2008年1月下旬に渋谷ユーロスペースにて、川端康成の短篇作品集『夕映え少女』の上映が決まった。同作品は、東京藝術大学大学院映像研究学科に在籍する学生によってつくられたオムニバス作品。
上映作品は、『イタリアの歌』、『むすめごころ』、『浅草の姉妹』、『夕映え少女』の計4作品で、いずれも昭和10年前後の川端作品である短編集『夕映え少女』から原作として選んでいる。本作は収録されている全ての短篇作品が女性を主人公としており、「思春期の少女の感じやすさや、大人の女の強さと悲しみ」など、時代を越えた普遍的な女性の心を表現した作品(括弧内はプレスリリースからの引用)。
今回製作に携わった東京藝術大学大学院映像研究学科は、北野武氏、黒沢清氏らの教授就任でも話題になっており、すでに数々の才能が輩出されている。今回も多くの学生が20代でありながらもすでに多方面で活躍している若き監督、脚本家によるもの。
キャストは吉高由里子氏、山田麻衣子氏、韓英恵氏の他、『アイデン&ティティ』で初監督を務めたベテラン俳優の田口トモロヲ氏、柏原収史氏、いしのようこ氏、高橋和也氏など、期待の女優陣からベテランまでが登場している。
川端康成の今の時代にも続く「おんなごころ」を若き才能が描く、注目作となりそうだ。
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- 公式サイトは2007年12月4日現在、公開されておりません