「食」のドキュメンタリー『いのちの食べかた』

日本人が年間に食する肉(牛・豚・鳥)約300万トンにものぼるという。そもそも家畜はどこで生まれ、どのように育てられ、どうやって店に並ぶのだろうか。そんな普段見失いがちな「食物」の現場を描いたドキュメンタリーが11月、シアター・イメージフォーラムにて上映される。

自動車工場のように無駄なく加工される牛、ピッチングマシンのような機会で運ばれるヒヨコの群れ、淡々と繰り返される「加工」の工程が不気味なまでに現実を映し出している。

豚の手足を鋭利なはさみで切り落としていた女性作業員が、昼のサンドイッチを黙々と食べているシーンなどは、食物連鎖の頂点が人間だということを改めて感じさせられるシーンだ。この作品はパリ、アテネなどの環境映画祭でグランプリを受賞しており、改めて私たちが生きていることの意味を問い直すドキュメンタリーとなっている。

『いのちの食べ方』
2007年11月10日から上映予定、順次全国ロードショー
会場:シアター・イメージフォーラム(渋谷)

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