CHRONICLEの音楽は人と共に変化する。「正解は一つじゃない」

過去から現在、そして未来へと続いていく壮大なストーリーを、音楽や映像、ライブ、インスタレーションなどと共に多角的に表現していく、そんな新たな試みに挑戦する音楽アート集団・CHRONICLE。『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』などの装画を手がけたイラストレーター・loundrawが、その域にとどまらず音楽と物語も包括した総合芸術を必要としたのはなぜか? 人のあらゆる想像力に訴えかけて伝えたいものとはなんなのか? 目に見えないからこそ圧倒的な力を持つ「歌」を主軸にした物語に込めたメッセージと人間観を解き明かすため、loundraw個人の思想と、CHRONICLEのキックオフソング“宇宙”それぞれを切り口にした連続インタビューを送る。

前回のインタビューでは、主宰のloundrawにCHRONICLEを立ち上げた経緯や、そうしたアートフォームを必要とした意味や意義などについてたっぷりと伺った。第二弾となる今回は、サウンド面での欠かせないパートナーであるHIDEYA KOJIMAも加えた取材によって、すでに公開されている予告動画と楽曲“宇宙”が、一体どのように生み出されたのかを明らかにしていく。いわゆる映像のためのサウンドトラックとも、あるいは楽曲のためのミュージックビデオとも、全く異なるプロセスにより生み出された“宇宙”は、私たち受け手の想像力にどのような働きかけをするのだろうか。

音楽プロジェクトでありながらアートプロジェクトでもある彼らが、どのような相関関係でもってCHRONICLEを転がしていくのか。そのヒントが散りばめられた語録だ。

CHRONICLEは映像も物語も音楽も同時に進んでいく。「映像作品のサントラ」的な制作とは全く違うプロセスでしたね。(KOJIMA)

―CHRONICLEはloundraw(以下、ロー)さんとKOJIMAさんが意気投合したことから始まったプロジェクトだと前回のインタビューで伺いましたが、そもそも、お互いの表現にはどういう印象を持っていたのですか?

KOJIMA:僕はローくんのイラストを以前からずっと見ていて。こちらの想像力を投影できる余地があり、いろんな解釈ができる絵だなと。そこがすごく好きだったんです。

loundraw:僕ももちろん、KOJIMAくんのことはよく知っていました。職業作家であると同時にアーティストでもあり、みんなが聴きたいであろうもの、自分が作りたいものの両方を作れるのはすごいなと。それで、ある時に偶然お会いして、いろいろ話しているうちに「何か一緒に出来ないだろうか」と思うようになったんですよね。

左から:loundraw、HIDEYA KOJIMA
CHRONICLE(くろにくる)
イラストレーターloundraw、サウンドクリエイターHIDEYA KOJIMA、ボーカルT.B.Aによる、新たな音楽アート集団。『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』など、装画を担当した作品の累計発行部数が400万部を超すloundraw。自ら小説・漫画の執筆、アニメーション制作を行う彼が綴る壮大な物語を軸にして、HIDEYA KOJIMAが音楽を生み出す。l音楽とアニメ、アート、小説がクロスオーバーしながら、多角的に物語が展開していくプロジェクト。2019年5月7日にキックオフを告げる楽曲“宇宙”と物語の断片を散りばめた予告動画を公開。2019年9月4日に『宇宙』をCDでリリースする。

loundraw:それに個人的なことで言えば、僕は今までいろんな分野にチャレンジさせて頂いて、自分のなかの実感としてどの分野でもなにか掴めるかもという感覚がありましたが、楽曲制作は全然才能がなくて……(笑)。

―だからこそ、リスペクトする音楽家とコラボをしてみたかったんですね。そこから、CHRONICLEとして最初の1曲である“宇宙”はどのように作っていったのでしょうか。

KOJIMA:前回のインタビューでローくんが話していたように、通常の「映像作品のサントラ」的な制作とは全く違うプロセスでしたね。CHRONICLEは映像も物語も音楽も同時に進んでいくプロジェクトですけど、曲作りの最初の段階では、ストーリーはあったのですが映像はまだ完全に固まっていなくて。なので、ローくんの既存のイラストやイメージを参考にしながら、僕もイメージを膨らませて作っていく感じでした。

HIDEYA KOJIMA

―ローさんは、敢えて映像を固めない状態から曲を作ろうとしたんですか。

loundraw:映像や物語、音楽……その中の何か一つだけを主軸にやるのは意味がないと思ってたんですよ。

―というと?

