第14回:「モチベーションって要りますかね?仕事ですから、ミッションを淡々とやるだけ」LINE 桜川和樹

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恩納力
恩納力

3度の飯より仕事が好き!仕事は断らないプロ社畜です。ブラック企業や様々なダーティー&ハードワークを経て、2016年4月から株式会社AbemaTVに入社。やっと試用期間が終わりました。好きな言葉は「最低でもランナーを進めろ」。好きなプロ野球選手は、ブライアント(近鉄)。

『AbemaTIMES』の恩納力さんが、最前線で活躍する編集者の「リアルな声」を聞き出すこの連載。今回は、『NAVERまとめ』『LINE MOOK』などをご担当されるLINE・桜川和樹さんにお話を伺いました!

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恩納:今回は激レアですよ!オファーを続けて数か月……!

桜川:いやいや(笑)。

恩納:滅多にこういうの出ないですよね?

桜川:そうですね(笑)。

CINRA:現職はNAVERまとめ、LINE NEWSの広告クリエイティブ、新規でLINE MOOK……。

恩納:とりあえず色々やってるスゴい人って事で(笑)。嶋親分(※ケトル代表取締役社長・嶋浩一郎さん)からよくお話は聞いてます!

桜川:あー、そうでしたね。仲良くさせてもらってますね。一緒に旅行とかも……。

恩納:ガチガチの嶋会直系じゃないですか!オレは嶋会系中川組なんで。殿が中川さんで、オレは中野英雄です。

桜川:なんで『アウトレイジ』なんですか(笑)!

恩納:嶋さんとかそうだと思うんですけど、桜川さんが影響を受けたり、師匠格にあたる人ってどなたなんですか?

桜川:そうですねえ……。やっぱりR25時代の藤井さん(※元編集長 藤井大輔さん)の影響は大きいですかね。

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LINE・桜川和樹さん

恩納:うわ!超レジェンド!『「R25」のつくりかた』何回も読みましたよ。

桜川:R25で編集の基礎体力みたいなものを身につけた気がします。

恩納:すげえ好きでしたよ。オレら世代で影響受けてない奴いないんじゃないすかね。R25が編集者としてのスタートって超エリートですね。

桜川:でも編集未経験でバイトから入ったんですよ。R25式モバイルですね。

僕、実家が宮崎なんですけど、東京で仕事したいなあって漠然と思ってたんですよ。で、「とりあえず100万貯めるぞ!100万貯められなかったら自分は終わりだ!」ぐらい思って金貯めはじめて、1年弱ぐらい1日500円ぐらいで生活してましたね。それで東京に出てきたんですけど……。どんどん貯金が減ってくわけですよ。その時にリクルートのR25モバイルの募集が出てって感じですね。

恩納:良い話ですね。舐めたYouTuberとかに聞かせてやりたいですよ。もともと編集志望だったんですか?

桜川:最初はそんなことなかったです。大学時代、芸術工学部っていう特殊な学部にいたんですよ。アートも工学もやるし、ヌードデッサンとか石彫ったり、写真撮ったり。プログラムでCGを作ったりと。

映像クリエイターとかにも憧れてたんですけど、スゴイ才能が大学にどんどん入ってくるんですよね。で、挫折とかもして。ソフトを作る力をつけたい、言葉に関わる仕事がしたいと思って編集の道に、って感じです。かなり紆余曲折しました(笑)。

恩納:これも良い話。編集未経験者に希望を与えますね。俺の話にしちゃおうかな。

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右:AbemaTV・恩納力さん

桜川:(笑)。R25式モバイルってちょっと狂ってたな?と思うのが、基本ニュースサイトってトップページに載るタイトルしかリライトしないじゃないですか?でも、R25式モバイルではトップページに載らない記事のタイトルまで全部リライトしてたんですよ(笑)。大げさじゃなく、年に数万単位の記事タイトルをリライトしてました。

恩納:広島カープの練習量じゃないですか(笑)。

桜川:あと、ガラケー用のコンテンツは本誌と全く別で作ってたんですけど、それこそ400文字で起承転結で落とす、見出しを短くする……って編集もずーっとやってましたね。

恩納:もろ今の時代の編集ですね!早すぎる(笑)。

桜川:確かに(笑)。で、2009年のR25モバイルのクロージングまでやって、NAVERまとめ、LINE NEWSと……全部が今の仕事に生きてますね。要所要所で良い所にいてラッキーでした。

恩納:桜川さんが手がけてる媒体って全部規模がデカいじゃないですか?プレッシャーとかないんですか?

桜川:うーん、むしろ面白いことのほうが多いですけどね。

規模が大きい媒体をやるとその分反応も大きいじゃないですか。だからスキルが上がってる感覚も分かりやすいんですよね。

恩納:じゃあモチベーションとかってどうですか?オレはやる気ないと何もやらずにずっとYouTube見てます。

桜川:うーん、そもそもモチベーションって要りますかね?仕事ですから、ミッションを淡々とやるだけというか。

もともとあまり熱中するタイプではないんですよね。何かに偏りたくないというか。そもそもあんまり自分でやりたい事ってあまりないし。とは言え、やらないって決めてることもないんですけど。趣味とかも、何かに熱中することもない。まあ、飽きっぽいんでしょうね(笑)。

恩納:ジェダイマスターに見えてきましたよ。

桜川:そんなおおげさな(笑)。でも仕事って基本地味な部分が大事じゃないですか。

地道に分析して、一回一回しっかり考えながら、しっかりと小っちゃいことを積みあげるかだと思うんですよ。

みんな意外にそういうのをやらないじゃないですか。やらない所をやればそれだけで差別化できるんですけどね。感覚も自然と鋭敏になってくるというか。

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恩納:オレはいまだフォースが覚醒しません!

桜川さん的にどういう人が編集向いてると思いますか?鳴海さん(BuzzFeed Japan 鳴海淳義さん)が前に「NAVERまとめとか2、3か月やってPV稼げない人は向いてない」って言ってて、確かに!って思ったんですよ。

桜川:なるほど。一理あるかもですね。

確かに昔と比べてアウトプットする環境はいくらでもありますからね。まとめでもブログでもやってて欲しいですね。数字も反応もダイレクトに出るから良いツールだと思います。

恩納:LINEの会社のサイトでも募集出してますけど、桜川さんが一緒に働きたい編集者はどんな人ですか?

桜川:うーん……。仲間内で集まった時の会話の役回りには、乱暴に言うとボケ・ツッコミ・観客がいると思うんですよね。

NAVERまとめにはツッコミが欲しい。ある事象をどう見立てるかというセンスが大事なので。LINE MOOKには自ら会話をリードしていけるようなボケが欲しいですね。理想はどっちもスイッチできる人ですけどね。観客はいらないです。



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