今年3月、アルバム『YUZUTOWN』をリリースする前後から、徐々にここ日本でも猛威を振るい始めた新型コロナウイルス。その影響は、周知の通り私たちの日常生活のみならず、ライブをはじめとする多くのエンターテイメントにも甚大な影響を与えていった。
かくして3月末からスタートする予定であったアリーナツアー全28公演をはじめ、すべてのライブを延期せざるを得ない状況に陥ったゆず。その20年を悠に超えるキャリアを通じて初めてと言っていいだろう、この長期にわたるライブ自粛生活の中で、彼らはいったい何を考え、どんな行動に出たのだろうか。そして、その試行錯誤の果てにリリースされることになったライブ映像作品と、それを引っ提げてこの9月27日から5週連続で開催されるオンラインツアーには、彼らのどんな思いが込められているのだろうか。
依然として終わりの見えない「コロナ禍」の中、横浜にある北川のプライベートスタジオ「STUDIO HOUSE」を訪れ、ソーシャルディスタンスを保ちながら、じっくりインタビューと撮影を行った。
もう何が起きても、うろたえることだけはやめようと思って日々を過ごしていました。(岩沢)
―前回の取材が半年前の2月でした(関連記事:ゆずが向き合う、個の思い。新たな一歩で解き放たれた2人の集大成)。その最後に「ポップミュージックは時代と共にある」といった話をさせてもらいましたが、まさか「時代」のほうがこういう感じになるとは、夢にも思いませんでした。
北川:本当にそうですよね。前回お会いしたときは「何かちょっと大変なことになってきたな」ぐらいの感じだったと思うんですけど、そこからどんどん想像を超えるような事態になっていって。
僕らは幸運なことに、アルバムのプロモーションもリリースもできて、そこからツアーのリハーサルに入っていったんですけど、プロデューサーやライブの制作スタッフと、刻一刻と変化していく状況の中で毎日打ち合わせを続けていました。
岩沢:本当に、毎日状況が変わっていきましたからね。だから僕は、もう何が起きても、うろたえることだけはやめようと思って日々を過ごしていました。本来であれば3月28日の長野公演がツアーの初日だったので、僕らはもう現地まで行ってゲネプロまで終わって、あとはもう本番をやるだけっていうところまでいっていたんですよね。
北川:ただ状況が状況だったので、長野公演は断念して。僕らのファンの方々は年齢層も広いし、ライブ中にすごく盛り上がってくれるので、みなさんにちょっとでも危険があるのなら、やっぱりこれは断念せざるを得ないと思って。
その結論に至るまでは、みんなでものすごく話し合いをしました。その頃が、いちばんつらかったかもしれないですね。ライブの制作スタッフとは、タイミングを見ながら夏~秋にはやりたいねって話していて。
―その頃は、こんなに長引くものだとは思っていなかったので、まだそういうムードがありましたよね。
北川:今考えると、そんな時期には絶対に開催できなかったんですけど、その頃にはまだ、結構いけそうな雰囲気があったんですよね。
ただ、いろんなアーティストの方が同じような状況になって、全部のスケジュールがずれ込んでいったから、会場やスタッフの取り合いみたいなことにもなっていて。それで僕が、スタッフみんなにメールを送ったのが、4月の初旬ぐらいだったかな? たしか、緊急事態宣言が出される直前だったと思うんですけど、そこでもうツアーを全部来年の秋以降にずらそうっていう判断を自分の中でして、それをみんなに伝えたんです。
「この期間はちゃんとみんなに寄り添おう」っていうことを決めました。(北川)
―それが正式に発表されたのが4月17日なので、ゆずはかなり早い段階で「来秋以降に延期」という判断を下しましたよね。
北川:何か直感的に、これはまだまだ収束しないというか、できたとしても本当にやりたかった形でできるかどうかわからないし、スケジュールのことでスタッフが日に日に疲弊していくのが、もう見ていられなかったんですよね。
そうやって、できるかどうかわからないことを考えるよりも、今ここでやらなきゃいけないことが、もっとあるんじゃないかって。そっちに気持ちをシフトしていったほうが絶対にいいと思って、頭の中を切り替えたんです。
それを決断するまでは本当にきつくて、こんな状況は前例もないし、どうしていいのかわからなかったんですけど、延期を発表させてもらったら、ファンのみなさんも「待ってるよ」と、たくさんの方がそのままチケットをキープしてくれて。そこから「今、僕らにできることって何だろう?」って考えて、いろいろ動き始めた感じですね。
―具体的には、どんなことをやり始めたのでしょう?
