様々なジャンルのクリエイターとともに「ライフスタイルの提案」や「街作り」を行い続けてきたパルコが、今年で50周年を迎える。CINRA.NETではそれを祝し、音楽・映画・アート・広告などあらゆるジャンルのアーティスト / クリエイターを招いた対談連載を実施中。
第7回目は、現在は東京を拠点に活動しながらもアジアを中心に海外へ目を向けている、コムアイ(水曜日のカンパネラ)と角舘健悟(Yogee New Waves)に登場してもらった。新鮮な感性を持ちながら音楽・表現活動を続ける2人は、2020年に向けて変化中の「東京」をどう捉えているのか? そして、なぜ自分の視点を「世界」に向けつつあるのか? 同世代の友達同士でもある2人が、素直な言葉で語り合った。
東京で一番特徴的な時間だと思うのが、16〜17時。自分の人生は一瞬で終わるんだなとか思うんだよね。(コムアイ)
―角舘くんは今、「東京」という言葉に触れたときにどんなイメージが浮かびますか?
角舘:新陳代謝の真っ只中という感じがする。渋谷もそうだし、街自体が汗をかいて不純物を出して新しく生まれ変わろうとしているのかなって。
それを経て新しい地盤ができてから、新しいカルチャーが生まれてくるのかなと思うんですよね。それを子どもたちが享受して、どんどん新しい人間たちが生まれていくんだろうな。10年後、20年後には今の自分が理解できない表現や作品が生まれると思うし、それは楽しみでもありますね。
―ワクワクしますか?
角舘:そこに関してはワクワクしかないですね。過去の遺産を辞書のように残して「昔はこれが最高だったんだぜ」ってダサいことを言いたくないし、新陳代謝している過渡期も楽しみたい。
―コムアイさんはどうですか?
コムアイ:海外に行って東京に帰ったときに安堵感を覚えるのが、納得いくような、悔しいような、両方の感覚があって。生まれは川崎市だけど、川崎に地元の友達はいないし、ふるさと感覚がロストしているんですよね。かといって東京に地元感があるというわけではないんだけど、どこかホッとする感覚はある。地方で生まれ育って、そこでお母さんの愛やご飯の味を覚えたりしていたら違ったのかなとは思うんですけど。
角舘:わかるなあ。
コムアイ:あとは私にとっての「東京」に対する感覚って、シーンと静まってる感じなんですよ。
―喧騒ではない。
コムアイ:そう。なんか、スノードームみたいだなって思う。白い霧がかかっている球体の中にいるみたいな感覚があって。私が東京で一番特徴的な時間だなと思うのが、夕方の16時とか17時なんですよ。
角舘:どうして?
コムアイ:西日が傾いて差していて、なんとも言えない薄暗さがあって、時間が止まっている感じがする。東京は昼と夜の顔が全然違うと思うんだけど、その転換点にいる感じがすごく落ち着かなくて。怖くて寂しい。西新宿とか特にそう。
―コムアイさんはきっと東京の夜の顔のほうが好きですよね?
コムアイ:そうですね。暗くなってくるとすごく元気になる(笑)。夜は無限に感じるから。20時くらいになると、ここからご飯を食べて、クラブに遊びに行ってそこで友達に会うのもいいし、でも家でのんびりするのもいいなって思える。
角舘:うん、夜は無限だね。なんでもできるよな。
コムアイ:そう。でも、日が沈む前の光を見ていると、自分の人生は一瞬で終わるんだなとか思うんだよね(笑)。あの魔の時間が東京だなって思う。
角舘:ずいぶん刹那的だなあ。その寂しい感覚はすごくよくわかるけどね。俺はその日が沈む前の東京の景色をずっと見てきたからさ。生まれが早稲田だから、新宿のビル群が遠くに見えるのね。夕方から夜に移り変わる瞬間を、子どものころによく屋上から見ていて。そこに底なしの寂しさや虚しさを感じたな。
コムアイ:まさにそれ。
角舘:うちは片親だったから、高校生のころ、16〜17時はいつも「夜ご飯どうしようかな」って考えてたんだよね。母親が仕事から帰ってくるのを待つか、家の近くの定食屋に行くか、とか。家に自分1人しかいない時間のあの寂しさの感覚って、自分だけが覚えてると思ってた。
―ちなみにYogee New Wavesの代表曲のひとつでもある“CLIMAX NIGHT”は、どれくらいの時間設定なんですか?