loundraw:例えば、物語を軸にして音楽を作ったら劇伴と変わらないですし、曲ありきでジャケットの絵を描いてしまったら、僕の普段のイラスト仕事の域を抜けなくなってしまう。だからこそ全部を融合させながら同時進行で進めるアプローチにするべきと考えたのですが、その分、決めることが多くてなかなか最初はスピーディーに進まなかったところがありました。

―物語、その映像、音楽、すべてが有機的に関与し合うプロジェクトだからこその試行錯誤があった。

loundraw:はい。それに“宇宙”の前にもKOJIMAくんと何曲かデモを作ってもらったのですが、これまで詩は書いたことがあったものの、歌詞を書くのは初めての経験で。これは当然ですけど、思ったよりも音に対する文字数の制限があるのと、やはり譜割や母音の位置まで考えなきゃならないとなった時に、何がベストなのかという基準を見つけるまではすごく時間がかかりました。

KOJIMA:そういう意味でも、曲、映像、歌詞をひっくるめて、CHRONICLEとの完全な調和が取れたのはやっぱり“宇宙”という楽曲ができた時でした。この曲は単体でも説得力があるし、音色やアレンジはローくんの映像を引き立てる要素もある。

ちゃんと両方を兼ね備えることが出来たのは、ローくんが描いたCHRONICLEの3人のイメージビジュアルにインスパイアされたのが大きくて。「この絵の裏で鳴っているサウンドは……」と考えたときに、あのイントロのピアノのフレーズが頭に浮かんで。そこからアレンジが固まっていったんです。

loundraw

―ちなみにローさんは、そのビジュアルをどんなイメージで描いたのですか?

loundraw:まだ物語が決まっていない時点で描き始めました。僕の思うCHRONICLEの3人のイメージを描いたものですね。それをKOJIMAくんと共有して、お互いにイメージを膨らませていって。

CHRONICLEアーティスト写真。loundrawの手でメンバー3人が描かれている

<何度 何度でも生きるよ>というフレーズは「命のバトン」という意味にも取れる。精神的な浮き沈みのメタファーにもなるかなと思ったんです。(loundraw)

―KOJIMAさんにとっては、これまでの曲作りとは随分違うと思うのですが、それは作風にも影響を与えていますか?

KOJIMA:そうですね、全く違うといってもいいくらいの変化がありました。先ほど話したように、ピアノだけでイントロを作るなど、今までの自分のやり方にはあまりなかったことですから。

なので、このCHRONICLEというプロジェクトをやるにあたって、自分が知らず知らずのうちに身につけてしまった手癖や手法を一旦は手放すことから始めました。本当にまっさらな状態から、このCHRONICLEのために音を作る。その中で自然に自分の個性が出てくるはずだと考えて、実際、“宇宙”の中には自分がもともと好きなメロディの要素がたくさん詰まっていて。そのバランスがうまく取れたなと思っていますね。

SpotifyでCHRONICLE『宇宙』を聴く(Apple Musicはこちら

―ごく自然体に近い状態の自分から出てくるメロディに身を委ねたということですよね。ご自身では、そのメロディの要素とはどんなものだと感じられました?

KOJIMA:普段の曲作りで僕は、例えばナイル・ロジャースとか1970年代のディスコやソウル、ファンクの要素を今っぽく味つけるようなやり方をしてるんですけど、CHRONICLEでは結果的に、自分が学生時代によく聴いていたASIAN KUNG-FU GENERATION、東京事変……本当にルーツといえる音楽の要素に自分が引っ張られていきましたね。なので、作っていて自分自身が懐かしい気持ちにもなれたというか。本当に自分の奥底にしまいこんでいたものを、CHRONICLEに思い出させてもらうような作業でしたね。

―ローさんは、KOJIMAさんから上がってきた曲を聴いてどう思いましたか?

loundraw:直感で、自分の思いを乗せられそうなメロディーラインだと思いました。KOJIMAくんがそうだったように、僕自身も、自分の奥の方にあるものを思い出させてもらえたというか。

―実際の歌詞は、どんなふうに考えていったのでしょうか。

loundraw:もともとCHRONICLEとしての1曲目であると同時に集大成にしたいというのがコンセプトにあったので、まずはサビから作っていきました。KOJIMAくんの作ってきたサビのメロディがリフレインになっていたので、「ここは絶対に言葉もリフレインして欲しい!」と考えているんだなと。

KOJIMA:(笑)。

loundraw:それで考えて行く中で、<何度 何度でも生きるよ>というフレーズが出てきて。これは「命のバトン」という意味にも取れますし、精神的な浮き沈みのメタファーにもなるかなと思ったんです。生きている中でどん底になることもあれば、そこから起死回生することもある。マクロな視点でもミクロな視点でも、「歌」に宿る力を巡って出会いや別れが繰り返されていくCHRONICLEの世界観にぴったりのフレーズになったなと。AメロやBメロの歌詞は、それを元に考えていきました。