北川:まずは僕がひとりで、YouTube Liveをやりました。僕らのファンはすごくやさしい方が多くて、自分たちも大変な状況のはずなのに「ゆず、大丈夫なの?」って言葉をたくさんいただいて、すごく心配してくれていたんですよね。
―他のアーティストもライブの中止や延期を余儀なくされていましたけど、まさにこれから始まろうとしているアリーナツアー28公演が全部延期になってしまうというのは、なかなか心配ですよね。
北川:でもまあ、僕らは強いので(笑)。だからまず、「僕たちは大丈夫だよ」「そこは心配しなくて大丈夫だよ」っていうことを伝えたかったのと、これからどうなっていくかわからない中、みんなにとって何が必要なのか、そして僕らに求めることがあるならばそれは何なのか、みんなの意見を聞きたくて。
それで、いただいた意見を一つひとつかたちにしていこうと思ったんです。たとえば、MIZUというグループがいるので(関連記事:新人デュオMIZU登場。似ていると噂の、ゆず北川悠仁に話を聞いた)、彼らに手洗いソングを作ってもらって、少しでも安全に貢献できたらいいなって思って。
―MIZUの“手洗いブギウギ”ですね。あの曲のMVを公開したのが4月25日だから、その動きも結構早かったですよね。
北川:あと、みんながゆずのマスクをしたいって言ってくれたので、「ゆず太郎マスク」っていうのを作ったり、“そのときには”っていう新曲を、みんなと一緒に作っていったりして。
北川:そうやって少しずつやれることをやり始めたんですけど、そのときに自分の中で決めたことが、「この期間はちゃんとみんなに寄り添おう」っていうことで。物理的には離れているけど、ファンのみなさんもきっと不安だろうし、この期間はなるべくファンのみなさんに寄り添うようにしていたいと思ったんです。ライブはできないけど、僕らが持っているいろんなエンターテイメントの形で、ファンのみなさんに寄り添えたらいいなって。
だから、“そのときには”も、この状況が明けたらやりたいことをSNSで募ったり、楽曲制作のプロセス自体をInstagramで公開したり。まあ、いろいろ厳しい状況ではあったけど、そうやってひとつ作品を作り上げられたことは、すごく大きかったような気がします。
北川のInstagramに掲載された“そのときには”のレコーディング風景
曲を作っているときだけは唯一「俺、この世界にいてもいいのかもな」って感じられた。(北川)
―“そのときには”は、その後5月25日に配信リリースされましたけど、すごく抜けのいい軽やかな1曲になりましたよね。
北川:そうですね。ただ、レコーディングはやっぱり大変で。スタッフも最小限に絞って、マイクも同じものは使わないようにしたり、岩沢とも一緒にスタジオに入らないようにしました。
岩沢:このホームスタジオで録ったんですけど、僕がきても北川はいないんですよ(笑)。「お先に」みたいな形で、書き置きだけが残っていて。だから、ほとんど接触せずに曲を作っていきました。緊急事態宣言下のことではあったので、そこは細心の注意を払いながら、マメに換気しながら作業していって。春の風が、ちょっと寒かったことを覚えています(笑)。
―(笑)。
北川:そんな感じで、結構厳しい制作状況ではあったんですけど、やっぱりものづくりをする人間の「性」っていうんですかね。厳しい状況だからこそ、今しかできないものができるはずだっていう気持ちが湧いてきて。この曲は、ファンのみなさんと一緒に作っていったものだし、最終的にはみなさんに届けるために作っていった曲ではあるんですけど、どこかで自分自身を鼓舞するような、自分を支える柱のようになってくれたところがあるんですよね。
北川:その頃って、誰かに会うこともできないし、オンラインでミーティングするぐらいしかできず、いろいろ立ち止まらざるを得ない状況だった。でも、曲を作っているときだけは、唯一、ちょっとだけ前に進んでいるような気がしたんですよね。