角舘:あれは18時〜20時くらいかな。家に帰る途中のイメージですね。
私は、「なくなったけどここにあるもの」がすごく好きなんだと思う。表現する対象は常にそれなんだなって。(コムアイ)
―水曜日のカンパネラの曲でいえば、昨年11月にリリースしたyahyelとのコラボレーション楽曲“生きろ。”はまさに東京のヒリヒリしたリアルを描いた歌だと思うんですけど。
コムアイ:そうですね。あの曲の英題は“Survive Tokyo”だし。
コムアイ:話が少し逸れますけど、やっぱり私は渋谷パルコが新しく生まれ変わるよりも、取り壊されるときのほうがワクワクしちゃうんですよ(笑)。4年前に渋谷パルコが取り壊されると知ったとき、自分なりの弔いをやらなければと思って“メデューサ”のミュージックビデオを渋谷パルコで撮ったし。変わっていく東京の街で、渋谷の象徴的な商業ビルの中で自分が踊って歌ったら、その土地の記憶が全部付いてくるんじゃないかと思って。渋谷パルコで買い物をした人、デートした人――そういう記憶や念をガーッと引き連れていくような感覚があったんですよね。
閉館した渋谷パルコで撮影ができたからこそ、そういう感覚をより強く覚えたと思う。今、あのミュージックビデオを見ると、自分の顔も変わってるし面白いんですよね。そういうふうに私は、消えることの面影みたいなものがすごく好きなんだと思います。なくなったけどここにあるもの、みたいな。表現する対象は常にそれなんだなって。
コムアイ:それで“生きろ。”は、電車に人が飛び込んだときのことを描いた歌なんです。それは自殺した部屋を事故物件扱いするような念の話ではなくて。
角舘:どういうこと?
コムアイ:何年か前の朝に、新宿駅のホームに行ったら血の海になっていたのね。
角舘:マジ!?
コムアイ:でも、濃い真っ赤な血ではなくて、清掃されていたから水浸しで血の色が薄くなっていて。それを見たとき、瞬間的に「血の海だ、誰かが死んだんだ」って思ったんだけど、そこに光が差していて、私にはそれが祝福の光のように映ったんだよね。この人は解放されたんだという感じがして。もうその人の肉体はないし、電車も普通に動いていて。でも、だからこそ「あそこにはどんな思いがあったんだろう?」って興味を覚えてあの曲ができたんです。
角舘:そこにどんな思いがあったかに興味があるんだ。
コムアイ:そう。飛び込むまではしんどかったかもしれないけど、飛び込んだ瞬間は安心したんじゃないかとも思って。簡単に解放されるからこそ、ギリギリを生きるしかないんだなって。
角舘:すごくディープな話だね。俺はそこに思いを寄せることは絶対にできないな。俺はできるだけお花畑を見ていたいから(笑)。
コムアイ:よく言うよ(笑)。
中国の若者は、一番美味しいカルチャーの果実を積極的に食べてるのが伝わってくる。(角舘)
角舘:コムはこの前、インドに行ったんでしょ? その話も聞きたいね。いろいろ感じたことあったでしょ?
コムアイ:あった。インドもそうだし、インドネシアに行ったときも日本を遡ったようなムードを感じた。中国だったら、日本の1980年代や1990年代のような活気に近いんじゃないかと思う。
角舘:それはめっちゃわかるよね。
コムアイ:中国の街(の様相)は未来感もあるんだけど。
角舘:レトロフューチャーって感じだよね。それくらいごちゃごちゃしてるし。でも、若者たちは超元気だし、一番美味しいカルチャーの果実が目の前にあってそれを積極的に食べてるのが伝わってくる。
コムアイ:中国に行くと元気になるよね。自分も若返る気がする。
角舘:中国にネガティブな印象を抱いたことはないな。
コムアイ:私も!
