりすげえなって思うんですよ。なので、そういう人たちに向けてやるライブになるのかなって思います。今まで俺らがやってこなかった、感謝祭的なものというか、ある意味俺らのためじゃないステージというか、「最初の総決算」というか。ハマスタはそういう感じのライブになるのかな。
―前からハマスタは自分たちが成し遂げる目標として掲げていたけど、いざ辿り着いてみたら、むしろ周りの人たちに感謝を伝えるためのものになっていたと。
YONCE:最近はそっちの気持ちがすごく強いです。ここまで来れたのって、これまでの道のりをサポートしてくれた人とか、俺たちの音楽を見つけてくれた人たちのおかげでしかないから、そういう人たちに直接ありがとうを言えるチャンスだなと。そこが一番のモチベーションですね。
―ハマスタはもちろん大事な目標だったけど、その過程でより大事なものをすでに見つけてるのかもしれないですね。
YONCE:今アリーナツアーをやってて、音楽が好きで来てくれる人がたくさんいるっていう事実に単純に感動するんですよ。
それに、これはハナからそうだよって話ですけど、この6人でステージに立ったり、曲を作って人に聴かせたりすることが、どのくらい特別なことかって、やればやるほど実感するんですよね。もうそれだけでいいやってくらいに思います。そのときに思ったことを素直に言葉にして、歌にするしかないし。そういう意味では、ハマスタもいつも通りのステージになるのかなって思うんですけど……でもきっと、いいライブになると思いますよ。だから、たくさんの人たちに足を運んでもらいたいし、楽しみにしていてほしいです。
- イベント情報
-
- 『Suchmos THE LIVE YOKOHAMA STADIUM』
-
日程:2019年9月8日(日)
会場:神奈川県 横浜スタジアム
- リリース情報
-
- Suchmos
『Suchmos THE LIVE YOKOHAMA -2018.11.25 YOKOHAMA ARENA-』(Blu-ray) -
2019年7月17日(水)発売
価格:5,940円(税込)
KSXL-2801. A.G.I.T.
2. YMM
3. Alright
4. DUMBO
5. Get Lady
6. Fallin'
7. BURN
8. STAY TUNE
9. In The Zoo
10. Pacific Blues
11. FUNNY GOLD
12. MINT
13. YOU'VE GOT THE WORLD
14. 808
15. GAGA
16. VOLT-AGE
17. Life Easy
- Suchmos
-
- Suchmos
『Suchmos THE LIVE YOKOHAMA -2018.11.25 YOKOHAMA ARENA-』(DVD) -
2019年7月17日(水)発売
価格:4,860円(税込)
KSBL-63351. A.G.I.T.
2. YMM
3. Alright
4. DUMBO
5. Get Lady
6. Fallin'
7. BURN
8. STAY TUNE
9. In The Zoo
10. Pacific Blues
11. FUNNY GOLD
12. MINT
13. YOU'VE GOT THE WORLD
14. 808
15. GAGA
16. VOLT-AGE
17. Life Easy
- Suchmos
-
- Suchmos
『THE ANYMAL』(CD) -
2019年3月27日(水)発売
価格:2,916円(税込)
KSCL-31521. WATER
2. ROLL CALL
3. In The Zoo
4. You Blue I
5. BOUND
6. Indigo Blues
7. PHASE2
8. WHY
9. ROMA
10. Hit Me, Thunder
11. HERE COMES THE SIX-POINTER
12. BUBBLE
- Suchmos
- プロフィール
-
- Suchmos (さちもす)
-
YONCE(Vo)、HSU(Ba)、OK(Dr)、TAIKING(Gt)、KCEE(Dj)、TAIHEI(Key)の6人グループ。2013年1月結成。ROCK、JAZZ、HIP HOPなどブラックミュージックにインスパイアされたSuchmos。メンバー全員神奈川育ち。Vo.YONCEは湘南・茅ヶ崎生まれ、レペゼン茅ヶ崎。バンド名の由来は、スキャットのパイオニア、ルイ・アームストロングの愛称サッチモからパイオニアとなるべく引用。2019年3月27日にニューアルバム『THE ANYMAL』をリリース。9月8日には、結成当初から公言しつづけてきた、地元・横浜スタジアムでのワンマンライブ『Suchmos THE LIVE YOKOHAMA STADIUM』を開催する。
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