もっと言うと「俺、この世界にいてもいいのかもな」って感じられた。藁にもすがるような思いはあったのかもしれないです。それぐらい、八方塞がりでした。僕たちはこれまでずっと走り続けてきて、止まることがまったくなかったから、正直何をしたらいいのかわからないところもあって。その中で唯一できることは曲を書くことだった。そこに対する集中力とスピード感は、ものすごくあったような気がします。
自粛期間の中で悶々とした気持ちがあったんですけど、“公私混同”を作っているときは、今の状況を忘れられたんです。(北川)
―8月17日に配信リリースされた、ドラマ『親バカ青春白書』(日本テレビ系)の主題歌“公私混同”も、その頃に作った曲だったんですよね。
北川:そうなんですよ。最初に主題歌の話をいただいたのは2月頃だったんですけど、そのあと自粛期間に入って、ドラマの放送自体もどうなるかわからない状況になってしまって。ひとまず、ドラマの制作チームも僕らも、進められることはそれぞれ進めていきましょうっていう話になって、曲作りに入りました。
―“公私混同”は、かなりポップな感じの明るい曲に仕上がっていますが、そのアイデアはどんなところから生まれていったのでしょう?
岩沢:やっぱり、ドラマの台本ですよね。初回の台本とか全体のザックリしたイメージをあらかじめいただいて。ドラマを見てくださっている方はきっとわかると思いますけど、もう底抜けに明るいコメディなんですよね。その主題歌なんだから、落ち込んでいる場合じゃないなと、すぐにそっち側に引っ張られていった感じでしたね(笑)。
―なるほど。「コメディドラマの主題歌である」というのが、まずは大前提だったわけですね。
岩沢:しかも福田雄一さんの作品ですから。これはもう相当愉快なドラマになると思ったので、僕らの曲もそれに負けないぐらい愉快なものにしたいと思いました。
北川:そういう意味では、ちょっと助かったところがありましたよね。自粛期間で、僕らの中にも悶々とした気持ちがあったんですけど、このドラマはそういった状況とは関係なく、「青春ドラマ」であり、なおかつ「コメディ」で、しかも「親バカ」っていう(笑)。この曲を作っているときは、今の状況を忘れられたんですよね。
―とはいえ、冒頭の<時代がそっぽ向いてら>というフレーズをはじめ、歌詞の端々に「今」を感じさせる言葉が入っているような気もしました。
北川:歌詞にはそういうものがにじみ出てしまうところもありつつ、そうやって、今の状況をちょっと達観視しながら曲と向き合う作業は楽しかったですね。
―まあ、最終的には<これでいいのだ>って歌っていますしね(笑)。でも、こういうタイミングで、こういう底抜けに明るい曲を出すとところが、ゆずらしいですよね。
北川:そうですね。2011年の東日本大震災のあとに、僕らは“LOVE & PEACH”っていう底抜けに明るい曲を作ったんですけど、自分の中で悶々としていたものを、ぶち抜いていけた感じがあって。それが正解だったのかはわからないですけど、少なくともあの曲を作ったことによって、僕らはその状況を打破できたんです。だから、このタイミングでこういう曲を出せるのは、すごくありがたいことでした。
北川:そうやって曲作りをしていく一方で、通常のライブとは違うやり方で、ライブを見せることはできないかっていうのも、その頃から模索し始めていて。それでまずは、ライブの映像作品を出そうっていう話になったんです。
僕は、過去の自分の映像と向き合うのが恥ずかしくて(笑)。大昔のものは、ちょっと見られなかったです(笑)。(北川)
―それが9月16日にリリースされる『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN 1997-2007』と『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN 2008-2020』になるわけですね。
北川:コロナの影響で、いろんなアーティストが配信ライブをフリーでバンバン出していくような流れになったじゃないですか。僕たちも、それまで出してなかったMVをアップしたりしていたんですけど、それってそのときはすごく嬉しいけど、そればっかりなのはどうなのかなって思い始めて。