角舘:みんな黄砂がどうとかいろんなネガティブな理由をつけるけど、全然楽しいっしょって思う。
コムアイ:中国はめっちゃ楽しいよね。人に遠慮がなくなるし。
角舘:そうだね。「これくらいの気遣いのレベルでいいんだ」ってなるよね。
コムアイ:北京も空気がきれいだったよ。きれいな青空だった。でも、中国でももうちょっと田舎のほうに行きたいかな。文明の進化を感じすぎないところに。雲南省の森の中とかに住んでみたい。
コムアイ:インドだったら、北のほうは資本主義のピラミッドの一番下に組み込まれちゃってる感じがあるんだよね。だから、盗みを働かないと生きていけなかったり、嫉妬心に苛まれて苦しんでる人が増えていて。
でも、南の人たちは資本主義的なシステムや西洋文化を無視して生活しているところがあるのがすごくいいなと思った。私はそこに未来を感じて。現地の人に「日本人って誰が有名なの?」って訊かれて答えたら、「オノ・ヨーコ? ジョン・レノンの奥さん? ジョン・レノンって誰?」みたいな(笑)。
角舘:へえ! The Beatlesくらい知ってそうなのにね。
―それって現地の人はほとんどインドのカルチャーだけを享受しているということなんですか?
コムアイ:そうですね。インド国内の音楽については、タブラの名手とか向こうのポップスターのこと、みんな詳しいし好きですね。ポップミュージックでもラーガというインド古典の音階が使われていて、「Music」というと、彼らが頭に思い浮かべるのは西洋音階ではないんです。あ、“荒城の月”を歌ってくれたおじいさんはいましたね。
共通の話題は少ないけど、欧米のヒットチャートが通用しない世界があるのは嬉しい。ちょっと別の星の音楽のように感じる。アフリカや南米とかにも同じことを感じる場所がありそう。そういう世界をこれから知れることは今の自分にとって希望でもあるなって思うんですよね。
(メキシコの田舎の街では)他人に対して損得勘定で接してないから、人を威嚇したりすることがないんだよね。(角舘)
―角舘くんは昨年11月にメキシコへ旅に出て、それが自分自身にも、ニューアルバム『BLUEHARLEM』にもすごく大きな影響を与えたんですよね(参考記事:Yogee New Wavesは時代を代表するバンドへ。青春の音の旅は続く)。
角舘:そう、メキシコはめちゃくちゃデカかった。東京にずっといると、目に見えるものしか信じられなくなるなと思って。だから、目に見えないものがちゃんと存在していることを感じたかった。
角舘:レアル・デ・カトルセという山頂にある街に半日くらいいたんだけど、そこでは等価交換があたりまえのように行われていて。そもそも他人に対して損得勘定で接してないから、人を威嚇したりすることがないんだよね。
あとはハニツィオ島という「死者の日」が生まれた島にも行ったんだけど。そこで帰りのフェリーを逃しちゃったのね。ヤバいと思ったんだけど、とりあえずレストランでご飯を食べて、本当に美味しかったからお店の人にその気持を伝えたら「どこ泊まってんの?」って訊かれて。「フェリーを逃しちゃって宿がないんだよね」って言ったら、「俺のばあちゃんが宿をやってるからそこに来いよ」って紹介してくれたり。そういうのが最高だなって。こういうふうに生きたいなって率直に思えるような感覚がメキシコにはあった。それが『BLUEHARLEM』の世界観にもフィードバックされたし。
コムアイ:そうだよね。やっぱり田舎がいいよね。メキシコの田舎にも行ってみたいな。
角舘:面白いルートを教えるよ。
―『BLUEHARLEM』のYogee New Waveのバンドミュージック像、ポップミュージック像はもはや都市の匂いを超越した地平に立ったなと思いましたね。
コムアイ:都市の匂いは確かに消えたね。
角舘:マジ!? 消えちゃった?