―歌の舞台は、学校になっていますよね。ここには、どういうものが投影されているんでしょうか。

loundraw:KOJIMAくんからもらったデモを聴いているうちに、「空」と「学校」のイメージが浮かんできたんです。さらに、学校で空を見上げる場所として「屋上」が思い浮かんだ。「夜の学校に忍び込んで、屋上へ出る」という「日常的な場所での非日常な光景」に、すごくインパクトがあるなと思ったんですよね。そこから<夜の教室は 呼吸が軽くて>というフレーズも出てきました。

CHRONICLE予告映像の1シーン。ここでも空が美しく描かれる

―歌詞を読んで、KOJIMAさんはどう思いましたか?

KOJIMA:曲の中にはメロディと完全に合致した言葉というのが絶対に必要だと思っているんですけど、“宇宙”を聴いた時にはそれを強く感じましたね。今言っていた<何度 何度でも生きるよ>の部分、僕から口で説明はしなかったですけど、メロディを作る時点で「ここは絶対に言葉を繰り返して欲しい」と思っていたので、「おお、これはきたな!」と感動しました。

あと、ローくんの書く歌詞は情報量が多くて。先ほど彼が言ってたように、歌詞というよりも詩に近いところがあるんですよね。特にAメロの部分はかなり細かい情景が思い浮かんでくる。まさにローくんのイラストが頭に浮かんでくるような言い回しでもあって、僕のメロディにも寄り添ってくれていて。こういうタイプの歌詞を読むのは初めてのことかも知れないです。すごく新鮮ですね。

loundraw:歌詞を書く時にはT.B.Aの声質もすごく意識していて。例えば声を伸ばす時にどの母音が映えるかは、シンガーによっても違ってきますよね。T.B.Aが最も魅力的に感じる言葉の選び方をかなり考えましたし、出来上がった後も、実際に歌ってもらいながら微調整していきました。

KOJIMA:T.B.Aは、歌唱力はもちろんですが、声質にも特徴があるんですよ。試しにAメロの抑揚を減らしてみたら、まるで語りかけてくるような響きになって。ローくんの作る物語の「語り部」としても、すごく合っているなと思ったんです。その点も、物語と映像と音楽が並行して展開していくCHRONICLEにぴったりだなって。

逆に声を張ると、かなり突き抜けた勢いのある声質になるので、その起伏をどう付けたら効果的かを考えながら全体のメロディを作っていきましたね。

CHRONICLEの一番の目的は、歌を象徴にした「圧倒的な力」と人がどう対峙して生きていくのか、というコンセプトを多くの人たちと共有していくこと。(loundraw)

―そしてCHRONICLEの物語の予告編の映像は、“宇宙”がある程度できてから作り始めたわけですよね。お話を伺っていると、KOJIMAさんは音楽を使って絵を描き、ローさんはイラストを使って音楽を奏でているような、まさにそんな相乗効果が生み出されている感じですよね。

KOJIMA:まさにそうですね。僕個人は音楽が「目に見えない」のが素晴らしいと思っているんですけど、もし音楽が手に触れられて、目に見えて、味さえ感じられるものになったら、それはそれで楽しいことだなとも思えて。ローくんとCHRONICLEを始めたことで、音楽を「目に見えるもの」に近づけることが出来るんじゃないか? という期待もあるんですよね。それは今までになかった感覚ですし、音楽家としての挑戦でもあって。

―今後の楽曲は、“宇宙”とも繋がっていくものになりそうですか?

KOJIMA:いや、“宇宙”はあくまで始まりの1曲なので、今後は物語の舞台となる場所や時代によって、曲調が変わってもいいんじゃないかと僕は思っていて。これからいくつもストーリーが展開していくので、それぞれに合った楽曲を作ります。

―CHRONICLEのコンセプトとなる1曲を作れたからこそ、物語に沿って変化していけるという。非常に有機的なプロジェクトだと。

KOJIMA:そうですね。やっぱり軸として、T.B.Aの歌声があれば絶対にバラバラにはならないはずだと思いますし、今後の展開に合わせて柔軟に作っていくことが大事なのかなと思っています。

loundraw:もっと言えば、映像以外の展開すらありうると思います。CHRONICLEの一番の目的は、歌を象徴にした「圧倒的な力」と人がどう対峙して生きていくのか、というコンセプトを多くの人たちと共有していくということなので。例えば僕のイラストがないパターンがあってもいいと思いますし、特に媒体や手段を「こうしなければならない」みたいには決めてないです。ただ、ストーリーは映像と歌の作品を追っていけば理解できるようにはしていきたい。その上でサイドストーリーに触れることで、よりCHRONICLEの世界観を深くできるような、そんな構造になるといいなと思っています。