その中で、過去のライブのベスト盤みたいなものを、映像作品という形で出すのはどうだろうっていう話が上がってきたんです。こういうときだからこそ、お茶の間のテレビで、ゆっくりゆずのライブを楽しんでもらえるんじゃないかって。
―配信もいいけど、家にいることの多い今だからこそ、じっくり見てもらえるような映像作品を出すのもいいんじゃないかと。
北川:まあ、これはこれで結構大変だったんですけどね(笑)。どのライブのどの曲をチョイスするのか……膨大な数の映像があったので。しかも、ライブの思い入れって、人それぞれ違うじゃないですか。だから、何を基準にして選ぶかも非常に難しかったんですけど、スタッフ主導で曲を選んでいきました。
……というか、自分たちで選ぶのは、ちょっと恥ずかしかったんですよね。とくに僕は、過去の自分の映像と向き合うのが恥ずかしくて(笑)。近年のものはまだいいんですけど、大昔のものは、ちょっと見られなかったです(笑)。
―デビュー間もない頃のライブ映像は、まさしく路上で演奏している感じの若者でしたもんね(笑)。
北川:だから、初期のものは、今回収録するのはやめようって言ったんですけど、みんなは「いやいや、この感じがいいんですよ!」とか言うから「本当ですか?」って感じで、結局入れることになりました……(笑)。
―(笑)。それにしても、すごいボリュームの映像集になりましたよね。
北川:2つ合わせると全部で60曲以上、時間にすると6時間近く入っていますから(笑)。収録曲を決めかねた結果、Blu-rayの限界まで収録しようっていう話になって。だからDVDは、それぞれ2枚組になってしまったんですけど。
岩沢:ライブ映像のベスト盤っていうアイデアは、ちょっと盲点でしたね。まあ、北川が言ったように、他薦の曲のほうが多いんですけど(笑)。ただ、僕自身は「どの時代のライブを切り取ってもらってもいいかな」と、そういう自信はあって。もちろんそれは、一つひとつのライブをしっかりとやってきた過去の自分たちのおかげなんですけど、そういう意味でも、デビュー3年目とかでは、これは作れまい、みたいな(笑)。
―(笑)。かといって、これを何かの集大成や、記念として出すわけではなく。
北川:そういうものでは全然ないんですよね。むしろ、このベスト盤を引っ提げて、「ツアーに出るぞ!」という感じで作っているので。だから、何かの締め括りのようなものではなく、むしろこの機会に改めて自分たちの足取りを見直しながら、それを踏まえた上で、また実際にライブをやろう。そういう非常に立体的な作品として、今回の話は進んでいったんです。
あんまり欲張らず、見にきてくれた人に向けて丁寧に届けたい。その最後に、みなさんと一緒にデビュー24年目を迎えられたらいいなと思っています。(北川)
―それが今回、初めて開催することになったオンラインツアー『YUZU ONLINE TOUR 2020 AGAIN』ですが、この企画はどういう発想から生まれていったのでしょう?
北川:こういう状況になって、いろんなアーティストの方が、オンラインライブを始めたじゃないですか。そういう中で、ゆずにしかできないオンラインライブをやるべきだと思った。だから、通常のライブでやっていることを、無理にそのままやろうとしなくていいんじゃないかって考えたんです。それはやっぱり、実際のライブとは違うものだから。
そこから、馴染みのあるいろんな場所に行ってライブをやるのはどうだろうというアイデアが出てきて。こういう状況なので、あくまでも許される範囲でなんですけど、場所を変えていきながら、その場所の物語とか、その場所にまつわる思い出を、ある種のドキュメンタリーみたいな感じで見せていくっていう。そういうツアーができたら面白いんじゃないかなって。そこから、最初は単発のオンラインライブを考えていたんですけど、これは「ツアー」というかたちにしようということになりました。
―今回、5公演が予定されていますけど、毎回場所を変えながらやるということですか?
