江戸時代から続く「寝正月」の伝統
今年のお正月、みなさんはどのように過ごしていましたか? 暦の上では例年より長い9連休。のんびりと過ごして、師走の疲れを癒した人も多いのではないでしょうか。日本には昔から「寝正月」という言葉がありますが、自分が子どもだった頃を思い出すと、「元旦の街はひっそりとしている」印象で、元旦ともなればほとんどお店も開いていませんでした。時は遡って江戸時代。当時の文献にも、そんな庶民の様子が描かれています。
「江戸中、町屋両側とも板戸を閉じて、往来すべて一物もなし。ただ犬の彼方此方に伏けるを見る」(『絵本江戸風俗往来』参照)
「寝正月」というのは、「伝統的な日本のお正月の過ごし方」だったようです。
「エクストリームな元旦」を過ごす強者も
とは言え、2014年。9連休ともなってくるとさすがに寝正月を決め込むにも退屈してきます。そんな元旦、インターネットを徘徊していると、除夜の鐘の音とともに10秒ダッシュする者や、東京タワーの階段を登る者、初日の出と同時にランニングを始める者など、やたらとアクティブな強者たちがTwitterのタイムライン上から流れてくるではありませんか……? ハッシュタグには「#エクストリーム元旦」。「エクストリームスポーツ」というのは耳にしたことがあるけど(中でも、人里離れた場所で行う「エクストリームアイロン掛け」は一時期テレビでも話題になりました)、これもその一種なのでしょうか?
ハッシュタグの先を辿っていくと、どうやらこの『エクストリーム元旦』というのは、ナイキの「Nike+ FuelBand SE」という製品に絡めて行われた、ユニークなキャンペーンであるようです。Nike+ FuelBand SEは昨年11月からライフログを計測するリストバンドとして発売され、瞬く間に世界中から熱い視線を集めていますが、自分の動いた量が「NikeFuel」という独自の単位として「見える」ことで、もっと「簡単に、楽しく、スマートに毎日を動きたくなる」アイテムなのだとか。
『エクストリーム元旦』に関して言えば、「1月1日を例年よりもアクティブに過ごし、2014年のスタートを最高のものにする」というスローガンのもと、元旦の24時間、とにかくアクティブに活動して、Nike+ FuelBand SE専用アプリを使った写真やNike+ FuelBand SEを写した写真をSNS上に投稿するだけというシンプルなキャンペーン。
その中で、最もエクストリームに過ごしたとして、「NIKE福男」に選ばれたのは、大手町〜鶴見〜戸塚〜平塚の合計66kmを「ひとり箱根駅伝」した和田龍太郎さん。11時間走り続けて、NikeFuel 21438を獲得したそう。2万ってスゴい数字のような気がするけど……でも「NikeFuel」ってどういう意味なんでしょうか。
「NIKE福男」に選ばれた和田龍太郎さんの「エクストリーム元旦」
カラダを動かしたくなる、「Nike+ FuelBand」
Nike+ FuelBand SEとは日常生活からランニングまで、1日のあらゆる動きを測定する独自の単位「NikeFuel」を使って、動きを記録できるライフログリストバンドのこと。色は全4色あります。
購入後はパソコンと接続し、年齢や性別、体重などの設定を済ませると、すぐに使い始めることができます。あらかじめ目標とする活動量をNikeFuelの数値で設定すると、どれだけ達成できているかをリアルタイムにチェック可能。
過去にもナイキは、Nike+ FuelBand SEを利用するモデルやアスリートなどの24時間の過ごし方を紹介する『NikeFuel LIFE』や、みんなでNikeFuelを貯めて、東京タワーにイルミネーションを灯す『NikeFuel CHALLENGE』などの企画を実施してきました。いずれもアクティブにカラダを動かすことで、NikeFuelをたくさん獲得することを推奨しています。
「一年の計は元旦にあり」
さて、このエクストリームという言葉を聞いて、近頃巷で耳にするようになった「エクストリーム出社」のことを思い出しました。
エクストリーム出社とは、冒頭で触れたエクストリームスポーツの1つで、平日に早起きして、観光や海水浴、登山などのアクティビティーをこなしてから、定刻までに出社するアクティブな活動のこと。リフレッシュできるのはもちろん、出社と同時にエンジンがかかり、生産性が上がるということで、静かな話題を呼んでいます。『エクストリーム元旦』も、それと同じ発想なのかも。
考えてみると、このNike+ FuelBandに限らず「活動的に過ごすこと」の大事さが、近年見直されているように感じます。インターネットで調べれば瞬時に何でもわかったような気になってしまうけれど、実際に記憶に残るのは、旅やちょっとしたお出かけなど、自分の目で見て、耳で聞いて、カラダを使って体験したことだったりします。
そもそも、「寝正月」というのはかつて、「お正月にお天道様からふりそそぐ光を全身に受けるために天に向かって体を開いていれば、今年一年丈夫に過ごせる」ということから、良いとされていた一面もあったとか。つまり、ただ眠っているからカラダにいいのではなくて、「太陽の光を浴びる」ことが大事だったとも言えます。
「一年の計は元旦にあり」と言いますが、今年は去年よりもたくさんカラダを使って動こう、と思えた元旦となりました。ただ、最初のうちは、活動するためのモチベーションを保つために、Nike+ FuelBandのように数値化できるアイテムを使うといいのかもしれません(何でも、NikeFuelで標準とされている数値は、相当動かないと達成しないのだとか!)。NikeFuelという独特の単位が示す「活動量」というのは、自分が五感を使って得た発見の量とも言えるのでしょう。自分の活動範囲を広げてくれ、さらに脳内のクリエイティブな部分を刺激してくれるアイテムとして、楽しく使っていけそうです。
- 製品情報
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- 『Nike+ FuelBand SE』
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2013年11月6日発売
価格:オープン価格
- イベント情報
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- 『エクストリーム元旦 with NIKE+ FUELBAND』
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2014年1月1日(水・祝)0:00〜1月2日(木・祝)1:00
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