10月18日、映画専門大学院大学にてMovements for Internet Active Users(略称:MIAU)設立発表会が行われた。日本語名は「インターネット先進ユーザーの会」。発起人はIT・音楽ジャーナリストの津田大介さん、法政大学社会学部准教授の白田秀彰さん、AV機器評論家、コラムニストの小寺信良さんら11名。
ネットワークの自由の価値を見つめなおし、古い制度を乗り越えて主張・擁護することを目的として設立された。具体的には1.違法サイトからのコンテンツダウンロード違法化、2.コピーワンスおよびダビング10技術の採用、3.著作権の保護期間延長の三点についての反対意見を表明していく。
第一期(2007年10月−12月)の主な活動内容は、文化審議会著作権分科会の「法制問題小委員会」と「私的録音録画小委員会」の中間報告へのパブリックコメント募集に対する意見提出を11月15日までに積極的に行っていくほか、サイト上でユーザーへのパブリックコメント支援活動も行う予定。
ネットユーザーの意見を吸い上げ、実社会に対してアウトプットしていく仕組みを整え、将来的には、教育研究機関に近いような形でデジタル技術や法制度について考える材料を提供する存在にしていきたいというMIAU。今まで声をあげたくても、どうしたら良いのか分からなかった人々へもアプローチしていくことが期待できそうだ。