北川:はい。詳しい場所は言えないですけど、僕らの地元である横浜近辺でやろうと思っていて。実際、横浜には思い入れのある場所が、たくさんあるんですよね。なので、それぞれの場所に見合うテーマを決めて、そのテーマに合うような形で、毎回違うセットリストを作っていこうと思っています。
なおかつ、ツアー最終日である10月25日は、僕らのデビュー記念日なんです。『ゆずの素』というアルバムを出してからちょうど23年で、そこから24年目に入っていくことになるんですよね。
―うまいこと流れができているんですね。
北川:もう、めちゃめちゃ考えましたから(笑)。あと、毎週日曜の夜にやるっていうのも、実はポイントで。僕らは路上時代、毎週日曜の夜に、伊勢佐木町の路上で歌っていたんですよね。そうやって、毎週同じ時間にライブをやることはワクワク感があって、またやってみたいなって思いました。
―大きな花火をひとつ打ち上げるのではなく、毎週同じ時間にやることに意味があるというか。
北川:こういう状況だから、大きい花火を上げたくなるじゃないですか。みんなどこか息が詰まっているし、それを発散したい気持ちもあって。だけど、そういうときこそ、淡々と毎週やり続けることもすごく大事なんじゃないかと思って。
僕が最初に言った「寄り添う」っていうのは、そういう感覚なんです。だから、あんまり欲張らず、見にきてくれた人に向けて丁寧に届けたい。そう思いながら、ライブを作っていけたらいいなって思っています。その最後に、みなさんと一緒にデビュー24年目を迎えられたらいいなと思っています。
ポップミュージックは時代に寄り添う必要があると思う。だとしたら今、僕らができるポップミュージックを、オンラインでどこまでやれるか。それが僕のパンクスピリッツなんです。(北川)
―依然として終わりの見えない「コロナ禍」の中、ようやくいろんなものが出そろって、諸々見定まってきた感じがありますけど、やはりここに至るまでの半年間は結構大変だったんじゃないですか?
北川:うーん、きつかったですね(笑)。前に進んでは戻り、また動けなくなって、そこでまたジャッジをしながら動き続けるっていうのは、普通じゃなかったです。まあ、それは僕たちだけではなく、みなさんそうだったと思うし、まだまだ終わったわけではないですけど。ただ、何度も言うように、僕らのことを待っていてくれるファンのみなさんに「寄り添おう」っていうのは、最初から決めていたので。そうやってファンのみなさんと一緒に、少しでも歩みを進めていけたらいいなって思っています。
―岩沢さんは、いかがですか?
岩沢:この半年間、大変だったと言えば大変だったんですけど、これは僕たちだけの話じゃないですからね。これが僕ひとりの話だったら、めちゃめちゃしんどかったと思うんですけど、世界中の人が同じような状況に置かれているわけじゃないですか。そこにちょっと救われているような気はしますよね。
みんな大変だし、みんなもがいているんだろうなっていう。その中で、「自分には何ができるんだろう」ということも、きっとみなさん考えたと思うし。救いとか希望があるとしたら、きっとそのあたりにあるんじゃないかと思います。
―いずれにせよ、まずはオンラインツアーですかね。
北川:そうですね。きっと面白いものになると思います。いかせん初めてのことなので、わからないことは多いんですけど、面白いものになるっていう確信はあるので。
最初の話じゃないですけど、ポップミュージックは時代に寄り添う必要があると思うんです。だとしたら今、僕らができるポップミュージックを、オンラインという環境の中でどこまでやれるのか。それが僕のパンクスピリッツなんです。ちょっとわかりにくいかもしれないですけど(笑)。
―何となくわかります(笑)。定期的にゆずを追うようになって久しいですけど、いやはや、本当にいろんなことが起こるものですよね……。
北川:本当、なかなかドラマチックですよ。とくにCINRA.NETさんにはここ何年か、ずっと僕らのことを追っていただいて。前回の『YUZUTOWN』のタイミングで、その大きな流れがひとつ完結したような雰囲気も、ちょっとあったじゃないですか。
―そうですね。とはいえ、そのときから「ツアーがどうなるか不安だ」みたいなことは言ってたわけで……。
北川:そうか。それから半年後に、まさかこういう形でお会いして、こういうお話をすることになるとは思わなかったですけど(笑)。でもまあ、オンラインライブ自体は、きっと楽しんでもらえるものになると思うので、ぜひご覧になってほしいです。っていうか、今回のインタビューも、完全に「To Be Continued」ですよね(笑)。
―たしかに(笑)。この状況は、まだまだ終わりが見えないですからね。
北川:なので、またぜひ話を聞きにきてください。きっとここからまた、あまたのストーリーが生まれていくような気がしているので。
- リリース情報
-
- ゆず
『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN 1997-2007』(2DVD) -
2020年9月16日(水)発売
価格:7,370円(税込)
SNBQ-18936
封入特典:歴代映像作品アートワークポストカード(12枚セット)1. 大バカ者(from「LIVE FILMS ふたり」)