―いや、音楽像の出自が都市にあるのは感じられるんだけど、より大きく普遍的なサウンドスケープを獲得したと思うんですよね。それこそ日本語を理解できない海外のリスナーもサウンドと歌の表情でどんなことを歌っているか感じられるんじゃないかと思うくらい。
角舘:なるほど。それはうれしいな。身を置く場所が増えて音楽自体の抽象度が上がったからなんだろうね。前までは東京の匂いに頼っていたところがあったけど、今はツアーで北海道から沖縄、アジアも回ってるから。東京の匂いに頼らなくてよくなったのかもしれない。
いろんな土地に行くと、自分の踊り方も変わるんだよね。(コムアイ)
―コムアイさんは今推し進めているオオルタイチさんとのユニット「YAKUSHIMA TREASURE」をはじめ、自分自身の表現性の核心を今一度見つめ直しているフェーズにあるのかなと思うんですけど。そもそも「水曜日のカンパネラ」自体が解体と再構築を繰り返してきたユニットでもあるんですけどね。そのあたりはどうですか?
水曜日のカンパネラ, オオルタイチ『YAKUSHIMA TREASURE』を聴く(Apple Musicはこちら)
コムアイ:なんていうか……解体と再構築を繰り返して、自分が無条件にやりたいことだけをやっていく、ということの純度を少しずつ上げてきました。それはずっと同じ、もっと自由に、あるべき姿に、という姿勢です。
私は音楽活動を人に誘われて始めたところがあるから、「こういう歌を自分が歌ったらみんな喜んでくれる」という理由がほぼ100%のスタートだったんです。なるべく多くの人に影響を与えようとすることは、誰かに救いを与える可能性もあるからいいことなんだけど、今の気分は、誰も見ていなくても自分がやりたいことを確認するところまで戻ろうという感じ。
それで、屋久島もそうだし、海外も含めていろんな土地に行って、その土地に伝わる音階や節回しみたいなものを自分の体にどんどん取り入れていきたくて。そういうことができそうなプロジェクトに参加してますね(参考記事:コムアイ×森永泰弘 『サタンジャワ』の音作りで挑む、神秘の復活)。
角舘:そういう時期なんだ。
コムアイ:そう。フィールドワークをもっとしたくて。
コムアイ:4月にインドネシアに行ったときは、地元の結婚式で奏でられていた音楽が最高だった。スンダ族の節回しを教えてもらったり。いろんな土地に行くと、自分の踊り方も変わるんだよね。食べるご飯も影響するし。
角舘:ご飯の影響って大きいよね。
コムアイ:うん。あと、眠ること。その土地で睡眠をとることで、自分が無防備になるじゃない? 砂漠の中でも、屋久島のような森の中でも、襲われるかもしれない環境に身を任せる生き物としての姿勢をとることでその土地にチューニングが合ってくるんだよね。
角舘:なるほどね。オープンマインドになる感覚があるんだ。
コムアイ:そう。睡眠もその土地に馴染むステップだと思う。
角舘:眠るということは住むことに近いもんね。
コムアイ:そうそう、そういうこと。それがそこの土地に住む第一歩なんだよね。だから好きな場所があったらそこで昼寝してみるのもいいと思う。周りの人を許してる行為だから。
「ショービズ」は、自分ががんばって張り合う世界じゃないなと思った。(コムアイ)
―日本人である自分の歌唱表現、そのアイデンティティについて今のコムアイさんはどう考えてますか?
コムアイ:私、日本の信仰の形って、なにか外から訪れたものを大事にすることだと思うんですよ。神様が座っていた椅子を拝んで気配を認める感覚。外から来たものが恵みや災害をもたらし、やがてそれも去っていく。私はそういう表現がしたくて。自分が器のように機能する表現を日本人、というか東洋人、そして島民としてやりたい。
コムアイ:そのためには、そのうち基礎を身に付けなきゃいけないと思い始めました。今までは勘に頼って「あれやりたい、これやりたい」ってやってきたけど、もっとしっかりぶち当たっていきたい。ぶち当たって「やっぱり無理だな」ってなって、きっと音楽の基礎を身に付けなきゃいけないタイミングが来るんですよ。その基礎というのはインドのラーガかもしれないし。
そのときは自分のアイデンティティやオリジナリティを全部忘れたいんです。基礎を取り入れるということを今までの人生でやってきたことがないから、それを経て残るものはなにかということがこの先のステップだと思います。
―基礎を取り入れるのはどれくらいのタイミングだと見据えているんですか?