KOJIMA:CHRONICLEのフォーマットに関しては、作りながら模索しているところがたくさんありますね。ライブなどでのお客さんの反応によっても、これから変わっていく可能性はあると思いますし。

―物語性を含むプロジェクトって、基本的にはプロットを強固に固めて、それに沿ってピースを当てはめていくことが多いと思うんですね。ただ、CHRONICLEの場合はその展開においてですら、今の人々の動向を見ながらの実験的な向きが強い。そこが面白いと思うんですけど。

KOJIMA:確かに。T.B.Aの歌声が入らない曲が生まれる可能性もありますからね。たとえば今回の“宇宙”のCDには、オルゴールバージョン、ストリングスカルテットバージョン、弾き語りバージョンが入っているんです。

SpotifyでCHRONICLE『宇宙 piano ver.』を聴く(Apple Musicはこちら

KOJIMA:僕が思うのは……人って、気づかないうちに音楽を受け入れて人生が変わっていくと思っています。例えば喫茶店でジャズが流れていれば、無意識のうちに「ここはオシャレな喫茶店だ」というイメージを自分の中に作る。もしその喫茶店で仮に違うジャンルが流れていたら、お店の雰囲気って全く違うものになるじゃないですか。僕の場合は耳から入った情報を、無意識のうちに処理して次の行動や思考、生き方に影響を及ぼしていますね。

―それは興味深いです。

KOJIMA:そういう意味で、「今の社会に人はどう対峙するのか」という僕らのコンセプトを考えた時に、音楽が色んな人の色んなシチュエーションに入り込んでいったら面白いなと思って“宇宙”の別バージョンを収録してみました。ストーリーが変われば音楽も変わり、人の感じ方から生き方まで変えることが出来ると思うので、曲調も一つに絞らないでおきたいですね。

みんなが「正解」を簡単に共有できる時代の中で「正解は他にもある」ということを前提で進めていけるプロジェクトは、ワクワクします。(loundraw)

loundraw:今KOJIMAくんが言ったように、人の生活に寄り添う形でCHRONICLE自体が変化していければ、二次創作やファンアートのような、それぞれの人にとってのオリジナルな形でCHRONICLEが広がっていくと思っていて。そういう形で広がるのは、クリエイターとして一番ありがたいし誇らしいことなので、ぜひ二次創作も自由にやってほしい。そういう魅力的なコンテンツにしていきたいです。

ただ、みんな自主的に作りたいし支えたいというのが大事だし、誰だって制御されるのが一番嫌ですからね。となると僕らにできるのは、誠意を持って全力で作ることだし、それがいちばんの近道じゃないかと。「こうした方がバズる」みたいな方程式もきっとあるのでしょうけど、そういうことに惑わされず、CHRONICLEにとって最も良い選択肢を見つけていきたいです。

―ファンアートや二次創作をしたくなる作品の条件って、世界観や設定が緻密で重層的だとしても、本編はシンプルで受け手の想像力を投影しやすいものなのかな、と思うんですよね。より自分ごと化しやすいものというか。そういう意味で言うと、CHRONICLEの物語やコンセプトは、改めて今の人々のどういうところと接続できると思っていますか。

loundraw:SNSが普及して、みんなが「正解」を簡単に共有できたり、声の大きな人の影響力が強くなったりした時代で。そこから「外す」のはすごく難しくなりましたよね。「これが絶対に美味しくなるレシピです」とすでに提示されているのに、あえて違う味付けを挑戦する人は、滅多にいないじゃないですか。そんな中で「違っててもいいよね」「正解は他にもあるよね」ということを前提で進めていけるプロジェクトは、ものすごくワクワクしますね。

―結末は決まっているとおっしゃいましたが、それ以外の部分は有機的に進んでいく。「正解」が何もないというところが、CHRONICLEの異質でユニークな部分だと思います。

loundraw:確かにそうですね。キャラ設定など緻密に作り込んでおきながら、全てを語らず受けての想像力に委ねるような作品にはしたい。あまり饒舌に語ってしまうと、答えもそこに並んでしまうし広げる余地がなくなってしまいますからね。説明しすぎず、薄っぺらくはないっていう。そのバランスにはこだわりたいなと思っています。