2. 四時五分(from「LIVE FILMS ふたり」)
3. 月曜日の週末(from「LIVE FILMS ふたり」)
4. 境界線(from「LIVE FILMS ふたり」)
5. 遊園地(from「LIVE FILMS ふたり」)
6. 傍観者(from「LIVE FILMS ふたり 秋味」)
7. 気になる木(from「LIVE FILMS TOBIRA TOUR 2000~2001」)
8. 飛べない鳥(from「LIVE FILMS TOBIRA TOUR 2000~2001」)
9. 嗚呼、青春の日々(from「LIVE FILMS TOBIRA TOUR 2000~2001」)
10. シュビドゥバー(from「LIVE FILMS ふたりのビッグ(エッグ)ショー」)
11. てっぺん(from「LIVE FILMS ふたりのビッグ(エッグ)ショー」)
12. ジャニス(from「LIVE FILMS 満員音(楽)礼~熱闘!Bomb踊り~」)
13. 向日葵ガ咲ク時(from「LIVE FILMS 満員音(楽)礼~熱闘!Bomb踊り~」)
14. ぼくの漫画の主人公(from「LIVE FILMSユズモラス完全版」)
15. 3カウント(from「LIVE FILMSユズモラス完全版」)
16. ユーモラス(from「LIVE FILMSユズモラス完全版」)
17. 青(from「LIVE FILMSすみれ」)
18. 呼吸(from「LIVE FILMSすみれ」)
19. 始まりの場所(from「LIVE FILMS夢の地図」)
20. 心の音(from「LIVE FILMS夢の地図」)
21. 夢の地図(from「LIVE FILMS夢の地図」)
22. 1(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
23. ウソっぱち(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
24. いつか(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
25. 栄光の架橋(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
26. センチメンタル(from「LIVE FILMS GO HOME」)
27. 心のままに(from「LIVE FILMS GO HOME」)
28. 夏色(from「LIVE FILMS GO HOME」)
29. 少年(from「LIVE FILMS GO HOME」)
30. 超特急(from「LIVE FILMS リボン」)
31. リアル(from「LIVE FILMS リボン」)
32. もうすぐ30才(from「LIVE FILMS リボン」)
33. 贈る詩(from「LIVE FILMS ゆずのね」)
34. 灰皿の上から(from「LIVE FILMS ゆずのね」)
35. 春風(from「LIVE FILMS ゆずのね」)
- ゆず
『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN 2008-2020』(2DVD) -
2020年9月16日(水)発売
価格:7,370円(税込)
SNBQ-18937
封入特典:歴代映像作品アートワークポストカード(15枚セット)1. 眼差し(from「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」)
2. うまく言えない(from「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」)
3. ワンダフルワールド(from「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」)
4. 桜木町(from「LIVE FILMS FURUSATO」)
5. 逢いたい(from「LIVE FILMS FURUSATO」)
6. 虹(from「LIVE FILMS FURUSATO」)
7. from(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
8. 彼方(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
9. 陽はまた昇る(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
10. HAMO(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
11. スミレ(from「LIVE FILMS YUZU YOU DOME DAY 1」)
12. 月影(from「LIVE FILMS YUZU YOU DOME DAY 1」)
13. いちご(from「LIVE FILMS YUZU YOU DOME DAY 2」)
14. with you(from「LIVE FILMS YUZU YOU DOME DAY 2」)
