五反田団+演劇計画2007『生きてるものはいないのか』

京都芸術センターの「演劇計画」として、2年間をかけて創作された前田司郎の新作公演がこまばアゴラ劇場11月3日から公演となる。

成果発表として行われた2006年『ノーバディー』からタイトルも新たに、夏オーディションにより選抜された17名の俳優たちと一ヶ月のワークショップを経て、京都・東京の二都市にて公演される(京都公演は既に終了)。

死について語るって言うのはなんとなく気が引けるものです。特に僕なんて祖父と祖母を亡くしているくらいで、それも大往生に近いものだったし、こう、引き剥がされるような死を経験したことがないわけで、死に関しては素人というか、何にもわかっちゃいねえわけですが、しかし思うに多分これからこの芝居を見ようという人も、もう見終わった人も、見たいとも思わない人も、きっと一度も死んだ事はない。だから、生きてるものは、みんな死を語って良いのだと思います。死んだら語れないし。というわけで、死のことを考えたお芝居です。死のことを考えて演出します。そして、今この瞬間も僕たちは死につづけている。舞台上の人間はみんな生きてるんだけど、死んだ振りをしたりしながら死につづけます。

五反田団+『生きてるものはいないのか』
2007年11月3日(土)~2007年11月12日(月)
会場:こまばアゴラ劇場
作・演出:前田司郎
料金:2,000円
※日時指定・全席ほぼ自由席・整理番号付き
※未就学児童の入場は原則として不可

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