コムアイ:ん〜、5年以内くらいかな。その前にもうちょっと崖っぷちまで立たされないとなって思ってる。
―今はショウビズ然としたエンターテイメントには興味がない?
コムアイ:ないですね。
角舘:前まではあったんだ。
コムアイ:あった、あった。
コムアイ:最近、何回か完璧な人のライブを観て。そのときに「ああ、私はこっちの人じゃないんだな」って思ったんだよね。
角舘:誰のライブ?
コムアイ:たとえばセヴダリザというオランダの背の高いお姉さんのアーティストがいるんだけど。その人はすごく鍛練して自分というものを表現するショーを作る人で。観客を楽しませるために妥協したところも見当たらず、即興のスペースもあって、素晴らしいライブだった。それを観て「本当に最高!」って思ったんだけど……。
どんなに最高のショーを観ても「いずれこれに勝てるかもしれない」とか、だからこそ「悔しい!」って思うわけじゃん? でも、そのときはあまりそう思えなくて。自分ががんばって張り合う世界じゃないなと思った。自分にしかできなさそうで、一番やってみたいことって、全部計算して準備していろんな人が関わるショーというより、自分の体の声の即興的広がり、東洋の発声で豊かな声を鍛えることかなって思ったんだよね。
角舘:自分の声という楽器に意識が向いたんだ。
コムアイ:そう。特に私はそこに対する意識が希薄だったから。普通はそっちが先じゃん?
俺はここ(心)にしか意識がいってない。それで口が勝手に動いてる感じなんだよね。(角舘)
角舘:俺が最近改めて気づいたのは、自分は人の営みとか、価値あるものがなぜ価値があるかに興味を持っているということで。そのものをディグる場所によって価値が違うじゃないですか。
角舘:コムは昔よく日本の文化とか調べてたじゃない? すごく勤勉だなと思ってた。
コムアイ:全然勤勉じゃないよ。
角舘:いや、偉いなと思ってたの。でも、俺にできることは日本人であることを忘れないことくらいで、あとは自然とそのときに年齢に身を任せて追い風に乗れたらいいなと思っていて。
―ずっと日本語で歌っていくだろうし。
角舘:うん、その通り。日本語で歌っていきます。
コムアイ:その確信があるんだね。
角舘:俺には日本語じゃないと乗せられない気持ちがたくさんあるから。
Yogee New Waves『BLUEHARLEM』を聴く(Apple Musicはこちら)
コムアイ:私は20年後くらいに日本語で歌謡曲を歌える人になりたい。今はできないから、日本語というより、言葉からも離れてるけど。
角舘:正直、コムは歌ってるときよりもこうやって話してるときのほうが、気持ちが伝わってくる感じがする。
コムアイ:話してるみたいに歌いたいよね。
角舘:それが一番いいと思うな。前にコムから「歌を教えて」って言われたことをすげえ覚えていて。そのときは「マジ!? 俺に教えることなんてないよ」って言ったんだけど。
コムアイ:教えてよ! 今度スタジオに入ろうよ。たとえば「お」をどういうふうに発音して響かせてるのか知りたい。それは文字の書き方みたいに人によって違うから。
角舘:そうだね。(胸に手を当てて)俺はここにしか意識がいってないかも。それで口が勝手に動いてる感じなんだよね。
コムアイ:そのセッティングが上手くいかないときもあるでしょ?
角舘:めちゃくちゃあるね。でも、そういうときは仲間が補完してくれるんだよね。
コムアイ:ああ! いいな、バンドは!
角舘:マジでバンドはそれがあるんだよね。それが本当に最高。以心伝心って絶対にあって。うちのメンバーは全員、ライブ毎に絶対違う演奏するのね。フレーズも変えるし、ソロも違う。俺も歌い回しを変えちゃうし。それで打ち上げも盛り上がるんだよ。「あのときのスネア、ヤバかったね!」みたいな。
コムアイ:すごく自然だね。
角舘:最近ハンドマイクで歌うときもあるんだけど、自然体でいたいだけ。「角舘健悟です、歌います」みたいな。
コムアイ:自分自身の変化を全部自然に出してるのかもね。
角舘:そうだね。その変化や進化を全部メンバーにも見てほしいから気を遣うのをやめた。ギターソロがバーン! って鳴ってるときは「はい、任せた。バトンタッチ!」って感じ。今はライブが超楽しい。
コムアイ:自然体の歌、面白いね。
角舘:面白いと思うよ。よし、今度スタジオに入って歌で遊ぶか!