15. 地下街(from「LIVE FILMS YUZU YOU ARENA~みんなと、どこまでも~」)
16. REASON(from「LIVE FILMS GO LAND」)
17. LOVE & PEACH(from「LIVE FILMS GO LAND」)
18. 友~旅立ちの時~(from「LIVE FILMS GO LAND」)
19. 表裏一体(from「LIVE FILMS 新世界」)
20. ヒカレ(from「LIVE FILMS 新世界」)
21. 雨のち晴レルヤ(from「LIVE FILMS 新世界」)
22. 友達の唄(from「ゆず 弾き語りライブ2015 二人参客 in 横浜スタジアム」)
23. OLA!!(from「LIVE FILMS TOWA-episode zero-」)
24. 栄光の架橋(from「LIVE FILMS ゆずのみ」)
25. イロトリドリ(from「LIVE FILMS ゆずイロハ」)
26. アゲイン2(from「LIVE FILMS ゆずイロハ」)
27. カナリア(from「LIVE FILMS ゆずイロハ」)
28. 愛こそ(from「LIVE FILMS BIG YELL」)
29. マスカット(from「LIVE FILMS BIG YELL」)
30. うたエール(from「LIVE FILMS BIG YELL」)
31. 雨と泪(from「YUZU SPECIAL LIVE 2018 BIG YELL×FUTARI in 広島」)
32. マボロシ(from「LIVE FILMS ゆずのみ~拍手喝祭~」)
33. タッタ(from「LIVE FILMS ゆずのみ~拍手喝祭~」)
- ゆず
『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN 1997-2007』(Blu-ray) -
2020年9月16日(水)発売
価格:8,470円(税込)
SNXQ-78913
封入特典:歴代映像作品アートワークポストカード(12枚セット)1. 大バカ者(from「LIVE FILMS ふたり」)
2. 四時五分(from「LIVE FILMS ふたり」)
3. 月曜日の週末(from「LIVE FILMS ふたり」)
4. 境界線(from「LIVE FILMS ふたり」)
5. 遊園地(from「LIVE FILMS ふたり」)
6. 傍観者(from「LIVE FILMS ふたり 秋味」)
7. 気になる木(from「LIVE FILMS TOBIRA TOUR 2000~2001」)
8. 飛べない鳥(from「LIVE FILMS TOBIRA TOUR 2000~2001」)
9. 嗚呼、青春の日々(from「LIVE FILMS TOBIRA TOUR 2000~2001」)
10. シュビドゥバー(from「LIVE FILMS ふたりのビッグ(エッグ)ショー」)
11. てっぺん(from「LIVE FILMS ふたりのビッグ(エッグ)ショー」)
12. ジャニス(from「LIVE FILMS 満員音(楽)礼~熱闘!Bomb踊り~」)
13. 向日葵ガ咲ク時(from「LIVE FILMS 満員音(楽)礼~熱闘!Bomb踊り~」)
14. ぼくの漫画の主人公(from「LIVE FILMSユズモラス完全版」)
15. 3カウント(from「LIVE FILMSユズモラス完全版」)
16. ユーモラス(from「LIVE FILMSユズモラス完全版」)
17. 青(from「LIVE FILMSすみれ」)
18. 呼吸(from「LIVE FILMSすみれ」)
19. 始まりの場所(from「LIVE FILMS夢の地図」)
20. 心の音(from「LIVE FILMS夢の地図」)
21. 夢の地図(from「LIVE FILMS夢の地図」)
22. 1(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
23. ウソっぱち(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
24. いつか(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
25. 栄光の架橋(from「LIVE FILMS 1~ONE~」)
26. センチメンタル(from「LIVE FILMS GO HOME」)
27. 心のままに(from「LIVE FILMS GO HOME」)
28. 夏色(from「LIVE FILMS GO HOME」)
29. 少年(from「LIVE FILMS GO HOME」)
30. 超特急(from「LIVE FILMS リボン」)
31. リアル(from「LIVE FILMS リボン」)
32. もうすぐ30才(from「LIVE FILMS リボン」)
33. 贈る詩(from「LIVE FILMS ゆずのね」)
34. 灰皿の上から(from「LIVE FILMS ゆずのね」)
35. 春風(from「LIVE FILMS ゆずのね」)
- ゆず