CHRONICLEの物語の鍵を握る、一ノ瀬空と柏木一樹。別々の人生を歩むふたりの出会いが物語を動かしていく

KOJIMA:僕にもローくんにも別の活動場所があり、そこで日々刺激を受けて、それでまたCHRONICLEとして集まった時に、以前とはバランスも変わっていくわけじゃないですか。そこで元のバランスに軌道修正などせずに、変化を受け入れていけるような、そんな臨機応変なプロジェクトにしたいですね。そうやって変化し続けていくプロジェクトを、総体的に見た時に「CHRONICLEっぽいね」と思ってもらえるのが理想ですね。映像を見たときでも、音楽を聴いたときでも、歌声を聴いたときでも。

ー前回のローさんのソロインタビューから引き続き話していただいている通り、圧倒的な力や圧倒的な存在を前にした時に、人が自分にとっての正解をどう選びとって生きていくのかを結果として問うような物語とコンセプトだと感じるんですね。その点は、どれくらい自覚的なものなんですか。

loundraw:まさにそうだと自分も思っていて。多様性っていう言葉が多く使われるようになった今の世の中ですけど……僕は「正解は一つじゃない」っていう言い方をしたい。それに「正解や答えが一つじゃない」というのは、イラストや物語をひっくるめた僕の表現の根幹でもあるんですよね。イラストでも全部を描かず、想像力に任せるというのはそこから来ていると思いますし。なので、CHRONICLEも今の時代における何かしらの問題定義になればいいなと思っています。何かしら疑問を持ったり、違和感を持ったりしてくれたら嬉しい。それだけで価値があるんじゃないかなと思います。

リリース情報
CHRONICLE
『宇宙』初回生産限定盤A(CD+DVD、トールデジパック仕様)

2019年9月4日(水)発売
価格:2,160円(税込)
BVCL 990~991

1. 宇宙
2. 宇宙 music box ver.

DVD収録内容:
1. 宇宙 予告編 アニメ
2. 宇宙 予告編 Teaser
3. 宇宙 予告編 Leap Edit
4. 宇宙 予告編 Flashback

CHRONICLE
『宇宙』初回生産限定盤B(CD+ハンカチ)

2019年9月4日(水)発売
価格:2,160円(税込)
BVCL 992~993

1. 宇宙
2. 宇宙 instrumental ver.

CHRONICLE
『宇宙』通常盤(CD)

2019年9月4日(水)発売
価格:1,080円(税込)
BVCL-994

1. 宇宙
2. 宇宙 弾き語りver.

デビューシングル「宇宙」購入者特典情報

・TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く): CHRONICLE CARD(Type.A 葛藤)
・全国アニメイト(オンラインショップ含む):CHRONICLE CARD(Type.B 安堵)
・Amazon.co.jp:CHRONICLE CARD(Type.C 希望)
・CHRONICLE 応援店:CHRONICLE CARD(Type.D 思案)
※CHRONICLE応援店詳細:CHRONICLE | 『宇宙』<CHRONICLE CARD(Type.D)>対象店舗一覧

イベント情報
CHRONICLE「宇宙」発売記念スペシャルトークイベント(※招待制)

日時:2019年10月5日(土)13:30時集合
会場:東京都内某所 ※会場はご当選者のみにご連絡いたします。
当選数:抽選で15組30名様

応募対象商品:
2019年9月4日(水)発売 CHRONICLE『宇宙』
初回生産限定盤A(BVCL 990~991)
初回生産限定盤B(BVCL 992~993)
通常盤[初回仕様](BVCL 994)
《応募締切日》2019年9月13日(金) 当日消印有効

<応募方法>上記作品に同封の専用応募ハガキに必要事項をご記入の上、62円分の切手を貼ってお送りください。
<当選のお知らせ> ご当選者様のみ郵送でのお知らせ。※9月20日(金)頃発送予定

プロフィール
CHRONICLE (くろにくる)

イラストレーターloundraw、サウンドクリエイターHIDEYA KOJIMA、ボーカルT.B.Aによる、新たな音楽アート集団。『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』など、装画を担当した作品の累計発行部数が400万部を超すloundraw。自ら小説・漫画の執筆、アニメーション制作を行う彼が綴る壮大な物語を軸にして、HIDEYA KOJIMAが音楽を生み出す。音楽とアニメ、アート、小説がクロスオーバーしながら、多角的に物語が展開していくプロジェクト。2019年5月7日にキックオフを告げる楽曲“宇宙”と物語の断片を散りばめた予告動画を公開した。2019年9月4日に『宇宙』をCDリリースする。



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