コムアイ:遊びたい!
- サイト情報
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- 『パルコ50周年キャンぺーンサイト』
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2019年1月1日からスタートしたパルコの50周年キャンペーン「50年目の、新しいパルコ。」の特設サイト。同サイトでは、インタビュー企画や謝恩企画など、随時情報が更新中。
- リリース情報
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- 水曜日のカンパネラ, オオルタイチ
『YAKUSHIMA TREASURE』 -
2019年4月3日(水)配信リリース
- 水曜日のカンパネラ, オオルタイチ
- イベント情報
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- YAKUSHIMA TREASURE
『LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY とうとうたらりたらりら』 -
2019年8月22日(木)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM
- YAKUSHIMA TREASURE
- リリース情報
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- Yogee New Waves
『BLUEHARLEM』通常盤(CD) -
2019年3月20日(水)発売
価格:3,240円(税込)
VICL-651361. blueharlem
2. Summer of Love
3. CAN YOU FEEL IT
4. Good Night Station
5. Suichutoshi
6. emerald
7. Bring it Home
8. past song
9. Bluemin' Days(Album Ver.)
10. SUNKEN SHIPS
- Yogee New Waves
- イベント情報
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- Yogee New Waves
『5th Anniversary Paradis? 〈HOW DO YOU FEEL ABOUT PARAISO?〉』 -
2019年9月10日(火)
会場:東京都 渋谷 WWWX
- Yogee New Waves
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- 『Yogee New Waves ASIA TOUR 2019』
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2019年9月12日(木)
会場:台湾 台北 THE WALL2019年9月14日(土)
会場:マレーシア クアラルンプール Live Fact2019年9月15日(日)
会場:タイ バンコク Lido Connect2019年11月21日(木)
会場:中国 北京 Omni Space2019年11月22日(金)
会場:中国 上海 MODERN SKY LA2019年11月24日(日)
会場:中国 西安 Core Space2019年11月26日(火)
会場:中国 杭州 MAO Livehouse2019年11月27日(水)
会場:中国 南京 DMO Music Space
- プロフィール
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- コムアイ
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アーティスト。1992年生まれ、神奈川育ち。ホームパーティで勧誘を受け歌い始める。「水曜日のカンパネラ」のボーカルとして、国内だけでなく世界中のフェスに出演、ツアーを廻る。その土地や人々と呼応して創り上げるライブパフォーマンスは必見。好きな音楽は民族音楽とテクノ。好きな食べ物は南インド料理と果物味のガム。音楽活動の他にも、モデルや役者など様々なジャンルで活躍。2019年4月3日、屋久島とのコラボレーションをもとにプロデューサーにオオルタイチを迎えて制作した新EP『YAKUSHIMA TREASURE』をリリース。
- Yogee New Waves (よぎー にゅう うぇいぶす)
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2013年に活動開始。2014年4月にデビューe.p.『CLIMAX NIGHT e.p.』を全国流通でリリース。その後『FUJI ROCK FESTIVAL』《Rookie A GoGo》に出演。9月には1stアルバム『PARAISO』をリリースし、年間ベストディスクとして各メディアで多く取り上げられる。2017年1月にBa.矢澤が脱退し、Gt.竹村、Ba.上野が正式メンバーとして加入し再び4人編成となり始動。5月に2ndアルバム『WAVES』をリリースし、『CDショップ大賞2018』前期のノミネート作品に選出。11月には映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』の主題歌に“SAYONARAMATA”が起用される。2019年3月20日には約2年振りとなる3rdアルバム『BLUEHARLEM』をリリースし、全14公演の国内ツアーと、台湾、マレーシア、タイ、中国の4か国8都市を巡るアジアツアーを開催。
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