『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN 2008-2020』(Blu-ray) -
2020年9月16日(水)発売
価格:8,470円(税込)
SNXQ-78914
封入特典:歴代映像作品アートワークポストカード(15枚セット)1. 眼差し(from「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」)
2. うまく言えない(from「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」)
3. ワンダフルワールド(from「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」)
4. 桜木町(from「LIVE FILMS FURUSATO」)
5. 逢いたい(from「LIVE FILMS FURUSATO」)
6. 虹(from「LIVE FILMS FURUSATO」)
7. from(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
8. 彼方(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
9. 陽はまた昇る(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
10. HAMO(from「LIVE FILMS 2-NI-」)
11. スミレ(from「LIVE FILMS YUZU YOU DOME DAY 1」)
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13. いちご(from「LIVE FILMS YUZU YOU DOME DAY 2」)
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15. 地下街(from「LIVE FILMS YUZU YOU ARENA~みんなと、どこまでも~」)
16. REASON(from「LIVE FILMS GO LAND」)
17. LOVE & PEACH(from「LIVE FILMS GO LAND」)
18. 友~旅立ちの時~(from「LIVE FILMS GO LAND」)
19. 表裏一体(from「LIVE FILMS 新世界」)
20. ヒカレ(from「LIVE FILMS 新世界」)
21. 雨のち晴レルヤ(from「LIVE FILMS 新世界」)
22. 友達の唄(from「ゆず 弾き語りライブ2015 二人参客 in 横浜スタジアム」)
23. OLA!!(from「LIVE FILMS TOWA-episode zero-」)
24. 栄光の架橋(from「LIVE FILMS ゆずのみ」)
25. イロトリドリ(from「LIVE FILMS ゆずイロハ」)
26. アゲイン2(from「LIVE FILMS ゆずイロハ」)
27. カナリア(from「LIVE FILMS ゆずイロハ」)
28. 愛こそ(from「LIVE FILMS BIG YELL」)
29. マスカット(from「LIVE FILMS BIG YELL」)
30. うたエール(from「LIVE FILMS BIG YELL」)
31. 雨と泪(from「YUZU SPECIAL LIVE 2018 BIG YELL×FUTARI in 広島」)
32. マボロシ(from「LIVE FILMS ゆずのみ~拍手喝祭~」)
33. タッタ(from「LIVE FILMS ゆずのみ~拍手喝祭~」)
- ゆず
『公私混同』 -
2020年8月17日(月)配信
- ゆず
- イベント情報
-
- 『YUZU ONLINE TOUR 2020 AGAIN』
-
DAY1 出発点
2020年9月27日(日)21:00開演DAY2 思春期
2020年10月4日(日)21:00開演DAY3 新天地
2020年10月11日(日)21:00開演DAY4 青写真
2020年10月18日(日)21:00開演DAY5 未来図
2020年10月25日(日)21:00開演※各配信日より10日間アーカイブの視聴が可能
※公演時間は約1時間20分を予定
- プロフィール
-
- ゆず
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北川悠仁、岩沢厚治により1996年3月結成。横浜・伊勢佐木町での路上ライブで話題を呼び、1997年10月、1st Mini Album『ゆずの素』でCDデビュー。翌98年6月にリリースした1st Single『夏色』で脚光を浴びると、その後『栄光の架橋』『虹』『雨のち晴レルヤ』などヒット曲を多数世に送り出す。ドラマタイアップ曲となる新曲『公私混同』が8月17日より配信開始。オンラインツアー開催直前の9月16日には、初となる“ライブ映像ベスト”『YUZU ALL TIME BEST LIVE AGAIN』を2作品同時リリース。
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