開会式に代表が登壇「ここがスタートライン」「必ず継続する」
東京・吉祥寺に新たなミニシアター「ココロヲ・動かす・映画館○」(通称ココマルシアター)が、本日10月21日にオープンした。4月にプレオープンするも、劇場の都合により休館され、オープンが延期となっていた同館。本日グランドオープンを迎え、開会式が行なわれた。
開会式では同館の上映作品の案内やスタッフ紹介の映像が流れたのち、映画館の支配人である株式会社デジタルワークスエンターテインメントの代表取締役・樋口義男が登場。来場者への感謝の言葉を述べると、この映画館にかける想いを話した。
ディズニーなどの映画を見て子どもの頃から勇気づけられてきたという樋口は「映画館を作るのが子どもの頃からの夢だった」「叶えなかったら死んでも死にきれないとずっと思っていた」と明かし、「自分で映画館を作って少しでも多くの人が楽しんでくれれば。まだまだ小さな映画館だが、ここがスタートラインだと思っている」と語った。また同館の特徴は「出会い」だと話し、「映画の感想などを語り合う場になれば」と、カフェスペースを備える小規模な映画館ならではの魅力をアピールした。
4月からの休館を踏まえて「まだまだ不手際もあるがそこを直しながら色んなイベントをプラスアルファして、みなさんに楽しんでいただける映画館にしていく」と決意を語った樋口。途中客席から「スクリーンに光の線が入る」との指摘もあり、「みなさんからの意見を反映してリニューアルしていく。どしどし意見を言ってもらえれば」と呼びかけた。
さらに「映画業界を少しでも盛り上げたい」「絶対に諦めないでやり続けると自分自身に誓った。4月から営業していなくて潰れちゃうんじゃないかという声もあったが、絶対そんなことはありません。必ず継続してみなさんに楽しんでいただける映画館にしていきたいと思っています」と力強く話した。
最後に上映作品について話がおよぶと、『私の少女時代-Our Times-』『マイ ビューティフル ガーデン』『ダイ・ビューティフル』『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』『Queen』などのタイトルを挙げ、「映画館は未熟かもしれないが、映画のソフトに関しては自信をもって素晴らしい作品ばかりだと言える」と述べていた。
カフェ機能を備えた3階建ての施設。最上階には「等身大のゾウのはな子」
ココロヲ・動かす・映画館○は3フロアを使った施設。1階が38席のシアターとなり、2階は飲食しながら映画やライブを楽しめるスペース、3階は飲食・イベントスペースになっている。3階には上映設備はなく、オープンから数か月間は中央に等身大のゾウのはな子像が設置されている。2階、3階の利用にはドリンク・食事の購入が必要となる。
オープンから1か月間は『ココマル映画祭』と題し、映画館の運営会社である株式会社デジタルワークスエンターテインメントの映画配給事業「ココロヲ・動かす・映画社○」の配給作品を中心に上映。台湾の青春恋愛映画『私の少女時代-OUR TIMES-』や『東京国際映画祭』で男優賞・脚本賞に輝いたフィリピン映画『ダイ・ビューティフル』、1950年代からハリウッドで活動した職人夫婦のドキュメンタリー『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』、婚約破棄された女性が1人でヨーロッパに「新婚旅行」に行く様を描くインド映画『Queen』などがラインナップしている。同社の配給作品に限り、900円+カンパで鑑賞が可能となる。
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